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第2章 ダンジョンへ挑戦 ミナ、リン
78話 ブラックタイガー撃破!
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ブラックタイガーと戦っているところだ。
俺、シルヴィ、ユヅキの攻撃魔法を受けつつも、やつがこちらに向かってきている。
やつの体表は固い。
俺のウインドカッターもほとんど効かなかった。
「ならばこっちだ。……揺蕩う風の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。風の塊を撃ち出し、我が眼前の敵を弾き飛ばせ。エアバースト!」
ドンッ!
空気の塊が射出され、ブラックタイガーが後方へよろける。
これなら、体表が固くてもある程度のダメージが期待できる。
「ぐるる……!」
やつが体勢を立て直し、唸り声を上げる。
ダメージはほどほど程度か。
しかし、これには時間稼ぎの意味合いもある。
「凍てつく氷の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。氷の弾丸を撃ち出し、我が眼前の敵を撃ち抜け。アイスショット!」
「母なる土の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。土の塊を生み出し、我が眼前に落とせ。クリエイトブロック!」
シルヴィとユヅキの魔法がブラックタイガーを襲う。
俺のエアバーストで時間を稼ぎ、彼女たちの魔法でダメージを与えていく。
基本的な戦略はゴーレム戦と同様だ。
違いがあるとすればーー。
「がるるるるっ!!!」
ブラックタイガーが大きな唸り声を上げる。
やつの移動速度がひと回り向上した。
鈍重なゴーレムと比べて、ブラックタイガーの移動速度は速いのだ。
「エアバースト! ……ちっ。外したか」
「は、速いね。接近されちゃう!」
ブラックタイガーがこちらに迫ってきている。
もう魔法攻撃でチクチクダメージを与える段階は終わったか。
しかし、現時点でもそこそこのダメージは負わせているだろう。
「豪快なる戦の神よ。我が戦技に奇跡を与え給え。敏速なる一閃。ビーストストライク」
シルヴィが獣戦士のアクティブスキルを発動させる。
ドカッ!
短剣がブラックタイガーの体表を襲い、鈍い音を立てる。
多少のダメージは与えているはずだが、やはり剣は相性が悪い。
「がうっ!」
ブラックタイガーはシルヴィの攻撃を半ば無視し、反撃を繰り出す。
シルヴィはアクティブスキルの反動で動きが鈍っている。
マズいぞ。
「逞しき武の神よ。我が肉体に奇跡を与え給え。裂ける一撃。裂空脚!」
ズガンッ!
リンの強力な回し蹴りがブラックタイガーに叩き込まれる。
闘気を纏ったアクティブスキルだ。
ブラックタイガーの攻撃が逸れる。
「助かりました、リンさん」
「いいってことよ!」
礼を言うシルヴィに、リンがそう返す。
今のは危なかった。
リンのファインプレーだ。
そして、攻撃の最中に反撃をもらったブラックタイガーは、さすがにダメージが大きかったようだ。
動きが鈍っている。
そこにーー。
「豪胆なる槌の神よ。我が腕に奇跡を与え給え。粉砕する一撃。ビッグ……ボンバー!」
ドゴーン!!!
ミナの豪腕によるハンマーの一撃だ。
ブラックタイガーが上から叩き潰される。
そして、やつは虚空へと消えた。
これにて討伐完了だ。
俺、シルヴィ、ユヅキの攻撃魔法を受けつつも、やつがこちらに向かってきている。
やつの体表は固い。
俺のウインドカッターもほとんど効かなかった。
「ならばこっちだ。……揺蕩う風の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。風の塊を撃ち出し、我が眼前の敵を弾き飛ばせ。エアバースト!」
ドンッ!
空気の塊が射出され、ブラックタイガーが後方へよろける。
これなら、体表が固くてもある程度のダメージが期待できる。
「ぐるる……!」
やつが体勢を立て直し、唸り声を上げる。
ダメージはほどほど程度か。
しかし、これには時間稼ぎの意味合いもある。
「凍てつく氷の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。氷の弾丸を撃ち出し、我が眼前の敵を撃ち抜け。アイスショット!」
「母なる土の精霊よ。契約によりて我が指示に従え。土の塊を生み出し、我が眼前に落とせ。クリエイトブロック!」
シルヴィとユヅキの魔法がブラックタイガーを襲う。
俺のエアバーストで時間を稼ぎ、彼女たちの魔法でダメージを与えていく。
基本的な戦略はゴーレム戦と同様だ。
違いがあるとすればーー。
「がるるるるっ!!!」
ブラックタイガーが大きな唸り声を上げる。
やつの移動速度がひと回り向上した。
鈍重なゴーレムと比べて、ブラックタイガーの移動速度は速いのだ。
「エアバースト! ……ちっ。外したか」
「は、速いね。接近されちゃう!」
ブラックタイガーがこちらに迫ってきている。
もう魔法攻撃でチクチクダメージを与える段階は終わったか。
しかし、現時点でもそこそこのダメージは負わせているだろう。
「豪快なる戦の神よ。我が戦技に奇跡を与え給え。敏速なる一閃。ビーストストライク」
シルヴィが獣戦士のアクティブスキルを発動させる。
ドカッ!
短剣がブラックタイガーの体表を襲い、鈍い音を立てる。
多少のダメージは与えているはずだが、やはり剣は相性が悪い。
「がうっ!」
ブラックタイガーはシルヴィの攻撃を半ば無視し、反撃を繰り出す。
シルヴィはアクティブスキルの反動で動きが鈍っている。
マズいぞ。
「逞しき武の神よ。我が肉体に奇跡を与え給え。裂ける一撃。裂空脚!」
ズガンッ!
リンの強力な回し蹴りがブラックタイガーに叩き込まれる。
闘気を纏ったアクティブスキルだ。
ブラックタイガーの攻撃が逸れる。
「助かりました、リンさん」
「いいってことよ!」
礼を言うシルヴィに、リンがそう返す。
今のは危なかった。
リンのファインプレーだ。
そして、攻撃の最中に反撃をもらったブラックタイガーは、さすがにダメージが大きかったようだ。
動きが鈍っている。
そこにーー。
「豪胆なる槌の神よ。我が腕に奇跡を与え給え。粉砕する一撃。ビッグ……ボンバー!」
ドゴーン!!!
ミナの豪腕によるハンマーの一撃だ。
ブラックタイガーが上から叩き潰される。
そして、やつは虚空へと消えた。
これにて討伐完了だ。
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