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10章 壁外世界
360 砂の海へ
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「ううう。スキルを取得できたのは嬉しいっすけど、やっぱりちょっと申し訳ないって気持ちもあるっすね……。
『身体能力強化:中』とか『攻撃範囲拡張:小』まで取得できてしまったっすよ……」
「うん。それって私たちが50階層あたりで取得したスキルじゃなかったかな?
50階層過ぎた辺りから獲得SPがドンドン増えていったんだよね。必要SPも増えていったけど」
「はぁ……。確かに少し罪悪感はあるけれど、有難く取得させてもらうわ。
私たちは今のところ2人だしね。身体強化スキルや、魔法強化系のスキルが取得できたのは心強いし」
「2人とも俺の都合で悪いな。精神安定なしだと、お前ら本気で心が壊れる可能性もあると思ってるんだよ。
俺も精神安定なしだったら、今生きてないだろうしな」
とりあえずこれで遠征の準備は整った。
往復で5日くらいを想定して準備しておこう。
翌日もシンとのペア探索を終えて朝食を取る。
このあとのパーティ探索は中止して、朝イチでウィルスレイアに飛び、スナネコハウスに向かう。
馬車を置いておく建物はまだ完成していないようだ。
建物よりも馬車製作のほうを優先するようお願いしてるし仕方ないか。
「あ~~『ユウヒ』っち~! 会いたかったっすよ~!」
「きなこ久しぶり。元気にしてた?」
「『ジャコ』ー! 今日は宜しくねー!」
「ふふ。『パルダ』。良い子にしてましたか? 今日からちょっと頑張ってもらいますよ?」
「『ミケーネ』おいで~……。今日は皆が来てくれて嬉しいね~……」
「うん。シャネルも相変わらずフッサフサだね。ちょっとだけもふもふさせてもらえるかな?」
うんうん。自分で名付けた子が1番可愛く見えるの分かるわ。
マーサは来てないので、さねりとカロンは俺とシンでなでなでして差し上げる。
「よし、今日からみんなにはちょっと頑張ってもらうぞ。
多分みんなは知ってると思うけど、砂漠地帯にめちゃくちゃ強い魔物が居て、今回俺たちはそいつを見に行きたいんだ。今回戦うことは考えてないから、相手に襲われない距離までで良いから近付いてほしい」
スナネコ達に朝食を与えた後に、今回の任務について説明する。
今回はあくまで偵察だ。絶対に相手に感づかれてはいけない。
スナネコたちの食事はストレージでは賄えないので、自分たちで狩ってきてもらうことにする。
俺たちはそれを調理する係だ。
ストレージの容量って、決して少なくもないんだけど、多くもないんだよなぁ。特にスナネコやペルサイズの生物の食事となると、全く容量が足りてないのだ。
「それにしても、本当に砂漠の不快感がなくなってるわね。スキルって不思議だわ」
「そう言えばそうっすね! 不快感がなかったから気付かなかったっすよ!
これでうちらも、日焼けの心配はなくなったっすね!」
女性陣は大変だよなぁ。この世界には美容用品とかないし。
異邦人が増えてくれば、そういうのに詳しい奴がなんか作り始めるかも?
今回馬車には屋根と壁と取り付けてある。
運搬の予定はないし、砂漠での高速移動は結構危険な感じなんだよね。砂で肌を切っちゃったりとか。
環境適応で防げるっぽいけど、アサヒとカンナのスキル効果は『小』だから、無理はさせられない。
さて行くか。スナネココースター、いざ出陣!
砂漠の景色が高速で流れていく。
けれども砂しか見えないので、俺たちには違いが全く分からない。
ユリバファルゴアの居場所までは、完全にスナネコナビゲートに任せきりだ。
「め、めちゃくちゃ早いっすね……! 高速道路走ってるみたいっす!」
「この子たちもスキル覚えてるんだものね。可愛いし、優秀だし、きなこだし、食べちゃいたいわぁ……」
カンナさんが若干壊れてらっしゃるな。
仮に食べようとしても、今のきなこなら撃退してしまいそうだけど。
ずっと代わり映えしない景色を走り続けて日没を迎えた。
流石に初日で辿り着くのは無理だったか。まぁこれは想定内なので問題ない。
夕飯を済ませ、スナネコたちの食事も終わり、夜も進むかどうかで少し迷ったけど、スナネコ達に無理させるのは良くないと、夜明けまでは休むことにした。
スナネコたちは夜行性だと思うんだけど、日中に酷使させて申し訳ない気分。
砂漠の夜ってなんか怖いくらいに静かなんだな。
生き物の気配が全然しない、まるで死の世界みたいだ。
夜空を見上げても大きな月が1つ浮かんでいるだけで、この世界には星空というものがない。宇宙空間とか存在してないのかもな。星がないから暦の概念があまり発達しないのかもしれない。
「トーマ。今回は私達の我侭を通してしまってごめんなさい。連れてきてくれて感謝してる。ありがとう」
「改まってどうしたんだよ? 我侭とはいうけど、同じ立場ならカンナの気持ちも理解できると思っただけだ。
それに付いてきた事を後悔する可能性だってあるんだぜ? だから別に感謝なんて必要ないよ」
「――――ねぇトーマ。トーマはまだ、私達を貰ってくれる気はないかな?」
「はっ?」
「ちょちょちょカンナっち!? いきなりなに言い出すっすか!?」
いきなりすぎて思考が追いついてこない。
え、どんな流れでこうなったの?
「純粋な恋愛感情とは違うかもしれないけど、私はもう異風の旋律のみんなと離れたくないと思ってる。トーマに貰ってもらう事に、打算が全くないとは自分でも言い切れない。でも今こうしてみんなで過ごしていて、この時間がずっと続けばいいのにって思ったの。
だからトーマ。私達のことも貰ってくれないかしら?」
「うー! 女は度胸っす! 勢いっす! ということで宜しくお願いするっすよ!」
こういう時、俺の嫁達は静観するからタチが悪いと思うんだよ。
「別に2人を追い出すつもりなんかないし、俺が貰わなくても一緒に居て構わないって。
これから異邦人も沢山来るし、王国人との出会いもあるし、そんな勢いとか雰囲気で決めないほうが良いぞ。
あ、それと異風の旋律には、将来性抜群の男性が1人いらっしゃるんですけど」
「トーマ? そんな雑な感じで私達を巻き込まないで貰えるかな?
今はトーマが応えるべき話だから。今のは私達にも2人にも失礼だからね?」
「あ、はい。申し訳御座いませんでした」
ハルさんにちょっとマジなトーンで怒られて、即効で謝罪してしまった。
「う~ん。シンとハルはねぇ。私達が付け入る隙間はないんじゃないかしら」
「え、俺って付け入る隙があるように見えてんの?」
「――――ううん。
トーマたちは付け入る隙があるんじゃなくて、受け入れてくれる度量があるように見えるの。
リーンも、トルネも、リーネも、マーサも。トーマの事をちゃんと好きな人だったら、受け入れてくれるって安心感があるんだよね」
「ああ、それは私も思うっすよ。別にシンが魅力的じゃないって話ではないっすよ? 一応フォローしとくっすけど」
「ああ、僕の事は気にしないで。僕だってトーマに受け入れてもらった人間の1人だからね。2人の言ってる意味は理解できてるつもりだよ」
く、別にカウンターのつもりはないんだろうけど、さっきのお返しみたいになってるぞシン!
「いやいやいや。既に4人も嫁がいるオッサンだよ? 君達ちょっと冷静になって?」
「あっはっは! 既に4人もいるんすから、うちら2人くらい増えても一緒っすよ! それにトーマの奥さんって王国民しかいないじゃないっすか! うちら異邦人だし差別化出来てるっすよ!」
「差別化ってなんだよ!? 別に選り好みして奥さん貰ったわけじゃないんですけど!?」
「あはは! 冷静になって考えた結果よ? トーマって今この世界で1番くらいに強いし、お金も持ってるし、私がトーマを裏切らない限り、トーマは私を絶対に裏切らないし。
ね? 冷静に考えてみると、トーマって優良物件でしょ?」
「俺が強いのは、俺が先んじてこの世界に転移してきたってだけだよ。あと1年も経てば、俺より強い奴なんてゴロゴロ出てくるようになるって」
「「「いや、それはないっ!」」」
「満場一致でハモんじゃねー! くっそ!」
嫁の顔色を窺ってみるも、もう完全に受け入れモードに入ってやがる!
てか俺の嫁はハーレムに寛容すぎるだろ! なんで俺のほうが焦んなきゃなんないの!?
「マーサには事後報告になっちゃうけど仕方ないねー。でもマーサが反対するとは思わないから、だいじょぶだと思うよー」
「う~ん。2人は比較的小柄ではありますけど、流石にベッドが狭いですよね、この際ですし新調しましょう」
「ふふ、ずっと1人で震えて寝るしかなかったのに、トーマの奥さんになったら、どんどん一緒に寝てくれる人が増えていくね……!」
何気にリーネの悪意0%の発言が1番堪えるんですが……。
ギイイッ!!
「――――どうした!?」
今のは恐らく、出会ってから今まで1度も鳴いていないスナネコの鳴き声だ。
そんなスナネコが声をあげるほどの緊急事態って……。
馬車から出てスナネコたちの視線を追うと、砂漠の夜空の向こう側から、巨大な影が近づいて来ていた。
『身体能力強化:中』とか『攻撃範囲拡張:小』まで取得できてしまったっすよ……」
「うん。それって私たちが50階層あたりで取得したスキルじゃなかったかな?
50階層過ぎた辺りから獲得SPがドンドン増えていったんだよね。必要SPも増えていったけど」
「はぁ……。確かに少し罪悪感はあるけれど、有難く取得させてもらうわ。
私たちは今のところ2人だしね。身体強化スキルや、魔法強化系のスキルが取得できたのは心強いし」
「2人とも俺の都合で悪いな。精神安定なしだと、お前ら本気で心が壊れる可能性もあると思ってるんだよ。
俺も精神安定なしだったら、今生きてないだろうしな」
とりあえずこれで遠征の準備は整った。
往復で5日くらいを想定して準備しておこう。
翌日もシンとのペア探索を終えて朝食を取る。
このあとのパーティ探索は中止して、朝イチでウィルスレイアに飛び、スナネコハウスに向かう。
馬車を置いておく建物はまだ完成していないようだ。
建物よりも馬車製作のほうを優先するようお願いしてるし仕方ないか。
「あ~~『ユウヒ』っち~! 会いたかったっすよ~!」
「きなこ久しぶり。元気にしてた?」
「『ジャコ』ー! 今日は宜しくねー!」
「ふふ。『パルダ』。良い子にしてましたか? 今日からちょっと頑張ってもらいますよ?」
「『ミケーネ』おいで~……。今日は皆が来てくれて嬉しいね~……」
「うん。シャネルも相変わらずフッサフサだね。ちょっとだけもふもふさせてもらえるかな?」
うんうん。自分で名付けた子が1番可愛く見えるの分かるわ。
マーサは来てないので、さねりとカロンは俺とシンでなでなでして差し上げる。
「よし、今日からみんなにはちょっと頑張ってもらうぞ。
多分みんなは知ってると思うけど、砂漠地帯にめちゃくちゃ強い魔物が居て、今回俺たちはそいつを見に行きたいんだ。今回戦うことは考えてないから、相手に襲われない距離までで良いから近付いてほしい」
スナネコ達に朝食を与えた後に、今回の任務について説明する。
今回はあくまで偵察だ。絶対に相手に感づかれてはいけない。
スナネコたちの食事はストレージでは賄えないので、自分たちで狩ってきてもらうことにする。
俺たちはそれを調理する係だ。
ストレージの容量って、決して少なくもないんだけど、多くもないんだよなぁ。特にスナネコやペルサイズの生物の食事となると、全く容量が足りてないのだ。
「それにしても、本当に砂漠の不快感がなくなってるわね。スキルって不思議だわ」
「そう言えばそうっすね! 不快感がなかったから気付かなかったっすよ!
これでうちらも、日焼けの心配はなくなったっすね!」
女性陣は大変だよなぁ。この世界には美容用品とかないし。
異邦人が増えてくれば、そういうのに詳しい奴がなんか作り始めるかも?
今回馬車には屋根と壁と取り付けてある。
運搬の予定はないし、砂漠での高速移動は結構危険な感じなんだよね。砂で肌を切っちゃったりとか。
環境適応で防げるっぽいけど、アサヒとカンナのスキル効果は『小』だから、無理はさせられない。
さて行くか。スナネココースター、いざ出陣!
砂漠の景色が高速で流れていく。
けれども砂しか見えないので、俺たちには違いが全く分からない。
ユリバファルゴアの居場所までは、完全にスナネコナビゲートに任せきりだ。
「め、めちゃくちゃ早いっすね……! 高速道路走ってるみたいっす!」
「この子たちもスキル覚えてるんだものね。可愛いし、優秀だし、きなこだし、食べちゃいたいわぁ……」
カンナさんが若干壊れてらっしゃるな。
仮に食べようとしても、今のきなこなら撃退してしまいそうだけど。
ずっと代わり映えしない景色を走り続けて日没を迎えた。
流石に初日で辿り着くのは無理だったか。まぁこれは想定内なので問題ない。
夕飯を済ませ、スナネコたちの食事も終わり、夜も進むかどうかで少し迷ったけど、スナネコ達に無理させるのは良くないと、夜明けまでは休むことにした。
スナネコたちは夜行性だと思うんだけど、日中に酷使させて申し訳ない気分。
砂漠の夜ってなんか怖いくらいに静かなんだな。
生き物の気配が全然しない、まるで死の世界みたいだ。
夜空を見上げても大きな月が1つ浮かんでいるだけで、この世界には星空というものがない。宇宙空間とか存在してないのかもな。星がないから暦の概念があまり発達しないのかもしれない。
「トーマ。今回は私達の我侭を通してしまってごめんなさい。連れてきてくれて感謝してる。ありがとう」
「改まってどうしたんだよ? 我侭とはいうけど、同じ立場ならカンナの気持ちも理解できると思っただけだ。
それに付いてきた事を後悔する可能性だってあるんだぜ? だから別に感謝なんて必要ないよ」
「――――ねぇトーマ。トーマはまだ、私達を貰ってくれる気はないかな?」
「はっ?」
「ちょちょちょカンナっち!? いきなりなに言い出すっすか!?」
いきなりすぎて思考が追いついてこない。
え、どんな流れでこうなったの?
「純粋な恋愛感情とは違うかもしれないけど、私はもう異風の旋律のみんなと離れたくないと思ってる。トーマに貰ってもらう事に、打算が全くないとは自分でも言い切れない。でも今こうしてみんなで過ごしていて、この時間がずっと続けばいいのにって思ったの。
だからトーマ。私達のことも貰ってくれないかしら?」
「うー! 女は度胸っす! 勢いっす! ということで宜しくお願いするっすよ!」
こういう時、俺の嫁達は静観するからタチが悪いと思うんだよ。
「別に2人を追い出すつもりなんかないし、俺が貰わなくても一緒に居て構わないって。
これから異邦人も沢山来るし、王国人との出会いもあるし、そんな勢いとか雰囲気で決めないほうが良いぞ。
あ、それと異風の旋律には、将来性抜群の男性が1人いらっしゃるんですけど」
「トーマ? そんな雑な感じで私達を巻き込まないで貰えるかな?
今はトーマが応えるべき話だから。今のは私達にも2人にも失礼だからね?」
「あ、はい。申し訳御座いませんでした」
ハルさんにちょっとマジなトーンで怒られて、即効で謝罪してしまった。
「う~ん。シンとハルはねぇ。私達が付け入る隙間はないんじゃないかしら」
「え、俺って付け入る隙があるように見えてんの?」
「――――ううん。
トーマたちは付け入る隙があるんじゃなくて、受け入れてくれる度量があるように見えるの。
リーンも、トルネも、リーネも、マーサも。トーマの事をちゃんと好きな人だったら、受け入れてくれるって安心感があるんだよね」
「ああ、それは私も思うっすよ。別にシンが魅力的じゃないって話ではないっすよ? 一応フォローしとくっすけど」
「ああ、僕の事は気にしないで。僕だってトーマに受け入れてもらった人間の1人だからね。2人の言ってる意味は理解できてるつもりだよ」
く、別にカウンターのつもりはないんだろうけど、さっきのお返しみたいになってるぞシン!
「いやいやいや。既に4人も嫁がいるオッサンだよ? 君達ちょっと冷静になって?」
「あっはっは! 既に4人もいるんすから、うちら2人くらい増えても一緒っすよ! それにトーマの奥さんって王国民しかいないじゃないっすか! うちら異邦人だし差別化出来てるっすよ!」
「差別化ってなんだよ!? 別に選り好みして奥さん貰ったわけじゃないんですけど!?」
「あはは! 冷静になって考えた結果よ? トーマって今この世界で1番くらいに強いし、お金も持ってるし、私がトーマを裏切らない限り、トーマは私を絶対に裏切らないし。
ね? 冷静に考えてみると、トーマって優良物件でしょ?」
「俺が強いのは、俺が先んじてこの世界に転移してきたってだけだよ。あと1年も経てば、俺より強い奴なんてゴロゴロ出てくるようになるって」
「「「いや、それはないっ!」」」
「満場一致でハモんじゃねー! くっそ!」
嫁の顔色を窺ってみるも、もう完全に受け入れモードに入ってやがる!
てか俺の嫁はハーレムに寛容すぎるだろ! なんで俺のほうが焦んなきゃなんないの!?
「マーサには事後報告になっちゃうけど仕方ないねー。でもマーサが反対するとは思わないから、だいじょぶだと思うよー」
「う~ん。2人は比較的小柄ではありますけど、流石にベッドが狭いですよね、この際ですし新調しましょう」
「ふふ、ずっと1人で震えて寝るしかなかったのに、トーマの奥さんになったら、どんどん一緒に寝てくれる人が増えていくね……!」
何気にリーネの悪意0%の発言が1番堪えるんですが……。
ギイイッ!!
「――――どうした!?」
今のは恐らく、出会ってから今まで1度も鳴いていないスナネコの鳴き声だ。
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