調教ホテル 堕ちる夜

黒猫と夜

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第三章 裏社会

エピローグ:価値の証明

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奉仕を終えた後の熱の余韻に、美咲の全身がびくびくと小刻みに痙攣していた。
「はぁっ……はぁっ……んっ……っ……♡」
胸が大きく上下し、肺が酸素を求めて荒く震える。
涙と涎で濡れた顔は羞恥に染まりながらも、どこか満たされた陶酔の笑みを浮かべていた。
彼女の太腿を伝って愛液と白濁が混ざり合い、床にぽたり、ぽたりと音を立てて落ちる。

「ひゅっ……ひゅぅっ……ご主人様……美咲……全部……受け止められました……♡」
かすれた声で告げるその姿に、観衆から思わず感嘆の声が漏れる。

有力者たちも荒い呼吸を整えながら、美咲の乱れ果てた姿をしばし見下ろしていた。
「……見事だ。奴隷でありながら、ここまで悦んで全てを受け入れるとは」
「完全に仕込まれている。道具としての価値を十分に示したな」

男は彼女の腰を支え、ふらつきながら崩れ落ちそうになる身体をしっかりと抱き留める。
「良くやった。……美咲、顔を上げろ」
「……っはい、ご主人様……♡」

観衆の前で再び背筋を伸ばし、涙に濡れた顔を上げる美咲。羞恥に震えながらも、悦びに染まった笑みを浮かべて従順に従うその姿は、奴隷としての完成を強く印象づけるものだった。

宴の場を支配する静寂の中、有力者のひとりが口を開いた。
「……素晴らしい。ここまでの完成度を見せられるとは思わなかった。奴隷としての仕上がりも、見せ物としての価値も、我々の想像を遥かに超えていた」

別の有力者が頷き、男へと視線を向ける。
「我々は二つの条件を課していた。ひとつは、奴隷を我々の前で披露し、その価値を証明すること。もうひとつは、指定した女を新たに堕とすことだ」

男は静かに視線を返す。条件を知ったうえで、なお堂々とした姿勢を崩さない。

「しかし――今宵のお披露目で、ひとつめの条件は十分に果たされた。これほどの完成品を見せられては、もはや疑う余地はない」

有力者の声が低く響く。
「よって残る条件はただひとつ。指定の女を、お前の手で堕とせ。……そのために、この館の使用を一時的に許す」

さらに別の者が笑みを浮かべながら杯を掲げる。
「無事に調教を成し遂げた暁には――この館は正式にお前のものだ」

重苦しい空気を切り裂くように、観衆がざわめいた。
男は口元に僅かな笑みを浮かべ、美咲の肩へと手を置いた。
「望むところだ。……この館で、必ず堕としてみせる」

美咲は恍惚の笑みを浮かべながら頷き、観衆の視線を浴びてなお悦びに震えていた。
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