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67話 桜とエリス

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「秘剣・五月雨突き!!」

 桜がいきなり大技を放った。
 コボルトの群れの中心に向けて突進していく。

「ちょっ!? いきなり突撃かよ!?」

 俺が驚いていると、

「大丈夫ですよ」

 という声とともに、エリスが雷魔法を放つ。

「サンダーアロー!」

 電気を帯びた矢が、桜を援護するかのように飛んでいく。

「さすが、Cランクになった方の実力は安定していますね」

 アイシアが微笑みを浮かべて見守っている。
 そんな彼女はBランク冒険者だ。
 コボルトの脅威度やCランク冒険者の平均レベルについて、それなりに詳しいのだろう。
 不正なくCランクになる実力があれば、コボルトぐらいに手間取ることはないということか。

「グギャアアッ!」

「グガッ!」

「グギィッ!」

 コボルトたちは一瞬にして全滅してしまった。
 桜の剣術に、エリスの雷魔法。
 なかなかの手際のよさだ。

「おお! すごいじゃないか」

「ふむ。褒め言葉、有り難く受け取っておくでござる」

「わたくしの得意魔法は雷です。コボルトは魔法抵抗力が弱い魔物ですので、わたくしたちなら何の問題もない相手ですわ」

「なるほどなぁ」

 俺は納得の声を上げた。
 こうして、俺たちは森を進んでいったのだった。
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