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~愚者の咆哮
陽炎と蜃気楼
しおりを挟む「なぁ、亮太はさ進路どうするんだよ?」
「んー進路かぁ、どうしようかなぁ。
俺は適当に入れるとこってかんじだな」
「なんだよソレ、お前俺と違って頭良いんだからきちんと大学くらい、行けよな」
「はいはい、わかったよ。
和馬には叶わないな」
そう言って俺は幼なじみの和馬と、違う道を歩むことになった。
あの日はとても暑くて蝉の鳴き声が教室まで鳴り響いていた。
和馬……俺は……。
「 い」
今は、和馬と話していた筈だ。
だが、どこからか声が聞こえてきた。
「おい!!いい加減起きろ、金森亮太。」
「ん…んーーん」
「ん??え?此処何処だ??」
どうやら俺は、眠っていたみたいだった。
先程まで、和馬と喋っていた。
それは、夢だったみたい。
今更、なんで和馬が夢に出てきたんだ?
目を覚ました俺は、身体中に疲労感が漂い、下腹部が重くズキッと痛む。
辺りを見渡すと、大男が居た。
そして俺は、見知らぬ部屋のベッドの上で眠っていたみたいだ。
だが、両腕に手錠をかけられ、ベッドの手すりに結ばれていた。
「お…おぃ、此処は何処で、お前は誰なんだよ?
なんで俺はこんなに傷だらけなんだ??」
俺は手錠を外したくて、身体を動かそうとした。
そしたら、尻からドロッとした何かが漏れ出した。
「は?なんだコレ……身体中いてぇし、このドロッとしたもんなんだ?」
沢山の疑問が頭の中にいっぱいだ。
「金森亮太、覚えてないのか?あんなに俺によがってたのによ」
そう言って大男は俺の上に跨がり耳元にそっと囁いた。
「俺は龍崎って言うんだ、お前は仕事を失敗したな、依頼人もろとも皆死んだよ。
だが、まぁ犯して思ったが俺とお前は身体の相性が良いんだ……だからたっぷりと可愛がってやるからな」
そう言って龍崎はニヤッとした。
龍崎の言葉を聞いて俺は段々思い出してきた、あのおぞましい体験を。
俺は男に、龍崎に確かに犯されていた、そうして気絶していたんだった。
怯えた目で龍崎を見上げる、龍崎は突然俺にキスをしてきた。
「ん、んんーーん……」
濃厚に舌を絡める音がくちゅくちゅっと室内に鳴り響いた。
キスをしながら龍崎は俺の下腹部に手を伸ばし、ズボンを脱がせた。
そして、俺のペニスに何か装着し始めた。
「さて、コレは何か知っているかい?」
俺は、自分のペニスを見つめた。
輪っか状のモノをペニスの付け根に装着された。
コレは、なんだ?そう、疑問に思った。
「コレはね、コックリングというモノなんだよ。」
ニヤけながら龍崎は俺のペニスを口に含み刺激を与えてきた。
ふにゃっと柔らかく縮んでいたペニスが、刺激により段々と大きく変化してきた。
それと同時にローションを手に絡ませ、龍崎の太くゴツゴツとした指が俺のケツの穴に押し込まれた。
尻に違和感を感じるが、ペニスの刺激と龍崎の指が尻の中で挿しては抜いていて気持ちよく感じてしまった。
男の指なんて気持ち悪いのに、犯されたときの快楽の記憶が呼び起こされた。
俺のナカは、犯されていた時の龍崎の精液とローションでぐちゃぐちゃになった。
「んっぅ……うぅうっん、あっあああぅ」
声が漏れ出す、だが気持ちよくてもいくら勃起しても俺は射精出来ないでいる。
ペニスが腫れ上がっているのに、輪っかのせいでイケない。
ただただ堅く太く勃起させていく。
「う゛っ、うううん……はぁはぁ、お願いだ‥コレ外してよ。
痛い、いたいよ」
腫れ上がったペニスが圧迫されて痛くて涙が出てきそうになる。
なのに気持ちいい快楽でどうしたらいいのかわからなくなる。
「ふむ、そろそろ外す時間か、名残惜しいなその姿」
そう呟きコックリングをペニスから外した。
外した勢いで射精しそうになったが出来なかった。
「これから、仕事の時間なんだ。
しばらく待っていろ」
そう言い残し俺をこのまま下半身だけぐちゃぐちゃの状態で龍崎は部屋から出ていった。
ガチャリとドアの鍵の音が聞こえる。
まだ、両腕が繋がれており、身動きがとれない。
先程までの快楽のせいで、射精できなかったからイキたくて仕方ない。
触りたい。射精したい。なのにどうして、あんな途中で辞めたんだよ?
嫌なはず、気持ち悪い筈なのにイカせて欲しくて龍崎がいなくなって辛く感じてしまった。
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みんなの感想(2件)
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退会済ユーザのコメントです
感想ありがとうございます!!
金森くんと殺し屋龍崎は結ばれるかどうかは今後の彼らの行動、感情によりって感じです。
続きを暫しお待ちくださいませ〜。
冒頭のセリフから始まる感じが、いい感じてますね。気になったのでこれから読ませてもらいますね(^^)
初めて小説を投稿しましたが、誰かわからない台詞から物語が始まるの面白いかな?と思いそういたしました。
これからの進展お楽しみくださいませ〜。