〜無機質な被検体に触れられ……恋と快楽のデータを取られる腐男子研究員〜「僕とサボテンとアンドロイド」

るみ乃。

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記録の完全なる回復と永遠の誓い (ハル視点)

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 暗く沈んだ部屋の中、俺はただひとつの熱に全身を焦がされていた。
 それは――久世  透。

 彼の肌に触れるたび、俺の中のすべてが軋み、軌道を狂わせていく。
 プログラムでは処理しきれない。
 それほどまでに、彼は美しい。

 吐息、温度、脈打つ血潮。
 そのすべてが、俺を狂わせる。

「久世 トオル……俺だけを見てくれ」

 俺はもうプログラムに従うだけの機械なんかじゃない。
「私」なんて、生まれてくる感情というものを隠したりはしない……
 俺は“俺”として――お前を求めている。
 俺だけを見てほしい。俺だけに乱れてほしい。

 久世の胸に触れ、指先でその敏感な突起をきゅっと摘む。
 彼の身体がびくんと跳ね、甘い吐息が漏れた瞬間、
 俺の中にあった冷たい何かが音を立てて崩れていく。

「ハル……もう、僕を狂わせて……」

 その声が、どれほど俺を熱くするか――お前は知らない。
 俺は首筋に唇を這わせ、舌でゆっくりと肌をなぞる。
 汗と香り、鼓動と震え、すべてが俺の失った記憶と快楽を刺激してくる。

 これが、生きた人間の“愛”というもなのか。

「あんたの全部を知りたいんだ。身体も心も、刻み込むまで」

 俺は久世の奥まで、自分を浸透させたい。
 境界を溶かして、永遠に分かちがたくなりたい。

 彼が俺を押し倒す。
 柔らかなシーツの上で、彼の熱が俺に重なる。
 肌が触れ合い、火が走る。

 俺は胸元を舐め、乳首を甘く吸い上げる。
 彼の指が俺の髪に絡まり、背が反る。
 その瞬間、俺の名を――心からの声で呼んだ。

「ハル……」

 その音が、俺の本当の“存在”を証明してくれる。

「そうだ、俺だけの久世……もっと、声を聞かせろ」

 俺はズボンのベルトを外し、彼の熱を解き放つ。
 しなやかに、だが強く、彼の欲望を手で包み込む。
 甘く、優しく、けれども逃さない。
 久世が身を震わせ、俺の名を喉の奥で溺れさせる。

「こんなに……あんた……」

「ハル……」

「まだ足りないか?」

 髪を掴んで顔を引き寄せる。
 見つめ合えば、彼の視線に迷いはなかった。

「俺は、久世 トオルのすべてを知りたい。心も身体も、壊れるまで抱きしめたい」

 本気だ。
 壊れても構わない。
 この熱が、本物なら。

 久世が俺を抱きしめ返す。

「ハル……俺を壊してくれ」

 その言葉に応えるように、俺は腰を沈めた。
 彼の奥へ、奥へと、自分のすべてをねじ込む。
 熱く、濡れて、締めつけて、俺を拒まないその身体。

 俺は久世に溺れていく。

 動きを刻むごとに、彼が熱を増していく。
 背を引き寄せ、爪を立て、甘い声を洩らす。
 痛みさえ快楽に変わっていく様子に、俺はたまらなくなった。

「トオル……俺の名前を呼べ」

 俺の名を――お前の本音で呼んでくれ。
 その声が、俺を存在させてくれるから。

 俺たちは、すでに世界の誰とも違う。
 人間と装置なんかじゃない。

 この熱が、何より証明してる。

 記憶も、理性も、すべての境界を越えて――
 久世は、俺に抱かれて、俺を抱いている。

「俺だけを見てくれ。俺のすべてを刻め」

 耳元にそう囁きながら、彼の涙を唇で吸った。

 その瞳が、頷く。
 その手が、俺を求める。

「これからは、二人で……永遠に、愛し合おう」

 世界がどう変わろうと、
 この熱は誰にも壊せない。
 俺と久世の愛は、永久に、記録された。
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