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それから、五年という月日が流れた。
かつて「最果ての地」と呼ばれ、人々が魔物の影に怯えていたヴォルグ辺境伯領は、今や劇的な変貌を遂げていた。
街道は整備され、南からの商隊や、王都からの観光客を乗せた馬車が列をなしている。
彼らのお目当ては、ただ一つ。
この地でしか味わえない、「究極の美食(モンスター・グルメ)」だ。
街の中心にある食堂『悪役令嬢』本店には、今日も長蛇の列ができていた。
「最後尾はここか? 三時間待ちだって!?」
「構わん! あの『ドラゴン骨(コツ)ラーメン』を食べるためなら、野宿してもいい!」
「お土産の『マンモス・ジャーキー』も買わなきゃ!」
活気に満ちた街並み。
その中心に建つ領主の館――ヴォルグ辺境伯邸の裏庭では、今日も平和な(?)日常が繰り広げられていた。
「いくぞ、ミア! 挟み撃ちだ!」
「わかってるわよ、レオン! お兄ちゃんこそ、お肉を傷つけないでよ!」
元気な子供の声が響く。
声の主は、五歳になる双子の兄妹、レオンとミアだ。
レオンは父親譲りの銀髪と鋭い眼光を持ち、その手には子供用とは思えない質実剛健な木剣が握られている。
一方のミアは、母親譲りの栗色の髪を揺らし、エプロンドレスのポケットから『ミスリルの投げナイフ(調理用)』を取り出している。
二人が対峙しているのは、裏山から迷い込んできた『ジャイアント・ボア(大猪)』だ。
体長三メートル。大人でも逃げ出す猛獣である。
「ブモオオオッ!!」
ボアが牙を剥いて突進してくる。
しかし、子供たちは微動だにしない。
「今だ! 『氷狼剣・ミニ』!」
レオンが踏み込み、ボアの足元を木剣で払う。
ただの木の棒だが、そこに込められた魔力と剣技は、すでに騎士団の若手を凌駕している。
「ブヒッ!?」
ボアがバランスを崩して転倒する。
「トドメよ! 『必殺・ツボ抜き』!」
すかさずミアが背後に回り込み、ナイフを正確に延髄へ突き立てた。
鮮やかな血抜き。ボアは苦しむことなく、安らかに(食材として)昇天した。
「……ふぅ。上出来ね」
ミアがナイフを拭いながら、大人びた口調で言った。
「今日のオヤツ確保だな!」
レオンがボアの足を掴み、ズルズルと引きずり始める。
五歳児が巨大な猪を引きずる光景は、もはやヴォルグ家の日常茶飯事だ。
「ただいまー! お父様、お母様ー!」
「獲れたよー!」
二人が獲物を引きずってテラスに現れると、そこには優雅にお茶(という名の出汁スープ)を楽しんでいたメリアナとギルバートの姿があった。
「あらあら。お帰りなさい、二人とも」
メリアナは五年前と変わらぬ美貌……いや、美味しいものを食べ続けてさらに肌艶が良くなっている。
「まあ! 立派なジャイアント・ボア! ちょうどチャーシューのストックが切れそうだったのよ。でかしたわね!」
「だろ? 俺が転ばせて、ミアが仕留めたんだ!」
レオンが胸を張る。
「血抜きも完璧よ。お母様に教わった通り、死後三十秒以内に処理したわ」
ミアが得意げに言う。
ギルバートは、たくましく育ちすぎた我が子たちを見て、目尻を下げた。
「うむ。レオン、踏み込みが良くなったな。だが、もう少し重心を低くしろ」
「わかった! 次はもっと上手くやる!」
「ミアも、刃を入れる角度が完璧だ。……将来は優秀な解体師(ハンター)になれるぞ」
「えへへ、お父様ったら。私はお母様みたいな『料理長(オーナー)』になるのよ」
この家では、「強い=美味しいものが食べられる」という教育方針が徹底されていた。
結果、子供たちは英才教育を受け、魔物を見ても「怖い」ではなく「美味しそう」と反応するようになってしまったのだ。
「さあ、早速捌きましょうか! レオンはお湯を沸かして! ミアはスパイスの準備を!」
「「はーい!!」」
メリアナの号令で、子供たちがテキパキと動き出す。
その様子を眺めながら、ギルバートはバランに話しかけた。
「……平和だな、バラン」
「はい、閣下。……一般的にこれを『平和』と呼ぶかは議論の余地がありますが、ヴォルグ家にとっては平和そのものです」
バランもすっかり白髪が増えたが、その表情は穏やかだ。
「王都からの報告によれば、アレクセイ殿下が即位され、リリィ様が王妃となられたそうで」
「ああ。招待状が来ていたな。『戴冠式のメインディッシュは、ヴォルグ領直送のドラゴンステーキにする』と書いてあった」
「リリィ様からも手紙が来ています。『王宮の菜園で新種の激辛マンドラゴラが採れました。お裾分けします』とのことです」
「……あいつらも、すっかりこっち側の人間だな」
ギルバートは苦笑した。
夕食の時間。
今日のメニューは、子供たちが獲ってきた『ボアの特製チャーシュー丼』と、畑で採れた『温泉野菜のバーニャカウダ』だ。
「いただきまーす!!」
家族四人で食卓を囲む。
大皿に盛られた料理が、みるみるうちに消えていく。
「ん~っ! やっぱり自分たちで獲った肉は最高だぜ!」
レオンが口の周りをタレだらけにして笑う。
「このソース、お母様が作ったの? 隠し味にアンチョビが入ってる?」
ミアがグルメ評論家のような顔で分析する。
「正解よ、ミア。よく分かったわね」
メリアナは嬉しそうに頷き、そしてギルバートの皿に肉を追加した。
「はい、あなた。お仕事お疲れ様でした。一番脂の乗ったところです」
「……ありがとう」
ギルバートは肉を口に運び、幸せそうに目を閉じた。
「美味い。……何度食べても、お前の料理は世界一だ」
「ふふ。子供たちも腕を上げてきましたから、私も負けていられませんわね」
メリアナは愛おしそうに家族を見渡した。
かつて「毒殺未遂」と罵られ、居場所をなくした公爵令嬢。
しかし今、彼女の周りには、世界で一番温かい「居場所」があった。
「そういえば、あなた」
食後のデザート(スライムゼリー)を食べながら、メリアナが切り出した。
「なんだ?」
「北の山脈の向こう側……『未開の氷河地帯』の調査隊から、面白い報告が入ったんです」
「……嫌な予感がするな」
「なんでも、氷河の奥深くに『空飛ぶクジラ』のような超巨大生物が目撃されたとか」
メリアナの目が、怪しく光った。
「クジラ……。海のものではなく、空の?」
「ええ! 『スカイ・ホエール』! 文献によれば、その身は雲のようにふわふわで、極上のサシが入っているそうですわ!」
「……つまり?」
「行きたくありません? 家族旅行」
ギルバートはため息をついたが、その直後、子供たちの目がキラキラと輝いているのに気づいた。
「空飛ぶクジラ!? すげぇ! 俺、釣りたい!」
「雲みたいなお肉……食べてみたい! お弁当持って行こうよ!」
そして、メリアナも期待に満ちた目で見つめてくる。
「……はぁ」
ギルバートは観念したように笑った。
「わかった。……次の休暇は、氷河への遠征だ」
「「「やったぁーーッ!!」」」
歓声が屋敷に響き渡る。
ヴォルグ辺境伯家の食卓は、まだまだ広がり続ける。
陸の魔物を制覇した彼らが、次は空の覇者(食材)へと挑むのだ。
「準備は入念にね! 『炎竜のフライパン』の出力を調整しておかないと!」
「俺、新しい剣を研いでおく!」
「私は特製のお弁当を作るわ!」
賑やかな夜。
メリアナは窓の外、遠く北の空を見上げた。
(待っていてね、まだ見ぬ食材たち。……私たちが、美味しくいただきに行きますから!)
彼女の「悪食」の旅は、愛する家族と共に、どこまでも続いていくのだった。
かつて「最果ての地」と呼ばれ、人々が魔物の影に怯えていたヴォルグ辺境伯領は、今や劇的な変貌を遂げていた。
街道は整備され、南からの商隊や、王都からの観光客を乗せた馬車が列をなしている。
彼らのお目当ては、ただ一つ。
この地でしか味わえない、「究極の美食(モンスター・グルメ)」だ。
街の中心にある食堂『悪役令嬢』本店には、今日も長蛇の列ができていた。
「最後尾はここか? 三時間待ちだって!?」
「構わん! あの『ドラゴン骨(コツ)ラーメン』を食べるためなら、野宿してもいい!」
「お土産の『マンモス・ジャーキー』も買わなきゃ!」
活気に満ちた街並み。
その中心に建つ領主の館――ヴォルグ辺境伯邸の裏庭では、今日も平和な(?)日常が繰り広げられていた。
「いくぞ、ミア! 挟み撃ちだ!」
「わかってるわよ、レオン! お兄ちゃんこそ、お肉を傷つけないでよ!」
元気な子供の声が響く。
声の主は、五歳になる双子の兄妹、レオンとミアだ。
レオンは父親譲りの銀髪と鋭い眼光を持ち、その手には子供用とは思えない質実剛健な木剣が握られている。
一方のミアは、母親譲りの栗色の髪を揺らし、エプロンドレスのポケットから『ミスリルの投げナイフ(調理用)』を取り出している。
二人が対峙しているのは、裏山から迷い込んできた『ジャイアント・ボア(大猪)』だ。
体長三メートル。大人でも逃げ出す猛獣である。
「ブモオオオッ!!」
ボアが牙を剥いて突進してくる。
しかし、子供たちは微動だにしない。
「今だ! 『氷狼剣・ミニ』!」
レオンが踏み込み、ボアの足元を木剣で払う。
ただの木の棒だが、そこに込められた魔力と剣技は、すでに騎士団の若手を凌駕している。
「ブヒッ!?」
ボアがバランスを崩して転倒する。
「トドメよ! 『必殺・ツボ抜き』!」
すかさずミアが背後に回り込み、ナイフを正確に延髄へ突き立てた。
鮮やかな血抜き。ボアは苦しむことなく、安らかに(食材として)昇天した。
「……ふぅ。上出来ね」
ミアがナイフを拭いながら、大人びた口調で言った。
「今日のオヤツ確保だな!」
レオンがボアの足を掴み、ズルズルと引きずり始める。
五歳児が巨大な猪を引きずる光景は、もはやヴォルグ家の日常茶飯事だ。
「ただいまー! お父様、お母様ー!」
「獲れたよー!」
二人が獲物を引きずってテラスに現れると、そこには優雅にお茶(という名の出汁スープ)を楽しんでいたメリアナとギルバートの姿があった。
「あらあら。お帰りなさい、二人とも」
メリアナは五年前と変わらぬ美貌……いや、美味しいものを食べ続けてさらに肌艶が良くなっている。
「まあ! 立派なジャイアント・ボア! ちょうどチャーシューのストックが切れそうだったのよ。でかしたわね!」
「だろ? 俺が転ばせて、ミアが仕留めたんだ!」
レオンが胸を張る。
「血抜きも完璧よ。お母様に教わった通り、死後三十秒以内に処理したわ」
ミアが得意げに言う。
ギルバートは、たくましく育ちすぎた我が子たちを見て、目尻を下げた。
「うむ。レオン、踏み込みが良くなったな。だが、もう少し重心を低くしろ」
「わかった! 次はもっと上手くやる!」
「ミアも、刃を入れる角度が完璧だ。……将来は優秀な解体師(ハンター)になれるぞ」
「えへへ、お父様ったら。私はお母様みたいな『料理長(オーナー)』になるのよ」
この家では、「強い=美味しいものが食べられる」という教育方針が徹底されていた。
結果、子供たちは英才教育を受け、魔物を見ても「怖い」ではなく「美味しそう」と反応するようになってしまったのだ。
「さあ、早速捌きましょうか! レオンはお湯を沸かして! ミアはスパイスの準備を!」
「「はーい!!」」
メリアナの号令で、子供たちがテキパキと動き出す。
その様子を眺めながら、ギルバートはバランに話しかけた。
「……平和だな、バラン」
「はい、閣下。……一般的にこれを『平和』と呼ぶかは議論の余地がありますが、ヴォルグ家にとっては平和そのものです」
バランもすっかり白髪が増えたが、その表情は穏やかだ。
「王都からの報告によれば、アレクセイ殿下が即位され、リリィ様が王妃となられたそうで」
「ああ。招待状が来ていたな。『戴冠式のメインディッシュは、ヴォルグ領直送のドラゴンステーキにする』と書いてあった」
「リリィ様からも手紙が来ています。『王宮の菜園で新種の激辛マンドラゴラが採れました。お裾分けします』とのことです」
「……あいつらも、すっかりこっち側の人間だな」
ギルバートは苦笑した。
夕食の時間。
今日のメニューは、子供たちが獲ってきた『ボアの特製チャーシュー丼』と、畑で採れた『温泉野菜のバーニャカウダ』だ。
「いただきまーす!!」
家族四人で食卓を囲む。
大皿に盛られた料理が、みるみるうちに消えていく。
「ん~っ! やっぱり自分たちで獲った肉は最高だぜ!」
レオンが口の周りをタレだらけにして笑う。
「このソース、お母様が作ったの? 隠し味にアンチョビが入ってる?」
ミアがグルメ評論家のような顔で分析する。
「正解よ、ミア。よく分かったわね」
メリアナは嬉しそうに頷き、そしてギルバートの皿に肉を追加した。
「はい、あなた。お仕事お疲れ様でした。一番脂の乗ったところです」
「……ありがとう」
ギルバートは肉を口に運び、幸せそうに目を閉じた。
「美味い。……何度食べても、お前の料理は世界一だ」
「ふふ。子供たちも腕を上げてきましたから、私も負けていられませんわね」
メリアナは愛おしそうに家族を見渡した。
かつて「毒殺未遂」と罵られ、居場所をなくした公爵令嬢。
しかし今、彼女の周りには、世界で一番温かい「居場所」があった。
「そういえば、あなた」
食後のデザート(スライムゼリー)を食べながら、メリアナが切り出した。
「なんだ?」
「北の山脈の向こう側……『未開の氷河地帯』の調査隊から、面白い報告が入ったんです」
「……嫌な予感がするな」
「なんでも、氷河の奥深くに『空飛ぶクジラ』のような超巨大生物が目撃されたとか」
メリアナの目が、怪しく光った。
「クジラ……。海のものではなく、空の?」
「ええ! 『スカイ・ホエール』! 文献によれば、その身は雲のようにふわふわで、極上のサシが入っているそうですわ!」
「……つまり?」
「行きたくありません? 家族旅行」
ギルバートはため息をついたが、その直後、子供たちの目がキラキラと輝いているのに気づいた。
「空飛ぶクジラ!? すげぇ! 俺、釣りたい!」
「雲みたいなお肉……食べてみたい! お弁当持って行こうよ!」
そして、メリアナも期待に満ちた目で見つめてくる。
「……はぁ」
ギルバートは観念したように笑った。
「わかった。……次の休暇は、氷河への遠征だ」
「「「やったぁーーッ!!」」」
歓声が屋敷に響き渡る。
ヴォルグ辺境伯家の食卓は、まだまだ広がり続ける。
陸の魔物を制覇した彼らが、次は空の覇者(食材)へと挑むのだ。
「準備は入念にね! 『炎竜のフライパン』の出力を調整しておかないと!」
「俺、新しい剣を研いでおく!」
「私は特製のお弁当を作るわ!」
賑やかな夜。
メリアナは窓の外、遠く北の空を見上げた。
(待っていてね、まだ見ぬ食材たち。……私たちが、美味しくいただきに行きますから!)
彼女の「悪食」の旅は、愛する家族と共に、どこまでも続いていくのだった。
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