伯爵令嬢は五度目の人生で流浪の歌歌いとなる

はみがき(井崎しずく)

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*最新話までのネタバレを含みます。









【トロヴァトーレ・フォン・オルグイユ】

 一房だけ編み込んでいる長い紺色の髪と金色の瞳を持つ、誰もが羨む白百合のような(他称)10歳の少女。グレイシャス王国の中でも指折りの名家であるオルグイユ伯爵家の第二子で、蝶よ花よと育てられた。隣国のエリカ王子の毒牙にかかり、めでたく五度目の人生を歩み始める。発育が良い方。
 非常に強烈なパッションを内包しており、その情熱が常に音楽に向いている生粋の音楽バカ。声楽大好き。愛称はトロヴァ。


【エリカ・フォン・ドルチェ】

 襟足長めの銀の髪と、冷たい緋色の瞳を持つ、カンッッッッペキ(他称。トロヴァは微塵もそう思っていない)なビストレ国の王子様。トロヴァと同い年。
 トロヴァへの愛が凄まじく、彼女の為ならゼロから魔法技術を開拓し、禁忌の領域まで達するのも余裕と断言するクソ有能なクソ野郎。とにかくクソ野郎。


【ジーン】

 浅葱色の長髪を一本に結っている。藍色のジト目。12歳
 トロヴァを「お嬢さん」と呼び、彼女を慕う親友であり悪友である従者。義理堅く、救ってもらった命はお嬢さんのために使うと決めている。身長も体格もトロヴァと同じくらい。
 オルグイユ伯爵領の旧ヴェルデ村という、貧しい辺境の農村の生まれ。死にかけたところを助けてもらった。トロヴァ限定で口が悪い。


【アルベリヒ・フォン・オルグイユ】

 紺色の短髪と水色の瞳を持つ体格の良い青年。20歳。
 トロヴァの実兄で、彼女を酷く溺愛している。次期オルグイユ伯爵。つり眉。
 非常に厳格で、何者にも容赦しない。それ故、自分が育てたはずのトロヴァが禁じられた音楽の道へ走った事にかなり戸惑っている。


【オルグイユ伯爵】

 紺色の髪とマリンブルーの瞳を持つ、ヒゲが逞しい老齢の伯爵。アルベリヒとトロヴァの実父。一見淡々としているように見えるが、その実愛情深いステキなお父さん。婦人は亡くしている。
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