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再現されると心臓に悪いです。
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どうしましょう。
王宮の木に登ったことが、王家の方にバレてしまいました。
叱責に備え、リリーは身構えて体を固くした。
が、誰も怒り出す気配がなく、不思議に思ったリリーは恐る恐る顔を上げた。
皆、クスクスと面白そうに笑っている。
あれ?怒るどころか、笑われてるんですけど??
戸惑うリリーに、王妃が説明してくれた。
「ふふふ、リリーちゃんの武勇伝ならうちの家族全員が知っているわ。もちろん、主人もね。ハリーが何度もリリーちゃんの話をするんだもの。」
「ええ、もう耳にタコが出来ましたわ。」
ソフィアも頷いている。
えええっ!!
知っていて優しくして下さるなんて、なんて器が大きい・・・
というか、王族って思ってたよりフレンドリーでユルい感じなのかしら?
国王様までご存知なんて。
しかも武勇伝扱いされてるわ。
令嬢に武勇伝は必要ないのだが、リリーは怒られなかったことに安心して、おかしさに気付いていない。
側ではハリーが立ち上がって、身振り手振りであの時の再現を始めていた。
「バババーって登ってね、リリーお姉ちゃんはポッケにマイクを入れたの。マイクの顔だけポッケから出ててね。」
ハリーはこと細かにリリーの様子を再現し、真似て見せる。
よく覚えてますね。
でも恥ずかしいので、そのくらいにしていただけると・・・。
「ハリー様、そのお話はそれくらいに・・・」
「ええ~っ!!まだここからなのに。あと、様はイヤ!!」
悲しげに言われ、リリーも可哀想に思うが、だからと言って簡単に気安く呼ぶことは出来ない。
困っていると、
「ハリーがこんなに懐くのは珍しいんだ。好きに呼んであげてくれるかい?」
王太子様に言われたら断れません。
ハリー君呼び復活です。
「ハリー君?」
呼びかけてみると、嬉しそうに
「うん、じゃあ続きねー。」
いやいや、続きはいらないんですー!
その間にも、ハリーは足を滑らせたリリーの真似をしている。
「でね、ハルトお兄ちゃまが、ズルってなったリリーお姉ちゃんをこう、ぎゅってしてね。」
きゃああああ!!
そこまでしっかり再現しちゃうんですか!
リリーが心臓に悪いと、居たたまれない思いでいるのに、肝心のラインハルトは「よく見ていたなー。」なんて呑気に笑っている。
男性陣はラインハルトに「よく受け止めたな!偉いぞ!」とか言いながら肩を叩いて誉めているし、女性陣は「あらー、若いっていいわー。ドキドキしちゃう」と喜んでいる。
何なのかしら、この状況。
アットホームさが胸に痛いわ・・・。
「で、マイクに餌をあげなくちゃいけないから、僕は帰ってきたの。」
ようやく終わったのね。
精神的に追い詰められた気がするわ・・・。
しかし、ハリー劇場はまだ終わっていなかったのである。
「でも、その後もこっそり見てたのー。」
え?終わったんじゃ?
「お兄ちゃま、お姉ちゃんをクルッてして、パパみたいにぎゅーってしてた。」
エッヘンと胸を張り、「よく見てて偉いでしょー」と言っている。
あああぁぁぁぁ、そこは見てなくていいところなんですー。
その部分は初めて聞いたと盛り上がる人々の中、王妃がリリーに尋ねた。
「リリーちゃん、ラインハルトとの散策は楽しかった?」
「はい。ハルト様は小説の王子様みたいに完璧なエスコートで、あやうく勘違いして好きになってしまうところでした。」
大分王妃に慣れたリリーが、テヘッと冗談っぽく言ってみる。
「勘違いじゃないし!もう、手強いなぁ。でも更に燃えてきたよ!!これからはもっとガンガン行くから!」
ラインハルトが兄のノアに愚痴っているのは、リリーの耳には入っていなかった。
リリーが帰っていった後、王太子が王妃と話していた。
「母上に聞いていた以上に面白い令嬢でしたね、リリーちゃんは。次は父上も呼びましょう。」
「そうね。こんなに楽しいことに誘わなかったら、後で拗ねて大変だもの。」
リリーの知らないところで、国王との対面が決定していたのだった。
王宮の木に登ったことが、王家の方にバレてしまいました。
叱責に備え、リリーは身構えて体を固くした。
が、誰も怒り出す気配がなく、不思議に思ったリリーは恐る恐る顔を上げた。
皆、クスクスと面白そうに笑っている。
あれ?怒るどころか、笑われてるんですけど??
戸惑うリリーに、王妃が説明してくれた。
「ふふふ、リリーちゃんの武勇伝ならうちの家族全員が知っているわ。もちろん、主人もね。ハリーが何度もリリーちゃんの話をするんだもの。」
「ええ、もう耳にタコが出来ましたわ。」
ソフィアも頷いている。
えええっ!!
知っていて優しくして下さるなんて、なんて器が大きい・・・
というか、王族って思ってたよりフレンドリーでユルい感じなのかしら?
国王様までご存知なんて。
しかも武勇伝扱いされてるわ。
令嬢に武勇伝は必要ないのだが、リリーは怒られなかったことに安心して、おかしさに気付いていない。
側ではハリーが立ち上がって、身振り手振りであの時の再現を始めていた。
「バババーって登ってね、リリーお姉ちゃんはポッケにマイクを入れたの。マイクの顔だけポッケから出ててね。」
ハリーはこと細かにリリーの様子を再現し、真似て見せる。
よく覚えてますね。
でも恥ずかしいので、そのくらいにしていただけると・・・。
「ハリー様、そのお話はそれくらいに・・・」
「ええ~っ!!まだここからなのに。あと、様はイヤ!!」
悲しげに言われ、リリーも可哀想に思うが、だからと言って簡単に気安く呼ぶことは出来ない。
困っていると、
「ハリーがこんなに懐くのは珍しいんだ。好きに呼んであげてくれるかい?」
王太子様に言われたら断れません。
ハリー君呼び復活です。
「ハリー君?」
呼びかけてみると、嬉しそうに
「うん、じゃあ続きねー。」
いやいや、続きはいらないんですー!
その間にも、ハリーは足を滑らせたリリーの真似をしている。
「でね、ハルトお兄ちゃまが、ズルってなったリリーお姉ちゃんをこう、ぎゅってしてね。」
きゃああああ!!
そこまでしっかり再現しちゃうんですか!
リリーが心臓に悪いと、居たたまれない思いでいるのに、肝心のラインハルトは「よく見ていたなー。」なんて呑気に笑っている。
男性陣はラインハルトに「よく受け止めたな!偉いぞ!」とか言いながら肩を叩いて誉めているし、女性陣は「あらー、若いっていいわー。ドキドキしちゃう」と喜んでいる。
何なのかしら、この状況。
アットホームさが胸に痛いわ・・・。
「で、マイクに餌をあげなくちゃいけないから、僕は帰ってきたの。」
ようやく終わったのね。
精神的に追い詰められた気がするわ・・・。
しかし、ハリー劇場はまだ終わっていなかったのである。
「でも、その後もこっそり見てたのー。」
え?終わったんじゃ?
「お兄ちゃま、お姉ちゃんをクルッてして、パパみたいにぎゅーってしてた。」
エッヘンと胸を張り、「よく見てて偉いでしょー」と言っている。
あああぁぁぁぁ、そこは見てなくていいところなんですー。
その部分は初めて聞いたと盛り上がる人々の中、王妃がリリーに尋ねた。
「リリーちゃん、ラインハルトとの散策は楽しかった?」
「はい。ハルト様は小説の王子様みたいに完璧なエスコートで、あやうく勘違いして好きになってしまうところでした。」
大分王妃に慣れたリリーが、テヘッと冗談っぽく言ってみる。
「勘違いじゃないし!もう、手強いなぁ。でも更に燃えてきたよ!!これからはもっとガンガン行くから!」
ラインハルトが兄のノアに愚痴っているのは、リリーの耳には入っていなかった。
リリーが帰っていった後、王太子が王妃と話していた。
「母上に聞いていた以上に面白い令嬢でしたね、リリーちゃんは。次は父上も呼びましょう。」
「そうね。こんなに楽しいことに誘わなかったら、後で拗ねて大変だもの。」
リリーの知らないところで、国王との対面が決定していたのだった。
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