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ヴィーネの祈りは、緑の塔の中で漂う母リーシアの意識に届いていた。
リーシアは苦痛と悲嘆にくれる巨大な意識の中を漂いながら、必死で自らの中に抱え込んだ数々の魂を庇う。
そして、自我を保とうとした。
その二つの作業に手一杯で、リーシアにはとてもヴィーネに語り掛けるだけの余力は、残っていなかった。
ヴィーネに助けを求めた日から、状況は刻一刻と悪くなっていった。
そんな中で、何とか持ちこたえることが出来たのは、絶えずヴィーネから珠を通して伝わる祈りの力と自らの想いのおかげだった――
――くるしい、……たすけて。
もう一体化しつつある意識の中で、まるで自分のもののようにも感じる苦痛と嘆き悲しむ巨大な意識に、そっと囁きかける。
――大丈夫よ、大丈夫。もうすぐ助け手が来るからね。あなた達も、きっと大丈夫。私と同じ、レオナの名を持つ者がやってくるの……。
――レオナ? レオナがやってくるの? はやく、あいたい……!
――あと少し、……あと少しだけ、一緒に待っていましょう。きっと、きっと助けるから――さあ、わたし達、少し微睡みましょう?
巨大な意識を包み込む力はないけれど、せめてその苦痛が少しでも和らぐように願い、昔娘を寝かしつけた頃のように、子守唄を口ずさむ――穏やかなその旋律に、苦痛と悲しみがしばし和らぐ。
――レオナ、……レオナ。まっているから……。
最後の言葉は、どちらが発したものか、もう分からなくなった――
リーシアは苦痛と悲嘆にくれる巨大な意識の中を漂いながら、必死で自らの中に抱え込んだ数々の魂を庇う。
そして、自我を保とうとした。
その二つの作業に手一杯で、リーシアにはとてもヴィーネに語り掛けるだけの余力は、残っていなかった。
ヴィーネに助けを求めた日から、状況は刻一刻と悪くなっていった。
そんな中で、何とか持ちこたえることが出来たのは、絶えずヴィーネから珠を通して伝わる祈りの力と自らの想いのおかげだった――
――くるしい、……たすけて。
もう一体化しつつある意識の中で、まるで自分のもののようにも感じる苦痛と嘆き悲しむ巨大な意識に、そっと囁きかける。
――大丈夫よ、大丈夫。もうすぐ助け手が来るからね。あなた達も、きっと大丈夫。私と同じ、レオナの名を持つ者がやってくるの……。
――レオナ? レオナがやってくるの? はやく、あいたい……!
――あと少し、……あと少しだけ、一緒に待っていましょう。きっと、きっと助けるから――さあ、わたし達、少し微睡みましょう?
巨大な意識を包み込む力はないけれど、せめてその苦痛が少しでも和らぐように願い、昔娘を寝かしつけた頃のように、子守唄を口ずさむ――穏やかなその旋律に、苦痛と悲しみがしばし和らぐ。
――レオナ、……レオナ。まっているから……。
最後の言葉は、どちらが発したものか、もう分からなくなった――
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