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12章 俺が望んだ異世界生活
閑話037 孤軍奮闘 ※アリス視点
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「お前は絶望的だと思ってるみたいだけど、全然現実的な範囲なんだぜ?」
私とタケルさんをルイナスリームに送った後、一言だけ私に言葉を残してトーマは去っていった。
私の両肩にシルヴァール様とアラタ、アンジェの命がかかっている状況に、私の体は震えが止まらない。
そりゃあトーマにとっては大した額ではないんでしょうけれど、私は1人で迷宮に入ったことすらないっていうのに、いったいどうしたらいいの……?
震える私の目の前に、1本の剣が落ちてきた。
驚いて顔を上げると、どうやらその剣はタケルさんがこっちに放って寄越したものらしかった。
「お前の今回の処遇。完全に自業自得だと思ってるけど、俺に責任が全く無いとも思ってねぇ。
だからそれはくれてやるよ。シルバーライト製のショートソードだ。お前でも扱えんだろ」
シルバーライト製の武器……。
確かこの世界では最高級品の1つで、白金貨くらいの価値があるっていう……。
「トーマが言っていた通り、お前へ要求されている賠償金額は全然絶望的でもなんでもねぇ。お前が本気で迷宮に挑めば、3ヶ月、100日もしないでシルヴァール王女を助けることだって出来る。
グダグダ悩んでる暇があんなら、必死になってひたすら迷宮に篭るんだな」
「悩んでる暇があるなら……、動く……?」
タケルさんが去った後、タケルさんに貰った剣を拾う。
そうだ。私はこんなことをしている場合じゃないんだ。
今は1リーフでも多く稼いで、3人を助け出さなきゃいけないんだ……。
震える体を、ショートソードを強く握り締める事でなんとか抑えつけて、私はルイナスリームの積層型迷宮に挑み始めた。
たった1人で挑む迷宮は、1階層ですら恐怖を覚えた。
隣りに、後ろに仲間がいないことがこんなにも不安だなんて、知らなかった……。
それでも流石に出てくる魔物に苦戦することもなく、私は迷宮を進んでいった。
私は一応6等級冒険者だからスキップオーブの使用条件は満たしているけれど、私が20階層を越えたのはあくまでパーティでの話に過ぎない。
私が死んだら全てが終わる。だから慎重に自分の実力というものを把握する為に、私はあえて1階層から進むことにしたのだ。
それにスキップオーブを使用するなら、21階層以上の素材を納品しないといけないから。私には到底無理……。
順調なのは4階層までだった。
5階層から集団化した魔物が1度に襲ってくる為、1人では圧倒的に手が足りない……!
トーマやタケルさんは1人でも迷宮を踏破してしまえるみたいだけど、私には無理よ……。
私は彼らのような戦闘の才能なんて、持ち合わせていないのよ……。
それでも20階層以降に潜っていた私の装備が5階層で貫かれることもなく、私はボロボロになりながら5階層の魔物を倒し続けた。
くっ……! 1人だと持てる荷物にも限界があるし、迷宮とギルドの往復にも時間がかかる……!
ギルドに鑑定して貰った金額も、2000リーフに少し届いた程度。私個人に課せられている賠償金は10億リーフ。全員を助ける為の総額は310億リーフにも達する。
310億リーフってなによ……? これが現実的な額ですって……?
「アリス。ちょっといいか」
「……え?」
冒険者ギルドで賠償金額の大きさに打ちのめされていると声をかけられる。
声の主は私より少し年上の男性冒険者。
えっと、確かこの人って、旋律の運び手に参加していた王国民冒険者よ、ね?
名前、なんだっけ??
「トーマと敵対した貴様などに本来なら用はないのだがな。そのトーマに頼まれたのだから断るわけにはいかん。
貴様、音魔法は使えるか?」
「トーマに、頼まれた……、って?」
「質問しているのはこちらだ。貴様は音魔法を使えるのかと聞いている」
「あ、す、済みません。私が使えるのは洗浄と水魔法だけですけど、それがなにか……?」
「口座の預金は没収されていないのだろう? すぐに魔法ギルドで音魔法を購入してこい」
な、なんなのこの人……?
私は今1リーフだって無駄に出来ない状況だっていうのに……!
「あ、貴方いったいなんの用ですか……!? 私は今お金が必要なんです、無駄にお金を払っている余裕なんて……」
「だからその金を稼ぐ方法を教えてやると言っているのだ。
ちっ、これだから必要以上に人と話したくないのだ……。
トーマが言うには、お前は今後誰ともパーティを組めない可能性が高い。なのに1人で戦う術も知らない。だからせめて1人でも迷宮で戦える方法を教えてやらないと公平じゃないそうだ。貴様のしたことを考えれば、公平もクソもないと思うんだがな……。
事情は分かったか? 分かったならとっとと音魔法を習得してこい。トーマからはお前が素直に応じなければ無理して教えなくてもいいと言われているが?」
1人で、1人で戦う方法……!?
「わわ分かりました! す、すぐに音魔法を覚えてきますっ!」
「覚えたら隣の訓練場に来い。グズグズするなよ」
言うだけ言って男はギルドを出ていった。
っと、私も呆けている場合じゃない! 音魔法、音魔法っ!
「ちっ、遅すぎる。何をやっていたんだ。
俺だって自分の探索を中止して時間を割いているんだぞ? もう少し相手の都合を考えろ」
「す、済みません……!」
魔法ギルドに行って音魔法を買おうとしたら手持ちが足りず、商工ギルドでお金を卸す羽目になってしまった。
それを男に説明すると、心底呆れた顔で吐き捨てられる。
「俺は預金の話もしただろう? そもそも貴様、冒険者になってどれくらいになるんだ?
6等級冒険者にもなってスクロールの相場も知らないなど、お前がどれだけ甘い気持ちで迷宮に入っていたのか良く分かる」
私にとっての必死は、冒険者にとってはあまりにも甘えて見えるらしい。
甘え……。城で散々トーマに言われた言葉……。
「俺もそうだが、単独で迷宮に潜る場合、視界外から襲ってくる魔物にどう対処していくかが重要になってくる。そこで役に立つのが音魔法と『魔力探知』だ。
音魔法で周囲の音を拾いながら、『魔力探知』で周囲の魔力も感じ取れるようになれば、いちいち目で魔物の姿を確認する必要はなくなる。
死にたくないのならば必死に習得することだな」
「……はい」
男の上から目線に気分が悪くなる。
……でもそうじゃない。そうじゃないのよ。
この男はトーマに頼まれたから、トーマに敵対した私に技術を教えに来てくれてるのっ……!
上から目線なんじゃなくて、心から私を嫌悪しているんだ。それなのに指導しに来てくれているのに、気分が悪くなるなんて馬鹿じゃないの!?
こういうところが甘えていると言われてしまうのかもしれない。
この日から、日中は探索、日没後に戦闘技術の指導を受ける日々が始まった。
音魔法に慣れていくと、目以外から入ってくる情報の多さに気付く。
多少被弾しても装備のおかげで殆ど怪我をせずに済むので、音魔法の訓練も探索と一緒にこなしていった。
賠償を科されてからたった3日で、私は10階層を探索できるようになっていた。
いくら装備が良いとは言え、たった3日でここまで進めるなんて……。
散々言われた甘えという言葉が頭をよぎる。
私今まであんなに恵まれた環境にいて、いったい何して過ごしてたの……!?
「ふん。1人で10階層を回れるようになったか。ならばもう俺が教える事はないな。
あとは身につけた技術を磨くだけだ」
「はいっ……! ご指導ありがとうございました、ソリスタさん」
「礼は要らん。俺はトーマに頼まれたからやっただけだ。
貴様のことなど迷宮でのたれ死ねとしか思ってない」
ソリスタさんは振り返ることなく去っていった。
……礼は要らない、か。
私は今までどれ程の人にお世話になってきたのか、それすら把握出来ていない。
のたれ死ねと思う相手に指導し続ける苦痛は、私には想像も出来ない。
それなのに最低限の面倒を見てくれて本当にありがたいのに、私は感謝の言葉すら受け取ってもらえない人間になってしまったんだ……。
でもそんなことに落ち込んでいる場合じゃない。
5階層では2000リーフ程度だった稼ぎも、10階層を超えると1回の探索で1万リーフを超えてくる。
お金が必要な私は、足を止めている余裕なんてない。
10階層で1万リーフを超えてくる。深い階層に行けばいくほど報酬は増えるんだから、私は先に進むしかない。
まずはスキップオーブが使えるようになる21階層を目指さなければ……!
私とタケルさんをルイナスリームに送った後、一言だけ私に言葉を残してトーマは去っていった。
私の両肩にシルヴァール様とアラタ、アンジェの命がかかっている状況に、私の体は震えが止まらない。
そりゃあトーマにとっては大した額ではないんでしょうけれど、私は1人で迷宮に入ったことすらないっていうのに、いったいどうしたらいいの……?
震える私の目の前に、1本の剣が落ちてきた。
驚いて顔を上げると、どうやらその剣はタケルさんがこっちに放って寄越したものらしかった。
「お前の今回の処遇。完全に自業自得だと思ってるけど、俺に責任が全く無いとも思ってねぇ。
だからそれはくれてやるよ。シルバーライト製のショートソードだ。お前でも扱えんだろ」
シルバーライト製の武器……。
確かこの世界では最高級品の1つで、白金貨くらいの価値があるっていう……。
「トーマが言っていた通り、お前へ要求されている賠償金額は全然絶望的でもなんでもねぇ。お前が本気で迷宮に挑めば、3ヶ月、100日もしないでシルヴァール王女を助けることだって出来る。
グダグダ悩んでる暇があんなら、必死になってひたすら迷宮に篭るんだな」
「悩んでる暇があるなら……、動く……?」
タケルさんが去った後、タケルさんに貰った剣を拾う。
そうだ。私はこんなことをしている場合じゃないんだ。
今は1リーフでも多く稼いで、3人を助け出さなきゃいけないんだ……。
震える体を、ショートソードを強く握り締める事でなんとか抑えつけて、私はルイナスリームの積層型迷宮に挑み始めた。
たった1人で挑む迷宮は、1階層ですら恐怖を覚えた。
隣りに、後ろに仲間がいないことがこんなにも不安だなんて、知らなかった……。
それでも流石に出てくる魔物に苦戦することもなく、私は迷宮を進んでいった。
私は一応6等級冒険者だからスキップオーブの使用条件は満たしているけれど、私が20階層を越えたのはあくまでパーティでの話に過ぎない。
私が死んだら全てが終わる。だから慎重に自分の実力というものを把握する為に、私はあえて1階層から進むことにしたのだ。
それにスキップオーブを使用するなら、21階層以上の素材を納品しないといけないから。私には到底無理……。
順調なのは4階層までだった。
5階層から集団化した魔物が1度に襲ってくる為、1人では圧倒的に手が足りない……!
トーマやタケルさんは1人でも迷宮を踏破してしまえるみたいだけど、私には無理よ……。
私は彼らのような戦闘の才能なんて、持ち合わせていないのよ……。
それでも20階層以降に潜っていた私の装備が5階層で貫かれることもなく、私はボロボロになりながら5階層の魔物を倒し続けた。
くっ……! 1人だと持てる荷物にも限界があるし、迷宮とギルドの往復にも時間がかかる……!
ギルドに鑑定して貰った金額も、2000リーフに少し届いた程度。私個人に課せられている賠償金は10億リーフ。全員を助ける為の総額は310億リーフにも達する。
310億リーフってなによ……? これが現実的な額ですって……?
「アリス。ちょっといいか」
「……え?」
冒険者ギルドで賠償金額の大きさに打ちのめされていると声をかけられる。
声の主は私より少し年上の男性冒険者。
えっと、確かこの人って、旋律の運び手に参加していた王国民冒険者よ、ね?
名前、なんだっけ??
「トーマと敵対した貴様などに本来なら用はないのだがな。そのトーマに頼まれたのだから断るわけにはいかん。
貴様、音魔法は使えるか?」
「トーマに、頼まれた……、って?」
「質問しているのはこちらだ。貴様は音魔法を使えるのかと聞いている」
「あ、す、済みません。私が使えるのは洗浄と水魔法だけですけど、それがなにか……?」
「口座の預金は没収されていないのだろう? すぐに魔法ギルドで音魔法を購入してこい」
な、なんなのこの人……?
私は今1リーフだって無駄に出来ない状況だっていうのに……!
「あ、貴方いったいなんの用ですか……!? 私は今お金が必要なんです、無駄にお金を払っている余裕なんて……」
「だからその金を稼ぐ方法を教えてやると言っているのだ。
ちっ、これだから必要以上に人と話したくないのだ……。
トーマが言うには、お前は今後誰ともパーティを組めない可能性が高い。なのに1人で戦う術も知らない。だからせめて1人でも迷宮で戦える方法を教えてやらないと公平じゃないそうだ。貴様のしたことを考えれば、公平もクソもないと思うんだがな……。
事情は分かったか? 分かったならとっとと音魔法を習得してこい。トーマからはお前が素直に応じなければ無理して教えなくてもいいと言われているが?」
1人で、1人で戦う方法……!?
「わわ分かりました! す、すぐに音魔法を覚えてきますっ!」
「覚えたら隣の訓練場に来い。グズグズするなよ」
言うだけ言って男はギルドを出ていった。
っと、私も呆けている場合じゃない! 音魔法、音魔法っ!
「ちっ、遅すぎる。何をやっていたんだ。
俺だって自分の探索を中止して時間を割いているんだぞ? もう少し相手の都合を考えろ」
「す、済みません……!」
魔法ギルドに行って音魔法を買おうとしたら手持ちが足りず、商工ギルドでお金を卸す羽目になってしまった。
それを男に説明すると、心底呆れた顔で吐き捨てられる。
「俺は預金の話もしただろう? そもそも貴様、冒険者になってどれくらいになるんだ?
6等級冒険者にもなってスクロールの相場も知らないなど、お前がどれだけ甘い気持ちで迷宮に入っていたのか良く分かる」
私にとっての必死は、冒険者にとってはあまりにも甘えて見えるらしい。
甘え……。城で散々トーマに言われた言葉……。
「俺もそうだが、単独で迷宮に潜る場合、視界外から襲ってくる魔物にどう対処していくかが重要になってくる。そこで役に立つのが音魔法と『魔力探知』だ。
音魔法で周囲の音を拾いながら、『魔力探知』で周囲の魔力も感じ取れるようになれば、いちいち目で魔物の姿を確認する必要はなくなる。
死にたくないのならば必死に習得することだな」
「……はい」
男の上から目線に気分が悪くなる。
……でもそうじゃない。そうじゃないのよ。
この男はトーマに頼まれたから、トーマに敵対した私に技術を教えに来てくれてるのっ……!
上から目線なんじゃなくて、心から私を嫌悪しているんだ。それなのに指導しに来てくれているのに、気分が悪くなるなんて馬鹿じゃないの!?
こういうところが甘えていると言われてしまうのかもしれない。
この日から、日中は探索、日没後に戦闘技術の指導を受ける日々が始まった。
音魔法に慣れていくと、目以外から入ってくる情報の多さに気付く。
多少被弾しても装備のおかげで殆ど怪我をせずに済むので、音魔法の訓練も探索と一緒にこなしていった。
賠償を科されてからたった3日で、私は10階層を探索できるようになっていた。
いくら装備が良いとは言え、たった3日でここまで進めるなんて……。
散々言われた甘えという言葉が頭をよぎる。
私今まであんなに恵まれた環境にいて、いったい何して過ごしてたの……!?
「ふん。1人で10階層を回れるようになったか。ならばもう俺が教える事はないな。
あとは身につけた技術を磨くだけだ」
「はいっ……! ご指導ありがとうございました、ソリスタさん」
「礼は要らん。俺はトーマに頼まれたからやっただけだ。
貴様のことなど迷宮でのたれ死ねとしか思ってない」
ソリスタさんは振り返ることなく去っていった。
……礼は要らない、か。
私は今までどれ程の人にお世話になってきたのか、それすら把握出来ていない。
のたれ死ねと思う相手に指導し続ける苦痛は、私には想像も出来ない。
それなのに最低限の面倒を見てくれて本当にありがたいのに、私は感謝の言葉すら受け取ってもらえない人間になってしまったんだ……。
でもそんなことに落ち込んでいる場合じゃない。
5階層では2000リーフ程度だった稼ぎも、10階層を超えると1回の探索で1万リーフを超えてくる。
お金が必要な私は、足を止めている余裕なんてない。
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