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これが恋バナなのですね!
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翌日、幼馴染みのジェシーが遊びに来た。
「ジェシー、お兄様との結婚・・・婚約かしら?とにかくおめでとう。ジェシーがお義姉さんになるなんて、不思議な感じね。」
「不思議なのはこっちよ。なんで私の知らないうちに、あの王子と婚約してるのよ。まさか弱味でも握られてるんじゃないでしょうね?」
あまりの言い方にリリーはビックリしたが、思わず笑ってしまった。
ジェシーったら、ハルト様を誤解してるわ。
確かにちょっと強引なところもあるけれど、とっても優しい方なのに。
ジェシーは鋭い観察力で、ラインハルトの策略家で、腹黒い本性を見抜いていた。
しかしリリーは、いまだに、全然、全く気付いていない。
ジェシーはなんとかしてリリーの目を覚まそうと必死だったが、ラインハルトもリリーを手放さないよう同じく必死の為、二人の水面下での熾烈な争いは、これから長く続くことになるのである。
「それにしても、幼馴染み同士で結婚なんて、まるで小説みたいね。ドキドキしてしまうわ。あ、私、二人のラブラブを邪魔したりしないから、二人だけになりたい時は遠慮なく言ってね。」
リリーは気を利かせたつもりだったのだが。
ラブラブって・・・
お互いのメリットを重視した上での結婚なので、そんなことを考えたことがなかったジェシーは戸惑った。
「ねぇ、ジェシーはお兄様のどこが好きなの?」
無邪気に訊いてくるリリーに焦ってしまう。
「それは、えーと・・・」
ジェシーは、改めてアーサーの好きなところを考えてみた。
アーサーお兄様は、優しいわよね。
見た目も清潔感があるし、カッコいいと思うわ。
勉強家だし、家族思いだし、変な趣味もない・・・
あら?悪いところが見つからないし、むしろアーサーお兄様以上の人なんて会ったことがないわ。
家族に対するのと同じ愛情を抱いているのだとずっと思っていたが、ジェシーはアーサーを男性として好きなのかもしれないと気付き、顔を赤らめた。
「まあ!照れるジェシーなんて初めて見たわ!!お兄様の事がそんなに好きなのね。」
リリーが嬉しそうに笑う。
「私のことはいいの!リリーは、ラインハルト王子のことが好きなの?」
ジェシーの質問返しに、リリーは動揺したように言葉に詰まった。
「あのね、私、まだ好きって言ってなくて・・・」
「え?好きって言ってないのに、婚約が決まったってこと?あの王子に勝手に進められたの?本当は婚約したくなかったんじゃないの?」
ジェシーが鬼の形相で捲し立て始めたので、リリーは慌てて否定をした。
「ううん、違うの。好きなんだけど、承諾だけしちゃったから、早く好きって伝えたいなと思って。」
はにかむリリーが可愛くて、ついジェシーはリリーの頭を撫でながら、
「言えるといいわね。」
なんて、言ってしまった。
ラインハルトに渡したくはないが、リリーを応援してあげたい気持ちもあるという、複雑な乙女心なのである。
「これが恋バナっていうものかしら?」
リリーがジェシーに尋ねた。
「そうね、私も初めてだから照れくさいわね。」
二人が和んでいると、馬車が近づく音がした。
「お兄様かしら?随分早いけれど。」
兄のアーサーは、しばらく学院を休むつもりだったが、ジェシーという婚約者が出来た為、休むのをやめたらしい。
ジェシーが、「うちのお兄様も一緒かしら。」などと平静を装いつつも、ドキドキしているのが丸分かりで、リリーはニヤニヤしていた。
しばらく待っていると、「お待ち下さい!」という執事の声が響き、リリーが何事かと思っていると。
バタンッ
「リリー!!会いにきたよ!!」
「ハルト様!?」
けたたましいドアを開ける音と共に、再びラインハルトが予告もなくスペンサー家に現れたのだった。
「ジェシー、お兄様との結婚・・・婚約かしら?とにかくおめでとう。ジェシーがお義姉さんになるなんて、不思議な感じね。」
「不思議なのはこっちよ。なんで私の知らないうちに、あの王子と婚約してるのよ。まさか弱味でも握られてるんじゃないでしょうね?」
あまりの言い方にリリーはビックリしたが、思わず笑ってしまった。
ジェシーったら、ハルト様を誤解してるわ。
確かにちょっと強引なところもあるけれど、とっても優しい方なのに。
ジェシーは鋭い観察力で、ラインハルトの策略家で、腹黒い本性を見抜いていた。
しかしリリーは、いまだに、全然、全く気付いていない。
ジェシーはなんとかしてリリーの目を覚まそうと必死だったが、ラインハルトもリリーを手放さないよう同じく必死の為、二人の水面下での熾烈な争いは、これから長く続くことになるのである。
「それにしても、幼馴染み同士で結婚なんて、まるで小説みたいね。ドキドキしてしまうわ。あ、私、二人のラブラブを邪魔したりしないから、二人だけになりたい時は遠慮なく言ってね。」
リリーは気を利かせたつもりだったのだが。
ラブラブって・・・
お互いのメリットを重視した上での結婚なので、そんなことを考えたことがなかったジェシーは戸惑った。
「ねぇ、ジェシーはお兄様のどこが好きなの?」
無邪気に訊いてくるリリーに焦ってしまう。
「それは、えーと・・・」
ジェシーは、改めてアーサーの好きなところを考えてみた。
アーサーお兄様は、優しいわよね。
見た目も清潔感があるし、カッコいいと思うわ。
勉強家だし、家族思いだし、変な趣味もない・・・
あら?悪いところが見つからないし、むしろアーサーお兄様以上の人なんて会ったことがないわ。
家族に対するのと同じ愛情を抱いているのだとずっと思っていたが、ジェシーはアーサーを男性として好きなのかもしれないと気付き、顔を赤らめた。
「まあ!照れるジェシーなんて初めて見たわ!!お兄様の事がそんなに好きなのね。」
リリーが嬉しそうに笑う。
「私のことはいいの!リリーは、ラインハルト王子のことが好きなの?」
ジェシーの質問返しに、リリーは動揺したように言葉に詰まった。
「あのね、私、まだ好きって言ってなくて・・・」
「え?好きって言ってないのに、婚約が決まったってこと?あの王子に勝手に進められたの?本当は婚約したくなかったんじゃないの?」
ジェシーが鬼の形相で捲し立て始めたので、リリーは慌てて否定をした。
「ううん、違うの。好きなんだけど、承諾だけしちゃったから、早く好きって伝えたいなと思って。」
はにかむリリーが可愛くて、ついジェシーはリリーの頭を撫でながら、
「言えるといいわね。」
なんて、言ってしまった。
ラインハルトに渡したくはないが、リリーを応援してあげたい気持ちもあるという、複雑な乙女心なのである。
「これが恋バナっていうものかしら?」
リリーがジェシーに尋ねた。
「そうね、私も初めてだから照れくさいわね。」
二人が和んでいると、馬車が近づく音がした。
「お兄様かしら?随分早いけれど。」
兄のアーサーは、しばらく学院を休むつもりだったが、ジェシーという婚約者が出来た為、休むのをやめたらしい。
ジェシーが、「うちのお兄様も一緒かしら。」などと平静を装いつつも、ドキドキしているのが丸分かりで、リリーはニヤニヤしていた。
しばらく待っていると、「お待ち下さい!」という執事の声が響き、リリーが何事かと思っていると。
バタンッ
「リリー!!会いにきたよ!!」
「ハルト様!?」
けたたましいドアを開ける音と共に、再びラインハルトが予告もなくスペンサー家に現れたのだった。
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