28 / 28
お披露目③
しおりを挟む
色々調べ周り、最後にベッドに辿り着いた女執事がベッドの下を覗き込む。そして動きを止める。何かあったからではない。何もなかったからだ。そう"ある筈のもの"が見つからず、彼女は動きを止めたのだ。
「暗くて見え辛いでしょうから、魔法の光を使いますか?」
「……お願いします……」
よく見える様、魔法で光源を生み出してベッドの下を照らし出す。これで隅々まで見渡せるはずだ。さあ、じっくり見ると良いわ。
「レンジン?どうしたの?」
動こうとしない女執事に痺れを切らしてか、ラーラが寄ってきて声をかける。いつまでも勿体付けていないで、さっさと腕輪を取り出せと思っているのだろう。そこにそんな物が無いとは露知らずに。
「申し訳ありません。見つかりませんでした」
女執事――レンジン――は体を起こし、頭を下げる。謝罪の先は私ではなく、王子かラーラ。もしくは2人に対しての物だろう。角度的にはギリギリ私も入ってはいるが、まあそれはきっとオマケみたいな物だ。
「そんな筈ありませんわ!絶対此処にある筈です!!」
レンジンの言葉を聞いて、その言葉の意味が理解出来ずにポカンとしていたラーラだったが。状況をやっと理解したのか、顔を真っ赤にして怒鳴り出す。パニくる気持ちは分からなくも無いが、絶対此処にある発言は頂けない。疑っているのがバレバレだったとはいえ、それだと念の為調べさせて貰っているとう体裁が根本から崩れてしまう。
「絶対にここにある……か。それは聞き捨てならないセリフだね」
それまで黙って静観していた王子がソファから立ち上がる。表情は真剣そのものだが、体温は赤丸急上昇だ。きっと心の中では、華麗にステップを刻んでいる事だろう。
「だって!ここにある筈なんだもの!無いなんておかしいわ!ちゃんとここ――」
「お嬢様!」
女執事がラーラの言葉を大声で遮る。あと一歩で自爆するところだったのだが、優秀な執事さんを持っていて羨ましい限りだ。家の執事なんか、客が訪ねて来た時だけ雇うバイトだったから酷いのなんのって……まあそんな事はどうでもいい。兎に角、彼女は執事のお陰で九死に一生を得る。
流石に仕込んでいたのがばれたら、侯爵令嬢でも普通に首が飛びかねない。今の私への攻撃は、婚約者でもある 王族への攻撃でもあるのだから。まあ王子はボヘミアン侯爵家を利用する気満々だろうから、そこまで大事にする事はないだろうけど。
「……」
ラーラが悔しそうに私を睨みつける。どうやら彼女、まだ状況を甘く見ている様だ。相当親元で甘やかされてきたのだろう。私を睨んでいる場合じゃない筈なのだが。
今すべき事が平身低頭の謝罪だという事ぐらい、男爵令嬢の私にすら分かるというのに……残念なお頭のお嬢様だ。
「ラーラ。腕輪が家宝だというから、君の気持ちを慮り黙って見ていたが。流石にこれ以上は黙っていられないな」
「王子違うんです!これは!」
「違う?何が違うと言うんだい?王子である僕の婚約者を愚弄し、家探しまでしておいて?」
王子にそう言われて、ラーラは涙目で黙って俯く。見つからなければこうなる事は目に見えていた。だが絶対に見つかる事前提の行動であったため、そこにラーラは思い至れなかったのだろう。
彼女の様子から、セカンドプランは無さそうだと判断する。正直、これ以上相手をするのは面倒臭いので助かる。
「王子、どうかお許しください!ラーラ様は家宝をなくしてしまった事で、正常な判断が下せなかったのです。この度の無礼、どうか……どうか何卒!」
レンジンが床に額を擦り付けて、主に変わって王子に謝罪する。当の本人は涙目で俯いているだけだ。こんな我儘娘に仕えなければならないとか、きっと苦労してるんだろなと同情を禁じ得ない。
「正常な判断が下せなかった?だったらそれを諫めるのが、君の役目じゃないのかい?」
「それは……返す言葉もございません」
執事は他の従者とは違う。必要とあれば、主人を諫めるのも彼らの仕事の内だ。とは言え、強い上下関係が存在する以上出来る事は限られている。主側に聞く耳が無ければ成り立たない。だからその事で彼女を責めるのは酷という物だろう。
「兎に角、この事はボヘミアン卿へきちんと抗議させて貰うよ」
「そ、そんな!わ。わたしは只――」
「君はレアに謝ってすらいない。なんなら、不敬罪で訴えてもかまわないんだよ?」
ラーラの不満そうな声を、王子がぴしゃりと遮断する。不敬罪と言われては黙るしかないだろう。そんな物受けたら、確実に家から追い出されて牢獄暮らしだ。それぐらいは彼女にも分かるらしい。まあ直接王子がやり玉に挙げられたわけではないから、不敬罪が通るかは微妙な気もするが。
「寛大なご処置、感謝いたします」
レンジンが主に変わって感謝の言葉を口にする。そのまま立ち上がり、ふてくされるラーラを連れて行く。最後まで謝罪の一つも言わないとか、本当にとんでもない箱入り娘だった。
「王子、助かりました」
「ああ、君を守る為だ。気にしなくていいさ」
実は王子には、事前に部屋を調べておくよう言われていた。私に何か良からぬ事を働く人間がいるかも知れないという事で。お陰で私は事前に仕込まれた翡翠の腕輪を回収する事が出来た。王子のアドバイスが無ければ、危うく盗人扱いにされるところだ。危ない危ない。
「それで?腕輪は何処にやったんだい?」
「勿論返しておきましたよ。彼女の部屋に」
腕輪は超能能力で持ち主を割り出して、速攻彼女の 部屋へと返してある。物凄く分かり易い所に置いていたのだが、あの様子ではどうやら彼女達は自室には戻って居ない様だ。部屋に戻りさえしていれば、いらぬ恥もかかずに済んだろうに。
ざまぁ。
「それはいいな。部屋に戻った時の彼女の顔が見れないのが、本当に残念だ」
王子は楽しそうにくっくっくと笑う。本当に良い性格をしてらっしゃる。
「でも王子?不敬罪なんて通るのですか?」
さっき少し疑問に思った事を聞いて見る。王族の婚約者とはいえ、私はまだ結婚した訳ではない。その私に対する態度程度で、そんな物に問えるのだろうか?
「僕がその場に居なかったら、まず無理だったろうね。でも僕の側で婚約者をあれだけはっきり愚弄したんだ、それは十分僕に対する不敬にあたるよ」
成程、気を付けよう。まあ私が王子に失礼な事をする事は……そう言えば、以前怒りに任せて王子を蹴飛ばした事を思い出す。よくよく考えたら、あれも十分すぎる程不敬罪に当たる案件だ。王子に訴えられなくて良かった。
「心配しなくても、愛する女性を不敬罪で訴える様な真似はしないよ」
私の心を読んだかの様に、王子は優しく微笑んだ。
「さて、邪魔者の居ない部屋に愛する女性と二人っきりな訳だが」
そういうと王子は立ち上がり、私を抱き寄せる。予期せぬ展開に私はパニックに陥ってしまう。普通この流れで、そういう状態になるとは夢にも思わない。
「あ、あの……そういう事はもっとお互いの事を知ってから――」
唇を塞がれ、言葉を途切れさせる。
超能力で吹き飛ばす事も出来たが、体に力が入らない。
良い匂いがして、頭がぼーっとする。
「君みたいな優秀な女性を、ずっと探し求めていた」
王子が私の耳元で囁く。
「逃がさないよ。レア」
顔は笑顔のままだが、その瞳の奥に宿る炎は真剣そのものだ。その瞬間どうやっても逃げられないと私は悟る。
だが嫌じゃない。
どうやら私は。完全に捉えられてしまった様だ。
王子の張った甘い蜘蛛の巣に。
「暗くて見え辛いでしょうから、魔法の光を使いますか?」
「……お願いします……」
よく見える様、魔法で光源を生み出してベッドの下を照らし出す。これで隅々まで見渡せるはずだ。さあ、じっくり見ると良いわ。
「レンジン?どうしたの?」
動こうとしない女執事に痺れを切らしてか、ラーラが寄ってきて声をかける。いつまでも勿体付けていないで、さっさと腕輪を取り出せと思っているのだろう。そこにそんな物が無いとは露知らずに。
「申し訳ありません。見つかりませんでした」
女執事――レンジン――は体を起こし、頭を下げる。謝罪の先は私ではなく、王子かラーラ。もしくは2人に対しての物だろう。角度的にはギリギリ私も入ってはいるが、まあそれはきっとオマケみたいな物だ。
「そんな筈ありませんわ!絶対此処にある筈です!!」
レンジンの言葉を聞いて、その言葉の意味が理解出来ずにポカンとしていたラーラだったが。状況をやっと理解したのか、顔を真っ赤にして怒鳴り出す。パニくる気持ちは分からなくも無いが、絶対此処にある発言は頂けない。疑っているのがバレバレだったとはいえ、それだと念の為調べさせて貰っているとう体裁が根本から崩れてしまう。
「絶対にここにある……か。それは聞き捨てならないセリフだね」
それまで黙って静観していた王子がソファから立ち上がる。表情は真剣そのものだが、体温は赤丸急上昇だ。きっと心の中では、華麗にステップを刻んでいる事だろう。
「だって!ここにある筈なんだもの!無いなんておかしいわ!ちゃんとここ――」
「お嬢様!」
女執事がラーラの言葉を大声で遮る。あと一歩で自爆するところだったのだが、優秀な執事さんを持っていて羨ましい限りだ。家の執事なんか、客が訪ねて来た時だけ雇うバイトだったから酷いのなんのって……まあそんな事はどうでもいい。兎に角、彼女は執事のお陰で九死に一生を得る。
流石に仕込んでいたのがばれたら、侯爵令嬢でも普通に首が飛びかねない。今の私への攻撃は、婚約者でもある 王族への攻撃でもあるのだから。まあ王子はボヘミアン侯爵家を利用する気満々だろうから、そこまで大事にする事はないだろうけど。
「……」
ラーラが悔しそうに私を睨みつける。どうやら彼女、まだ状況を甘く見ている様だ。相当親元で甘やかされてきたのだろう。私を睨んでいる場合じゃない筈なのだが。
今すべき事が平身低頭の謝罪だという事ぐらい、男爵令嬢の私にすら分かるというのに……残念なお頭のお嬢様だ。
「ラーラ。腕輪が家宝だというから、君の気持ちを慮り黙って見ていたが。流石にこれ以上は黙っていられないな」
「王子違うんです!これは!」
「違う?何が違うと言うんだい?王子である僕の婚約者を愚弄し、家探しまでしておいて?」
王子にそう言われて、ラーラは涙目で黙って俯く。見つからなければこうなる事は目に見えていた。だが絶対に見つかる事前提の行動であったため、そこにラーラは思い至れなかったのだろう。
彼女の様子から、セカンドプランは無さそうだと判断する。正直、これ以上相手をするのは面倒臭いので助かる。
「王子、どうかお許しください!ラーラ様は家宝をなくしてしまった事で、正常な判断が下せなかったのです。この度の無礼、どうか……どうか何卒!」
レンジンが床に額を擦り付けて、主に変わって王子に謝罪する。当の本人は涙目で俯いているだけだ。こんな我儘娘に仕えなければならないとか、きっと苦労してるんだろなと同情を禁じ得ない。
「正常な判断が下せなかった?だったらそれを諫めるのが、君の役目じゃないのかい?」
「それは……返す言葉もございません」
執事は他の従者とは違う。必要とあれば、主人を諫めるのも彼らの仕事の内だ。とは言え、強い上下関係が存在する以上出来る事は限られている。主側に聞く耳が無ければ成り立たない。だからその事で彼女を責めるのは酷という物だろう。
「兎に角、この事はボヘミアン卿へきちんと抗議させて貰うよ」
「そ、そんな!わ。わたしは只――」
「君はレアに謝ってすらいない。なんなら、不敬罪で訴えてもかまわないんだよ?」
ラーラの不満そうな声を、王子がぴしゃりと遮断する。不敬罪と言われては黙るしかないだろう。そんな物受けたら、確実に家から追い出されて牢獄暮らしだ。それぐらいは彼女にも分かるらしい。まあ直接王子がやり玉に挙げられたわけではないから、不敬罪が通るかは微妙な気もするが。
「寛大なご処置、感謝いたします」
レンジンが主に変わって感謝の言葉を口にする。そのまま立ち上がり、ふてくされるラーラを連れて行く。最後まで謝罪の一つも言わないとか、本当にとんでもない箱入り娘だった。
「王子、助かりました」
「ああ、君を守る為だ。気にしなくていいさ」
実は王子には、事前に部屋を調べておくよう言われていた。私に何か良からぬ事を働く人間がいるかも知れないという事で。お陰で私は事前に仕込まれた翡翠の腕輪を回収する事が出来た。王子のアドバイスが無ければ、危うく盗人扱いにされるところだ。危ない危ない。
「それで?腕輪は何処にやったんだい?」
「勿論返しておきましたよ。彼女の部屋に」
腕輪は超能能力で持ち主を割り出して、速攻彼女の 部屋へと返してある。物凄く分かり易い所に置いていたのだが、あの様子ではどうやら彼女達は自室には戻って居ない様だ。部屋に戻りさえしていれば、いらぬ恥もかかずに済んだろうに。
ざまぁ。
「それはいいな。部屋に戻った時の彼女の顔が見れないのが、本当に残念だ」
王子は楽しそうにくっくっくと笑う。本当に良い性格をしてらっしゃる。
「でも王子?不敬罪なんて通るのですか?」
さっき少し疑問に思った事を聞いて見る。王族の婚約者とはいえ、私はまだ結婚した訳ではない。その私に対する態度程度で、そんな物に問えるのだろうか?
「僕がその場に居なかったら、まず無理だったろうね。でも僕の側で婚約者をあれだけはっきり愚弄したんだ、それは十分僕に対する不敬にあたるよ」
成程、気を付けよう。まあ私が王子に失礼な事をする事は……そう言えば、以前怒りに任せて王子を蹴飛ばした事を思い出す。よくよく考えたら、あれも十分すぎる程不敬罪に当たる案件だ。王子に訴えられなくて良かった。
「心配しなくても、愛する女性を不敬罪で訴える様な真似はしないよ」
私の心を読んだかの様に、王子は優しく微笑んだ。
「さて、邪魔者の居ない部屋に愛する女性と二人っきりな訳だが」
そういうと王子は立ち上がり、私を抱き寄せる。予期せぬ展開に私はパニックに陥ってしまう。普通この流れで、そういう状態になるとは夢にも思わない。
「あ、あの……そういう事はもっとお互いの事を知ってから――」
唇を塞がれ、言葉を途切れさせる。
超能力で吹き飛ばす事も出来たが、体に力が入らない。
良い匂いがして、頭がぼーっとする。
「君みたいな優秀な女性を、ずっと探し求めていた」
王子が私の耳元で囁く。
「逃がさないよ。レア」
顔は笑顔のままだが、その瞳の奥に宿る炎は真剣そのものだ。その瞬間どうやっても逃げられないと私は悟る。
だが嫌じゃない。
どうやら私は。完全に捉えられてしまった様だ。
王子の張った甘い蜘蛛の巣に。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
「無能な妻」と蔑まれた令嬢は、離婚後に隣国の王子に溺愛されました。
腐ったバナナ
恋愛
公爵令嬢アリアンナは、魔力を持たないという理由で、夫である侯爵エドガーから無能な妻と蔑まれる日々を送っていた。
魔力至上主義の貴族社会で価値を見いだされないことに絶望したアリアンナは、ついに離婚を決断。
多額の慰謝料と引き換えに、無能な妻という足枷を捨て、自由な平民として辺境へと旅立つ。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
ムカつく悪役令嬢の姉を無視していたら、いつの間にか私が聖女になっていました。
冬吹せいら
恋愛
侯爵令嬢のリリナ・アルシアルには、二歳上の姉、ルルエがいた。
ルルエはことあるごとに妹のリリナにちょっかいをかけている。しかし、ルルエが十歳、リリナが八歳になったある日、ルルエの罠により、酷い怪我を負わされたリリナは、ルルエのことを完全に無視することにした。
そして迎えた、リリナの十四歳の誕生日。
長女でありながら、最低級の適性を授かった、姉のルルエとは違い、聖女を授かったリリナは……。
悪役令嬢カタリナ・クレールの断罪はお断り(断罪編)
三色団子
恋愛
カタリナ・クレールは、悪役令嬢としての断罪の日を冷静に迎えた。王太子アッシュから投げつけられる「恥知らずめ!」という罵声も、学園生徒たちの冷たい視線も、彼女の心には届かない。すべてはゲームの筋書き通り。彼女の「悪事」は些細な注意の言葉が曲解されたものだったが、弁明は許されなかった。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
【完結】転生悪役令嬢は婚約破棄を合図にヤンデレの嵐に見舞われる
syarin
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢として転生してしまい、色々足掻くも虚しく卒業パーティーで婚約破棄を宣言されてしまったマリアクリスティナ・シルバーレーク伯爵令嬢。
原作では修道院送りだが、足掻いたせいで色々拗れてしまって……。
初投稿です。
取り敢えず書いてみたものが思ったより長く、書き上がらないので、早く投稿してみたくて、短編ギャグを勢いで書いたハズなのに、何だか長く重くなってしまいました。
話は終わりまで執筆済みで、雑事の合間に改行など整えて投稿してます。
ギャグでも無くなったし、重いもの好きには物足りないかもしれませんが、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。
ざまぁを書きたかったんですが、何だか断罪した方より主人公の方がざまぁされてるかもしれません。
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる