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1-1.転生冒険者は男娼王子を攫う
八話★
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「外せました。大丈夫ですか?」
「……ああ」
悪戦苦闘しながらも外したチェーンをサイドテーブルへと置き、フレデリック様の体を支える。あとは、陰茎についている貞操帯だが……さすがに立ったままでは危ないか。
「貞操帯も外しましょう。立っていると危ないですから長椅子へ座ってください」
「わかった……」
すでに疲れた様子のフレデリック様を支えながら長椅子へと座らせる。貞操帯がどれくらいで外せるかわからないから、また毛布をかぶっていてもらうか……。
「こちらを」
「ああ」
フレデリック様が毛布を纏った事を確認して、長椅子の前に膝を着く。正直、フレデリック様の陰茎に触れるのも緊張するのだが、貞操帯をつけたままなのは俺の気分的にない。
衛生的には清浄魔法で綺麗に保てるが、同じ男として窮屈そうなのがダメなのだ。
「んっ……」
金属で編まれたような陰茎だけを覆う貞操帯に触れれば、フレデリック様から艶っぽい声が漏れる。勃起する事は出来ないが快楽は感じてしまうのだろう。
あまり刺激しないように貞操帯に触れながら魔力を流す。物理的な物であれ、魔法的なものであれ、施錠自体は魔法で外すことができるから便利だ。
これは魔法で施錠されているタイプだったようで、隷属の首輪と同じく所有権を塗り替えて外す。そして、俺は貞操帯で隠されていた性器ピアスを見つけて頭を抱えたくなった。
亀頭上部から尿道に貫通して出ているピアスってどうやって外せばいいんだ……。
それなりに娼館へ行っていた事もあるが、わざわざそれの外し方を聞くこともなかったゆえに戸惑ってしまう。排尿するのにも不便そうだから外したいのではあるが……。
「……性器のピアスはどうしますか?」
「支障はないからそのままでいい」
乳首のピアスと同じく気にした様子のないフレデリック様になんとも言えなくなる。日常に馴染みすぎて抵抗がなくなったのか、それとも自分の体自身に興味がなくなったのか……。
使われる事の許されなかっただろう陰茎は色が薄く、子供のもののようだ。だからこそ、亀頭上部から尿道に抜ける金色のピアスが異質に映る。
これもいずれは外すか、俺から新しい物を贈ろう。贈るとしてどんな顔して渡せばいいかもわからないが。
「外せるものは、外せましたし服を着ましょうか」
「いや、まだだ」
とりあえず目につくものは外したし、服を着ようと促した俺の言葉にフレデリック様が首を横に振る。
「ここに玩具(がんぐ)が入っている」
そう言って、フレデリック様は大きく広げていた足を長椅子のふちへかけると恥ずかしげもなく臀部の窄まりを晒す。晒されたそこには、僅かに覗く紐と取っ手のような輪が覗いていた。おそらくではあるが、アナルパールの類だろう。
「なっ……!そんなものまで仕込まれてたんですか!?」
「お前に与えられる予定だったからな。念入りには準備された」
毛布にくるまりながら下半身だけ晒しているフレデリック様は疲れたように視線を床へと向ける。
「……玩具には淫紋と連動して快楽を抑制する効果がある。抜けたらあられもない声を上げるだろうから幻滅するならしていい」
投げやりなフレデリック様の言葉に首を横に振った。
「しません。快楽に屈しようと、あなたは私が知るあなたのままです」
「……お前に何がわかる。奴隷に落とされ、体を暴かれ、泣き叫ぼうが助けの来ない事に絶望し、全てを諦め娼夫として生きる事を受け入れた男だぞ。あの頃の私とは似ても似つかないだろう」
跪いたままフレデリック様を見上げれば、自分を嘲笑するように表情を歪めたフレデリック様から見下ろされた。
「変わりません。自分を顧みず、私を逃がそうとしたことも。私の今の姿を受け入れてくれたあなたも。そこまで堕とされてなお、人を思いやる事の出来る優しさはあの頃のままです」
王族としての高慢さはあった。だが、それも自分の責任を受け入れて飲み込んでのものだった。人を思う優しさも、時には己すら切り捨てることのできる判断も。その心の奥底にあるのは変わってはいなかった。
「国や実家への情は消えましたが、あなたへの情は忘れた事はありませんでした。一度逃げた身ですから、国に帰る事は今までできなかったのですが……ギルドからこの度の依頼を聞いてあなたを死なせたくない為だけに、王宮を訪れたのです」
表情を何か堪えるようなものに変えながらも、フレデリック様は俺の話を静かに聞いている。
「まあ、王になっていたのはあの第二王子で……あなたは死んだものだと絶望しましたが、自分の勘に従って滞在する事を選んでよかった。このようにまた会えたのですから」
「……こんな姿でもか」
「もちろん」
ただ安心させるようにその曇った顔へと笑みを向ける。
「助けるのが遅くなって申し訳ありませんでした。ですが、生きていただけで私は嬉しい。……あなたに許していただけるなら、今後揺るぎない忠誠を捧げましょう」
細く白い足を手に取り、その足先へと口づける。確かつま先へのキスは忠誠を表していたはずだ。実家に居た時にならったマナーかなんかの授業の時に習った気がする。
「……物好きめ。お前に盗人の汚名を着せた私に忠誠を誓うのか」
フレデリック様が呆れたように、だが泣きそうな表情で笑う。それでも涙を見せないのは王族として育った者としての矜持か。そんな姿が好ましかった。
「そんなもの些細な事ですよ。なんなら、あなたの為にあの国が滅びる前に俺が滅ぼしたっていい。たった一言命じればいくらでもあなたの望みは叶えますよ」
七つ星を怒らせた。それだけで国の未来は暗い。俺が滅ぼさなくても、俺を怒らせたことで俺の機嫌を伺う冒険者ギルドはあの国から撤退するだろうからいずれは滅ぶ。だが、フレデリック様が望むのなら俺自ら滅ぼす労力を惜しむことはなかった。
「お前が手を汚す必要はない……」
フレデリック様が俺の言葉に首を横に振る。まあ、そう言う事を望む方ではない事はわかっていた。
「そうですか……残念です。あなたへの忠誠を示すいい機会だと思ったのですが」
「忠誠忠誠というが……お前の言葉は、一つ一つが熱烈な告白のようだ……私を連れ去った事と言い……あまり、期待をさせるな……」
肩を竦めた俺の言葉にフレデリック様は僅かに頬を染め、複雑そうな表情を毛布で隠す。明らかに照れているその姿に俺の心は高鳴った。
「……そうだと言ったらどうします?」
俺の言葉にフレデリック様が目を見開く。
「あの頃とは逆になりますが……あの頃のようにあなたからの愛を求めても許されますか?」
手に取ったままの足に頬を寄せ、フレデリック様を見上げる。あの頃と違って俺は随分と無骨な男に育ったし、フレデリック様はそこらの美女すらかすむほどの美人になってしまった。
一度逃げた立場に収まろうというのは調子がいいと言われるかもしれないが、それでも許されるのであれば、この劣情に似た感情も愛として許されるのではないかと思ってしまったのだ。
愚かにも許しを求める俺にフレデリック様が笑う。
「……許す。だから、私を攫い、希望を持たせた責任として……その忠誠と愛を捧げろ」
その笑みは不敵でどこか高慢さすら感じられる。それは、確かに幼い頃フレデリック様が浮かべていた笑みだった。
「あなたの望むままに」
手に取っていた足を降ろし、長椅子に手をついてフレデリック様へと覆いかぶさるように立ち上がる。
俺を見上げていた視線が釣られるようにあがり、俺を見上げるフレデリック様。どちらからも何も言う事もなく、俺達は唇を重ねたのであった。
「……ああ」
悪戦苦闘しながらも外したチェーンをサイドテーブルへと置き、フレデリック様の体を支える。あとは、陰茎についている貞操帯だが……さすがに立ったままでは危ないか。
「貞操帯も外しましょう。立っていると危ないですから長椅子へ座ってください」
「わかった……」
すでに疲れた様子のフレデリック様を支えながら長椅子へと座らせる。貞操帯がどれくらいで外せるかわからないから、また毛布をかぶっていてもらうか……。
「こちらを」
「ああ」
フレデリック様が毛布を纏った事を確認して、長椅子の前に膝を着く。正直、フレデリック様の陰茎に触れるのも緊張するのだが、貞操帯をつけたままなのは俺の気分的にない。
衛生的には清浄魔法で綺麗に保てるが、同じ男として窮屈そうなのがダメなのだ。
「んっ……」
金属で編まれたような陰茎だけを覆う貞操帯に触れれば、フレデリック様から艶っぽい声が漏れる。勃起する事は出来ないが快楽は感じてしまうのだろう。
あまり刺激しないように貞操帯に触れながら魔力を流す。物理的な物であれ、魔法的なものであれ、施錠自体は魔法で外すことができるから便利だ。
これは魔法で施錠されているタイプだったようで、隷属の首輪と同じく所有権を塗り替えて外す。そして、俺は貞操帯で隠されていた性器ピアスを見つけて頭を抱えたくなった。
亀頭上部から尿道に貫通して出ているピアスってどうやって外せばいいんだ……。
それなりに娼館へ行っていた事もあるが、わざわざそれの外し方を聞くこともなかったゆえに戸惑ってしまう。排尿するのにも不便そうだから外したいのではあるが……。
「……性器のピアスはどうしますか?」
「支障はないからそのままでいい」
乳首のピアスと同じく気にした様子のないフレデリック様になんとも言えなくなる。日常に馴染みすぎて抵抗がなくなったのか、それとも自分の体自身に興味がなくなったのか……。
使われる事の許されなかっただろう陰茎は色が薄く、子供のもののようだ。だからこそ、亀頭上部から尿道に抜ける金色のピアスが異質に映る。
これもいずれは外すか、俺から新しい物を贈ろう。贈るとしてどんな顔して渡せばいいかもわからないが。
「外せるものは、外せましたし服を着ましょうか」
「いや、まだだ」
とりあえず目につくものは外したし、服を着ようと促した俺の言葉にフレデリック様が首を横に振る。
「ここに玩具(がんぐ)が入っている」
そう言って、フレデリック様は大きく広げていた足を長椅子のふちへかけると恥ずかしげもなく臀部の窄まりを晒す。晒されたそこには、僅かに覗く紐と取っ手のような輪が覗いていた。おそらくではあるが、アナルパールの類だろう。
「なっ……!そんなものまで仕込まれてたんですか!?」
「お前に与えられる予定だったからな。念入りには準備された」
毛布にくるまりながら下半身だけ晒しているフレデリック様は疲れたように視線を床へと向ける。
「……玩具には淫紋と連動して快楽を抑制する効果がある。抜けたらあられもない声を上げるだろうから幻滅するならしていい」
投げやりなフレデリック様の言葉に首を横に振った。
「しません。快楽に屈しようと、あなたは私が知るあなたのままです」
「……お前に何がわかる。奴隷に落とされ、体を暴かれ、泣き叫ぼうが助けの来ない事に絶望し、全てを諦め娼夫として生きる事を受け入れた男だぞ。あの頃の私とは似ても似つかないだろう」
跪いたままフレデリック様を見上げれば、自分を嘲笑するように表情を歪めたフレデリック様から見下ろされた。
「変わりません。自分を顧みず、私を逃がそうとしたことも。私の今の姿を受け入れてくれたあなたも。そこまで堕とされてなお、人を思いやる事の出来る優しさはあの頃のままです」
王族としての高慢さはあった。だが、それも自分の責任を受け入れて飲み込んでのものだった。人を思う優しさも、時には己すら切り捨てることのできる判断も。その心の奥底にあるのは変わってはいなかった。
「国や実家への情は消えましたが、あなたへの情は忘れた事はありませんでした。一度逃げた身ですから、国に帰る事は今までできなかったのですが……ギルドからこの度の依頼を聞いてあなたを死なせたくない為だけに、王宮を訪れたのです」
表情を何か堪えるようなものに変えながらも、フレデリック様は俺の話を静かに聞いている。
「まあ、王になっていたのはあの第二王子で……あなたは死んだものだと絶望しましたが、自分の勘に従って滞在する事を選んでよかった。このようにまた会えたのですから」
「……こんな姿でもか」
「もちろん」
ただ安心させるようにその曇った顔へと笑みを向ける。
「助けるのが遅くなって申し訳ありませんでした。ですが、生きていただけで私は嬉しい。……あなたに許していただけるなら、今後揺るぎない忠誠を捧げましょう」
細く白い足を手に取り、その足先へと口づける。確かつま先へのキスは忠誠を表していたはずだ。実家に居た時にならったマナーかなんかの授業の時に習った気がする。
「……物好きめ。お前に盗人の汚名を着せた私に忠誠を誓うのか」
フレデリック様が呆れたように、だが泣きそうな表情で笑う。それでも涙を見せないのは王族として育った者としての矜持か。そんな姿が好ましかった。
「そんなもの些細な事ですよ。なんなら、あなたの為にあの国が滅びる前に俺が滅ぼしたっていい。たった一言命じればいくらでもあなたの望みは叶えますよ」
七つ星を怒らせた。それだけで国の未来は暗い。俺が滅ぼさなくても、俺を怒らせたことで俺の機嫌を伺う冒険者ギルドはあの国から撤退するだろうからいずれは滅ぶ。だが、フレデリック様が望むのなら俺自ら滅ぼす労力を惜しむことはなかった。
「お前が手を汚す必要はない……」
フレデリック様が俺の言葉に首を横に振る。まあ、そう言う事を望む方ではない事はわかっていた。
「そうですか……残念です。あなたへの忠誠を示すいい機会だと思ったのですが」
「忠誠忠誠というが……お前の言葉は、一つ一つが熱烈な告白のようだ……私を連れ去った事と言い……あまり、期待をさせるな……」
肩を竦めた俺の言葉にフレデリック様は僅かに頬を染め、複雑そうな表情を毛布で隠す。明らかに照れているその姿に俺の心は高鳴った。
「……そうだと言ったらどうします?」
俺の言葉にフレデリック様が目を見開く。
「あの頃とは逆になりますが……あの頃のようにあなたからの愛を求めても許されますか?」
手に取ったままの足に頬を寄せ、フレデリック様を見上げる。あの頃と違って俺は随分と無骨な男に育ったし、フレデリック様はそこらの美女すらかすむほどの美人になってしまった。
一度逃げた立場に収まろうというのは調子がいいと言われるかもしれないが、それでも許されるのであれば、この劣情に似た感情も愛として許されるのではないかと思ってしまったのだ。
愚かにも許しを求める俺にフレデリック様が笑う。
「……許す。だから、私を攫い、希望を持たせた責任として……その忠誠と愛を捧げろ」
その笑みは不敵でどこか高慢さすら感じられる。それは、確かに幼い頃フレデリック様が浮かべていた笑みだった。
「あなたの望むままに」
手に取っていた足を降ろし、長椅子に手をついてフレデリック様へと覆いかぶさるように立ち上がる。
俺を見上げていた視線が釣られるようにあがり、俺を見上げるフレデリック様。どちらからも何も言う事もなく、俺達は唇を重ねたのであった。
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