調教ホテル 堕ちる夜

黒猫と夜

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幕間 日々の調教

第一節:日常①

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朝の鏡に映るのは、清楚なブラウスに身を包んだ「会社員の美咲」。
だが、心の奥はすでに塗り潰されていた。

(今日も……ご命令を待っている……)

会議の声も、同僚の笑顔も、虚ろに過ぎ去る。
昼休みにスマホを覗くたびに、胸はざわめき、
画面に「彼」からの一言が映ることを祈っていた。

退勤後の足は、自然に一つの方向――ご主人様の家へと導かれる。

夜。
通知欄に浮かぶ一文。

「家に来い」

ただそれだけ。
けれど呼吸が詰まり、心臓が大きく脈打つ。
背筋を汗が伝い、足は自然と速まっていた。

(あぁ……ご主人様に……でも、少し遅れてしまった……)

恐怖と期待がないまぜになり、鼓動は止まらなかった。

玄関を開けた瞬間、空気が変わる。
木の香りと酒の匂い。
ただ温かいはずの空間が、背筋を凍らせるほどの圧を放っていた。

膝をつき、深く頭を垂れる。
「……お待たせして……申し訳ありません……」

リビング。
ソファに腰をかけたご主人様の視線が冷たく突き刺さる。

「遅かったな」

一言。
それだけで喉が詰まり、背筋を伝う冷汗が止まらない。

羞恥と緊張に震えながら、美咲は震える指でブラウスのボタンを外す。
カチリ、カチリ……小さな音が部屋に響くたび、心臓が跳ねる。

スカート、キャミソール、ブラ、ショーツ――全て床に落とし、裸の姿が晒される。
腰を突き出して脚を震わせてゆっくりと開き、自ら秘部を指で広げる。

「ご主人様……私は、愚かで卑しい女です……遅れてしまった……どうか罰を……」
「その前に……お願いです……この汚れた私の奥まで……熱をください……」

羞恥に涙を浮かべながらも、濡れが証明のように溢れ出していた。

ご主人様は冷笑を浮かべ、腰を上げる。
「……哀れだな。自分から恥を晒し、乞う女とは」

先端を秘部にあてがい、一気に貫かれると思った瞬間――わざと浅く突き入れて抜く。

「ひぁ……っ……ご主人様……お願い……」

「すぐ与えられると思うな。」

浅い突き入れと抜き差しを繰り返す。
ぬちゅ……じゅぷ……くちゅ……。
絶頂に届きそうで届かない波に、美咲の全身は小刻みに震えた。

「はぁ……っ……っ……だめ……イク……っ」

耳元に冷たい声が落ちる。
「勝手にイくな。お前は命令がなければ、絶頂すら許されない存在だ」

涙をこぼしながらも、必死に耐え、唇を噛んで声を押し殺す。

突如、ご主人様の手が美咲の尻に振り下ろされる。

ぱぁんっ!

「ひゃぁっ……!」

鋭い痛みが広がり、頬に熱がこもる。
羞恥と痛みと快感がないまぜに胸を締め付ける。

「遅れただけでなく、勝手にイこうとしたな」

再び振り下ろされる。

ぱしぃんっ!

「ひぁっ……っ……! ご、ごめんなさい……!」

頬を伝う涙と涎。
ご主人様の声が鋭く降り注ぐ。

「謝罪で許すと思うな。体で刻め。俺の女は、痛みすら快楽に変えて従え」

羞恥と痛みに震えながらも、美咲は喉を震わせて答える。
「はぁ……っ……はい……ご主人様……私……ご主人様の女です……!」

焦らしと打擲を重ねられ、体も心も限界に追い詰められたその時。
ご主人様が低く告げた。

「遅れてきた罰を与える。」

心臓が大きく跳ね、視界が滲む。
「俺がいいと言うまで、絶対にイくな。」

突きつけられた禁忌。
その瞬間、呼吸は細く詰まり、目の奥が熱を帯びる。

(そ、そんなの……無理……でも、命令なら……逆らえない……)

美咲は肩を小さく震わせながら、縋るように答える。

「……はい……ご命令のままに……絶対に我慢します……」

次の瞬間、奥まで深く貫かれる。
「ひぁぁぁぁっ!」

全身が震え、壁に爪を立てながら必死に堪える。
絶頂寸前の波に晒されながらも、命令を破る恐怖に怯え、美咲は涙と喘ぎで震え続けた。
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