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第28章

松木の本性

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「どうだ?松木様、どうぞ私の体で自由に遊んでくださいとお願いしてみろ」
耀子の髪を手で何度も撫でる松木。
そして、手は股間に移り、指でクリトリスを挟み、強く引っ張った。
さらに、松木は舌でクリトリスをいやらしく舐めてくる。
「お願いです。舐めないでくださいと懇願してみろ。そしたら舐めないでやるぞ」
しかし、耀子は屈しない。
「そうか、なら舐めて、舐めて、舐めまくってやる!」
松木は耀子の目をジッと見ながら性器を舐めまくった。
「・・・うう、はう。あなたの女になるぐらいなら、あう。他の男に抱かれた方がマシだわ」
「なぜ、なぜ俺をそこまで嫌うんだ?こんなにもおまえを愛おしく思っているというのに」
「だ、だって・・・あなたは横領事件の犯人・・・よね」
そう言うと、松木の顔が凍りついた。
耀子は立ち上がり、乱れた服を整えると、松木の目の前に立つ。
そして、バシンッと頬をビンタした。
頬を押さえながら顔を真っ赤にする松木。
「社内にいる社員に横領事件のことを聞いても、私を相手にしなかった」
「なのに、あなただけがすぐに反応したのよ」
「・・・」
耀子はカツンカツンとヒールの音を鳴らし、松木に近寄る。
「横領していた犯人の中心人物はあなただからでしょ?」と囁いた。
意表を突かれたようで、松木は顔が真っ青になる。
「あなたは社長よりも優れた経営力がある」
「まあな」
「そして、裏で社長を操り、傾いた会社の業績を右肩上がりにして・・・」
「右肩上がりにして?」
「そのお金をあなたの銀行口座に振り込ませたのよね」
松木は少し震えている。
シャツが汗でジワジワと濡れているのも分かる。
やはり真犯人は松木か・・・
さらに耀子は話を続けた。
「なぜ、あなたがお金を横領したかのか・・・」
「・・・」
「親の会社が倒産しそうになったから・・・よね」
「・・・」
「だから、この会社に勤めながら社長に近づいた」
松木は自分がいなくなれば会社が傾くと社長を脅した。
社長を脅し、松木は権力を握った。
そして、会社の経理まで操り、自分の懐に大金を流し込む。
「よく調べたな」
「あたしを見くびらないで」
そう言った途端、両手を男達に羽交い絞めにされた。
「なにをするの!離して!」
「ふん!俺の正体を知った以上、お前を生かしておくことはできないな」
松木はニヤリと笑うと、男達に顎で指令を出す。

次回に続く・・・
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