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森の聖域クルーラ
『コップ』を折る人手
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久しぶりにリーンさんが『クルーラ』に帰ってきた。
どれだけぶりだろう…。
確か、折り魔紙の『ツル』を入れる入れ物の事で、話をした時、出掛けて行ったきりだった。
ヒナキさんの店の隣に有る小屋で、お茶を飲みながら、あの後、『クルーラ』を出てからの事を教えてくれた。
「ごめんね。『聖域』の木は、予定数より多くはもらえなかった。だから、通常の伐採の時に、少し分けてもらって、入れ物を作ってもらって」
リーンさんが申し訳なさそうに言う。
「もともと、もらえるとは思ってないから、気にするな」
ヒナキさんが、そう答え、僕に『聖域』の木の伐採について教えてくれた。
『聖域』の木は、木霊と呼ばれる木を司る者達が、間引いて欲しい木や、立ち枯れになってしまった木を、指示してくれて、ソレを伐採してくるのだとか。
それも不定期に呼ばれて、教えられた木だけしか伐採出来ないので、数が決まっているそうだ。
リーンさんがその木霊に聞いてくれたが、次回まで、追加は無いとの事…。
そこは仕方ないよね。
『聖域』の木霊の決まり事なんだから…。
折り魔紙の光属性『ツル』は、販売を止めたので、新たに入れ物が作れてからしか、どうせ出来ない。
もともと限定販売だったから、入れ物が出来そうになってから、『ツル』は折り始めよう。
「でも、良い報告も有るよ。『物質保管庫』」
リーンさんがそう言うと、空中にドーナツ状態の魔方陣が現れた。
その中心が引き出しになっていて、引き出しから、折り魔紙の『コップ』をいくつも取り出し、テーブルの上に置いた。
「コレって…」
リーンさんがニコニコと笑って言う。
「折る人を探していたでしょう。グオルクのユーリの所にいる子供達に、折ってもらったんだ」
『グオルク』のユーリ?
『グオルク』は獣人の街の事で、ユーリは名前?
オルガが首を傾げると、ヒナキさんが説明してくた。
獣人の街『グオルク』にいる、リーンの子供のユーリが、保護者のいない子供達を保護している施設で働いていて、一緒に住んでいるので、その子供達に折ってもらった。と、言う事だろう…と。
ヒナキさんが僕に説明してくれているのを聞いて、リーンさんが苦笑いして、改めて教えてくれた。
ユーリさんが仕事をしている施設は、『グオルク』の役所直営の施設で、十一歳までの子供達が暮らしながら学校に行っている。
その後、学校の寮に入るため、自分で身の回りの事が出来るように教えながら、共同生活をしている場所なのだとか。
八歳になると、子供達は学校の休みの時に、役所内の案内や雑用をこなして、お小遣いをもらって、自分の欲しいお菓子や本などを買ったりもしている。
とは言え、交代で手伝いをしているから、お小遣いは、それほど多くはない。
それと、あまり外に出たがらない子供もいるので、施設の中で、子供達にも出来る仕事がないかと、探していたのも本音だとか…。
そこで折り魔紙の『コップ』なら、教えれば、子供達でも折れるのではないかと思ったらしい。
リーンさんが言うには、最初の三角は折れるけど、右角を左に折る位置が分からなくて、ソレ専用の折り板を作ったそうだ。
板の上に、折り魔紙の大きさの線を書き、折る位置と、角を持ってくる位置に印を付けておいて、子供達に折ってもらったら、綺麗に折れたそうだ。
「丁寧にゆっくりと折るように教えたから、正確に折れているでしょう」
リーンさんは嬉しそうにそう言った。
僕とヒナキさんはソレを手にとって、確認してみる。
うん!
大丈夫!
と、言うことは、『コップ』はその子供達に、お願いすれば良いって事だよね!
僕がヒナキさんの方を見ると、ヒナキさんは頷いてくれた。
「リーン。『コップ』は、子供達にお願いするよ。グオルクなら、そのままリマ商会に納めれるしね。あと、魔紙の手配と、報酬については、アレクを交えて詳細を詰めよう」
「ありがとう」
リーンさんは微笑んでそう言った。
あと、『クルーラ』での折り魔紙の進行状況をリーンさんに話して、今後の事について話し合った。
◇◇◇
僕がリーンさんに拾われて、『クルーラ』にやって来て、折り魔紙を折って、魔力を与えて、活用されて…。
村を歩けば、顔見知りばかりになって、挨拶を交わして、お菓子をもらって、ヒナキさんの店で店番をして…。
魔法はまだ上手く使えないが、魔力操作は出来るようになり、魔石や折り魔紙に魔力を込めるのはスムーズに出来るようになった。
そして僕は、いつの間にか『クルーラ』に馴染んで、住人になっていた。
そして時々思う…。
このまま、ずっと『クルーラ』で暮らせるのだろうか…。
いずれどこか別の街で暮らさなくては、いけないのだろうか…。
今は、まだ…。
アレクさんの熊族の村にも、まだ連れていってもらってないし、獣馬にも会いに行っていない。
まだまだ、知らないことばかりだから、少しづつ知っていこうと思う。
◇◇◇◇◇
そして、オルガが、『クルーラ』にやって来て、三年の月日が流れ、十三歳になっていた。
☆☆☆☆☆
『森の聖域クルーラ』で、オルガが『折り魔紙』を折って役立ち、クルーラでの生活に馴染むまででした。
この後、やっとオルガが『聖域』に入ることを許可されて、『聖域』でのお手伝いをしていきます。
次は『森の聖域』編になります。
どれだけぶりだろう…。
確か、折り魔紙の『ツル』を入れる入れ物の事で、話をした時、出掛けて行ったきりだった。
ヒナキさんの店の隣に有る小屋で、お茶を飲みながら、あの後、『クルーラ』を出てからの事を教えてくれた。
「ごめんね。『聖域』の木は、予定数より多くはもらえなかった。だから、通常の伐採の時に、少し分けてもらって、入れ物を作ってもらって」
リーンさんが申し訳なさそうに言う。
「もともと、もらえるとは思ってないから、気にするな」
ヒナキさんが、そう答え、僕に『聖域』の木の伐採について教えてくれた。
『聖域』の木は、木霊と呼ばれる木を司る者達が、間引いて欲しい木や、立ち枯れになってしまった木を、指示してくれて、ソレを伐採してくるのだとか。
それも不定期に呼ばれて、教えられた木だけしか伐採出来ないので、数が決まっているそうだ。
リーンさんがその木霊に聞いてくれたが、次回まで、追加は無いとの事…。
そこは仕方ないよね。
『聖域』の木霊の決まり事なんだから…。
折り魔紙の光属性『ツル』は、販売を止めたので、新たに入れ物が作れてからしか、どうせ出来ない。
もともと限定販売だったから、入れ物が出来そうになってから、『ツル』は折り始めよう。
「でも、良い報告も有るよ。『物質保管庫』」
リーンさんがそう言うと、空中にドーナツ状態の魔方陣が現れた。
その中心が引き出しになっていて、引き出しから、折り魔紙の『コップ』をいくつも取り出し、テーブルの上に置いた。
「コレって…」
リーンさんがニコニコと笑って言う。
「折る人を探していたでしょう。グオルクのユーリの所にいる子供達に、折ってもらったんだ」
『グオルク』のユーリ?
『グオルク』は獣人の街の事で、ユーリは名前?
オルガが首を傾げると、ヒナキさんが説明してくた。
獣人の街『グオルク』にいる、リーンの子供のユーリが、保護者のいない子供達を保護している施設で働いていて、一緒に住んでいるので、その子供達に折ってもらった。と、言う事だろう…と。
ヒナキさんが僕に説明してくれているのを聞いて、リーンさんが苦笑いして、改めて教えてくれた。
ユーリさんが仕事をしている施設は、『グオルク』の役所直営の施設で、十一歳までの子供達が暮らしながら学校に行っている。
その後、学校の寮に入るため、自分で身の回りの事が出来るように教えながら、共同生活をしている場所なのだとか。
八歳になると、子供達は学校の休みの時に、役所内の案内や雑用をこなして、お小遣いをもらって、自分の欲しいお菓子や本などを買ったりもしている。
とは言え、交代で手伝いをしているから、お小遣いは、それほど多くはない。
それと、あまり外に出たがらない子供もいるので、施設の中で、子供達にも出来る仕事がないかと、探していたのも本音だとか…。
そこで折り魔紙の『コップ』なら、教えれば、子供達でも折れるのではないかと思ったらしい。
リーンさんが言うには、最初の三角は折れるけど、右角を左に折る位置が分からなくて、ソレ専用の折り板を作ったそうだ。
板の上に、折り魔紙の大きさの線を書き、折る位置と、角を持ってくる位置に印を付けておいて、子供達に折ってもらったら、綺麗に折れたそうだ。
「丁寧にゆっくりと折るように教えたから、正確に折れているでしょう」
リーンさんは嬉しそうにそう言った。
僕とヒナキさんはソレを手にとって、確認してみる。
うん!
大丈夫!
と、言うことは、『コップ』はその子供達に、お願いすれば良いって事だよね!
僕がヒナキさんの方を見ると、ヒナキさんは頷いてくれた。
「リーン。『コップ』は、子供達にお願いするよ。グオルクなら、そのままリマ商会に納めれるしね。あと、魔紙の手配と、報酬については、アレクを交えて詳細を詰めよう」
「ありがとう」
リーンさんは微笑んでそう言った。
あと、『クルーラ』での折り魔紙の進行状況をリーンさんに話して、今後の事について話し合った。
◇◇◇
僕がリーンさんに拾われて、『クルーラ』にやって来て、折り魔紙を折って、魔力を与えて、活用されて…。
村を歩けば、顔見知りばかりになって、挨拶を交わして、お菓子をもらって、ヒナキさんの店で店番をして…。
魔法はまだ上手く使えないが、魔力操作は出来るようになり、魔石や折り魔紙に魔力を込めるのはスムーズに出来るようになった。
そして僕は、いつの間にか『クルーラ』に馴染んで、住人になっていた。
そして時々思う…。
このまま、ずっと『クルーラ』で暮らせるのだろうか…。
いずれどこか別の街で暮らさなくては、いけないのだろうか…。
今は、まだ…。
アレクさんの熊族の村にも、まだ連れていってもらってないし、獣馬にも会いに行っていない。
まだまだ、知らないことばかりだから、少しづつ知っていこうと思う。
◇◇◇◇◇
そして、オルガが、『クルーラ』にやって来て、三年の月日が流れ、十三歳になっていた。
☆☆☆☆☆
『森の聖域クルーラ』で、オルガが『折り魔紙』を折って役立ち、クルーラでの生活に馴染むまででした。
この後、やっとオルガが『聖域』に入ることを許可されて、『聖域』でのお手伝いをしていきます。
次は『森の聖域』編になります。
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