虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました

オオノギ

文字の大きさ
1,187 / 1,360
革命編 八章:冒険譚の終幕

必要な言葉

しおりを挟む

 リエスティアの肉体に憑依し生き延びていたゲルガルドは、その精神体たましいを掌握し人質にしながらウォーリスや未来のユグナリスと相対する。
 しかし自らを犠牲にすることを選んだウォーリスは、自分の娘リエスティア精神体たましいからゲルガルドの瘴気と魂を吸収し自身の魂に再び封じ込めた。

 そして自分自身ごとゲルガルドを消滅させるよう、ウォーリスは未来のユグナリスに頼む。
 この状況を脱する為に他に手段が無い未来のユグナリスは、それを実行しようと『生命の火』を纏わせた聖剣を振り上げた。

 その時、ゲルガルドが張った瘴気の壁を突破しリエスティアの魂に侵入する者が現れる。
 それはアルトリアと現世のユグナリス、そして彼の娘であるシエスティナ=フォン=ガルミッシュだった。

 突如として現れた三人の姿が見えたウォーリスと未来のユグナリスは、互いに驚愕を瞳に浮かべる。
 するとシエスティナの一声こえによって彼等の姿を視認したアルトリアは、ウォーリスの状態を見て表情を強張らせた。

「――……やっぱり、そうやってると思ったわよ!」

 この状況においてウォーリスの行動を予測していたかのように、アルトリアは苦々しい言葉を零す。
 するとゲルガルドの精神体たましいを封じていたウォーリスは、更に苦しむ様子を見せながら傍に浮く未来のユグナリスへ声を向けた。

「ァア……!!」

「ウォーリスッ!?」

「早く、早くしろ……!! もう、抑えが――……グァアアアッ!!」

「!!」

 必死に自分と共にゲルガルドを消滅させるよう伝えていたウォーリスだったが、次の瞬間にそれが失敗してしまう。
 彼の肉体に封じられていた瘴気が突如として精神体からだから放出され始め、まるで塊のような黒霧となって排出された。

 しかもその際、瘴気に汚染されたままウォーリスの精神体からだに亀裂が走る。
 それは魂の強度が限界に達した事を意味し、その亀裂からゲルガルドの魂と瘴気が脱出したことを意味していた。

 それを無意識に悟った未来のユグナリスは、『生命の火』を纏わせた聖剣で瘴気の霧を焼き払おうとする。

「クソッ!!」

『――……馬鹿め!』

「っ!?」

 振り上げていた聖剣で瘴気を攻撃しようとした時、突如として瘴気それが未来のユグナリスへ押し寄せる。
 その狙いが再びリエスティアの精神体たましいへ憑依する事だと直感で悟った彼は、彼女と自分自身に『生命の火』を纏わせて防御に入った。

 その決断は早く、押し寄せる大量の瘴気を防ぐ事に成功する。
 しかしゲルガルドが生み出す大量な瘴気は、未来のユグナリスが残している生命力オーラを大きく消耗させ続けた。

『このまま貴様と一緒に、その女リエスティアを飲み込んでやる!』

「それは、させるか……ッ!!」

「――……当たり前でしょっ!!」

「!」

 弱まる『生命の火』に乗じて瘴気を浴びせ続けていたゲルガルドだったが、その上空から声が響く。
 それは『魂で成す六天使の翼アリアンデルス』によって背中に白き翼を生やしたアルトリアの声であり、彼女は両手に瘴気を浄化する『魂の救済リリーフ』の光を宿していた。

 二つの秘術を同時発動させて迫るアルトリアは、ゲルガルドの魂と瘴気へ浄化の光を放つ。
 ゲルガルドはそれを察知すると、自ら生み出した瘴気を囮に自分自身の魂核コアを浄化の範囲から離した。

 しかし彼女の狙いは、ゲルガルドへの攻撃ではない。
 その浄化の光は未来のユグナリスを覆っていた瘴気を祓い、更に限界を迎えたウォーリスの精神体たましいから全ての瘴気を消し去った。

 それに気付いたゲルガルドは、魂核コアのまま舌打ちを漏らす。

『チッ、今一歩のところを。……こうなれば……っ!!』

 対瘴気に特化したアルトリアの参戦によって状況が傾いた事を察したゲルガルドは、自らの魂核コアを急速に降下させる。
 すると夢の世界において地面を覆う瘴気の中に自ら入り、それから僅かに気配を消した。

 それを見ていたアルトリアだったが、すぐに視線を変えてウォーリスの精神体たましいを見る。

 瘴気こそ無くなっているものの、大きな亀裂が入った精神体からだは今にも崩れそうな様子がある。
 すると翼を羽ばたかせながら近付くアルトリアは、右手でウォーリスの精神体からだに触れながら魂の崩壊を防ぐ為に修復を始めた。

「魂のコアが深く傷付いてる。これは、すぐには治らないわよ……っ!!」

「……何故、ここに……」

「黙って! アンタの崩壊を食い止めるのに忙しいのっ!!」

「……私はいい。今の内に……カリーナとリエスティアを……」

「言葉も分からなくなったわけっ!? いいから黙って!」

「……っ」

 崩れ散るウォーリスの魂を生かす為に、アルトリアは全集中力を修復に傾ける。
 それを傍で見ていた未来のユグナリスだったが、『生命の火』によって大量の生命力オーラを消費した為に自分自身の精神体からだを維持する事も難しくなっていた。

 するとアルトリアが来た上空から、緩やかに光球が降下して来る。
 その中には現世いまのユグナリスと、白い魔玉が嵌め込まれた杖を持ったシエスティナが浮かんでいた。

 しかしユグナリスは、改めて未来の自分自身ユグナリスを間近に見ながら驚く様子で呟く。

「――……も、もしかして……彼は……?」

「お父さんそっくり!」

「や、やっぱり? ……なんで俺が、ここに……?」

 初めて視認する未来の自分自身ユグナリスに、ユグナリスは動揺する。
 すると光球が彼等の高さまで降下すると、未来と現在の彼は互いに視線を合わせながら言葉を向け合った。

「……来たのか、過去の……いや、今の俺……」

「えっ」

「俺の精神体からだは、もう形を維持できない……。……リエスティアを」

「あ……あぁ!」

 自分自身に話し掛けられるという奇妙な体験をしていたユグナリスは、差し出されるリエスティアを受け取る。
 すると人の形を崩した未来のユグナリスは、『生命の火ほのお』となってユグナリスに頼んだ。

『お前の身体に、また移っていいだろうか?』

「えっ。……そうだ、その声……もしかしてあの時の!」

『もう俺自身だけでは、これ以上は戦えない。……ゲルガルドを討つ為に、お前の力を貸してくれ』

「……分かった。さぁ、来い!」

 ユグナリスは『生命の火』を扱える方法を教えた人物が、目の前にいる未来の自分自身ユグナリスだと気付く。
 そしてその頼みを受け入れると、自ら『生命の火』に右手を差し出して触れた。

 すると未来の彼ユグナリスはユグナリスに入り、辛うじて魂の崩壊を免れる。
 そしてユグナリスの精神体からだに柔らかくも赤い炎が灯り、それを見たシエスティナが笑顔を向けながら左右の色が違う瞳を輝かせた。

「お父さん、火が出てる!」

「うん、これは『生命の火』って言うらしい。――……状況を教えてくれ。俺は、何をすればいい?」

『……ゲルガルドの魂、そのコアを探し出して消滅させる』

「コアって……さっきここから離れた赤くて丸いのか?」

『そうだ、それが奴のコアだ。……だが奴は、このばしょに満ちてる瘴気の中にコアを隠した』

「瘴気って、あの泥みたいな奴だよな……。……ここから探し出すのか……っ」

 未来の自分自身ユグナリスと話すユグナリスは改めて周囲を見回し、地面や空を覆う黒い泥が瘴気である事を察する。
 更にその中にゲルガルドが逃げた事を理解し、早急に見つけ出す事がほぼ不可能だと理解した。

 すると修復を受けていたウォーリスが視線を動かし、屋敷があった方へ目を向ける。
 そして未来のユグナリスが灯していた『生命の火』が消えかかっている事に気付き、焦るように声を向けた。

「……皇子、あの屋敷に……」

「!」

「カリーナが、まだいるんだ……」

「わ、分かった! ……シエナ、ここに居るんだよ。お母さんとアルトリアから、離れないようにね」

「はい、お父さん!」

 ユグナリスはリエスティアを光球の中で留め浮かせると、そのまま『生命の火』を使い屋敷へ向かう。
 そして意識の無い母親へ寄り添うように、シエスティナは近付きながらその精神体からだへ触れた。

 すると僅かに疲弊した様子を見せるアルトリアが、息を零しながら言葉を吐き出す。

「……コアは一時的に補強したわ。とりあえずは大丈夫よ」

「そうか……。すまない」

「アンタの事だから、自分の命と道連れにゲルガルドを倒そうとすると思ったわ。予想通りで吐き気がするわね」

「……!」

 悪態を漏らすアルトリアに、ウォーリスは言葉を返さない。
 それから精神体からだの修復へ移そうとする最中、夢を覆う瘴気に突如とした変化が起きた。

 割れ砕けた瘴気の空が修復され、更に地面を覆う瘴気が蠢き始める。
 それを見たアルトリアは、苛立つように舌打ちを漏らしながら状況を察した。

「向こうも始めたみたいね。厄介なことだわ」

「……まさか、奴は……」

「私達を消すつもりよ。……ここにある、全ての瘴気を使ってね」

「……っ」

 二人はゲルガルドの行動を理解し、次の展開を予測する。
 すると夢に存在する瘴気が意思を持つように集まり始め、下半身の無い巨大な人の姿を模し始めた。

 その姿に目が生まれ、そこから赤い光が浮かび上がる。
 そして口と思える場所が開き、空中に浮遊するアルトリア達へ声を向けた。

『――……再びお前達を閉じ込めた……。……もう逃がさんぞぉ……!!』

「ゲルガルド……!」

『しかもアルトリア、お前まで来てくれるとは僥倖だ。またお前の魂を使ってやるぞ、光栄に思うがいい……!!』

「……ふんっ、冗談にしては面白くないわね」

 そう言いながら瘴気の泥で形成されたゲルガルドの巨体は、両腕を動かしながらアルトリア達を捕えようとする。
 しかし青い瞳を見開き六枚の翼を広げたアルトリアは、膨大な空間に浄化の光である結界を生み出した。

 それに触れた途端、瘴気の腕は瞬く間に消滅する。
 するとゲルガルドは苦々しい声を漏らし、目となっている赤い光をアルトリアに注いだ。

『クッ、小娘が……!』

「前の私と同じだと思ってるなら、大きな間違いよ。もうアンタなんかに遅れは取られないわ」

『なんだとぉ……!!』

 それから瞬く間に瘴気の腕を形成したゲルガルドは、今度は拳を作りながらアルトリアの結界へ放つ。
 しかしそれも触れた瞬間に消え去り、それでもゲルガルドは結界を破る為に幾度も攻撃を続けた。

 そうした攻防の中、『生命の火』を纏わせたユグナリスが戻って来る。
 するとその腕にはカリーナが抱えられ、彼は結界の中に戻りながらリエスティアの隣に彼女を浮かばせた。

 そして幾度も攻撃を仕掛けて来る瘴気の巨体を見ながら、焦りの言葉をアルトリアへ向ける。

「――……彼女カリーナも無事だ! ……この馬鹿デカいのが、ゲルガルドかっ!?」

「ええ。でもコアはあの巨体なかに無いわね」

「じゃあ、探し出すしかないのか……!」

「そうね。手間だけど瘴気を全て消し去るしかないわ」

 状況を会話する二人に対して、傍で聞いていたウォーリスは亀裂の残る身体で動こうとする。
 そして口を挟む形で彼は言葉を発し、二人にある提案を持ち掛けた。

「……駄目だ、奴は次々と瘴気を生み出せる……恐らく無尽蔵に」

「!」

「消耗戦は不利になるだけだ。……お前達は瘴気を突破し、ここからカリーナとリエスティアを連れて逃げろ……」

「……アンタが含まれてないようだけど?」

「私は、ここに残る。……そして、奴諸共にここで自爆する」

「!?」

 ウォーリスはそう述べ、亀裂の入った自分自身の精神体たましいにある紋様を浮かばせる。
 それは『きん』の七大聖人セブンスワンミネルヴァが自身の魂に刻んだモノと同じ、自爆術式だった。

 それを見たユグナリスは驚愕を浮かべて止めようとしたが、その声をアルトリアが遮る。

「ウォーリス殿、待ってく――……」

「――……アンタ、馬鹿じゃないの?」

「!」

自爆そうしたとしても、ゲルガルドを消滅できるとは限らない。いえ、そうなる前に奴なら間違いなく逃げ出すでしょうね」

「……っ」

「アンタが犠牲になったところで、状況は何も変えられない。そんな事も分からないなんて、そこの馬鹿皇子より馬鹿ってことよ」

「……だが、このままでは……っ」

 自分の全てを犠牲にしても、状況を何も変えられない。
 それを聞いたウォーリスは表情を歪めるように沈め、震える声を漏らす。

 しかしそんなウォーリスに背を向けたまま、アルトリアは腕を組んで言葉を向けた。

「今の私なら、この状況をどうにか出来る」

「なに……!?」

「だけど、そのやる気も失せるわね。……卑屈さで今にも死にそうな、アンタなんか見てるとね」

「……!!」

「ア、アルトリア……!」

 状況を打開できる策を持つと告げるアルトリアだったが、それを行使するつもりが無い事を明かす。
 それを聞いたウォーリスは驚き、ユグナリスは困惑しながら説得しようとした。

 しかしそんな声を跳ね除け、アルトリアは苛立ちの声をウォーリスへ向ける。

「ったく、本当に世話が焼けるわ。……アンタ、私に言わなきゃいけない事があるでしょ?」

「……え?」

「この状況で、このタイミングで。アンタは私達に言わなきゃいけない事があるはずよ」

「……!!」

「この馬鹿皇子バカでも、自分で考えて言えた事よ。……それも分からないんなら、もう勝手にしなさい」

 そう告げながら殴打し続ける瘴気の巨体を見据えるアルトリアに、ウォーリスは視線を動かす。
 するとユグナリスへ瞳を向け、自分が何をすべきなのかを必死に考えた。

 そして彼の脳裏に、ある言葉が過る。
 しかしその言葉は、ウォーリスの辛い記憶と悲しい過去の影響で口にしなくなった言葉だった。

 それでもウォーリスは、意識の無いカリーナとリエスティアを見る。
 そして歯を食い縛り閉じていた口を僅かに開き、涙を浮かべながら目の前にいるアルトリアへ伝えた。

「……けて……助けて、くれ……」

「……」

「私達を、ゲルガルドから……奴から、助けてくれ……っ」

 その言葉は、幼少時に囚われゲルガルドに拷問のような実験を繰り返されたウォーリスが口にしなくなった言葉。
 誰も自分達を助けられない事を知ってしまったウォーリスは、無意識の誰かに助けを乞う事を諦めていた。

 しかし目の前にいるアルトリアは、それを叶えられると聞く。
 それを聞いたウォーリスは、初めて父親ゲルガルドの悪意から逃れる為に助けを求めた。

 するとアルトリアは、呆れるような声で言葉を返す。

「言うのが遅すぎるのよ。――……いいわ、助けてあげる!」

「!」

「さぁ、さっさと終わらせるわ。そして全員で、現世むこうへ帰るわよ!」

「あぁ!」

 アルトリアの言葉に応じるように、ユグナリスも頷きながら瘴気の巨体に視線を向ける。
 その二人の声を聞いたウォーリスは、ただ涙を流し無言の感謝を二人に向けるしかなかった。

 こうしてアルトリア達の参戦により、ウォーリス達は絶望に満ちた窮地を脱する。
 そして長年に渡り陰謀を画策し続けたゲルガルドを打ち倒す為、ガルミッシュ帝国の子供達が並び立つ光景が見えたのだった。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜

仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。 森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。 その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。 これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語 今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ! 競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。 まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

【完結】国外追放の王女様と辺境開拓。王女様は落ちぶれた国王様から国を買うそうです。異世界転移したらキモデブ!?激ヤセからハーレム生活!

花咲一樹
ファンタジー
【錬聖スキルで美少女達と辺境開拓国造り。地面を掘ったら凄い物が出てきたよ!国外追放された王女様は、落ちぶれた国王様゛から国を買うそうです】 《異世界転移.キモデブ.激ヤセ.モテモテハーレムからの辺境建国物語》  天野川冬馬は、階段から落ちて異世界の若者と魂の交換転移をしてしまった。冬馬が目覚めると、そこは異世界の学院。そしてキモデブの体になっていた。  キモデブことリオン(冬馬)は婚活の神様の天啓で三人の美少女が婚約者になった。  一方、キモデブの婚約者となった王女ルミアーナ。国王である兄から婚約破棄を言い渡されるが、それを断り国外追放となってしまう。  キモデブのリオン、国外追放王女のルミアーナ、義妹のシルフィ、無双少女のクスノハの四人に、神様から降ったクエストは辺境の森の開拓だった。  辺境の森でのんびりとスローライフと思いきや、ルミアーナには大きな野望があった。  辺境の森の小さな家から始まる秘密国家。  国王の悪政により借金まみれで、沈みかけている母国。  リオンとルミアーナは母国を救う事が出来るのか。 ※激しいバトルは有りませんので、ご注意下さい カクヨムにてフォローワー2500人越えの人気作    

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

異世界に移住することになったので、異世界のルールについて学ぶことになりました!

心太黒蜜きな粉味
ファンタジー
※完結しました。感想をいただけると、今後の励みになります。よろしくお願いします。 これは、今まで暮らしていた世界とはかなり異なる世界に移住することになった僕の話である。 ようやく再就職できた会社をクビになった僕は、不気味な影に取り憑かれ、異世界へと運ばれる。 気がつくと、空を飛んで、口から火を吐いていた! これは?ドラゴン? 僕はドラゴンだったのか?! 自分がドラゴンの先祖返りであると知った僕は、超絶美少女の王様に「もうヒトではないからな!異世界に移住するしかない!」と告げられる。 しかも、この世界では衣食住が保障されていて、お金や結婚、戦争も無いというのだ。なんて良い世界なんだ!と思ったのに、大いなる呪いがあるって? この世界のちょっと特殊なルールを学びながら、僕は呪いを解くため7つの国を巡ることになる。 ※派手なバトルやグロい表現はありません。 ※25話から1話2000文字程度で基本毎日更新しています。 ※なろうでも公開しています。

現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~

はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。 病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。 これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。 別作品も掲載してます!よかったら応援してください。 おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。

処理中です...