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「熱に浮かされても、離れられへん」
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……寒い。
目ぇ覚ました瞬間、まずそれしか出てこんかった。
布団の中おるのに、芯から冷えてる感じで、勝手に体が震える。
「……さむ……」
無意識に、横におる悠真にぎゅっと抱きついてた。
あ、あかん、って思ったけど、もう遅い。
「蒼汰?」
寝起きの低い声。
それだけで、ちょっと安心してしまう自分が情けない。
「……なんか、めっちゃ寒い……」
悠真の手が額に来た瞬間、はっきり分かった。
あ、これ……やばいやつや。
「……あっつ。蒼汰、熱あるぞ」
「……えぇ……まじで……」
体温計見て、俺も一緒に固まる。
「……39度」
「うわ……それは……」
笑おうとしたけど、顔がうまく動かん。
頭もズキズキするし、背中も妙に痛い。
「……あかんわ。これは、あかん……インフル?」
「今流行ってるからな……」
弱音吐いたら、悠真がちょっと眉下げた。
「いいから、今日は大人しくしとけ」
「……うん……」
そのまま、布団整えてくれて、
俺の背中にそっと手回してくる。
……近い。近すぎる。
「ちょ、悠真……」
「ん?」
「添い寝は……あかんて……」
声、我ながら弱々しい。
インフル疑惑の人間の言葉とは思えん。
「うつるかもしれんやろ……」
「今さら何言ってんだよ」
悠真、さらっと言う。
「こんなにいつも近くにいるんだから……昨日もキスした……」
「……理屈が雑すぎへん?」
そう言いながらも、
俺の腰に回った腕が、離れへん。
「それにさぁ」
「……なに」
「蒼汰からもらうんなら……」
一瞬、間があって。
「俺は……なんでも、嬉しいよ」
……は?またヤァ、ずるい奴やぁ……
「ちょ……待ってや……」
「冗談半分、本気半分」
そう言って、俺の額に自分の額軽く当ててくる。
「……あほ……」
「気にするな、蒼汰は俺に甘えておけばいい」
言葉は強めやのに、
胸の奥がじわっと緩んでまう。
その一言で、
なんか全部、どうでもよくなった。
しんどいのも、頭痛いのも、
ちょっとだけ遠くなる。
「……悠真」
「ん?」
「俺、今めっちゃ弱いで」
「知ってる」
「……情けないで」
「それも知ってる」
そう言って、
俺の背中をゆっくり撫でてくれる。
「だから今日は、俺がそばにいる」
「……ずる……」
目、閉じたら、
安心感にそのまま落ちていきそうで。
「……ありがとう……」
「どういたしまして」
最後に聞こえたのは、
すぐそばの、あったかい呼吸音。
熱でふらふらでも、
頭ぼーっとしてても。
……離れられへんのは、
俺だけちゃうみたいやった。
目ぇ覚ました瞬間、まずそれしか出てこんかった。
布団の中おるのに、芯から冷えてる感じで、勝手に体が震える。
「……さむ……」
無意識に、横におる悠真にぎゅっと抱きついてた。
あ、あかん、って思ったけど、もう遅い。
「蒼汰?」
寝起きの低い声。
それだけで、ちょっと安心してしまう自分が情けない。
「……なんか、めっちゃ寒い……」
悠真の手が額に来た瞬間、はっきり分かった。
あ、これ……やばいやつや。
「……あっつ。蒼汰、熱あるぞ」
「……えぇ……まじで……」
体温計見て、俺も一緒に固まる。
「……39度」
「うわ……それは……」
笑おうとしたけど、顔がうまく動かん。
頭もズキズキするし、背中も妙に痛い。
「……あかんわ。これは、あかん……インフル?」
「今流行ってるからな……」
弱音吐いたら、悠真がちょっと眉下げた。
「いいから、今日は大人しくしとけ」
「……うん……」
そのまま、布団整えてくれて、
俺の背中にそっと手回してくる。
……近い。近すぎる。
「ちょ、悠真……」
「ん?」
「添い寝は……あかんて……」
声、我ながら弱々しい。
インフル疑惑の人間の言葉とは思えん。
「うつるかもしれんやろ……」
「今さら何言ってんだよ」
悠真、さらっと言う。
「こんなにいつも近くにいるんだから……昨日もキスした……」
「……理屈が雑すぎへん?」
そう言いながらも、
俺の腰に回った腕が、離れへん。
「それにさぁ」
「……なに」
「蒼汰からもらうんなら……」
一瞬、間があって。
「俺は……なんでも、嬉しいよ」
……は?またヤァ、ずるい奴やぁ……
「ちょ……待ってや……」
「冗談半分、本気半分」
そう言って、俺の額に自分の額軽く当ててくる。
「……あほ……」
「気にするな、蒼汰は俺に甘えておけばいい」
言葉は強めやのに、
胸の奥がじわっと緩んでまう。
その一言で、
なんか全部、どうでもよくなった。
しんどいのも、頭痛いのも、
ちょっとだけ遠くなる。
「……悠真」
「ん?」
「俺、今めっちゃ弱いで」
「知ってる」
「……情けないで」
「それも知ってる」
そう言って、
俺の背中をゆっくり撫でてくれる。
「だから今日は、俺がそばにいる」
「……ずる……」
目、閉じたら、
安心感にそのまま落ちていきそうで。
「……ありがとう……」
「どういたしまして」
最後に聞こえたのは、
すぐそばの、あったかい呼吸音。
熱でふらふらでも、
頭ぼーっとしてても。
……離れられへんのは、
俺だけちゃうみたいやった。
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