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また今度教えるから
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今日は部活だ。俺も来夢もバスケ部。
「愛空先輩!分からないんで教えてください」
俺にそう言ってべったりくっついてくるのは来夢じゃない。
「何が分かんない?」
「この時にどういう体制になれば良いか分からなくて…」
「其れなら俺が教えるよ」
すると突然来夢が来た。俺も其の後輩もびっくりする。
「え…でも俺は今愛空先輩に聞いてるから良いよ」
「ほら先輩は忙しいから俺が教える」
「愛空先輩は忙しいんですか?俺には教えてくれない?」
「え、いや…そんなに忙しくは…」
「ほら忙しくないって」
「馬鹿だな。先輩の優しさだって」
ヤバイ、いつも二人は此の調子だ。
「ほらもう良いから練習練習。二人とももう少し仲良くしろって」
「愛空先輩教えてくれないんですか?」
「え、それは…」
ちらりと来夢を見ると来夢は首を横に振っていた。教えるな、と言いたいのだろう。
すると突然顧問の先生に呼ばれた。此れで用事が出来た。此の場から抜け出せる事が出来ると思うとホッとする。
「ごめんな。また今度教えるから」
「はい、絶対ですよ」
先生の所に行く時に其の後輩が耳元で、今度は二人きりで、と囁いた。何も言えなかった。少し立ち止まってしまったけど先生が呼んでいる、行かなきゃ。
「愛空先輩!分からないんで教えてください」
俺にそう言ってべったりくっついてくるのは来夢じゃない。
「何が分かんない?」
「この時にどういう体制になれば良いか分からなくて…」
「其れなら俺が教えるよ」
すると突然来夢が来た。俺も其の後輩もびっくりする。
「え…でも俺は今愛空先輩に聞いてるから良いよ」
「ほら先輩は忙しいから俺が教える」
「愛空先輩は忙しいんですか?俺には教えてくれない?」
「え、いや…そんなに忙しくは…」
「ほら忙しくないって」
「馬鹿だな。先輩の優しさだって」
ヤバイ、いつも二人は此の調子だ。
「ほらもう良いから練習練習。二人とももう少し仲良くしろって」
「愛空先輩教えてくれないんですか?」
「え、それは…」
ちらりと来夢を見ると来夢は首を横に振っていた。教えるな、と言いたいのだろう。
すると突然顧問の先生に呼ばれた。此れで用事が出来た。此の場から抜け出せる事が出来ると思うとホッとする。
「ごめんな。また今度教えるから」
「はい、絶対ですよ」
先生の所に行く時に其の後輩が耳元で、今度は二人きりで、と囁いた。何も言えなかった。少し立ち止まってしまったけど先生が呼んでいる、行かなきゃ。
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