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第四章 調教の館
第四節:奴隷
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男が放つ圧力に、地下室の空気がさらに重苦しくなる。
玲奈は木枷に拘束されたまま必死に首を振った。
「やめて……お願い……誰か、助けて……っ!」
だが、その悲鳴を遮るように美咲の声が静かに、しかし熱を帯びて響く。
「ご主人様……どうか、この身を使ってください」
玲奈の心臓が凍りついた。
(……美咲が……自分から……?)
美咲は拘束された玲奈をちらりと見やり、わずかに唇の端を上げた。
その瞳には、かつての“親友”を思わせる温かさは一片もない。
代わりに宿っていたのは――ご主人様に仕える悦びに酔い痴れた光。
男は無言のまま顎をわずかに動かす。
それだけで、美咲はゆっくりと這い寄った。
石の床に膝を擦る音がぎしっ、ぎしっと響き、玲奈の心を締め上げる。
「ご主人様……」
美咲はその足元に跪き、両手を重ねて胸の前に置いた。
その仕草は宗教的な祈りにも似て、玲奈の背筋に戦慄が走る。
「どうか……この奴隷をお使いください」
男は低く、しかしはっきりと告げた。
「……見せろ、美咲。玲奈に。お前がどう変えられたのかを」
「はい……ご主人様」
返事をした美咲の声は甘く震え、吐息まじりに濡れていた。
玲奈は信じられないものを見るように、美咲の一挙一動に目を奪われる。
(嘘……こんなの……こんなの、美咲じゃない……!)
美咲はゆっくりと男の前に身を屈める。
その姿は、もはや羞恥に震える女友達ではなく――完全に仕込まれた奴隷の姿だった。
玲奈の喉からひゅっ、ひゅっと細い呼吸音が漏れる。
「やめて……お願い、美咲……正気に戻って……っ!」
だが美咲は振り返らない。
瞳はただ、ご主人様だけを映し、悦びに濡れていた。
男――ご主人様の前に跪いた美咲は、恍惚の光を宿した瞳で見上げた。
「ご主人様……この身、この口、すべてをお捧げいたします」
吐息混じりの声音は、甘い旋律のように空気を震わせる。
玲奈は目を見開き、拘束された首を必死に揺さぶる。
「美咲……やめて! どうして……どうしてそんなこと……!」
涙で声が掠れるが、美咲の耳には届かない。
美咲の白い指が、ご主人様の腰に伸びていく。
カチ、カチリ――ベルトの金具が外れる乾いた音。
**ジィ……**と鈍い音を立ててチャックが下ろされる。
布の奥から熱を帯びた存在感が解き放たれるのを、美咲は恍惚の吐息で迎えた。
「……はぁ……っ……ご主人様……」
頬を赤く染め、唇を小さく震わせながら、その突起を両手で包み込む。
玲奈の目にはそれがはっきりと映る。
(なに……? そんな……まさか……!)
美咲はうっとりと目を細め、舌を伸ばした。
ぺろり……ぴちゃ……
亀頭部をなぞる湿った音が、狭い地下室にいやらしく響き渡る。
「んっ……はぁ……ご主人様……とても熱くて……こんなにも……」
頬を擦り寄せるようにしながら、唇を柔らかく触れさせ、すぐに離す。
そのたびにちゅ、ちゅぷと粘ついた音が鳴り、玲奈の耳を貫いた。
「やめて……美咲! やめてぇっ……! 正気に戻って……っ!」
涙声で必死に叫ぶが、美咲は主人の指示を待つように視線を上げ、忠実な犬のように微笑む。
合図を受けると、すぐに唇を大きく開いた。
「……んむっ……ちゅぷっ……じゅる……っ♡」
解剖学的に言えば咽頭までを使い、根元へと深く咥え込みながら、舌で裏筋を這わせる。
ぐちゅっ、くちゅっ……じゅるるっ……
湿った音が連続し、彼女自身も熱に浮かされたように頬を紅潮させる。
玲奈は目の前の惨状に絶叫した。
「いやぁぁっ……! 美咲! そんなの、あんたじゃないっ……!」
だが、美咲の声は悦びに震えていた。
「んっ……じゅる……あぁ……ご主人様……こんなにも幸せで……っ……」
瞳は潤み、まるで恋人に口づけするかのように慈しむ表情を浮かべている。
玲奈の胸を絶望が焼く。
(どうして……? なぜ……こんな姿を……!)
それでも視線を逸らせない。晒し台に首を固定されたまま、親友の淫靡な奉仕を最後まで見せつけられる。
ご主人様は美咲の髪を掴み、喉奥まで突き込んだ。
「んぐっ……くぅ……っ♡……ごほっ……でも……もっと……♡」
喉を擦るぐぽっ、ぐちゅっという湿った音と、震える喘ぎが重なり、玲奈の耳に突き刺さる。
(やめて……もう見たくない……! でも、見せつけられる……!)
涙で霞む視界の中でも、美咲が完全に悦んでいる姿だけは、残酷なほど鮮明に焼き付いていた。
ご主人様の腰の動きがさらに激しくなる。
美咲の喉奥まで何度も突き上げられ、ぐぽっ、じゅるるっ、ぐちゅっ……っと湿った音が連続する。
美咲の白い頬が紅潮し、涙と唾液が混ざって光りながら頬を伝う。
「んんっ……っ♡……ご主人様……もっと……突き込んで……っ……♡」
震える声に快感の熱が滲む。
喉の奥がえずきながらも、舌は忠実に亀頭部の裏筋を舐め、唇は強く吸いつく。
ご主人様は吐息を荒げ、髪を掴んでさらに奥まで叩き込んだ。
「ごほっ……んぐっ……くぅぅ……っ♡……あぁ……! ご主人様……イカせてください……っ!」
玲奈の耳に、美咲の甘い懇願と湿った音が突き刺さる。
(嘘……そんな……! どうして美咲が……悦んで……!?)
全身を悪寒が走り、足枷の錘がぎちっと音を立てて揺れる。
だが足を閉じることはできない。晒し台に首をはめられたまま、腰を突き出す格好で、この光景から逃れる術はなかった。
次の瞬間、ご主人様の低い声が響いた。
「……美咲、受け止めろ」
「はい……っ♡ 全部……ください……っ♡」
――どぷっ、どくんっ、びゅるるっ……!
熱い迸りが喉奥に流し込まれ、美咲の全身が震えた。
「んんんっ……♡……ごくっ……んむっ……っ……ぁ……♡……」
むせながらも必死に飲み下し、溢れる分を唇で舐め取る。
ぴちゃ、くちゅ……じゅるっと粘りついた音が響き、玲奈の耳にいやらしく残る。
ご主人様の絶頂の余韻の中で、美咲は吐息を荒げながら顔を上げる。
頬は涙と唾液で濡れ、だがその表情には陶酔と恍惚が混じり合っていた。
「ご主人様……全部……飲み干しました……♡ これ以上の幸せ……ありません……」
玲奈の目から熱い涙がこぼれる。
「美咲……なんで……なんでそんなこと……! あなたは……!」
その叫びを、ご主人様の低い声が遮った。
「――見せつけてやれ、美咲。これが“奴隷”の姿だとな」
美咲はすぐに振り向き、親友に向かって微笑んだ。
「玲奈……もう、私はご主人様のもの。だからあなたも……これから同じ道を歩くの」
玲奈の血の気が引いた。
「いや……いやぁっ! 私を巻き込まないでっ! こんなことして許されると思ってるの!? 絶対に誰かが助けに来る!」
声は震え、必死に希望に縋ろうとする。
だがご主人様は冷ややかに言い放った。
「助けなど来ない。お前はここで調教される。……お前の親の力も、この館の中では無力だ」
玲奈の心が絶望に沈み込み、視界が揺れる。
拘束の中で必死に暴れるが、錘付きの足枷と晒し台の木枠が軋むだけ。
(どうして……! なんで私が……こんな目に……っ!)
その絶望を、美咲の甘美な吐息とご主人様の威圧的な声が塗り潰していく。
玲奈は木枷に拘束されたまま必死に首を振った。
「やめて……お願い……誰か、助けて……っ!」
だが、その悲鳴を遮るように美咲の声が静かに、しかし熱を帯びて響く。
「ご主人様……どうか、この身を使ってください」
玲奈の心臓が凍りついた。
(……美咲が……自分から……?)
美咲は拘束された玲奈をちらりと見やり、わずかに唇の端を上げた。
その瞳には、かつての“親友”を思わせる温かさは一片もない。
代わりに宿っていたのは――ご主人様に仕える悦びに酔い痴れた光。
男は無言のまま顎をわずかに動かす。
それだけで、美咲はゆっくりと這い寄った。
石の床に膝を擦る音がぎしっ、ぎしっと響き、玲奈の心を締め上げる。
「ご主人様……」
美咲はその足元に跪き、両手を重ねて胸の前に置いた。
その仕草は宗教的な祈りにも似て、玲奈の背筋に戦慄が走る。
「どうか……この奴隷をお使いください」
男は低く、しかしはっきりと告げた。
「……見せろ、美咲。玲奈に。お前がどう変えられたのかを」
「はい……ご主人様」
返事をした美咲の声は甘く震え、吐息まじりに濡れていた。
玲奈は信じられないものを見るように、美咲の一挙一動に目を奪われる。
(嘘……こんなの……こんなの、美咲じゃない……!)
美咲はゆっくりと男の前に身を屈める。
その姿は、もはや羞恥に震える女友達ではなく――完全に仕込まれた奴隷の姿だった。
玲奈の喉からひゅっ、ひゅっと細い呼吸音が漏れる。
「やめて……お願い、美咲……正気に戻って……っ!」
だが美咲は振り返らない。
瞳はただ、ご主人様だけを映し、悦びに濡れていた。
男――ご主人様の前に跪いた美咲は、恍惚の光を宿した瞳で見上げた。
「ご主人様……この身、この口、すべてをお捧げいたします」
吐息混じりの声音は、甘い旋律のように空気を震わせる。
玲奈は目を見開き、拘束された首を必死に揺さぶる。
「美咲……やめて! どうして……どうしてそんなこと……!」
涙で声が掠れるが、美咲の耳には届かない。
美咲の白い指が、ご主人様の腰に伸びていく。
カチ、カチリ――ベルトの金具が外れる乾いた音。
**ジィ……**と鈍い音を立ててチャックが下ろされる。
布の奥から熱を帯びた存在感が解き放たれるのを、美咲は恍惚の吐息で迎えた。
「……はぁ……っ……ご主人様……」
頬を赤く染め、唇を小さく震わせながら、その突起を両手で包み込む。
玲奈の目にはそれがはっきりと映る。
(なに……? そんな……まさか……!)
美咲はうっとりと目を細め、舌を伸ばした。
ぺろり……ぴちゃ……
亀頭部をなぞる湿った音が、狭い地下室にいやらしく響き渡る。
「んっ……はぁ……ご主人様……とても熱くて……こんなにも……」
頬を擦り寄せるようにしながら、唇を柔らかく触れさせ、すぐに離す。
そのたびにちゅ、ちゅぷと粘ついた音が鳴り、玲奈の耳を貫いた。
「やめて……美咲! やめてぇっ……! 正気に戻って……っ!」
涙声で必死に叫ぶが、美咲は主人の指示を待つように視線を上げ、忠実な犬のように微笑む。
合図を受けると、すぐに唇を大きく開いた。
「……んむっ……ちゅぷっ……じゅる……っ♡」
解剖学的に言えば咽頭までを使い、根元へと深く咥え込みながら、舌で裏筋を這わせる。
ぐちゅっ、くちゅっ……じゅるるっ……
湿った音が連続し、彼女自身も熱に浮かされたように頬を紅潮させる。
玲奈は目の前の惨状に絶叫した。
「いやぁぁっ……! 美咲! そんなの、あんたじゃないっ……!」
だが、美咲の声は悦びに震えていた。
「んっ……じゅる……あぁ……ご主人様……こんなにも幸せで……っ……」
瞳は潤み、まるで恋人に口づけするかのように慈しむ表情を浮かべている。
玲奈の胸を絶望が焼く。
(どうして……? なぜ……こんな姿を……!)
それでも視線を逸らせない。晒し台に首を固定されたまま、親友の淫靡な奉仕を最後まで見せつけられる。
ご主人様は美咲の髪を掴み、喉奥まで突き込んだ。
「んぐっ……くぅ……っ♡……ごほっ……でも……もっと……♡」
喉を擦るぐぽっ、ぐちゅっという湿った音と、震える喘ぎが重なり、玲奈の耳に突き刺さる。
(やめて……もう見たくない……! でも、見せつけられる……!)
涙で霞む視界の中でも、美咲が完全に悦んでいる姿だけは、残酷なほど鮮明に焼き付いていた。
ご主人様の腰の動きがさらに激しくなる。
美咲の喉奥まで何度も突き上げられ、ぐぽっ、じゅるるっ、ぐちゅっ……っと湿った音が連続する。
美咲の白い頬が紅潮し、涙と唾液が混ざって光りながら頬を伝う。
「んんっ……っ♡……ご主人様……もっと……突き込んで……っ……♡」
震える声に快感の熱が滲む。
喉の奥がえずきながらも、舌は忠実に亀頭部の裏筋を舐め、唇は強く吸いつく。
ご主人様は吐息を荒げ、髪を掴んでさらに奥まで叩き込んだ。
「ごほっ……んぐっ……くぅぅ……っ♡……あぁ……! ご主人様……イカせてください……っ!」
玲奈の耳に、美咲の甘い懇願と湿った音が突き刺さる。
(嘘……そんな……! どうして美咲が……悦んで……!?)
全身を悪寒が走り、足枷の錘がぎちっと音を立てて揺れる。
だが足を閉じることはできない。晒し台に首をはめられたまま、腰を突き出す格好で、この光景から逃れる術はなかった。
次の瞬間、ご主人様の低い声が響いた。
「……美咲、受け止めろ」
「はい……っ♡ 全部……ください……っ♡」
――どぷっ、どくんっ、びゅるるっ……!
熱い迸りが喉奥に流し込まれ、美咲の全身が震えた。
「んんんっ……♡……ごくっ……んむっ……っ……ぁ……♡……」
むせながらも必死に飲み下し、溢れる分を唇で舐め取る。
ぴちゃ、くちゅ……じゅるっと粘りついた音が響き、玲奈の耳にいやらしく残る。
ご主人様の絶頂の余韻の中で、美咲は吐息を荒げながら顔を上げる。
頬は涙と唾液で濡れ、だがその表情には陶酔と恍惚が混じり合っていた。
「ご主人様……全部……飲み干しました……♡ これ以上の幸せ……ありません……」
玲奈の目から熱い涙がこぼれる。
「美咲……なんで……なんでそんなこと……! あなたは……!」
その叫びを、ご主人様の低い声が遮った。
「――見せつけてやれ、美咲。これが“奴隷”の姿だとな」
美咲はすぐに振り向き、親友に向かって微笑んだ。
「玲奈……もう、私はご主人様のもの。だからあなたも……これから同じ道を歩くの」
玲奈の血の気が引いた。
「いや……いやぁっ! 私を巻き込まないでっ! こんなことして許されると思ってるの!? 絶対に誰かが助けに来る!」
声は震え、必死に希望に縋ろうとする。
だがご主人様は冷ややかに言い放った。
「助けなど来ない。お前はここで調教される。……お前の親の力も、この館の中では無力だ」
玲奈の心が絶望に沈み込み、視界が揺れる。
拘束の中で必死に暴れるが、錘付きの足枷と晒し台の木枠が軋むだけ。
(どうして……! なんで私が……こんな目に……っ!)
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