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第一部
これが異世界の女の子か。
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「さて、そうは言っても家がなくちゃあたしも困ってしまう。この屋敷は共同で使わせてもらうってことでいいね?お金さえもらえたら出て行くから。」
断ったら警察とやらに私たちを突き出すつもりなのでしょう。このお婆様の言うことに今は逆らえませんね。早くお金を稼がないと。
「も、もちろんですお婆様。・・・部屋割りはクラウスにお任せします。」
クラウスが「かしこまりました。」と返事をする。
「それで、あんたは働いて弁償するって言ったけど何をする気だい?」
勢い任せだったため何も考えておらずリリーナは言葉に詰まってしまう。
どうしましょう、異世界に来たばかりでアテはまだありません。
「な、なんとかするつもりです。どなたかに仕事を紹介してもらったりして・・・。」
「身元のわからない人間を雇ってくれるの仕事はあまりないよ。特に田舎はね。」
この国には酒場とかギルドとかないのでしょうか。・・・困りました。
「姫様、私がこの剣で獲物を狩って来ましょうか。さばいて肉を売れば金になるはず。」
ユイは腰の剣を握りしめ力強く言った。
「この国はね、基本的に決められた施設で処理した肉しか流通できないよ。そんな肉は金にできないと思うね。」
「くっ、なんてことだ。」
しかし即座に否定され肩を落とす。
「はいはい!」
プリムが元気よく手を上げる。
「ボクが人前で魔法ショーやったらどうかな?おひねり沢山もらえるかも。」
「人口の少ないここいらでやっても見物客は来ないよ。」
「ダメか~。」
異世界で稼ぐのって大変です。あたしたちの常識が通用しません。
その後もリリーナ達は意見を出し合ったが金を稼げそうな案は1個も出なかった。
沈黙が訪れる。それを見かねた老婆がようやく口を開いた。
「やれやれ、仕方ないね。当面、あたしが仕事も面倒見てあげるよ。」
「ほ、本当ですか!?それで、どんなお仕事でしょうか?」
「それはね、農業さ。」
「「「農業?」」」
リリーナ、ユイ、プリムの声が綺麗に重なる。
「そう。畑や田んぼで野菜や米を作るのを手伝うんだ。働きに応じてちゃんと日当は出すよ。どうだい?」
あ、これはいいかもしれませんね。私の夢だった自然の中で生きることをかなえつつ、お金ももらえるなんて一石二鳥です。
「私はいい案だと思いました。ユイ、クラウス、プリムの意見は?」
「・・・この婆様の申し出を受けるしか今はないように私も思います。」
「ユイ殿に同じく。」
「ボクお野菜育ててみたかったんだ!」
どうやら了解のようですね。リリーナは頷くと老婆に向かって言った。
「お受けいたします。よろしくお願いします。」
―――――
「決まりだ。バリバリ働いてもらうよ。詳しい内容は明日教えるから、今日はさっさと寝るんだ。体力のいる仕事だからね。寝床を用意しとくれよ。」
「クラウス、お願いします。」
「承知しました。こちらへどうぞ。」
クラウスに促され老婆は部屋を出ようとして振り返る。その時、部屋の中央で気絶したままの孫に気づくのだった。
「雄太、いつまで寝てるんだい!」
老婆のビンタはパァンッという気持ちのよい音を立てる。男はどうやら雄太という名前らしい。
「い、いってぇ。婆ちゃん、何するんだよ!」
「今日からこの家で暮らすことになった。このリリーナちゃんたちも一緒にね。農業を手伝ってもらうからお前がしっかりと教えるんだ。」
「は?ちょっと、待って・・・。」
事態が飲み込めず男は驚き戸惑う。
「この女の子たち・・・誰?」
「はぁ。そこから説明しないといけないのかい。」
「し、仕方ないだろ。この屋敷に入った時から記憶がないんだから。」
「リリーナちゃん、どうしたもんかね?」
「お婆様。私にお任せください。」
リリーナは優雅にスカートの裾をつまむと、それを軽く持ち上げ会釈する。その堂々たる振る舞いに雄太はその場で平伏しそうになった。
「リリーナ=メイザースと申します。・・・私たちはあなたの知らない世界、そう、異世界からこの屋敷とともにやって来ました。今日からこの地であなた方と一緒に住まわせてもらいます。何卒よろしくお願いします。」
「うそ・・・異世界って、本当に異世界!?そそそ、そんな馬鹿な。冗談でしょ?」
「雄太さん。」
リリーナは体が触れてしまいそうなくらいの至近距離まで近寄り雄太の顔をまじまじと見つめる。
「これが冗談を言っている目に見えますか?」
雄太は自分の顔が耳まで赤くなっているのがわかった。それを見たリリーナはここぞとばかりに決めの一言を告げるのだった。
「不束者ですが、よろしくお願いしますね。」
―――――
「・・・こうして、私たちと雄太さんの共同生活が始まったのです。」
そう言い終えるとリリーナは「ふぅ。」と息をつきながらクラウスが用意していた紅茶を美味しそうに飲む。
うん、あの日のことはそんな感じだった。今聞いても信じられないような話だけど。
あれからいろいろあったなぁ。ユイにボコられたり、リリーナにからかわれたり、プリムにイタズラされたり、ユイにボコられたり(2回目)。
そして、今から俺は殺されるよ。とある男たちにね。
「「「黒崎、死ねー!!!」」」
怒声を上げながら飛びかかって来る3人の男。俺は彼らの手によって逃げる間もなく床に組み伏せられることとなった。
「嘘をついてまで掟を破ろうとした者には厳罰を与える。」
「ま、待ってくれっ。話を、話を聞いてくれっ。」
「ワタシ、ニホンゴワカリマセン。」
「片言なだけでちゃんと日本語喋ってるじゃないかっ。」
「お前はラッキーだぞ黒崎。選択権がある。『楽に死ぬ』か『苦しんで死ぬ』かだ。さぁ、選べ。」
どっちにしても『死』しかない。
逃げ出そうとするが大人の男3人に押さえつけられ手も足もまったく動く気配がない。
「往生際の悪い奴だ。こんな可愛い異世界の女の子と暮らすなんて、・・・ん?」
「おい、牛田。今、異世界がどうこう言わなかったか?」
「そうだ。確かに言ったぞお前。異世界の女の子って。」
・・・・・。
「「「異世界の女の子!?」」」
遅っ!?今頃気づいちゃったの?何度も話に出てたのに。
男たちは俺を押さえつけるのをやめ、興奮しながら立ち上がりリリーナ達を何度も見る。
「こ、これが異世界の女の子か。超可愛いな。」
それには俺も同意する。
「こんな女の子現実にいるんだな。」
何も泣くことないじゃないか玉崎。
「寝取りたい。」
ごめん、寝取られ属性の子はいないんだ、って何を言ってるんだ俺は。
「そうだよ。現実にリリーナさんたちは異世界から来たの。それも俺と婆ちゃんが住んでいた家を消し去ってね。だから仕方なく一緒に住み始めただけ。隠そうとしたのは悪かったよ。異世界人がいるって知られたらリリーナさんたちが生活しにくくなると思ったんだ。」
ミートリオは肩を組んで何やらヒソヒソと相談を始める。協議にそれほど時間はかからず結論はすぐに出たようだ。
「黒崎、今回は特例として執行猶予を与える。」
「予測不可能だった事故と認定する。」
「だが、今後1人だけ抜け駆けしようとすれば黙っちゃいない。」
彼らは息を大きく吸い込むと声を合わせながら叫ぶ。
「「「青年団の掟!」」」
『その①俺達はともに助け合う。
その②俺達はともに分かち合う。
その③1人だけ勝ち組みにならない。
※仕事もプライベートも!!』
「・・・わかったよ。気をつける。」
まぁ、俺も30超えたオッサンだし。年が離れすぎてるリリーナやプリムと変なことになる可能性はないだろう。唯一、ユイとの距離が詰まったとしても彼女は大の男嫌いだ。触ることもできない。
うん、大丈夫だ。
「とりあえず事情は理解したから食事に戻ろうぜ・・・って、もうない!?」
いつの間にかテーブルの上は空の皿ばかりだった。部屋の中を見回すと1人だけお腹をパンパンに膨らませているやつがいる。
プリムだ。
彼女は俺達が話に夢中になっている間、ひたすら自分の食欲を満たし続けた。
そして、小さく「ケフッ。」という可愛らしいゲップをすると言うのだった。
「ごちそうさま~。もう食べられない。」
断ったら警察とやらに私たちを突き出すつもりなのでしょう。このお婆様の言うことに今は逆らえませんね。早くお金を稼がないと。
「も、もちろんですお婆様。・・・部屋割りはクラウスにお任せします。」
クラウスが「かしこまりました。」と返事をする。
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「姫様、私がこの剣で獲物を狩って来ましょうか。さばいて肉を売れば金になるはず。」
ユイは腰の剣を握りしめ力強く言った。
「この国はね、基本的に決められた施設で処理した肉しか流通できないよ。そんな肉は金にできないと思うね。」
「くっ、なんてことだ。」
しかし即座に否定され肩を落とす。
「はいはい!」
プリムが元気よく手を上げる。
「ボクが人前で魔法ショーやったらどうかな?おひねり沢山もらえるかも。」
「人口の少ないここいらでやっても見物客は来ないよ。」
「ダメか~。」
異世界で稼ぐのって大変です。あたしたちの常識が通用しません。
その後もリリーナ達は意見を出し合ったが金を稼げそうな案は1個も出なかった。
沈黙が訪れる。それを見かねた老婆がようやく口を開いた。
「やれやれ、仕方ないね。当面、あたしが仕事も面倒見てあげるよ。」
「ほ、本当ですか!?それで、どんなお仕事でしょうか?」
「それはね、農業さ。」
「「「農業?」」」
リリーナ、ユイ、プリムの声が綺麗に重なる。
「そう。畑や田んぼで野菜や米を作るのを手伝うんだ。働きに応じてちゃんと日当は出すよ。どうだい?」
あ、これはいいかもしれませんね。私の夢だった自然の中で生きることをかなえつつ、お金ももらえるなんて一石二鳥です。
「私はいい案だと思いました。ユイ、クラウス、プリムの意見は?」
「・・・この婆様の申し出を受けるしか今はないように私も思います。」
「ユイ殿に同じく。」
「ボクお野菜育ててみたかったんだ!」
どうやら了解のようですね。リリーナは頷くと老婆に向かって言った。
「お受けいたします。よろしくお願いします。」
―――――
「決まりだ。バリバリ働いてもらうよ。詳しい内容は明日教えるから、今日はさっさと寝るんだ。体力のいる仕事だからね。寝床を用意しとくれよ。」
「クラウス、お願いします。」
「承知しました。こちらへどうぞ。」
クラウスに促され老婆は部屋を出ようとして振り返る。その時、部屋の中央で気絶したままの孫に気づくのだった。
「雄太、いつまで寝てるんだい!」
老婆のビンタはパァンッという気持ちのよい音を立てる。男はどうやら雄太という名前らしい。
「い、いってぇ。婆ちゃん、何するんだよ!」
「今日からこの家で暮らすことになった。このリリーナちゃんたちも一緒にね。農業を手伝ってもらうからお前がしっかりと教えるんだ。」
「は?ちょっと、待って・・・。」
事態が飲み込めず男は驚き戸惑う。
「この女の子たち・・・誰?」
「はぁ。そこから説明しないといけないのかい。」
「し、仕方ないだろ。この屋敷に入った時から記憶がないんだから。」
「リリーナちゃん、どうしたもんかね?」
「お婆様。私にお任せください。」
リリーナは優雅にスカートの裾をつまむと、それを軽く持ち上げ会釈する。その堂々たる振る舞いに雄太はその場で平伏しそうになった。
「リリーナ=メイザースと申します。・・・私たちはあなたの知らない世界、そう、異世界からこの屋敷とともにやって来ました。今日からこの地であなた方と一緒に住まわせてもらいます。何卒よろしくお願いします。」
「うそ・・・異世界って、本当に異世界!?そそそ、そんな馬鹿な。冗談でしょ?」
「雄太さん。」
リリーナは体が触れてしまいそうなくらいの至近距離まで近寄り雄太の顔をまじまじと見つめる。
「これが冗談を言っている目に見えますか?」
雄太は自分の顔が耳まで赤くなっているのがわかった。それを見たリリーナはここぞとばかりに決めの一言を告げるのだった。
「不束者ですが、よろしくお願いしますね。」
―――――
「・・・こうして、私たちと雄太さんの共同生活が始まったのです。」
そう言い終えるとリリーナは「ふぅ。」と息をつきながらクラウスが用意していた紅茶を美味しそうに飲む。
うん、あの日のことはそんな感じだった。今聞いても信じられないような話だけど。
あれからいろいろあったなぁ。ユイにボコられたり、リリーナにからかわれたり、プリムにイタズラされたり、ユイにボコられたり(2回目)。
そして、今から俺は殺されるよ。とある男たちにね。
「「「黒崎、死ねー!!!」」」
怒声を上げながら飛びかかって来る3人の男。俺は彼らの手によって逃げる間もなく床に組み伏せられることとなった。
「嘘をついてまで掟を破ろうとした者には厳罰を与える。」
「ま、待ってくれっ。話を、話を聞いてくれっ。」
「ワタシ、ニホンゴワカリマセン。」
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「お前はラッキーだぞ黒崎。選択権がある。『楽に死ぬ』か『苦しんで死ぬ』かだ。さぁ、選べ。」
どっちにしても『死』しかない。
逃げ出そうとするが大人の男3人に押さえつけられ手も足もまったく動く気配がない。
「往生際の悪い奴だ。こんな可愛い異世界の女の子と暮らすなんて、・・・ん?」
「おい、牛田。今、異世界がどうこう言わなかったか?」
「そうだ。確かに言ったぞお前。異世界の女の子って。」
・・・・・。
「「「異世界の女の子!?」」」
遅っ!?今頃気づいちゃったの?何度も話に出てたのに。
男たちは俺を押さえつけるのをやめ、興奮しながら立ち上がりリリーナ達を何度も見る。
「こ、これが異世界の女の子か。超可愛いな。」
それには俺も同意する。
「こんな女の子現実にいるんだな。」
何も泣くことないじゃないか玉崎。
「寝取りたい。」
ごめん、寝取られ属性の子はいないんだ、って何を言ってるんだ俺は。
「そうだよ。現実にリリーナさんたちは異世界から来たの。それも俺と婆ちゃんが住んでいた家を消し去ってね。だから仕方なく一緒に住み始めただけ。隠そうとしたのは悪かったよ。異世界人がいるって知られたらリリーナさんたちが生活しにくくなると思ったんだ。」
ミートリオは肩を組んで何やらヒソヒソと相談を始める。協議にそれほど時間はかからず結論はすぐに出たようだ。
「黒崎、今回は特例として執行猶予を与える。」
「予測不可能だった事故と認定する。」
「だが、今後1人だけ抜け駆けしようとすれば黙っちゃいない。」
彼らは息を大きく吸い込むと声を合わせながら叫ぶ。
「「「青年団の掟!」」」
『その①俺達はともに助け合う。
その②俺達はともに分かち合う。
その③1人だけ勝ち組みにならない。
※仕事もプライベートも!!』
「・・・わかったよ。気をつける。」
まぁ、俺も30超えたオッサンだし。年が離れすぎてるリリーナやプリムと変なことになる可能性はないだろう。唯一、ユイとの距離が詰まったとしても彼女は大の男嫌いだ。触ることもできない。
うん、大丈夫だ。
「とりあえず事情は理解したから食事に戻ろうぜ・・・って、もうない!?」
いつの間にかテーブルの上は空の皿ばかりだった。部屋の中を見回すと1人だけお腹をパンパンに膨らませているやつがいる。
プリムだ。
彼女は俺達が話に夢中になっている間、ひたすら自分の食欲を満たし続けた。
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