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10章 壁外世界
閑話031 胎動 ※アンジェ視点
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「うおおおおこれすっげぇ! スキップオーブマジで神じゃん!」
アラタが大興奮で叫んでいる。
まったく、子供じゃないんだから……、いえ、まだ子供なのかしら? アラタも私も。
最近新しく開発された魔導具として、ダンジョンのショートカットが可能なスキップオーブが出回り始めた。
非常に貴重な魔導具なので個人所有は認められず、使用するたびにギルドから貸し出し手続きをしなければならないのが少しだけ面倒だけれど、そんな手続きなんて些細なことだと笑い飛ばせるほどに、スキップオーブは便利なシロモノだった。
40階層を越えた辺りから殆ど日帰り探索は出来なくなっていたし、持てる荷物にも限界があるから、探索にかかる時間の割りにお金もSPも貯まらなくなっていた。
アラタも仕方ないことだと割り切っていたようだけれど、明らかに不満に感じていたことは隠しきれていなかった。
そんな不満がスキップオーブの登場で一気に解消されてしまった。
目的階層まで往復時間はほぼゼロと言って良くなり、気軽に行き来出来る為に換金のために戻ってくることも苦痛ではなくなり、SP面でも資金面でも劇的な改善が起こった。
特にアラタの喜びようと言ったらなかったわね。彼の能力を考えれば当然だけれど。
今までの往復時間は本当に歯がゆい想いをしていたことでしょう。
アラタのチート能力『大器早世』。
己の寿命の3分の2を捧げることで、SPを3倍獲得できる能力。
何が彼をそこまで駆り立てているのか、私には正直理解が出来ないけど、この能力は彼から神に懇願して得た能力だというのだから、私が口を挟む話ではないのでしょう。
「寿命が3分の1になったってことは、最高まで長生きできても33歳くらいじゃないの? まだまだ全然若いと言える年齢じゃない。アラタはそんなに若く死ぬ事に恐怖とかないの?」
「全然ないねー。というか僕は、自分が老いて衰えていくほうがよっぽど怖いんだ。
人間って死ぬまでずっと成長し続けられるかと言ったら、必ずしもそうじゃないでしょ? 若い時に得た実績や実力にみっともなく縋りついて生きるくらいなら、衰えが始まる頃に潔く死にたいんだ。でも僕には自殺なんて出来る度胸はないからね。大器早世のデメリットは、僕にとっては理想的な代償だったんだよ」
肉体のピークの時に死んでしまいたい、か。私だって分からないでもない。というよりも、女である私は男であるアラタ以上に、衰えという概念については敏感だと思ってる。
それでも、衰えるくらいなら死を選ぶ、なんて潔い割り切りが出来るとは思えない。
やっぱりアラタは私の理解の外にある人間なんだなぁとぼんやりと思った。
「このスキップオーブを作った人って、あの時ボールクローグで最後まで戦っていた人たちと関わりがあるんだってさ! いやぁ本当に凄い人たちみたいだね! 僕も早く追いつきたいよ!」
「あらそうなの? 私はそんな話聞いてないけど、アラタは誰から聞いた話なのかしら?」
「ああ、カルネジア家の戦闘訓練に参加した時に家の人が言ってたんだよ。次に同じような事態が起こったら、彼らの手を借りずにボールクローグを守るのだー! とか言ってたねぇ」
「カルネジア家の人が言っていたなら信憑性は高そうね。
単純な戦闘能力に加えて、莫大な資金力と、魔導具を生み出す開発力も持ち合わせていると。
確かにアラタが言う通り、本当に凄い人たちみたいね」
何よりも底が知れないと感じるのは、地域貢献の度が行き過ぎていると感じる点だ。
カンパニー制度による生活困窮者、駆け出し冒険者への自立支援、馬車システムによる交通網の整備、スキップオーブの開発と提供による冒険者達の育成。
その全ての根幹を掌握しているのであれば、自分たちの都合の良いようにコントロールすることなんて造作もないはず。なのに彼らはそんなことに興味はないとばかりに、リヴァーブ王国に貢献し続けている。
彼らは単に何も考えていないだけの博愛主義者なのか。
それとも、王国民がどれ程力をつけても歯牙にもかけないほどの実力差があるというのか。
見据える相手を必要以上に大きく捉えてしまう事は危険だ。しかし、今のところ彼らの底が全然見えない。彼らもまたアラタと同じように、私の想像の外に居る存在なのかもしれない。
「新しい都市の建設計画?」
ある日、商工ギルドに変わった依頼が張り出されているのに気付いた。
新しい大規模都市建設計画。
移住者、職人、色んな人が募集されている。
依頼人は異風の旋律。
ボールクローグにいてこの名前を知らない人はいない。
スタンピードの時に最後の魔獣と戦って勝利を収めた、ボールクローグの英雄だ。
最近ではスキップオーブの普及も手掛けたらしいし、本当に手広くやっているんだなぁ。
この日から都市建設計画が気になって、少し調べて回ることにした。
足手纏いの私がいなくなることで、アラタの成長も加速するだろうし。
どうやら新しい都市建設は、今後も増え続けるであろう異邦人のための計画らしい。
ボールクローグのダンジョンスタンピードも異邦人によって引き起こされた。
そしてそれ以前にも異邦人達は犯罪行為を起こしていたらしい。
募る異邦人達への不信感の払拭と、異邦人たちが安心して暮らせる環境を用意するために、王国の外に新しい居住スペースを用意するというのが、この計画の肝であるらしかった。
正直よくやるなぁと思う。仮にお金や力があったとしても、そんな面倒なこと、私だったら絶対に手を出さない。異風の旋律の考えは分からないけど、きっと私は仲良くなれないだろうなと思った。
都市建設と異風の旋律について調べていくと、王国内に何箇所か、異風の旋律が一切干渉していない地域というものがあることに気付く。
それらの共通点はいまいち分からないけれど、職人都市ミルズレンダや、王都ネヴァルドでも一切活動していないのは不思議。
王都は王族達に遠慮したとも取れるでしょうけれど、ミルズレンダを放置する理由はなんなんだろう? 大規模都市を建設するのに、職人都市の協力は喉から手が出るほど欲しい筈。
……これは、もしかして綻びなのかしら?
今の私にはとても手が出せるとは思えないパーティ、異風の旋律。
そんな彼らだって必ずしも完璧な存在であるとは限らない。
異風の旋律が活動していない都市に、何らかの共通点があったとしたら? 彼らを切り崩す足掛かりに出来るかもしれない。
「なんだか最近のアンジェ、凄く楽しそうじゃない? 各地をゲートで飛び回ってるみたいだし、何か面白いこと始めたのかな?」
「さっすがアラタ。よく見てるじゃないの。
ええ、ちょっとした発見があってね。段々楽しくなってきちゃった。
アラタは今のところまだ出番は無いから、今のうちに誰よりも強くなっていて欲しいの。最後に物を言うのは、純然たる暴力でしょうからね。私には最強を目指せる素質は無いし」
「あっはっは! アンジェに言われるまでもないよ。というかアンジェが居なかったとしても、僕は僕の意志で最強を目指しているからね。
でもアンジェと出会えたおかげで、最強になった後の僕の使い道も見つけられたのは嬉しいよ。アンジェはアンジェの道を行けばいい。僕は君の最強の駒となってみせる。君のためではなく、僕自身の為にね」
「あのねぇアラタ。そこは嘘でも私の為って言っておくものよ?
でもありがとうね。アラタが私に全てを任せてくれるように、私も貴方に全てをベットしようじゃないの。
ま、お互い出番はもう少し後になると思うけれど、ね」
異風の旋律のやっている事はとても立派なことだと思うわ。そんな彼らの足を引っ張る私は、なんて性悪なんでしょうね。
だけど考えるだけでゾクゾクする。
リヴァーブ王国のために尽力し、異邦人のために奔走して、ようやく漕ぎ付けた都市建設計画を、水泡に帰すなんて、こんなに興奮することも無いわぁ……。
リヴァーブ王国民にも、この世界に訪れてしまった異邦人にも、その架け橋となるべく活動している異風の旋律にも、本当に申し訳ないと思うのだけれど、これが私の楽しみ方なのだから、自分にだってどうしようもない。
完成間近のドミノを崩すように、ジグソーパズルを壊すように、正しい事を横から邪魔して台無しにするのって、本当に止められないの。
みんな。私の事を心から憎んでくれて構わないわよ。
私の目の前で地面に這い蹲って、敗北者として私を見上げながら、私の事を末代まで憎悪しても構わないわ。
敗北者に出来ることなんて、勝者を見上げることだけなんだから。
アラタが大興奮で叫んでいる。
まったく、子供じゃないんだから……、いえ、まだ子供なのかしら? アラタも私も。
最近新しく開発された魔導具として、ダンジョンのショートカットが可能なスキップオーブが出回り始めた。
非常に貴重な魔導具なので個人所有は認められず、使用するたびにギルドから貸し出し手続きをしなければならないのが少しだけ面倒だけれど、そんな手続きなんて些細なことだと笑い飛ばせるほどに、スキップオーブは便利なシロモノだった。
40階層を越えた辺りから殆ど日帰り探索は出来なくなっていたし、持てる荷物にも限界があるから、探索にかかる時間の割りにお金もSPも貯まらなくなっていた。
アラタも仕方ないことだと割り切っていたようだけれど、明らかに不満に感じていたことは隠しきれていなかった。
そんな不満がスキップオーブの登場で一気に解消されてしまった。
目的階層まで往復時間はほぼゼロと言って良くなり、気軽に行き来出来る為に換金のために戻ってくることも苦痛ではなくなり、SP面でも資金面でも劇的な改善が起こった。
特にアラタの喜びようと言ったらなかったわね。彼の能力を考えれば当然だけれど。
今までの往復時間は本当に歯がゆい想いをしていたことでしょう。
アラタのチート能力『大器早世』。
己の寿命の3分の2を捧げることで、SPを3倍獲得できる能力。
何が彼をそこまで駆り立てているのか、私には正直理解が出来ないけど、この能力は彼から神に懇願して得た能力だというのだから、私が口を挟む話ではないのでしょう。
「寿命が3分の1になったってことは、最高まで長生きできても33歳くらいじゃないの? まだまだ全然若いと言える年齢じゃない。アラタはそんなに若く死ぬ事に恐怖とかないの?」
「全然ないねー。というか僕は、自分が老いて衰えていくほうがよっぽど怖いんだ。
人間って死ぬまでずっと成長し続けられるかと言ったら、必ずしもそうじゃないでしょ? 若い時に得た実績や実力にみっともなく縋りついて生きるくらいなら、衰えが始まる頃に潔く死にたいんだ。でも僕には自殺なんて出来る度胸はないからね。大器早世のデメリットは、僕にとっては理想的な代償だったんだよ」
肉体のピークの時に死んでしまいたい、か。私だって分からないでもない。というよりも、女である私は男であるアラタ以上に、衰えという概念については敏感だと思ってる。
それでも、衰えるくらいなら死を選ぶ、なんて潔い割り切りが出来るとは思えない。
やっぱりアラタは私の理解の外にある人間なんだなぁとぼんやりと思った。
「このスキップオーブを作った人って、あの時ボールクローグで最後まで戦っていた人たちと関わりがあるんだってさ! いやぁ本当に凄い人たちみたいだね! 僕も早く追いつきたいよ!」
「あらそうなの? 私はそんな話聞いてないけど、アラタは誰から聞いた話なのかしら?」
「ああ、カルネジア家の戦闘訓練に参加した時に家の人が言ってたんだよ。次に同じような事態が起こったら、彼らの手を借りずにボールクローグを守るのだー! とか言ってたねぇ」
「カルネジア家の人が言っていたなら信憑性は高そうね。
単純な戦闘能力に加えて、莫大な資金力と、魔導具を生み出す開発力も持ち合わせていると。
確かにアラタが言う通り、本当に凄い人たちみたいね」
何よりも底が知れないと感じるのは、地域貢献の度が行き過ぎていると感じる点だ。
カンパニー制度による生活困窮者、駆け出し冒険者への自立支援、馬車システムによる交通網の整備、スキップオーブの開発と提供による冒険者達の育成。
その全ての根幹を掌握しているのであれば、自分たちの都合の良いようにコントロールすることなんて造作もないはず。なのに彼らはそんなことに興味はないとばかりに、リヴァーブ王国に貢献し続けている。
彼らは単に何も考えていないだけの博愛主義者なのか。
それとも、王国民がどれ程力をつけても歯牙にもかけないほどの実力差があるというのか。
見据える相手を必要以上に大きく捉えてしまう事は危険だ。しかし、今のところ彼らの底が全然見えない。彼らもまたアラタと同じように、私の想像の外に居る存在なのかもしれない。
「新しい都市の建設計画?」
ある日、商工ギルドに変わった依頼が張り出されているのに気付いた。
新しい大規模都市建設計画。
移住者、職人、色んな人が募集されている。
依頼人は異風の旋律。
ボールクローグにいてこの名前を知らない人はいない。
スタンピードの時に最後の魔獣と戦って勝利を収めた、ボールクローグの英雄だ。
最近ではスキップオーブの普及も手掛けたらしいし、本当に手広くやっているんだなぁ。
この日から都市建設計画が気になって、少し調べて回ることにした。
足手纏いの私がいなくなることで、アラタの成長も加速するだろうし。
どうやら新しい都市建設は、今後も増え続けるであろう異邦人のための計画らしい。
ボールクローグのダンジョンスタンピードも異邦人によって引き起こされた。
そしてそれ以前にも異邦人達は犯罪行為を起こしていたらしい。
募る異邦人達への不信感の払拭と、異邦人たちが安心して暮らせる環境を用意するために、王国の外に新しい居住スペースを用意するというのが、この計画の肝であるらしかった。
正直よくやるなぁと思う。仮にお金や力があったとしても、そんな面倒なこと、私だったら絶対に手を出さない。異風の旋律の考えは分からないけど、きっと私は仲良くなれないだろうなと思った。
都市建設と異風の旋律について調べていくと、王国内に何箇所か、異風の旋律が一切干渉していない地域というものがあることに気付く。
それらの共通点はいまいち分からないけれど、職人都市ミルズレンダや、王都ネヴァルドでも一切活動していないのは不思議。
王都は王族達に遠慮したとも取れるでしょうけれど、ミルズレンダを放置する理由はなんなんだろう? 大規模都市を建設するのに、職人都市の協力は喉から手が出るほど欲しい筈。
……これは、もしかして綻びなのかしら?
今の私にはとても手が出せるとは思えないパーティ、異風の旋律。
そんな彼らだって必ずしも完璧な存在であるとは限らない。
異風の旋律が活動していない都市に、何らかの共通点があったとしたら? 彼らを切り崩す足掛かりに出来るかもしれない。
「なんだか最近のアンジェ、凄く楽しそうじゃない? 各地をゲートで飛び回ってるみたいだし、何か面白いこと始めたのかな?」
「さっすがアラタ。よく見てるじゃないの。
ええ、ちょっとした発見があってね。段々楽しくなってきちゃった。
アラタは今のところまだ出番は無いから、今のうちに誰よりも強くなっていて欲しいの。最後に物を言うのは、純然たる暴力でしょうからね。私には最強を目指せる素質は無いし」
「あっはっは! アンジェに言われるまでもないよ。というかアンジェが居なかったとしても、僕は僕の意志で最強を目指しているからね。
でもアンジェと出会えたおかげで、最強になった後の僕の使い道も見つけられたのは嬉しいよ。アンジェはアンジェの道を行けばいい。僕は君の最強の駒となってみせる。君のためではなく、僕自身の為にね」
「あのねぇアラタ。そこは嘘でも私の為って言っておくものよ?
でもありがとうね。アラタが私に全てを任せてくれるように、私も貴方に全てをベットしようじゃないの。
ま、お互い出番はもう少し後になると思うけれど、ね」
異風の旋律のやっている事はとても立派なことだと思うわ。そんな彼らの足を引っ張る私は、なんて性悪なんでしょうね。
だけど考えるだけでゾクゾクする。
リヴァーブ王国のために尽力し、異邦人のために奔走して、ようやく漕ぎ付けた都市建設計画を、水泡に帰すなんて、こんなに興奮することも無いわぁ……。
リヴァーブ王国民にも、この世界に訪れてしまった異邦人にも、その架け橋となるべく活動している異風の旋律にも、本当に申し訳ないと思うのだけれど、これが私の楽しみ方なのだから、自分にだってどうしようもない。
完成間近のドミノを崩すように、ジグソーパズルを壊すように、正しい事を横から邪魔して台無しにするのって、本当に止められないの。
みんな。私の事を心から憎んでくれて構わないわよ。
私の目の前で地面に這い蹲って、敗北者として私を見上げながら、私の事を末代まで憎悪しても構わないわ。
敗北者に出来ることなんて、勝者を見上げることだけなんだから。
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