生徒との1年間

スオン

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顧問2年目04月

顧問2年目04月 4

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 夜の教室、生徒から教師へのお仕置きが止まる気配はない。
 相変わらず立成は黒板に手を着いた状態で尻を宙に突き出している。
 その尻を、傍に立つ筒井が右手で叩き続けている。

「つ、筒井、あっ、ぐっ」
「ほらっ、ほらっ」
「うっ、許して・・・許してくれ・・・」
「駄目ですよ、ほらっ、先生」

 パシン パシン パシン

 突き出された立成のデカ尻に対して、筒井は勢いのある平手打ちを続ける。
 スーツのスラックス越しとはいえ、立成のムチムチで肉厚な尻への平手により高い音を奏でている。
 その音の高さとは反対に、立成の顔は苦痛にゆがんでいる。

 尻を叩き続ける筒井に対し、立成はいつしか許しを請うていた。
 一体、何の罪が自分にあるのかもわからず、ただ尻を叩かれ続ける、その事実で自分が過ちを犯したと錯覚してしまう。
 実際は、ただ授業中に屈んで、ケツを生徒たちに向けていただけだというのに。
 筒井としては、ただ意中の教師である立成のケツを教室で叩く行為に興奮しているだけなのだが。

「どうですか?先生。ほらっ」
「ぐっ・・・」
(・・・うぅ・・・け、ケツが・・・痛く・・・なってきた・・・)

 筒井は細身の生徒だ。高校生ともなると大人の男のような体格になるものだが、彼はもともとの骨格なのか、長身の部類ではあるがあまりがっしりとした身体ではない。
 全国大会に出場したとはいえ、筒井の身体は多くの人が「細い」と評するだろう。
 腕の太さも人並みで、その掌も女性のように薄い手をしている。
 そんな筒井の細腕によるスパンキングは、立成にとって屈辱はあるが痛みは少ない。
 それでも、何度も、何度も、左右の尻タブを交互に叩かれることで、立成は尻に火照りを感じるとともに、身体の芯からも熱い何かがわいてくることを感じていた。

(なんで、俺、生徒にケツを叩かれているんだ・・・?・・・ぐっ・・・)

 立成の思惑をよそに、筒井の手は止まらない。
 さらに筒井は、叩いていない方の左手を立成の腰にあるベルトに持っていく。

「先生、今度はここを引っ張ると・・・」
「ひっ」
「ほら、先生のお尻の形、もーっとくっきり丸わかりですよ」
「や、やだ・・・いやだ・・・見るなっ!」
「この大きな尻の膨らみも・・・ほら、ここにあるお尻の割れ目も、みーんなわかっちゃいますね」
「言うなって!!・・・あっ・・・触んな!」
「エロいお尻ですねぇ。全く、こんないやらしいお尻は、お仕置きが必要ですねぇ」
「はうっ」
 
 夜の教室で、ベルトごとグイっとグレーのスラックスを強い力で引っ張り上げられていた。
 強制的にしっかりと示される教師の尻の形。
 夏用スーツの薄い生地であるため、そのシルエットだけはほぼ裸でいるのと同じようなものだ。
 おまけに、立成の尻は相変わらず縦にも横にも広く張っており、見る人によってはかなりそそられる尻だ。
 突き出すだけでもわかりやすかったその豊満な漢のケツの表情が、より一層明確に表れる。

 スラックスを引っ張り上げられると、尻の形が鮮明になるだけではない。
 ただでさえ窮屈なスラックスを履いているのだ。それはウエスト周だけではなく、股間周りも同様だ。

(た、玉が・・・きつい・・・うっ・・・ケツも・・・割れ目がっ・・・!)

 股間と尻の割れ目までも刺激されることで、立成の頭がぼーっとしてしまう。
 そんな中、自分の中で湧き上がってくる、何か。
 教室でコンプレックスの自分の尻を突き出す恥ずかしさ。
 教師の自分がお仕置きを受ける無様さ。
 生徒から尻を叩かれるという羞恥。
 それら、屈辱による倒錯的な状況により、立成の内なる欲望が目覚め始める。

 微かな痛みに歪む程度だった立成の男らしい顔も、いつしか太い眉が吊りあがり、眉間にも皺ができるほどの苦痛の表情を浮かべている。
 立成自身はそこまで考える余裕などないが、何度も何度も尻を叩かれるうちに心の内から何かが湧き上がってくる、その感覚だけを感じていた。
 それが被虐の悦びだということは、女性との性的経験が全くなく、32歳となった今でも純潔を守ってしまっている立成には想像もつかないことだった。

(くっ・・・ケツが・・・しびれて・・・あぁっっ!!!)

 力が強くなくても、尻を叩かれ続けることで立成の尻は熱を持ち始める。
 ただ、叩かれているのだというのに、少しだけ呼吸が荒くなる。
 立成は目をぎゅっと瞑り、その痛みと屈辱、羞恥に耐えるようにしている。
 そんな立成の様子であっても、筒井の手は、立成の尻を叩き続けた。

 パシン パシン パシン
(うっ・・・ぐっ・・・うぅっ・・・)

 ふいに、尻を叩いていた手が急に止まった。
 尻への刺激が止まると、改めて自分の尻がジーンとしているのを感じてしまう。
(はぁっ・・・はぁっ・・・・終わった・・・のか・・)
 そう思った立成だが、次の瞬間、右の尻タブをぎゅっと強く、思い切りつねられていた。

「ぐあっ!!」
「あ、先生痛い?じゃあ左は?」
「くぅーっ!!」
「ふふっ、そのリアクション、だいぶ温まってきたみたいだね」

 筒井からの尻へのいじめに立成は顔が紅潮し、いつしか脇や背中が汗ばんできた。
 耐えるように閉じていたその目も、驚きと痛みで見開かれる。

(なんで・・・なんで俺はこんなことされないといけないんだ・・・)

 スパンキングが止まり、尻をつねる行為も止まったことから、立成は黒板に手を着いた状態のまま顔だけを筒井に向けた。
 筒井の視線は、立成の尻に向けられている。

「ど、どうした?」
「あ、先生ごめんね。ちょっと見とれていて」
「何が・・・」
「先生のお尻だよ。この・・・大きいお尻だけど、無理にスラックス履いてるでしょ?」
「くっ・・・い、言うな・・・」
「ふふ、こんな風にお尻を突き出してるとさ、ほら、ここ」
「・・・?」

 筒井の手が、スラックス越しに立成の尻から太股あたりを撫で上げるが、立成はその理解できない。
 ただ、その刺激だけで、立成はまた内なる何かを感じてしまっていた。

「あっ・・・」
「俺が今触ってるあたり・・・これ、先生が履いてるパンツのラインだよ。さっきからしっかり見えちゃってますよ」
「なっ・・・お前、そんなもん・・・」
「先生にはわからないかもしれないけど、男の人のパンツラインも結構いいもんですよ。あ、この人今日のパンツはそういうのなんだって思えて」
「お前、何言ってんだ・・・?」
「先生は・・・太股のこのへんにゴムのラインがあるから、今日の先生のパンツはボクサーパンツだね」
「なっ・・・わ、わざわざ言うなって!」

 立成の全身が、かーっと熱くなった。男らしい顔も赤く染まり、汗の滴も垂れている。
 筒井が指摘したとおり、屈んだ状態の立成の太股の半分ほどのあたりには、ゴムのラインが浮き出ていた。
 それは、グレーのスラックスの中に立成が履いているボクサーブリーフのラインであることは明白だった。

(こんな・・・男の俺のパンツがどうしたってんだ・・・でも、なんだか・・・)

 たかが下着のライン、それも男の自分なのだから、男に見られたってどうってことない、と言いたいところなのだ。なのに・・・
 普段は気にしたこともない自分の下着のライン。
 これまでの人生、下着のラインどころか、自分の下着自体を見られることなど、更衣室や銭湯など、数えきれないほどあった。
 当然、積極的に見せることはないのだが、人に見られても何とも思ったことなどない。
 尻の大きさには恥ずかしさはあるが、下着など普段は気にしたこともなかった立成は、まだ見せていない自分が身に着けている下着を指摘されたことで言葉に詰まる。
 筒井はさらに、立成の太股に浮き出るラインをなぞりながら囁き続ける。

「今日の午後の授業の時も、きっと生徒さんたちに見られたかもね、このパンツの線」
「うっ・・・」
「そういえば生徒たちに自己紹介で言ったんですか?“俺は下着はボクサーパンツ派”だって」
「そんなこと言うか!・・・はぁっ!」

 こんな会話をしながらも、筒井の手は動きが止まらない。
 スラックスを引っ張られたままで、尻を撫でられ、ボクサーブリーフのゴムのラインを撫でられ、尻タブをつねられ。
 もちろんパシンパシンと尻も叩かれてしまう。
 立成の羞恥心を煽る筒井の行為を、立成はただただ受け入れるしかなかった。

「そうですか、まだ言っていないんですね。だから、今日の授業で自分のパンツをしっかりアピールしていたんですね、先生」
「してないって!何言ってんだ!」
「だからね、あんな恰好をして、パンツの線を見せったてことは、先生はもう授業中にズボンを脱いだようなもんなんですよ」
「はぁっ!?そんなわけない、そんなこと・・・」
「ま、つまり、俺が言いたいのはですね。先生にはそろそろズボンを脱いでほしいってことですよ」

 尻を叩かれながらその言葉を聞いた立成は、数秒間に屈んでいた身体を起こす。
 傍に立つ筒井の方に向き直り、視線を向ける。
 だが、その顔は見ることができなかった。

(そんなこと、・・・くそっ)

 こうなることはわかっていた。
 尻を叩かれるだけで終わるだなんて、立成だって思ってもいなかった。
 夜の教室に連れ込まれてた、その瞬間から。

 本当はそんなことはしたくない。
 教室で、それも自分の担任を務めるクラスで、ズボンを脱ぐなんて・・・
 いくら、先月に筒井の教室にて、自らの手で服を全て脱ぎ捨て、全裸になったとはいえ・・・

(今、ズボンを脱いだら、筒井はきっとパンツの上から、俺のケツを・・・その後は、そのボクサーブリーフだって、きっと・・・)

 当然、恥ずかしかった。
 今、ズボンを脱いで、自分の履いているボクサーブリーフを晒すこと自体も、恥ずかしく感じた。
 男同士なのだから、下着を見せることなんて別に気にすることなどないはずなのに。

 しかし、先ほど筒井に下着を指摘されてしまった以上、その答え合わせをする見世物のような気分がして、ためらってしまう。
 そして、その後の展開についても、立成は想像をするだけで身体が熱くなってしまう。
 それはもはや立成自身は言語化できていないが、それは官能だった。
 その証拠に、立成の股間にある一物は少しずつ、だが確実に芯を持ち出している。

(俺は、・・・どうしたいんだ・・・?嫌なのに、そんなこと・・・・でも、こんな、こんな風になっちまって・・・あぁ!くそっ!)

 立成は覚悟を決めた。  
 何も言わず、立成は自信が身に着けている黒いベルトとそのバックルに手をかけた。
 筒井は少し意外そうな表情をしたものの、満足そうに立成の脱衣する様子を見ていた。
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