90 / 203
第3章
フルガファダイア帝国の過去
しおりを挟む「そこまでだ!」
覇気のある声の方向を向くと2階から男の人が下りてきた。
「状況確認をとりたい。そこの少年少女は2階に上がってこい」
「待ってください!ギルマス!このガ..子供達は酒場の冒険者達をこんなにしたんですよ!?国の騎士に差し出し死罪にするべきですよ!」
2階に戻ろうとしたギルマスと呼ばれた男は受付嬢を哀れな目で見つめて答えた。
「お前の行動にはつくづく呆れた。人のギルドカードを没収しお金を騙し取る行為は被害者の冒険者が多数存在する事は知っている。私はお前に忠告を何回か行ったが、またやってくれたな。お前は今からクビだ。荷物をまとめたら出ていけ」
「そ、そんな......あれ?..」
「返してもらいました~」
受付嬢は手元に持っていたはずのギルドカードがない事に気づいた。実はギルマスと言われている男が受付嬢と話している間に、ナギアは空間魔法で自分達のギルドカードを取り返したのだ。
「私のよ!返しなさい!」
受付嬢は大金の入ったナギア達のギルドカードを奪い返すためか飛びかかってきたので、ナギアはそのまま腕を掴んで背負い投げをした。
ビターン!!!
いい音とともに受付嬢は床に仰向け大の字で気絶してしまった。
「元うち受付嬢がすまない。色々この街についても疑問はあるだろうから、詳しい話は上でしよう」
2人はギルマスについていくように2階に上がって行ったが、床に倒れて血を流している冒険者の後片付けをしなかったため、後から入ってきた冒険者達はひどく驚くのだった。
「さて、自己紹介からしよう。私はフルガファダイア帝国 冒険者ギルドのギルドマスターのウルグルだ。2人の名前はナギア・ハールトークとリルリア・アルファティスであっているか?」
「「はい」」
40代くらいの強面の男性で、前世の世界で似てる人を探すならイケメンが集うホストとかだろうとナギアは考えていた。
「まず、このフルガファダイア帝国が出来たのは随分昔に王が交代してからだ。前王は寿命で死に後継者争いが起こった。いろいろ省いて説明するが、現在の王が後継者争いをしていた兄弟を殺害し王に成り上がった」
「周りからの反対とかは無かったのですか?」
「なかった。現在の王 バクゼィグ・フルガファダイアは兄弟を殺害する前に周りの貴族を味方に付けた。国民の方は過激な発言の演説が民の関心を引いたのか反対は少なかった...しかし、反対運動を起こす者もいたが、次の日には死んでいるか行方不明になった。意味はわかるな?」
「..はい。演説の内容とかは?」
「『我は魔族が憎い!大切な民の家族を無差別に残虐非道な行いを繰り返す魔族が!
我は宣言しよう!魔族を全て討伐しこの国をより豊かに!
そのためには民の協力が必要不可欠だ。国の為に働きたいというものは、騎士として迎え入れよう!
我と共に魔族を討ち滅ぼそうぞ!』と言っていたな。
ナギアは街の人から何かされたりしなかったか?」
「石や刃物を投げられ、騎士に襲われました..」
「騎士にまで襲われてるとは....
昔この国は魔族の襲撃にあった事があるんだ。攻めてきた魔族の特徴は黒髪黒目で角と大きな翼をもっていた。魔族は街の人を残酷な殺し方をしまくり、建物もほとんど壊し去っていったと伝えられている。
街の人達がナギアを見て嫌う理由は黒髪黒目という単純な理由なんだ。
更に、今の王が魔族の恐ろしさを国民に伝えたり騎士がどれだけ偉いかを馬鹿みたいに広めた結果、街がこうなってきている。他にも理由はあるが話が長くなるから止めておく」
簡単にまとめると、昔黒髪黒目の魔族に襲われた人達が魔族に対する恨みが強く、今の人達まで話が受け継がれたのだろう。
そこに、現在の王様が国民達に魔族の恐ろしさを伝え、それを討伐する為に騎士団が出来た?でいいのかね。
ここからは推測だけど、騎士は偉いとかを王が吹き込んだから普通の平民から騎士に成り上がった者は調子に乗りだし、あんな態度になったのかな。
国民は騎士に対抗する事は無かったから、対抗できない理由があるのかもね。
上が腐っていったことで下まで腐りきってきたと考えていいかね。
それにしても、
それだけで僕にいろいろ言うのはお門違いだと思うな~
フード付きコートでも作ろうか~
「何となくわかりました。いろいろ教えて下さりありがとうございます」
「こちらこそ、あえて良かった。ギルマス内で君達は有名だからな。
下でやった事は本気じゃないんだろ?」
「あはは、そうですね。
リアが止めてくれなかったら、本気で吹き飛ばそうと思いましたがね」
「それだけは頼むから止めてくれ。
とりあえず、この国来た理由も聞いている。あの王には気をつけろよ...ギルド側は国の言いなりにはならないから、何かあった時は頼ってくれ」
「ありがとうございます。では、僕達は帰りますね」
「あぁ、....下の奴らがまだ動かないみたいだから治すか片付けろよ?血の汚れは落ちづらいからな」
「あっはい」
ナギア達はボコボコにした冒険者達の存在を思い出し、帰る時に止血し床の血を魔法でちょちょいと落とし帰るのだった....
======================
どうも!こんにちは..
書こうと思ってた
内容が書けませんでした..
明日こそ書いてみせる!
やっと明日休みなので
睡眠不足を解消する為沢山寝ます!
そして、書き溜め出来たらしたいです。
書き溜めしようとすると質を良くするために時間をいっぱい掛けてしまうので書き溜め出来ないんですよね..
(質は良くなっているかはわかりません)
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
9,398
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる