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第二章 モーリアン辺境地にて
3 再会からの改めましての自己紹介
モーリアン辺境地へやってきた。辺境地に入ると、辺境伯が出迎えてくれた。
私は新しく住む屋敷に案内された。部屋にはブロンズヘアの綺麗な女の子がいた。
「私はオリビアよ。あなたは?」
「私はうさこ」
「うさこ?へぇ、変わった名前ね。よろしく!」
オリビアは私より3つ年上のようだ。ということは、あの子と同い年なのか。
新たなルームメイトの女の子は人懐っこく、私たちはすぐに仲良くなった。その過程で、私は施設にいた男の子の話をした。
「うーん、男女寮が分けられているのよねえ。でも、もしかしたらその子に会えるかもしれないわよ?」
「本当?」
「ええ。その子が優秀だったらの話だけど。モーリアン辺境地では、毎年模擬戦大会があるの。勝ち進んで上位に入ると、その子を育てた施設に賞金が送られるのよ。あなたの施設には5月にパーティが行われてたって言ってたでしょ?多分それ、そのお金じゃないかと思うのよね。」
「うん。」
「って事は、模擬戦大会にその子出てるはずよ。大会は4月に行われるわ。その時に今の名前が分かるはずよ。」
そう、私はその子が今なんと名乗っているのか知らなかったのだ。私はその大会にその子が出場している事を願って、大会を見に行くことにした。
*
辺境地では、剣術や体術の他に、マナーの講座や手軽にできる自家栽培の方法など、生きるための術を学んでいた。
ここで私は気がついた。おそらく私は戦場には行けない。できる限り努力はするつもりでいるが、女性は王都に働きに出るのだと言う。そこでどんな事をするかは分からない。でも、マナーが身につかなければ、上流貴族の相手ができない。だから、マナーの勉強を頑張った。
それから、体を毒に慣らす訓練も行った。私は体が小さかったので、体が受け入れられず、血を吐いてしまうこともあった。そのたびに医務室に運ばれることになった。でも、頑張って耐え抜いた。
*
そして春がやってきた。模擬戦大会が始まった。私はオリビアに連れられて、大会を見学しに行った。
大会は大勢の人が見に来ていた。そこに、見慣れた顔があった。
「あっ...あの子...」
「うさこの彼氏さん、いた?」
「付き合ってはいないよ...」
「恋人じゃないの?」
「そういうんじゃないよ」
「ふぅん?」
オリビアはニヤニヤしながら私をからかった。
彼は今「左京」と名乗っているようだった。左京はとても強く、どんどん勝ち進んでいった。そして、最終戦で自分より一回り大きな少年と対峙していた。
激闘の末、左京が勝利したが、怪我をしたようで、対戦相手と一緒に担架で運ばれていった。
「うさこ、あの子、多分医務室に運ばれて行ったわよ。会いに行かなくていいの?」
オリビアに言われて、私は立ち上がった。
「行ってくる...!」
「行ってらっしゃい。頑張ってきてね」
オリビアは笑顔で見送ってくれた。
*
私は急いで医務室に向かった。
「あの、左京さんのお見舞いに来たんです...!」
医務室の先生は「かわいいお客さんね」と言って、私を通してくれた。
「怪我しているから、静かに過ごすんだよ?」
私はその意味がよく分からなかったけれど、頷いて案内された部屋に向かった。
*
医務室に入ると、見慣れた男の子が横たわっていた。眠っているのだろうか。
「左京っ?左京!!」
私が顔を覗き込んで名前を呼ぶ。すると左京は「うーん...」と少し唸ってから、目を覚ました。
「え.........っ?」
左京は困惑したような顔で私を見つめる。
「私はうさこ。うさこって名乗ってるの。模擬戦大会であなたを見て、会いに来たのよ」
「なんでここに...」
左京は起き上がろうとしたようだったが、体が痛くて起き上がれないようだった。
「無理しないで。寝ていていいよ」
私はそう言って左京の手を握った。左京は握った手を私の頬に添えた。あたたかい。
しばらくそうしていると、左京は私に質問した。
「どうしてここにいるの...?」
「あなたに会いたくて、私もモーリアン辺境地に買われたの。追いかけてきたのよ」
私は嬉しそうに言った。しかし左京はそれを望んではいないようだった。
「なんでそんなこと...!施設にいれば幸せな日々を送れたはずなのに...」
――もしかしたら怒っているのかもしれない。でも私は会いたくてしょうがなかったの。
「そうかもしれない。でも私にとっては、あなたと一緒にいられることが特別だったの」
左京は困惑しながらも、私の頬を撫でてくれた。しばらく時間が経つと、面会の時間が終わったので、私は医務室を出た。
――やっと左京に会えた...。
その喜びを胸に、私は部屋に戻った。
*
私は女でありながら、男子たちに混ざって剣術と体術の授業を受けていた。護身術を身につけるためにその訓練を行う女子もいる。ただし、私は戦場に行きたくて、積極的に訓練を行い、模擬戦にも参加していたのだった。
しかし先生は私に戦場に行く事は難しいという。なんで?私、その辺の男子より強いと思うんだけど…。
なかなか諦めの悪い私に、先生が言った。
「じゃあ上級生を紹介する。模擬戦を行おう」
*
模擬戦の日、私は驚いた。手合わせの相手は左京だったのだ。左京は今この領地で1番強いと言われている。模擬戦大会で優勝したのだから、当たり前だ。そんな人を連れてくるなんて、先生は余っ程私に諦めさせたいのだろう。
私は木刀を2本構えて左京に威嚇した。左京は木刀を右手で構えている。
――呆れた。あなた、利き腕左手じゃない…。
明らかに手加減されていることに苛立ちを覚えながら、左京に立ち向かっていく。左京は私の攻撃を軽やかに受け止めたり、受け流したりして、全く攻めてくる気配がない。カンカンカンと木と木の重なる音が辺りに鳴り響く。
「なかなかやるじゃないか」
左京が楽しそうに言う。でも私は全然楽しくない。
「右手しか使わない人に言われても、褒められてる気がしないわ…!」
私は左京を睨みながら言った。このままじゃだめだ。私は左京と間を取り、片方の木刀で土を勢いよくすりあげた。そして左京の顔に向かって砂埃をかけた。
「けほっ、けほ…っ」
左京がむせる中、一気に決める。私は左京の頭に向かって木刀を振り上げた。しかし、パァァァンという音がして、木刀は左手で受け止められてしまった。そして力任せに引っ張られる。
まずい…!と思って、私は木刀から手を離し、左京と間をとった。
「うさこ、それは酷いよ…!」
左京はムッとして私に言った。でも、私にだって言いたいことはたくさんある。
「だって、隙がないんだもの。それにあなた、左利きなのに右手しか使わないし、ずっと防戦するだけじゃない」
本気の左京には勝てる気がしない。でも、練習とは言え明らかに手を抜かれてしまって、さすがに腹ただしかったのだ。
左京は言った。
「考えてみなよ、僕は男で君は女だ。力の差は一目瞭然だ。戦場ではやっていけないよ」
確かにそれはそうだ。みんながそう言っている。でも私は。私はあなたと一緒にいたくて頑張ったのよ?そう思いながら左京を見つめていると、左京は慌てて言った。
「でも!そこらへんの男子よりかは強いんじゃないか?なかなかやるじゃないか」
そしてニコッと笑って
「訓練、頑張ったんだね」
と言って、私の頭を撫でてくれた。
――どうしよう、撫でられて嬉しい…。
でもそんな事を顔に出したくなかったので、私は顔を少し伏せた。
「また前みたいに過ごそうよ。まだ戦場に行くまでに時間はあるから」
「うん…」
やっぱり私は戦場には連れて行ってもらえないみたい。でも、もう少しの間だけ。左京と一緒に過ごしたい。そう思いながら、切なさを抱えて、左京と定期的に会う約束をした。
私は新しく住む屋敷に案内された。部屋にはブロンズヘアの綺麗な女の子がいた。
「私はオリビアよ。あなたは?」
「私はうさこ」
「うさこ?へぇ、変わった名前ね。よろしく!」
オリビアは私より3つ年上のようだ。ということは、あの子と同い年なのか。
新たなルームメイトの女の子は人懐っこく、私たちはすぐに仲良くなった。その過程で、私は施設にいた男の子の話をした。
「うーん、男女寮が分けられているのよねえ。でも、もしかしたらその子に会えるかもしれないわよ?」
「本当?」
「ええ。その子が優秀だったらの話だけど。モーリアン辺境地では、毎年模擬戦大会があるの。勝ち進んで上位に入ると、その子を育てた施設に賞金が送られるのよ。あなたの施設には5月にパーティが行われてたって言ってたでしょ?多分それ、そのお金じゃないかと思うのよね。」
「うん。」
「って事は、模擬戦大会にその子出てるはずよ。大会は4月に行われるわ。その時に今の名前が分かるはずよ。」
そう、私はその子が今なんと名乗っているのか知らなかったのだ。私はその大会にその子が出場している事を願って、大会を見に行くことにした。
*
辺境地では、剣術や体術の他に、マナーの講座や手軽にできる自家栽培の方法など、生きるための術を学んでいた。
ここで私は気がついた。おそらく私は戦場には行けない。できる限り努力はするつもりでいるが、女性は王都に働きに出るのだと言う。そこでどんな事をするかは分からない。でも、マナーが身につかなければ、上流貴族の相手ができない。だから、マナーの勉強を頑張った。
それから、体を毒に慣らす訓練も行った。私は体が小さかったので、体が受け入れられず、血を吐いてしまうこともあった。そのたびに医務室に運ばれることになった。でも、頑張って耐え抜いた。
*
そして春がやってきた。模擬戦大会が始まった。私はオリビアに連れられて、大会を見学しに行った。
大会は大勢の人が見に来ていた。そこに、見慣れた顔があった。
「あっ...あの子...」
「うさこの彼氏さん、いた?」
「付き合ってはいないよ...」
「恋人じゃないの?」
「そういうんじゃないよ」
「ふぅん?」
オリビアはニヤニヤしながら私をからかった。
彼は今「左京」と名乗っているようだった。左京はとても強く、どんどん勝ち進んでいった。そして、最終戦で自分より一回り大きな少年と対峙していた。
激闘の末、左京が勝利したが、怪我をしたようで、対戦相手と一緒に担架で運ばれていった。
「うさこ、あの子、多分医務室に運ばれて行ったわよ。会いに行かなくていいの?」
オリビアに言われて、私は立ち上がった。
「行ってくる...!」
「行ってらっしゃい。頑張ってきてね」
オリビアは笑顔で見送ってくれた。
*
私は急いで医務室に向かった。
「あの、左京さんのお見舞いに来たんです...!」
医務室の先生は「かわいいお客さんね」と言って、私を通してくれた。
「怪我しているから、静かに過ごすんだよ?」
私はその意味がよく分からなかったけれど、頷いて案内された部屋に向かった。
*
医務室に入ると、見慣れた男の子が横たわっていた。眠っているのだろうか。
「左京っ?左京!!」
私が顔を覗き込んで名前を呼ぶ。すると左京は「うーん...」と少し唸ってから、目を覚ました。
「え.........っ?」
左京は困惑したような顔で私を見つめる。
「私はうさこ。うさこって名乗ってるの。模擬戦大会であなたを見て、会いに来たのよ」
「なんでここに...」
左京は起き上がろうとしたようだったが、体が痛くて起き上がれないようだった。
「無理しないで。寝ていていいよ」
私はそう言って左京の手を握った。左京は握った手を私の頬に添えた。あたたかい。
しばらくそうしていると、左京は私に質問した。
「どうしてここにいるの...?」
「あなたに会いたくて、私もモーリアン辺境地に買われたの。追いかけてきたのよ」
私は嬉しそうに言った。しかし左京はそれを望んではいないようだった。
「なんでそんなこと...!施設にいれば幸せな日々を送れたはずなのに...」
――もしかしたら怒っているのかもしれない。でも私は会いたくてしょうがなかったの。
「そうかもしれない。でも私にとっては、あなたと一緒にいられることが特別だったの」
左京は困惑しながらも、私の頬を撫でてくれた。しばらく時間が経つと、面会の時間が終わったので、私は医務室を出た。
――やっと左京に会えた...。
その喜びを胸に、私は部屋に戻った。
*
私は女でありながら、男子たちに混ざって剣術と体術の授業を受けていた。護身術を身につけるためにその訓練を行う女子もいる。ただし、私は戦場に行きたくて、積極的に訓練を行い、模擬戦にも参加していたのだった。
しかし先生は私に戦場に行く事は難しいという。なんで?私、その辺の男子より強いと思うんだけど…。
なかなか諦めの悪い私に、先生が言った。
「じゃあ上級生を紹介する。模擬戦を行おう」
*
模擬戦の日、私は驚いた。手合わせの相手は左京だったのだ。左京は今この領地で1番強いと言われている。模擬戦大会で優勝したのだから、当たり前だ。そんな人を連れてくるなんて、先生は余っ程私に諦めさせたいのだろう。
私は木刀を2本構えて左京に威嚇した。左京は木刀を右手で構えている。
――呆れた。あなた、利き腕左手じゃない…。
明らかに手加減されていることに苛立ちを覚えながら、左京に立ち向かっていく。左京は私の攻撃を軽やかに受け止めたり、受け流したりして、全く攻めてくる気配がない。カンカンカンと木と木の重なる音が辺りに鳴り響く。
「なかなかやるじゃないか」
左京が楽しそうに言う。でも私は全然楽しくない。
「右手しか使わない人に言われても、褒められてる気がしないわ…!」
私は左京を睨みながら言った。このままじゃだめだ。私は左京と間を取り、片方の木刀で土を勢いよくすりあげた。そして左京の顔に向かって砂埃をかけた。
「けほっ、けほ…っ」
左京がむせる中、一気に決める。私は左京の頭に向かって木刀を振り上げた。しかし、パァァァンという音がして、木刀は左手で受け止められてしまった。そして力任せに引っ張られる。
まずい…!と思って、私は木刀から手を離し、左京と間をとった。
「うさこ、それは酷いよ…!」
左京はムッとして私に言った。でも、私にだって言いたいことはたくさんある。
「だって、隙がないんだもの。それにあなた、左利きなのに右手しか使わないし、ずっと防戦するだけじゃない」
本気の左京には勝てる気がしない。でも、練習とは言え明らかに手を抜かれてしまって、さすがに腹ただしかったのだ。
左京は言った。
「考えてみなよ、僕は男で君は女だ。力の差は一目瞭然だ。戦場ではやっていけないよ」
確かにそれはそうだ。みんながそう言っている。でも私は。私はあなたと一緒にいたくて頑張ったのよ?そう思いながら左京を見つめていると、左京は慌てて言った。
「でも!そこらへんの男子よりかは強いんじゃないか?なかなかやるじゃないか」
そしてニコッと笑って
「訓練、頑張ったんだね」
と言って、私の頭を撫でてくれた。
――どうしよう、撫でられて嬉しい…。
でもそんな事を顔に出したくなかったので、私は顔を少し伏せた。
「また前みたいに過ごそうよ。まだ戦場に行くまでに時間はあるから」
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