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「クリスマスソング歌いすぎ問題」
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今日は蒼汰の休日。
十二月に入ってから、蒼汰がずっと歌ってる。
「♪ じんぐるべ~る、じんぐるべ~る~」
歯磨きしながら。
「♪ すずが~なる~」
洗濯物たたみながら。
夜になると、
「♪ き~よ~し~こ~の~よ~る~」
……。
「なぁ蒼汰」
「ん~?」
「クリスマスはまだ先だぞ!」
「知ってる」
「じやぁ、どうして一ヶ月分前借りして歌ってるんだよ」
蒼汰はソファでごろごろしながら、
悪びれもせず言う。
「だって楽しいやん」
「うるさい」
「ひどぃ~」
キッチンに立ってても、
背後から小さく聞こえてくる。
「♪ あか~はな~の~……」
「それもまだ早い!!」
振り返ると、蒼汰はにやにや。
「ちょっと黙れ」
「え~」
しばらく静かになると、今度は小声で。
「♪ ら~ら~ら~……」
「つぎは洋楽?……聞こえてるからな」
「……」
正直、うるさい。年内納期の仕事をしてるけど ・・集中できない
ほんと、やめてほしい。
……はずなのに。
気づいたら、俺は無意識に蒼汰の頭をぽん、と撫でてた。
「……」
「……なに」
「いや……」
蒼汰がきょとんと見上げる。
「うるさいし、腹立つけど」
「けど?」
「……まあ、可愛いから許す」
一瞬、蒼汰が固まって。
「……悠真?今の、ずるくない?じゃぁ歌おう!」
そう言って、
嬉しそうにまた歌い始める。
「♪ じんぐるべ~る、じんぐるべ~る~」
「だから黙れって」
「無理やな」
今年の十二月は、どうやら静かに過ごせそうにないな……。
そう思いながら、画面に向かってキーボードを叩く。
「……ふん、ふん、ふん……」
はた、と手が止まった。
「……」
俺、今。無意識に鼻歌、歌ってた。しかも、さっき蒼汰が歌ってたやつ。
背後から、くすっと笑う気配。
「……悠真?聞こえてるでぇ~」
「……なに」
「うつってるやん」
俺は何も言えず、視線を画面に戻す。
「……気のせいだろ」
「ほんまに?」
「♪ ふん、ふん、ふ-ん……」
……もう一回、口ずさんでしまった。
「ほら」
「……」
蒼汰が楽しそうに笑う。
今年の十二月は、騒がしくて、うるさくて、ちょっと幸せ。
十二月に入ってから、蒼汰がずっと歌ってる。
「♪ じんぐるべ~る、じんぐるべ~る~」
歯磨きしながら。
「♪ すずが~なる~」
洗濯物たたみながら。
夜になると、
「♪ き~よ~し~こ~の~よ~る~」
……。
「なぁ蒼汰」
「ん~?」
「クリスマスはまだ先だぞ!」
「知ってる」
「じやぁ、どうして一ヶ月分前借りして歌ってるんだよ」
蒼汰はソファでごろごろしながら、
悪びれもせず言う。
「だって楽しいやん」
「うるさい」
「ひどぃ~」
キッチンに立ってても、
背後から小さく聞こえてくる。
「♪ あか~はな~の~……」
「それもまだ早い!!」
振り返ると、蒼汰はにやにや。
「ちょっと黙れ」
「え~」
しばらく静かになると、今度は小声で。
「♪ ら~ら~ら~……」
「つぎは洋楽?……聞こえてるからな」
「……」
正直、うるさい。年内納期の仕事をしてるけど ・・集中できない
ほんと、やめてほしい。
……はずなのに。
気づいたら、俺は無意識に蒼汰の頭をぽん、と撫でてた。
「……」
「……なに」
「いや……」
蒼汰がきょとんと見上げる。
「うるさいし、腹立つけど」
「けど?」
「……まあ、可愛いから許す」
一瞬、蒼汰が固まって。
「……悠真?今の、ずるくない?じゃぁ歌おう!」
そう言って、
嬉しそうにまた歌い始める。
「♪ じんぐるべ~る、じんぐるべ~る~」
「だから黙れって」
「無理やな」
今年の十二月は、どうやら静かに過ごせそうにないな……。
そう思いながら、画面に向かってキーボードを叩く。
「……ふん、ふん、ふん……」
はた、と手が止まった。
「……」
俺、今。無意識に鼻歌、歌ってた。しかも、さっき蒼汰が歌ってたやつ。
背後から、くすっと笑う気配。
「……悠真?聞こえてるでぇ~」
「……なに」
「うつってるやん」
俺は何も言えず、視線を画面に戻す。
「……気のせいだろ」
「ほんまに?」
「♪ ふん、ふん、ふ-ん……」
……もう一回、口ずさんでしまった。
「ほら」
「……」
蒼汰が楽しそうに笑う。
今年の十二月は、騒がしくて、うるさくて、ちょっと幸せ。
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