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90話 い、嫌ですにゃあぁ!
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桜、エリス、アイシアがジト目で俺を見ている。
そして、同時に口を開いた。
「「「ずるい……!!」」」
「へ? な、何がだ?」
3人が何を言っているのかわからず戸惑う俺。
「ドラゴンの鱗など、滅多に手に入らぬものでござる」
「1枚だけとはいえ、かなりの金額で売れるはずですわ」
「Bランク冒険者の私から見ても、無視はできない額です。カエデさんだけもらうのは不公平かと」
ああ、そういうことか……。
確かにそうだな。
俺だけがドラにゃんから鱗を受け取ったのは不公平か。
「なら、みんなもドラにゃんから貰ったらどうだ?」
「そうするでござる」
「ふふふ。これでしばらくの間、贅沢ができるというものですわ」
「私の武具も新調できそうです! ふひひ……」
桜、エリス、アイシアが血走った目でドラにゃんに詰め寄っていく。
ユーリだけは我関せずといった感じか。
まぁ、彼女は金銭欲があまりないからな。
「な、なんか怖いのにゃ……!? というか、わたしにはもうはがれかけの鱗はないのですにゃ!」
「「「…………」」」
「ひいぃっ! い、嫌ですにゃあああぁ!!」
ドラにゃんが絶叫する。
確かに、そう都合よくはがれかけの鱗がたくさんあるわけもない。
それでも鱗を手に入れようとするなら、まだ元気な鱗を剥ぎ取るしかない。
人間で言えば、健康な歯を抜いたり、普通の皮膚を1センチぐらい削ぎ取るようなイメージだ。
想像するだけで痛々しい。
「ま、まぁまぁ。今回はこの1枚の鱗を売って、みんなで山分けしようぜ」
「そ、そうしてほしいですにゃ。しばらくすれば、また鱗がはがれ落ちることもありますにゃあ」
俺が仲裁に入ると、ようやくドラにゃんもホッとした様子を見せる。
「……仕方がないでござるな。帰郷費用の足しになるかと思ったのでござるが……」
「今回は諦めることにしましょう」
「1枚分の山分けだけでも、悪くはないですね……」
3人とも納得してくれた。
しかしどこか未練がましい空気が漂っている。
「な、なんだか怖いのですにゃあ……」
ドラにゃんがそう呟く。
「――さて、帰るか。ずいぶんと遅くなってしまった」
ドラにゃん――フレイムドラゴンとの戦闘が長引いた上、降伏した彼女の処理方針で悩み、鱗の売却金をどうするかも話し合ってきた。
想定していた以上に時間が経過している。
「疲れていますが、仕方ないですわね」
「然り。こんな森で夜営をするわけにもいかぬ」
エリスと桜がそう言い、アイシアも頷いている。
冒険者として当然の判断だな。
BランクやCランクが集うこのパーティとはいえ、森で夜営をするのは避けた方が無難だ。
たとえ疲れていようと、しっかりと自分の足で町に帰るのが一人前の冒険者というものである。
「我はもう歩けん。カエデよ、おぶってくれぃ」
「なんでだよ」
俺は呆れてツッコんだ。
「つれないのぅ。昨晩はあんなに激しく鳴いておったのに……」
「そ、それは言うなっ!」
俺とユーリは、たまに夜を楽しんでいる。
世界樹の妖精のくせに、ユーリはそういった方面の知識も豊富だ。
元男で女としてのプレイに慣れていない俺は、いつも翻弄されている。
あまり言いふらしたくはないことだ。
そして、同時に口を開いた。
「「「ずるい……!!」」」
「へ? な、何がだ?」
3人が何を言っているのかわからず戸惑う俺。
「ドラゴンの鱗など、滅多に手に入らぬものでござる」
「1枚だけとはいえ、かなりの金額で売れるはずですわ」
「Bランク冒険者の私から見ても、無視はできない額です。カエデさんだけもらうのは不公平かと」
ああ、そういうことか……。
確かにそうだな。
俺だけがドラにゃんから鱗を受け取ったのは不公平か。
「なら、みんなもドラにゃんから貰ったらどうだ?」
「そうするでござる」
「ふふふ。これでしばらくの間、贅沢ができるというものですわ」
「私の武具も新調できそうです! ふひひ……」
桜、エリス、アイシアが血走った目でドラにゃんに詰め寄っていく。
ユーリだけは我関せずといった感じか。
まぁ、彼女は金銭欲があまりないからな。
「な、なんか怖いのにゃ……!? というか、わたしにはもうはがれかけの鱗はないのですにゃ!」
「「「…………」」」
「ひいぃっ! い、嫌ですにゃあああぁ!!」
ドラにゃんが絶叫する。
確かに、そう都合よくはがれかけの鱗がたくさんあるわけもない。
それでも鱗を手に入れようとするなら、まだ元気な鱗を剥ぎ取るしかない。
人間で言えば、健康な歯を抜いたり、普通の皮膚を1センチぐらい削ぎ取るようなイメージだ。
想像するだけで痛々しい。
「ま、まぁまぁ。今回はこの1枚の鱗を売って、みんなで山分けしようぜ」
「そ、そうしてほしいですにゃ。しばらくすれば、また鱗がはがれ落ちることもありますにゃあ」
俺が仲裁に入ると、ようやくドラにゃんもホッとした様子を見せる。
「……仕方がないでござるな。帰郷費用の足しになるかと思ったのでござるが……」
「今回は諦めることにしましょう」
「1枚分の山分けだけでも、悪くはないですね……」
3人とも納得してくれた。
しかしどこか未練がましい空気が漂っている。
「な、なんだか怖いのですにゃあ……」
ドラにゃんがそう呟く。
「――さて、帰るか。ずいぶんと遅くなってしまった」
ドラにゃん――フレイムドラゴンとの戦闘が長引いた上、降伏した彼女の処理方針で悩み、鱗の売却金をどうするかも話し合ってきた。
想定していた以上に時間が経過している。
「疲れていますが、仕方ないですわね」
「然り。こんな森で夜営をするわけにもいかぬ」
エリスと桜がそう言い、アイシアも頷いている。
冒険者として当然の判断だな。
BランクやCランクが集うこのパーティとはいえ、森で夜営をするのは避けた方が無難だ。
たとえ疲れていようと、しっかりと自分の足で町に帰るのが一人前の冒険者というものである。
「我はもう歩けん。カエデよ、おぶってくれぃ」
「なんでだよ」
俺は呆れてツッコんだ。
「つれないのぅ。昨晩はあんなに激しく鳴いておったのに……」
「そ、それは言うなっ!」
俺とユーリは、たまに夜を楽しんでいる。
世界樹の妖精のくせに、ユーリはそういった方面の知識も豊富だ。
元男で女としてのプレイに慣れていない俺は、いつも翻弄されている。
あまり言いふらしたくはないことだ。
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