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「もうちょっとだけ……」
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目覚ましのアラームが鳴る前に、目が覚めた。
…いや、正確には、何かが俺の上にでろーんと乗ていて、その重さで目が覚めた。
「……重い」
「ん~……あと五分だけ~……」
うちの蒼汰は、とにかく寝起きが悪い。
それに加えて、すごくがる癖がある。
寝相がいいのか悪いのか、朝になると、十中八九、こうして俺の上にぺったり乗っている。
「蒼汰……。腕しびれてる……」
「だって、……」
「……俺はソファじゃねぇからな?」
はぁ、とため息をついて、蒼汰の髪に手を伸ばす。
軽く撫でてやると、すり寄るように頬を寄せてきて、にやっと嬉しそうに笑った。
「やっぱ、悠真にくっついて寝るんが一番落ち着く~。なんか、幸せ~ってなる」
「……それはありがたいけどな。こっちは起き上がれねぇんだって」
そう言いつつも、俺の手は蒼汰の後頭部を撫で続けてる。
クセっ毛の柔らかい髪が指の間をすり抜けて、このままもう少し撫でてたい気すらしてくる。
「なぁ、悠真」
「ん?」
「ちゅーしてくれたら、起きるわ」
「……おま、それずるいだろ」
「せやけど、悠真も……したいやろ?」
にやにや顔で見上げてくる蒼汰。
ほんと、こういうときだけ頭の回転速いんだから。
……でも、正直、そんな顔されたら断れない。
「……ちょっとだけ、だぞ」
「わーい、優しい~。好き~」
言葉の途中で唇を塞いだ。
ちょっとだけ。ほんの少し、触れるだけのキス――のつもりだったのに。
蒼汰が首に腕を回してきて、俺の唇を、もう少し深く奪っていった。
「……おはよ、悠真」
満足げに唇を離して、蒼汰はにっこり笑った。
「……おはよ。てか、起きたなら、早くどけ」
「え~……もうちょいだけ……このままでも、ええやん?」
「ダメ。俺の腕がそろそろ限界」
「じゃあ、悠真ごと抱えて、キッチンまで移動しよか。お姫様抱っこで」
「やめろ、逆だろ普通」
「んふふ、でもなぁ。悠真が俺に甘えてくれるんも、ちょっと見てみたいねん」
――ズルすぎる。
こんな甘え上手、反則だろ。
でも。
……こういう朝も、悪くない。
いや、むしろ、毎朝こうでもいいかもしれない――そう思いながら、今日も俺は、蒼汰に甘く巻き込まれていく。
…いや、正確には、何かが俺の上にでろーんと乗ていて、その重さで目が覚めた。
「……重い」
「ん~……あと五分だけ~……」
うちの蒼汰は、とにかく寝起きが悪い。
それに加えて、すごくがる癖がある。
寝相がいいのか悪いのか、朝になると、十中八九、こうして俺の上にぺったり乗っている。
「蒼汰……。腕しびれてる……」
「だって、……」
「……俺はソファじゃねぇからな?」
はぁ、とため息をついて、蒼汰の髪に手を伸ばす。
軽く撫でてやると、すり寄るように頬を寄せてきて、にやっと嬉しそうに笑った。
「やっぱ、悠真にくっついて寝るんが一番落ち着く~。なんか、幸せ~ってなる」
「……それはありがたいけどな。こっちは起き上がれねぇんだって」
そう言いつつも、俺の手は蒼汰の後頭部を撫で続けてる。
クセっ毛の柔らかい髪が指の間をすり抜けて、このままもう少し撫でてたい気すらしてくる。
「なぁ、悠真」
「ん?」
「ちゅーしてくれたら、起きるわ」
「……おま、それずるいだろ」
「せやけど、悠真も……したいやろ?」
にやにや顔で見上げてくる蒼汰。
ほんと、こういうときだけ頭の回転速いんだから。
……でも、正直、そんな顔されたら断れない。
「……ちょっとだけ、だぞ」
「わーい、優しい~。好き~」
言葉の途中で唇を塞いだ。
ちょっとだけ。ほんの少し、触れるだけのキス――のつもりだったのに。
蒼汰が首に腕を回してきて、俺の唇を、もう少し深く奪っていった。
「……おはよ、悠真」
満足げに唇を離して、蒼汰はにっこり笑った。
「……おはよ。てか、起きたなら、早くどけ」
「え~……もうちょいだけ……このままでも、ええやん?」
「ダメ。俺の腕がそろそろ限界」
「じゃあ、悠真ごと抱えて、キッチンまで移動しよか。お姫様抱っこで」
「やめろ、逆だろ普通」
「んふふ、でもなぁ。悠真が俺に甘えてくれるんも、ちょっと見てみたいねん」
――ズルすぎる。
こんな甘え上手、反則だろ。
でも。
……こういう朝も、悪くない。
いや、むしろ、毎朝こうでもいいかもしれない――そう思いながら、今日も俺は、蒼汰に甘く巻き込まれていく。
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