22 / 48
第三章
修学旅行一日目 1
しおりを挟む
「――萊、おきて。」
「……ん、はやと……?」
「ほら、着いたよ。」
隼人に揺さぶられながらぼんやりと目を覚ました。
周りは全員立っていて、それに倣って俺もシートベルトを外して立ち上がった。
「ふふっ。萊、眠そう。」
「んー……?」
「早く目覚まさないと怪我するかも。」
「ん……」
「ライライ唸ってばっかだぞ。ほんとに起きてんのか?」
「ふぎゃっ!」
重い瞼を頑張ってあげながら隼人に返事をしていると、翔が笑いながら俺の頬をつついた。近づいてくる指に気が付かなかったために驚き、変な声を上げながら隼人にしがみついた。
うわ、はずっ! 目は覚めたけど、感謝はしねーわ!
「ぶはっ、猫みて―!」
「バカにすんじゃねーよ!」
「いっててて!」
指さして笑われ、さらに羞恥心が募る。翔の人差し指をつかみ、少しずつひねっていると俺たちが下りる順番が来てしぶしぶ指を離した。
「うおおおっ!」
「萊、落ち着いて。」
「ふふっ、藤山君いつもよりテンション高いねー。」
「当たり前だろ!」
なんか空気が違う感じがして気持ちいい!
萩田さんのいうようにいつも以上にテンションが高い。旅行ハイ的な!
「よーし、点呼とるぞー。班長報告ー」
「全員いるね。報告行ってくるよ。」
「隼人、行ってらー!」
「ライライ落ち着けって。」
「目立つよ、静かに……!」
ニコニコと隼人を見送っていると、二人に静かにするように指摘された。
目立つのは嫌だけど、このテンションは抑えられそうにない!
「藤山君なんでそんなにテンション高いの?」
「修学旅行だからだ! なんか楽しい!」
「……頭おかしくなったか?」
「なってねーよ! ふふふっ」
今なら何でもできそうな気がする……!
少し含み笑いしていると、二人に引かれた。うわ、ひどい。
「なんか……いっつも不愛想で苦手だったけど、こうやってテンション高いのも変な感じだね」
「あ、それ俺も思った。」
「マジでひでー!」
「萊、あっちでも丸聞こえだったよ。静かにしないと。」
隼人に言われてばっと口を手で押さえる。あっちまで聞こえてたとか……!
「……早乙女、なんかあそこに落ち込んでるやつが……」
「え? 俺には見えないけど……どこどこ?」
「おし、バスに乗ってホテル行くぞー。」
翔が恐る恐る指さした方向を見ようとしても、ちょうど隼人がいて見えなかった。
それに、見ようとしてもバスに乗るため人が流れてさえぎられたので諦め、その波に流されながら指定された席に乗った。
「……ん、はやと……?」
「ほら、着いたよ。」
隼人に揺さぶられながらぼんやりと目を覚ました。
周りは全員立っていて、それに倣って俺もシートベルトを外して立ち上がった。
「ふふっ。萊、眠そう。」
「んー……?」
「早く目覚まさないと怪我するかも。」
「ん……」
「ライライ唸ってばっかだぞ。ほんとに起きてんのか?」
「ふぎゃっ!」
重い瞼を頑張ってあげながら隼人に返事をしていると、翔が笑いながら俺の頬をつついた。近づいてくる指に気が付かなかったために驚き、変な声を上げながら隼人にしがみついた。
うわ、はずっ! 目は覚めたけど、感謝はしねーわ!
「ぶはっ、猫みて―!」
「バカにすんじゃねーよ!」
「いっててて!」
指さして笑われ、さらに羞恥心が募る。翔の人差し指をつかみ、少しずつひねっていると俺たちが下りる順番が来てしぶしぶ指を離した。
「うおおおっ!」
「萊、落ち着いて。」
「ふふっ、藤山君いつもよりテンション高いねー。」
「当たり前だろ!」
なんか空気が違う感じがして気持ちいい!
萩田さんのいうようにいつも以上にテンションが高い。旅行ハイ的な!
「よーし、点呼とるぞー。班長報告ー」
「全員いるね。報告行ってくるよ。」
「隼人、行ってらー!」
「ライライ落ち着けって。」
「目立つよ、静かに……!」
ニコニコと隼人を見送っていると、二人に静かにするように指摘された。
目立つのは嫌だけど、このテンションは抑えられそうにない!
「藤山君なんでそんなにテンション高いの?」
「修学旅行だからだ! なんか楽しい!」
「……頭おかしくなったか?」
「なってねーよ! ふふふっ」
今なら何でもできそうな気がする……!
少し含み笑いしていると、二人に引かれた。うわ、ひどい。
「なんか……いっつも不愛想で苦手だったけど、こうやってテンション高いのも変な感じだね」
「あ、それ俺も思った。」
「マジでひでー!」
「萊、あっちでも丸聞こえだったよ。静かにしないと。」
隼人に言われてばっと口を手で押さえる。あっちまで聞こえてたとか……!
「……早乙女、なんかあそこに落ち込んでるやつが……」
「え? 俺には見えないけど……どこどこ?」
「おし、バスに乗ってホテル行くぞー。」
翔が恐る恐る指さした方向を見ようとしても、ちょうど隼人がいて見えなかった。
それに、見ようとしてもバスに乗るため人が流れてさえぎられたので諦め、その波に流されながら指定された席に乗った。
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる