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9章 異邦人が生きるために
339 王国が揺れる日
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う~ん。夜更かししてもいつもの時間に起きてしまう。習慣って凄い。
というか絶対、睡眠時間短くなってるよなぁ?
結局昨夜は帰る前のご褒美がバレて、明け方近くまでみっちり相手をすることになってしまった。
ん~、お腹に子供がいると思うと、ちょっと遠慮してしまうなぁ。
俺にはそっち方面の属性は無いらしい。
陽天の報せまではいつも通りのスケジュール。この間に異邦人来訪の知らせはなかった。
マーサは祝福の儀で無事『任意発動スキル強化』を取得してから、工房に篭りっきりの様だ。
まずはみんなをウィルスレイアに送る。今日辺りから騎乗魔物についても調べ始めるそうだ。
俺はとりあえずネヴァルドに行き、王様に今回の件を報告しに行く。
ギルドの異邦人対応が始まった事を考えると望み薄だが、ファーガロン様とディオーヌ様もいる可能性があるしね。
「お、またお前か。気をつけていくんだぞ」
「ありがとうございますー。帰りも宜しくー」
高級住宅街の顔見知りの兵士さんと挨拶を交し、3度目の登城を果たす。
さて、誰かいるかな?
「本日はお時間を頂まして、誠にありがとうございます。
少々重大な事実が判明してしまったので、皆さんのお耳に入れておいたほうが良いと思いまして」
誰がいるどころか、捕まったゼルポーナスを除く精霊家が勢揃いしている。
異邦人対応が始まった事を見越して、城に集まっていたのかもしれないな。有能か。
「前置きは必要ない。そなたが重大だと言うのであれば、我々は聞かないわけにはいくまいよ」
「はい。ひょっとしたらファーガロン様のお耳にはもう入っているかもしれませんが、昨日ウィルスレイアの魔導具開発局にて、1つの魔導具に複数の術式を付与する事に成功しました」
誰も何の反応もしない。
やっぱすでに報告上がってたのかな? 無駄足だったかも。
「――――ああ。その報告は聞いているよ。
放っておいても僕の耳にも王の耳にも届く情報だと思うけど、直接報告しにきた訳は?」
「事の重要性を考えてのことです。正直、私1人で抱え込むには重過ぎますから」
「トーマさん。その方法を具体的に教えていただくことは出来ますか?
それが無理でしたら、チート能力で行ったことなのかどうかだけでもお聞かせ願いますわ」
「スキル名は伏せますが、チートではなく通常スキルによるものです。
恐らくボールクローグでスキルを取得したものや、私のカンパニー参加者がこのまま成長すれば、2年以内には常識化されるスキルだと思ってます」
「つまり、リヴァーブ王国民でも取得可能なスキルということなのですね……。
これはちょっと、聞いたのを後悔するほどに重い情報ですね。今後を思うと頭が痛みますよ……」
「トーマさん。実はもう1つ、未確認だけど見逃せない報告もあったんだ。そっちの方も報告してもらえるかな?」
「構いません。私は『魔法付加』で治療魔法と空間魔法の付加を行うことが出来ます」
「なんじゃとぉっ……!?」
あまりの事実に、王が思わず立ち上がってしまった。
いや気持ちは分かりますよ。俺も昨日1日どんよりしたもん。
「――――空間魔法は報告を受けていたけど、治療魔法は聞いてなかったよ? 言って良かったのかい……?」
「構いませんよ。先ほども言いましたが、じきに取得が常識化されるスキルだと思ってますから。
ここにいる皆さんだけには、あとでスキル名をお教えさせて頂きますが、情報の取り扱いには充分ご注意願います」
「……なぜもったいぶる? 結局公開するなら、今言わない理由はなんなのだ?」
「治療魔法と空間魔法の付与だけでも重大なんですけど、まだ報告することがあるからですよ。
全ての情報を知った上で、スキルの情報をどう扱うかは皆さんにお任せします」
「まだなにかあるんですか……? トーマさん、貴方ウィルスレイアでいったい何を見たと言うのですか……」
「ウィルスレイアで魔導具の基礎知識を知ったおかげで、今まで普通にやっていたことの異常性に気付いてしまったんですよ。
さて、これは昨日ではなくて、カルネジア・ハロイツァと戦う前から出来ていたことなんですけど。
生活魔法に限ってですが、俺は複数の魔法を同時に発動し、魔法効果を合成することが出来るんです。
言ってる意味、伝わりますかね?」
ブルガーゾだけピンと来ない顔をしているが、王様とファーガロン様とディオーヌ様は、文字通り頭を抱えてしまった。
「――――――――トーマさん……。つまり私と初めて会ったときには、既に魔法の同時使用が出来ていたと言う事ですか……?」
「そういうことになりますね。かなり練習はしましたけど、俺にとっては自然に出来たことだったので、この使い方の異常性に気付かなかったんですよ。
仲間たちが中々上達しないなぁとは思いましたけど、俺だけ早い段階で魔法を覚えましたからね。習熟期間の差だと思ってたんです」
「こっちの報告は受けてなかったなぁ……。危険がないようなら何か実演してもらうことは?」
「いいですよ。まずは普通の風魔法を発動しますね」
部屋の中に緩い空気の流れを作る。
そしてその流れに熱魔法で干渉し、部屋全体を冷やしていく。
「これは……。なにをしているのか、口頭で説明をお願いするよ……」
「単純な話なんですが、始めに発動している風魔法に、熱魔法で干渉して温度を下げているんです。ちなみにこの使い方は、開発局でも実演しましたよ」
「トーマさん! 同時発動どころじゃないじゃないですか! 貴方は今、発動中の魔法に後から干渉してみせたんですよ!? いったいどうやってそんなことが!?」
「どうやってと言われても困るところではあるんですけどね。訓練したら出来るようになりました。
あ、発動中の魔法に干渉するって話で思い出しました。どなたか照明魔法を全力で放ってみてもらえませんか?」
「……それなら僕がやるよ。準備はいいかい? いくよ、フラッシュ!」
部屋が強烈な光に包まれる。
証明のために数秒ほど待ってから、ファーガロン様の魔法に干渉し、強制的に明度を下がる。
「はぁっ!? 僕はまだ照明魔法を打ち切ってないよ!? いったいなにをしたんだ!?」
「ファーガロン様が発生させた光に、照明魔法で干渉したんですよ。意外と知られてないんですけど、照明魔法って干渉と操作も可能なんです。
ファーガロン様の光に干渉し、暗くなるように操作したんです」
「王国の歴史は……。スキルと魔法の常識とは、いったいなんだったのだ……」
王様の意識が遠くに遊びに行ってしまった。
帰ってきてください。現実を直視しないといけませんよ。統治者なんだから。
「それでまぁ、最後の干渉についてはちょっと蛇足感あるんですけど、俺の生活魔法の使い方を知った上で、さっき開示した情報をおさらいさせて頂きます。
俺は1つの魔導具に複数の術式を付与させることが出来るということ。
そして俺は魔法付加を使用可能であるということ」
今度こそ完全に沈黙してしまった。
先ほどはいまいち分かっていなかったっぽいブルガーゾも、大きく目を見開いて汗をかいている。
「ね? 物凄く重大な事実だったでしょう? 俺が1人で抱えられないと判断したこと、情報の扱いにはくれぐれも注意して欲しいと思っていること、ご理解いただけたと思います」
「――――正直、聞かなければ良かったと、思っておりますわ……。
嘘でしょう……? 今までの常識って、いったいなんだったの……?」
「これは、正しく革命だねぇ……。壁外都市建設よりも、よほど衝撃的だったよ……」
「貴様に挑んだ己が恥ずかしくなってくるな……。我はなんと矮小な存在であったのか……」
「我が娘はなんと愚かだったのか……。こんな存在と、敵対しようとしていたなんて……」
いやいや、人の事をバケモノ見たいに言うもんじゃありません。
王の娘は愚かだってのには同意するけど。
「スキル名は『任意発動スキル強化』です。異風の旋律は全員が、ボールクローグの騒動に関わる前に取得済みです。王国民でもこれからは取得者が大量に現れてくると思う程度には、取得しやすいスキルだと思いますよ。
加えて言うなら、恐らくこのスキルを取得している職人は、現在うちのマーサルシリルのみだと思います」
あ、取得条件を見たら深層集中が含まれてんだな。言うほど簡単に取れるスキルじゃなかったかも知れない。
というか、マーサが問題なく取れた事実が闇深くない……?
あんまり考えたくないけど、赤子のマーサを背負った状態で、ローサルグインが誰かを殺したとしか思えない。
え、マーサの才能に嫉妬とか以前に、元々やばい奴だった説が浮上……?
なんなんだよミルズレンダ。闇深すぎるよ。
これはマーサには言うべきじゃないな。一生黙っとこ……。
というか絶対、睡眠時間短くなってるよなぁ?
結局昨夜は帰る前のご褒美がバレて、明け方近くまでみっちり相手をすることになってしまった。
ん~、お腹に子供がいると思うと、ちょっと遠慮してしまうなぁ。
俺にはそっち方面の属性は無いらしい。
陽天の報せまではいつも通りのスケジュール。この間に異邦人来訪の知らせはなかった。
マーサは祝福の儀で無事『任意発動スキル強化』を取得してから、工房に篭りっきりの様だ。
まずはみんなをウィルスレイアに送る。今日辺りから騎乗魔物についても調べ始めるそうだ。
俺はとりあえずネヴァルドに行き、王様に今回の件を報告しに行く。
ギルドの異邦人対応が始まった事を考えると望み薄だが、ファーガロン様とディオーヌ様もいる可能性があるしね。
「お、またお前か。気をつけていくんだぞ」
「ありがとうございますー。帰りも宜しくー」
高級住宅街の顔見知りの兵士さんと挨拶を交し、3度目の登城を果たす。
さて、誰かいるかな?
「本日はお時間を頂まして、誠にありがとうございます。
少々重大な事実が判明してしまったので、皆さんのお耳に入れておいたほうが良いと思いまして」
誰がいるどころか、捕まったゼルポーナスを除く精霊家が勢揃いしている。
異邦人対応が始まった事を見越して、城に集まっていたのかもしれないな。有能か。
「前置きは必要ない。そなたが重大だと言うのであれば、我々は聞かないわけにはいくまいよ」
「はい。ひょっとしたらファーガロン様のお耳にはもう入っているかもしれませんが、昨日ウィルスレイアの魔導具開発局にて、1つの魔導具に複数の術式を付与する事に成功しました」
誰も何の反応もしない。
やっぱすでに報告上がってたのかな? 無駄足だったかも。
「――――ああ。その報告は聞いているよ。
放っておいても僕の耳にも王の耳にも届く情報だと思うけど、直接報告しにきた訳は?」
「事の重要性を考えてのことです。正直、私1人で抱え込むには重過ぎますから」
「トーマさん。その方法を具体的に教えていただくことは出来ますか?
それが無理でしたら、チート能力で行ったことなのかどうかだけでもお聞かせ願いますわ」
「スキル名は伏せますが、チートではなく通常スキルによるものです。
恐らくボールクローグでスキルを取得したものや、私のカンパニー参加者がこのまま成長すれば、2年以内には常識化されるスキルだと思ってます」
「つまり、リヴァーブ王国民でも取得可能なスキルということなのですね……。
これはちょっと、聞いたのを後悔するほどに重い情報ですね。今後を思うと頭が痛みますよ……」
「トーマさん。実はもう1つ、未確認だけど見逃せない報告もあったんだ。そっちの方も報告してもらえるかな?」
「構いません。私は『魔法付加』で治療魔法と空間魔法の付加を行うことが出来ます」
「なんじゃとぉっ……!?」
あまりの事実に、王が思わず立ち上がってしまった。
いや気持ちは分かりますよ。俺も昨日1日どんよりしたもん。
「――――空間魔法は報告を受けていたけど、治療魔法は聞いてなかったよ? 言って良かったのかい……?」
「構いませんよ。先ほども言いましたが、じきに取得が常識化されるスキルだと思ってますから。
ここにいる皆さんだけには、あとでスキル名をお教えさせて頂きますが、情報の取り扱いには充分ご注意願います」
「……なぜもったいぶる? 結局公開するなら、今言わない理由はなんなのだ?」
「治療魔法と空間魔法の付与だけでも重大なんですけど、まだ報告することがあるからですよ。
全ての情報を知った上で、スキルの情報をどう扱うかは皆さんにお任せします」
「まだなにかあるんですか……? トーマさん、貴方ウィルスレイアでいったい何を見たと言うのですか……」
「ウィルスレイアで魔導具の基礎知識を知ったおかげで、今まで普通にやっていたことの異常性に気付いてしまったんですよ。
さて、これは昨日ではなくて、カルネジア・ハロイツァと戦う前から出来ていたことなんですけど。
生活魔法に限ってですが、俺は複数の魔法を同時に発動し、魔法効果を合成することが出来るんです。
言ってる意味、伝わりますかね?」
ブルガーゾだけピンと来ない顔をしているが、王様とファーガロン様とディオーヌ様は、文字通り頭を抱えてしまった。
「――――――――トーマさん……。つまり私と初めて会ったときには、既に魔法の同時使用が出来ていたと言う事ですか……?」
「そういうことになりますね。かなり練習はしましたけど、俺にとっては自然に出来たことだったので、この使い方の異常性に気付かなかったんですよ。
仲間たちが中々上達しないなぁとは思いましたけど、俺だけ早い段階で魔法を覚えましたからね。習熟期間の差だと思ってたんです」
「こっちの報告は受けてなかったなぁ……。危険がないようなら何か実演してもらうことは?」
「いいですよ。まずは普通の風魔法を発動しますね」
部屋の中に緩い空気の流れを作る。
そしてその流れに熱魔法で干渉し、部屋全体を冷やしていく。
「これは……。なにをしているのか、口頭で説明をお願いするよ……」
「単純な話なんですが、始めに発動している風魔法に、熱魔法で干渉して温度を下げているんです。ちなみにこの使い方は、開発局でも実演しましたよ」
「トーマさん! 同時発動どころじゃないじゃないですか! 貴方は今、発動中の魔法に後から干渉してみせたんですよ!? いったいどうやってそんなことが!?」
「どうやってと言われても困るところではあるんですけどね。訓練したら出来るようになりました。
あ、発動中の魔法に干渉するって話で思い出しました。どなたか照明魔法を全力で放ってみてもらえませんか?」
「……それなら僕がやるよ。準備はいいかい? いくよ、フラッシュ!」
部屋が強烈な光に包まれる。
証明のために数秒ほど待ってから、ファーガロン様の魔法に干渉し、強制的に明度を下がる。
「はぁっ!? 僕はまだ照明魔法を打ち切ってないよ!? いったいなにをしたんだ!?」
「ファーガロン様が発生させた光に、照明魔法で干渉したんですよ。意外と知られてないんですけど、照明魔法って干渉と操作も可能なんです。
ファーガロン様の光に干渉し、暗くなるように操作したんです」
「王国の歴史は……。スキルと魔法の常識とは、いったいなんだったのだ……」
王様の意識が遠くに遊びに行ってしまった。
帰ってきてください。現実を直視しないといけませんよ。統治者なんだから。
「それでまぁ、最後の干渉についてはちょっと蛇足感あるんですけど、俺の生活魔法の使い方を知った上で、さっき開示した情報をおさらいさせて頂きます。
俺は1つの魔導具に複数の術式を付与させることが出来るということ。
そして俺は魔法付加を使用可能であるということ」
今度こそ完全に沈黙してしまった。
先ほどはいまいち分かっていなかったっぽいブルガーゾも、大きく目を見開いて汗をかいている。
「ね? 物凄く重大な事実だったでしょう? 俺が1人で抱えられないと判断したこと、情報の扱いにはくれぐれも注意して欲しいと思っていること、ご理解いただけたと思います」
「――――正直、聞かなければ良かったと、思っておりますわ……。
嘘でしょう……? 今までの常識って、いったいなんだったの……?」
「これは、正しく革命だねぇ……。壁外都市建設よりも、よほど衝撃的だったよ……」
「貴様に挑んだ己が恥ずかしくなってくるな……。我はなんと矮小な存在であったのか……」
「我が娘はなんと愚かだったのか……。こんな存在と、敵対しようとしていたなんて……」
いやいや、人の事をバケモノ見たいに言うもんじゃありません。
王の娘は愚かだってのには同意するけど。
「スキル名は『任意発動スキル強化』です。異風の旋律は全員が、ボールクローグの騒動に関わる前に取得済みです。王国民でもこれからは取得者が大量に現れてくると思う程度には、取得しやすいスキルだと思いますよ。
加えて言うなら、恐らくこのスキルを取得している職人は、現在うちのマーサルシリルのみだと思います」
あ、取得条件を見たら深層集中が含まれてんだな。言うほど簡単に取れるスキルじゃなかったかも知れない。
というか、マーサが問題なく取れた事実が闇深くない……?
あんまり考えたくないけど、赤子のマーサを背負った状態で、ローサルグインが誰かを殺したとしか思えない。
え、マーサの才能に嫉妬とか以前に、元々やばい奴だった説が浮上……?
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