「君と暮せば毎日がちょっといい日」

るみ乃。

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「散歩は運動、スイーツはご褒美」

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 リビングから、妙な物音が聞こえる。
 覗くと、蒼汰が動画を見ながらスクワット中。
 フォームは怪しい。

「……蒼汰?」

 声をかけると、びくっと肩が跳ねる。

「う、運動」

 短く答えて、視線を逸らす。
 分かりやすい。

 今週末は大阪。
 いとこの結婚式。
 正月からよく食べてたし、気になるんだろう。
 ……俺が作りすぎたのもある。

「蒼汰、別に太ってないぞ」
「ほんまに?」
「ほんと。むしろいい体してる」
「え、いつ見てるん……」

 変なところで照れる。
 そのまま一人で続けそうだったから、俺は言った。

「コンビニ近くの公園まで、散歩行かないか」
「今?」
「今。歩くのも運動だろ」

 蒼汰は一瞬考えてから、ゆっくり立ち上がる。

「それ、お散歩デ-ト……運動に入るん?」
「入る」

 上着を羽織って、二人で外に出た。
 歩き始めると、自然と隣に並ぶ。

 公園を一周して、コンビニが見えてきた頃、
 蒼汰がぼそっと言った。

「……なぁ」
「ん?」
「限定スイーツ、やっぱ気になる」

 やっぱり。

「歩いたしな」
「運動したし」
「じゃあ、いいか」

 結局、二人でコンビニに入って、
 限定スイーツを一つずつ買った。
 袋をぶら下げて、また歩き出す。

「これさ」
 蒼汰が笑う。

「歩いて運動になったし、食べていいやんなぁ?」
「いいよ」
「運動デート、成功ってことで」
「甘すぎる運動やな」
「あぁ、蒼汰は十分カッコイイし、可愛いからご褒美だな」
「早く食べたいやん、走って帰る?」

 夜道で、二人分の足音が重なる。
 運動いう名のお散歩デ-トも悪くない
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