俺のことだけを見てればいいのに。

とらまーる

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番外

少年のお泊りデート 4

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 隼人の部屋に入ると、リビングの時よりも隼人の匂いが広がっている。
 決してくさいわけではない。……なんていうか、落ち着く匂い。

 床に座るのは変な気がして、ベッドに腰掛ける。その瞬間、あることが俺の脳内をよぎった。

「い、いや……いくらなんでもそれは変態だろ……」

 それに対して声を出して答え、自分自身を抑制する。
 意識すると、さらに欲が膨らんでうずうずしてしまう。
 一人うんうんと唸っていたが、隼人は風呂入ってるからきっと大丈夫……少しだけ! と決めてベッドにダイブした。

 一気に広がる隼人の匂いに落ち着くも、一方で焦る自分がいる。すごく悪いことをしている気分ではあったけど、なかなかやめられなかった。



 俺がようやく起き上がったのは、隼人の上がってくる足音が聞こえてから。
 それが聞こえた瞬間、条件反射で体を起こしていた。

「お、おかえりっ……」

 さっきまでやっていたことを振り返ると、いつバレるか不安でしかない。しかも、ものすごく恥ずかしい。
 ぐるぐると自己嫌悪に陥っていると、「どうしたの?」と声がかかって、何でもないと首を振る。

「そっか。
ねえねえ、まだ九時だけど……そろそろ寝る?」
「あっ、おう。」

 思いのほかすぐ引き下がった隼人に安心し、聞かれたことに頷く。
 明日もあるし、今日は早めに寝た方がいいだろ。

 俺はベッドから降りて部屋を出ようとする。

「待ってよ、どこ行くの?」
「え? リビングだけど……」

 だって、俺がベッドで寝るわけにいかないし……

「なんで? 一緒に寝ようよ。」

 そういうと、隼人は俺の手を引きながらベッドの方に行った。けど、俺は硬直状態。
 え、待って……それ、俺死ぬ……!

「ほら、おいでよ。」

 腕を広げてふんわりと声を掛けてくる隼人に、抗えずにその中へと入った。
 その瞬間に隼人に抱き締められ、体が固まる。

「っ……!」
「緊張してるの?」

 耳元で優しく聞かれて、さらに動けなくなってくる。
 ちらりと隼人の方を見ると少し意地悪く笑っていて、知っててやってるな、と確信した。
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