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第一部
契約成立だね。
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外の様子を見に行ったクラウスとユイが執務室へと戻って来る。2人は暗い表情で肩を落としながらリリーナの前に立った。
「姫様・・・。」
ユイが困り果てたような声を出す。それ以上の言葉は出なかった。代わりにクラウスが続ける。
「そこのご婦人が言う通りでした。ここは城下町などではありません。人が住んでいる気配はなく、目の前にとても大きな水たまりが広がっています。」
「水たまりじゃなくて海さね。言っただろ、ここは島だって。」
「・・・。」
リリーナは下を向く。拳をギュッと握りしめると体をブルブルと震わせた。
「ひ、姫様。大丈夫ですか?」
クラウスは心配になって声をかける。だが、次の瞬間。
「やりましたわーーー!!」
リリーナは叫ぶと椅子を跳ね飛ばして立ち上がった。そのまま勢いよくプリムに抱き着く。
「プリム、あなたがいてよかった。いい子いい子してあげます。」
「や、やったぁ。エヘヘ。」
プリムの頭を優しく何度も撫でる。その感触が気持ちよかったのか彼女は幸せそうな顔をしていた。
それを見ていたユイが尋ねる。
「ひ、姫様!?何が『やりましたわ。』なのか教えてください。」
「賢者の水晶ですよ。あれから出た黒い光は召喚魔法のものだったのです。そして魔法は発動しました。」
「異世界から賢者を呼び出す召喚魔法。と、言うことはこの2人が賢者ということですか?」
「いえ、そうではないのです。プリム、地下の図書室から見つかった古文書に何と書かれていたかもう一度教えてください。」
「はい、『この魔法、日本国にいる賢者を呼び出すものなり。賢者は召喚者に栄華と幸福を与えるであろう。』です。」
「・・・日本とはこの国のことだね。」
プリムが言った魔法書の内容に反応したのは老婆だった。リリーナは「その通りです。」と言いながら大きく頷く。
「プリムの研究していた魔法は本来この日本国からどなたかを賢者として召喚するものでした。ですが、私たちがその日本にいます。」
「つ、つまりどういうことですか?」
クラウスはすでに察したような顔つきをしている。ユイはまだ理解できていなかった。
「私たちは賢者を呼び出すのではなく、この世界に来てしまったのです。屋敷ごとね。」
―――――
「姫様、『願ったりかなったり』という顔をしています。」
「さすがクラウス。よくわかりましたね。」
「いえ、その顔はさすがに誰でもわかるかと。」
「だって夢が現実になったんです。メイザース家を捨てたいと思っていた私が異世界に来れた。喜ばずにはいられません。すべてプリムのお陰です。」
さらにプリムに頬ずりをするリリーナ。
「エ、エヘヘ。異世界に来ちゃってどうしようかと思ったけど。ま、いっかぁ。リリーナ様喜んでくれてるし。」
「やれやれ、大変なことになってしまいましたな。それで、これからどうするおつもりです?」
ふふっ、クラウスそれは愚問ですね。
「もちろん、私はこの日本国で新しい生活を始めます。王族とか貴族とか関係ない、1人の女の子としての人生をスタートさせるのです。」
「姫様!?」
ユイは驚き叫ぶ。対照的にクラウスは落ち着いていた。
「国の政治はどうするのです。」
「この際です。父と兄に頑張ってもらいましょう。元はと言えば王である父がしなければいけないことです。それに、元の世界へ帰る方法もなさそうですし。ね?プリム。」
そう言われてギクッとするプリム。
「・・・さすが姫様。ボクの考えていることお見通し。賢者の水晶を作る材料がもうないんだよね。こっちの世界にあるかわかんないし。」
それを聞いたクラウスは短く「ふぅっ。」とため息をついてから言う。
「私は姫様の執事です。姫様のなさることに文句を言うつもりはございません。精一杯お仕えするのみです。」
そして頭を下げる。リリーナも感謝の意を込めて頷いた。
「ありがとうクラウス、わかってくれて。プリムはどうですか?」
「ボクはリリーナ様と一緒なら楽しいし、ご飯がたくさん食べられればそれでいいよ。」
「まぁ、プリムったら相変わらずですね。」
さて、となると残りは1人。
「ユイ・・・。」
リリーナは優しく呼びかける。しかし、彼女は下を向いたまま何も答えなかった。
真面目なあなたのことです、国を投げ出すことには反対なのでしょう。
ですが私も夢を諦めるわけにはいきません。こんなチャンス二度とないのですから。
「わがままを聞いてもらえないでしょうか。騎士としてではなく、友達として。」
「・・・・。」
彼女が言葉を発するのにどれくらいの時間が経っただろう。長い沈黙の末、ユイはようやく顔を上げると言った。
「私は姫様を守護する騎士です。どこへでもついて行きます。それが仕事です。」
「・・・ありがとう。ユイ。」
「ですが!姫様を無事に王都まで連れ帰るのも仕事に含まれます。その方法が今はなくても、いずれ見つけて見せます。」
あなたも強情ですねユイ。ま、そこもいいところですが。
4人の意見を確認するとリリーナはもう一度「ありがとう。」と言った。そして老婆の方を向く。
「お婆様、私たちをここに住まわせて、そして働かせてください!」
自信満々な顔でリリーナが言ったのに対し、老婆も笑顔を作る。そして力強く言った。
「いやだね。」
―――――
「まったく。黙って聞いていればあんたたちの都合ばかり話して。大事なことを忘れてるよ。」
大事なこと、さて何でしょうか。まったく思い出せません。
クラウスやユイもわからないって顔をしてます。プリム、少しは考えている表情をしてください。
「お婆様、すみません。何のことだかわからないのですが。」
「あたしの家のことだよ。あんたたちがこの屋敷と一緒に来たからなくなったんじゃないのかい?」
「あっ、やばっ。」
思い当たる節があるのかプリムの口から思わず声が出る。
「プリム、何がやばいのですか?」
リリーナはことさら優しく聞いた。
「え、えへへ。賢者の水晶は使用者の魔力と引き換えに召喚をするんだ。だけど今回はボクたちがこっちの世界に呼び出されちゃった。」
「つまり・・・?」
「たぶん、こっちの世界で魔力の代わりとして、ここの家が引き換えになったの・・・かな。えへっ。」
そう言うことは早く言ってください。それもこのお婆さんが聞こえないところで!
おそるおそるリリーナが老婆を見ると、その顔は獲物は逃がさないよと言っていた。
「やっぱりあんたたちの仕業なんだね。さっさと家を返しとくれ!じゃないと警察を呼ぶよ。」
警察とは一体何でしょう。いずれにせよやっかいなことになるのは間違いありません。そうだ、この屋敷を差し上げてはどうでしょうか。
「先に言っておくけど、この家はいらないからね。あたしは畳のある和風の家じゃないと落ち着かないんだ。」
ダメでした。まさか聞く前に答えられるとは。何か他に方法は、クラウス・・・難しい顔してますね。ユイ・・・思いついてないようです。プリム・・・露骨に目を逸らしてますね。
「さあ!早く返しとくれ。牢屋に入りたくはないだろ。」
そんな!?新しい人生が始まってすぐ捕まってしまうのはごめんです。ええっと、こうなったら。
「お婆様、すぐに家をお返しすることは難しいです。ですが、私たち一生懸命働いて弁償します!それでどうでしょうか?」
リリーナは貴族にも下げたことのないくらい深く頭を下げた。それを見た老婆は「へぇ。」と言ってニヤッと笑う。
「だったら弁償してもらおうかね。3000万円だ。」
「わかりました。3000万円弁償させてください。」
「契約成立だね。」
3000万円・・・『円』ってどの程度の価値なのでしょうか。
安請け合いをしたことをリリーナは後に後悔するのだった。
「姫様・・・。」
ユイが困り果てたような声を出す。それ以上の言葉は出なかった。代わりにクラウスが続ける。
「そこのご婦人が言う通りでした。ここは城下町などではありません。人が住んでいる気配はなく、目の前にとても大きな水たまりが広がっています。」
「水たまりじゃなくて海さね。言っただろ、ここは島だって。」
「・・・。」
リリーナは下を向く。拳をギュッと握りしめると体をブルブルと震わせた。
「ひ、姫様。大丈夫ですか?」
クラウスは心配になって声をかける。だが、次の瞬間。
「やりましたわーーー!!」
リリーナは叫ぶと椅子を跳ね飛ばして立ち上がった。そのまま勢いよくプリムに抱き着く。
「プリム、あなたがいてよかった。いい子いい子してあげます。」
「や、やったぁ。エヘヘ。」
プリムの頭を優しく何度も撫でる。その感触が気持ちよかったのか彼女は幸せそうな顔をしていた。
それを見ていたユイが尋ねる。
「ひ、姫様!?何が『やりましたわ。』なのか教えてください。」
「賢者の水晶ですよ。あれから出た黒い光は召喚魔法のものだったのです。そして魔法は発動しました。」
「異世界から賢者を呼び出す召喚魔法。と、言うことはこの2人が賢者ということですか?」
「いえ、そうではないのです。プリム、地下の図書室から見つかった古文書に何と書かれていたかもう一度教えてください。」
「はい、『この魔法、日本国にいる賢者を呼び出すものなり。賢者は召喚者に栄華と幸福を与えるであろう。』です。」
「・・・日本とはこの国のことだね。」
プリムが言った魔法書の内容に反応したのは老婆だった。リリーナは「その通りです。」と言いながら大きく頷く。
「プリムの研究していた魔法は本来この日本国からどなたかを賢者として召喚するものでした。ですが、私たちがその日本にいます。」
「つ、つまりどういうことですか?」
クラウスはすでに察したような顔つきをしている。ユイはまだ理解できていなかった。
「私たちは賢者を呼び出すのではなく、この世界に来てしまったのです。屋敷ごとね。」
―――――
「姫様、『願ったりかなったり』という顔をしています。」
「さすがクラウス。よくわかりましたね。」
「いえ、その顔はさすがに誰でもわかるかと。」
「だって夢が現実になったんです。メイザース家を捨てたいと思っていた私が異世界に来れた。喜ばずにはいられません。すべてプリムのお陰です。」
さらにプリムに頬ずりをするリリーナ。
「エ、エヘヘ。異世界に来ちゃってどうしようかと思ったけど。ま、いっかぁ。リリーナ様喜んでくれてるし。」
「やれやれ、大変なことになってしまいましたな。それで、これからどうするおつもりです?」
ふふっ、クラウスそれは愚問ですね。
「もちろん、私はこの日本国で新しい生活を始めます。王族とか貴族とか関係ない、1人の女の子としての人生をスタートさせるのです。」
「姫様!?」
ユイは驚き叫ぶ。対照的にクラウスは落ち着いていた。
「国の政治はどうするのです。」
「この際です。父と兄に頑張ってもらいましょう。元はと言えば王である父がしなければいけないことです。それに、元の世界へ帰る方法もなさそうですし。ね?プリム。」
そう言われてギクッとするプリム。
「・・・さすが姫様。ボクの考えていることお見通し。賢者の水晶を作る材料がもうないんだよね。こっちの世界にあるかわかんないし。」
それを聞いたクラウスは短く「ふぅっ。」とため息をついてから言う。
「私は姫様の執事です。姫様のなさることに文句を言うつもりはございません。精一杯お仕えするのみです。」
そして頭を下げる。リリーナも感謝の意を込めて頷いた。
「ありがとうクラウス、わかってくれて。プリムはどうですか?」
「ボクはリリーナ様と一緒なら楽しいし、ご飯がたくさん食べられればそれでいいよ。」
「まぁ、プリムったら相変わらずですね。」
さて、となると残りは1人。
「ユイ・・・。」
リリーナは優しく呼びかける。しかし、彼女は下を向いたまま何も答えなかった。
真面目なあなたのことです、国を投げ出すことには反対なのでしょう。
ですが私も夢を諦めるわけにはいきません。こんなチャンス二度とないのですから。
「わがままを聞いてもらえないでしょうか。騎士としてではなく、友達として。」
「・・・・。」
彼女が言葉を発するのにどれくらいの時間が経っただろう。長い沈黙の末、ユイはようやく顔を上げると言った。
「私は姫様を守護する騎士です。どこへでもついて行きます。それが仕事です。」
「・・・ありがとう。ユイ。」
「ですが!姫様を無事に王都まで連れ帰るのも仕事に含まれます。その方法が今はなくても、いずれ見つけて見せます。」
あなたも強情ですねユイ。ま、そこもいいところですが。
4人の意見を確認するとリリーナはもう一度「ありがとう。」と言った。そして老婆の方を向く。
「お婆様、私たちをここに住まわせて、そして働かせてください!」
自信満々な顔でリリーナが言ったのに対し、老婆も笑顔を作る。そして力強く言った。
「いやだね。」
―――――
「まったく。黙って聞いていればあんたたちの都合ばかり話して。大事なことを忘れてるよ。」
大事なこと、さて何でしょうか。まったく思い出せません。
クラウスやユイもわからないって顔をしてます。プリム、少しは考えている表情をしてください。
「お婆様、すみません。何のことだかわからないのですが。」
「あたしの家のことだよ。あんたたちがこの屋敷と一緒に来たからなくなったんじゃないのかい?」
「あっ、やばっ。」
思い当たる節があるのかプリムの口から思わず声が出る。
「プリム、何がやばいのですか?」
リリーナはことさら優しく聞いた。
「え、えへへ。賢者の水晶は使用者の魔力と引き換えに召喚をするんだ。だけど今回はボクたちがこっちの世界に呼び出されちゃった。」
「つまり・・・?」
「たぶん、こっちの世界で魔力の代わりとして、ここの家が引き換えになったの・・・かな。えへっ。」
そう言うことは早く言ってください。それもこのお婆さんが聞こえないところで!
おそるおそるリリーナが老婆を見ると、その顔は獲物は逃がさないよと言っていた。
「やっぱりあんたたちの仕業なんだね。さっさと家を返しとくれ!じゃないと警察を呼ぶよ。」
警察とは一体何でしょう。いずれにせよやっかいなことになるのは間違いありません。そうだ、この屋敷を差し上げてはどうでしょうか。
「先に言っておくけど、この家はいらないからね。あたしは畳のある和風の家じゃないと落ち着かないんだ。」
ダメでした。まさか聞く前に答えられるとは。何か他に方法は、クラウス・・・難しい顔してますね。ユイ・・・思いついてないようです。プリム・・・露骨に目を逸らしてますね。
「さあ!早く返しとくれ。牢屋に入りたくはないだろ。」
そんな!?新しい人生が始まってすぐ捕まってしまうのはごめんです。ええっと、こうなったら。
「お婆様、すぐに家をお返しすることは難しいです。ですが、私たち一生懸命働いて弁償します!それでどうでしょうか?」
リリーナは貴族にも下げたことのないくらい深く頭を下げた。それを見た老婆は「へぇ。」と言ってニヤッと笑う。
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