1,337 / 1,360
終章:エピローグ
結婚式の景色
しおりを挟むガルミッシュ帝国にて第十一代となる新皇帝ユグナリスが誕生した次の日、それでも新帝都で行われている祭典は止む様子は無い。
逆に更なる盛り上げを見せ始め、隣国であるベルグリンド共和王国からも多くの人々が来訪する光景が窺えた。
そうした賑わいを強めている理由は、本日に催される新皇帝ユグナリスと共和王国の姫君リエスティアの結婚式に有る。
同じ大陸に構える両国との関係を強く結び付けるこの婚姻は、四大国家の連盟国よりも隣り合う両国民にとっては大きな重要性を感じられる儀式となっていた。
実はリエスティアの素性については、ガルミッシュ皇族と七年前の祝宴で生き残った帝国貴族達しか実情を把握していない。
その為にリエスティアは今でもベルグリンド側の姫君という形で国民には情報が共有されたままであり、それを訂正する動きも無かった。
これについては帝国側の皇帝代理を務めていた皇后クレアと、共和王国側の国王となったヴェネディクトの間で協議された末に決められている。
かつてベルグリンド王国だった時代に第一王子の立場だったヴェネディクトから見れば、養子として第三王子に迎えられたウォーリスの妹リエスティアは、表向きこそ義妹という立場に変わりは無かった事もあった。
しかしヴェネディクト側が最も考慮させられたのは、共和王国にて失踪した事になっている元国王ウォーリスについての扱い方になる。
当初はウォーリスを事態の黒幕として公表するはずだったが、天変地異によって起きた事象を利用する形で共和王国の政権を奪取したクラウスはそれに関わる情報を偽装した。
天変地異の前後に起きた事件に巻き込まれ、共和王国の民が慕っていたウォーリス王は生死不明のまま行方不明となった事にしてしまう。
それを大商人リックハルトが手配した者達によって情報として流布され、国民は事件に巻き込まれたウォーリス王が死亡してしまったという結果を事件後を事実だと考えるようになった。
それから済し崩し的に、旧王国時代の第一王子ヴェネディクトが国王に据えられ、ベルグリンド共和王国として復興を始める。
おかげでリエスティアの立場も大概的には『共和王国の姫君』で在り続けられ、亡くなりながらも善政を牽いた前国王ウォーリスの妹であるという立場を崩さずに済んだ。
故に亡きウォーリス王に対する弔いも兼ね、共和王国の民は全面的に新皇帝ユグナリスとリエスティアの結婚を支持してくれている。
それに対して帝国側では反する思いを抱く者も少なからず存在したが、それでも皇后クレアとローゼン公セルジアス、そして新皇帝となるユグナリスの意思を尊重する形として、リエスティアとの結婚式は実現を果たした。
そうして早朝から賑わう新帝都では、帝国民と共和王国民の間で交友も行われている。
両国の商人や国民達は祭典を利用し交流を行う事で、改めて帝国と共和王国が対等な関係を築けていく事に希望を持つ事が出来ていた。
その祭典の中心地は、新帝都の『市民街』に設けられている。
新帝都建設時の提案として共和王国の親国であるフラムブルグ宗教国家から派遣された神官達が滞在できる場として、聖堂が建てられていた。
聖堂の周囲には回復魔法で治療を行える治癒院や病院なども建設され、新帝都の市民も多くが利用している。
しかし今日は多くの帝国民が囲うように集まり、それを統率しているのは新生された帝国騎士団だった。
更に聖堂内部には主だった帝国貴族やその家族達を始め、各国の代表者達も集まり席に座っている。
そして聖堂の一室において結婚式用の赤い礼服へ着替える新皇帝ユグナリスに対して、扉を開けたセルジアスが一礼の後に声を掛けた。
「――……皇帝陛下、そろそろ御時間です」
「……ああ」
セルジアスにそう告げられたユグナリスは、振り返りながら表情を引き締める。
そして自身の傍に置いていた皇帝の冠を被り、セルジアスと幾人かの騎士を伴いながら部屋を出た。
それから通路を歩くユグナリス達は、やや大きめの扉前に辿り着く。
するとセルジアスや騎士達はそこで立ち止まり、開けられた扉の先へ歩む新皇帝を見送った。
「――……第十一代皇帝、ユグナリス=ゲルツ=フォン=ガルミッシュ陛下! 御入来ですっ!!」
入室と共に響く衛兵の言葉が響くと、ユグナリスの周囲から楽団の音楽と多くの拍手が流れる。
聖堂内の礼拝室に赤い絨毯が敷かれ、その左右には出席者達が座る席が並べ置かれた光景を見ながらユグナリスは進み続けた。
そして司祭が立つ為の場所に辿り着くと、ユグナリスは進めていた足を止める。
それと同時に拍手と音楽は止まり、ユグナリスは振り返りながら出席者達に声を向けた。
「――……本日は、この場にも御越し頂きありがとうございます。既に先日、御伝えした通り。今日は私と、共和王国のリエスティア姫との結婚式を行います。――……ベルグリンド共和王国、国王ヴェネディクト陛下」
「――……はい」
「この結婚については、私とリエスティア姫自身の同意を持って行っています。しかしリエスティア姫は、貴方の国に置ける姫の立場に在る。……彼女に対する私の愛は本物です。ですが今回の結婚式には、両国の更なる友好も示せればと考えます。よろしいですか?」
「はい、新皇帝陛下。共和王国も、それを強く望んでおります」
「感謝します。――……そして、本日の結婚式ですが。今回は御越し頂いているフラムブルグ宗教国家の教皇ファルネ猊下から、祝福を与える為の祝祭役を務めたいという御願いがありました」
「!」
「私もリエスティアも、それを御断りする理由はありません。なので主催として、改めてその務めを御願いしようと思います。……教皇猊下。改めて、こちら御願い出来ますでしょうか?」
「――……ええ、喜んで務めさせて頂きます。陛下」
ユグナリスはそう述べ、二国の指導者に対してそうした言葉を改めて述べる。
それは事前に取り決められた話ではあったが、改めて各国の代表者達が居る場でそれを明かす事で、両国とガルミッシュ帝国の関係性が良好である事を伝えさせていた。
そして席から立ちながら新皇帝の前まで歩む教皇ファルネは、改めて司祭役として立つ場所に赴く。
その配置が終わると、視線を扉側へ戻したユグナリスは衛兵に視線を向けて僅かな頷きを見せた。
すると次の瞬間、視線を向けられた衛兵は応じるように高らかな声を発する。
「――……ベルグリンド共和王国の姫君、リエスティア=フォン=ベルグリンド様! 御入来ですっ!!」
その声と同時に開かれた扉から、純白の結婚装束を身に纏ったリエスティアが現れる。
そしてその後ろには、赤い装束を纏う二人の子シエスティナが追従しながら足裾の薄布を持つ役目を担っていた。
そんな二人を扉の向こう側で見送る、藍色の騎士服を身に纏ったマギルスの微笑む姿が在る。
するとその傍に残っていたローゼン公セルジアスは、マギルスに視線を向けないまま小声で伝えた。
「――……昨晩の件、改めて御礼を申します。おかげで大きな騒ぎとならずに、事件を治められました」
「別にいいよ。アリアお姉さんから頼まれてた事だし」
「やはり妹から……」
「もう暗殺者も来ないみたいだし、そんなに警戒しなくても大丈夫。もしまた来ても、僕が皆を守るから」
「……頼もしい御言葉です」
結婚式前夜に行われた教皇暗殺未遂事件について、その事実はローゼン公セルジアスの采配によって事後処理が進んでいる。
捕まえた暗殺者の一人は魔封じが施された頑強な牢獄に捕らえ、更に内通していた二人の連盟国代表者についても同じく拘束して捕らえていた。
この三人については既に関わりのある連盟国の代表者にも伝えられており、この結婚式には参列せず帝城にて騎士達に監視されながら自粛している。
そして結婚式が終わった後に、帝国内にて教皇暗殺を行おうとした処罰と責任について言及し取り決めが行われる予定となっていた。
そうした裏事情を敢えて新皇帝にも報告してないセルジアスは、今はこの祭事の邪魔をする要素を徹底的に省く事だけを考えている。
そしてそうした事態になっている事も知らない者達は、赤い絨毯を歩く花嫁達に拍手を向けていた。
するとリエスティアはユグナリスの隣に歩み寄り、改めて薄布に顔を向け合う。
「綺麗だよ、リエスティア」
「……ありがとうございます。ユグナリス様」
二人はそうして微笑みを向け合い、僅かに頬を赤らめる。
そんな二人を笑顔で見上げるシエスティナは、薄布を離しながら一歩引いた位置に立った。
それから新郎新婦の二人は、司祭役を務める教皇ファルネに顔を向けながら宣誓の言葉を問い掛けられる。
「――……ユグナリス=ゲルツ=フォン=ガルミッシュ。汝は健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、幾多の困難に見舞われるであろう時。リエスティア=フォン=ベルグリンドを愛し、その命ある限り共に在り続ける事を誓いますか?」
「勿論、誓います」
「……リエスティア=フォン=ベルグリンド。汝は健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、幾多の困難に見舞われるであろう時。ユグナリス=ゲルツ=フォン=ガルミッシュを愛し、その命ある限り共に在り続ける事を誓いますか?」
「はい、誓います」
「御二人の宣誓、確かに私が聞き届けさせて頂きました。……それでは、誓いの交わりを」
教皇ファルネの述べるその言葉と共に、新郎新婦は改めて顔を向け合う。
するとユグナリスは緩やかなに両手を差し伸べ、リエスティアの顔を覆う薄布を捲り上げた。
そして二人を間を阻む薄布は無くなり、互いに微笑む顔を見ながら声を向け合う。
「愛している、リエスティア」
「私も、愛しています。ユグナリス様……いいえ、ユグナリス」
そうして微笑む二人は互いの身を寄せ合い、そして顔を近付けて誓いの唇を交える。
それから二人は数秒ほど付けていた唇を離すと、司祭役の教皇ファルネは微笑みを浮かべながら両者に祝福の言葉を向けた。
「神もまた御二人の御言葉を御聞き、新たな繋がりを御喜びになられているでしょう。――……御二人とその家族に、祝福の未来が在らんことを!」
その祝福の言葉により、周囲から盛大な拍手な起こる。
それは新皇帝ユグナリスの伴侶として、后妃リエスティアが本当の意味で認められた瞬間でもあった。
その光景を見届ける者には、前皇帝ゴルディオスの絵姿が入った小さな額縁を抱える皇后クレアと、偽装した姿ながらもウォーリスとカリーナも含まれている。
そうした参列者達が賑わい拍手する光景を見渡しながらも、ユグナリスは僅かに寂し気な様子を浮かべて呟いた。
「……やっぱり、ログウェルにも見て欲しかったな……」
「……ユグナリス……」
「あっ、ごめん。……大丈夫、大丈夫だよ」
思わず呟いてしまった言葉を聞かれたユグナリスは、再び笑顔を浮かべる。
そんな強がる様子を見るリエスティアは、ユグナリスの左手に自身の右手を重ねながらある事を伝えた。
「……ユグナリス。あっちを見てください」
「え――……っ!!」
導くようなリエスティアの視線を追うように、ユグナリスは参列者達が座る席の奥へ視線を向ける。
するとユグナリスは青い瞳を見開き、驚愕の表情と声を浮かべた。
そこには何故か、薄らと半透明になっているログウェルの姿が見えている。
更にその隣には、幼くも小さなリエスティアと似た少女の姿も見えた。
それを見ながら唖然した様子を見せるユグナリスは、隣に立つリエスティアに問い掛ける。
「あ、アレは……」
「ログウェル様は、もう視ていたんです。この未来を、未来の『黒』と一緒に」
「……っ!?」
リエスティアのその言葉について、ユグナリスは困惑を強める。
しかしログウェルが遺した本の中に書かれた内容を思い出すと、改めてその意味を理解出来たように思えた。
ログウェルは世界を滅ぼす未来の自分を通じて、世界の滅びを見ている。
そして未来の『黒』と協力し、この未来まで人々を導き続けた。
そんなログウェルが最後に見たのは、今の景色。
再興された新帝都と、そこで自分の弟子が新皇帝へ就任し結婚式する未来の景色を見届けていた。
そしてこの未来を視たログウェルは、隣に立つ少女の姿をした『黒』へ話し掛ける。
『――……ほっほっほっ。やっと、良い未来へなったようじゃな』
『これも、貴方のおかげです。ログウェル=バリス=フォン=ガリウス』
『儂は何もしとらんよ。全ては、若者達が頑張ったおかげじゃろうて』
『そうですね。……そろそろ、行きましょうか?』
『そうじゃな。この未来にする為にも、もう一働きしよう。――……元気でな、幸せな弟子よ』
二人はその未来を見届けると、その背後の白い扉を作り出す。
そしてその扉は向こう側へ開き、二人はその先へ歩み始めた。
それを見たユグナリスは、去ってしまおうとするログウェルを呼び止めようとする。
しかしそれを遮ったのは、彼の左手を握る右手を優しく抱き寄せるリエスティアだった。
「ログ――……リエスティア……?」
「……ログウェル様は、きっと……この日の為に、ずっと頑張ってくれていたんです」
「!」
「この未来を私達に視せる為に、ずっと……。だから、今は……」
ユグナリスの左腕を抱き寄せながら、リエスティアは涙を微かに流して震える言葉を呟く。
それを聞いたユグナリスは言葉の意味を理解し、白い扉へ歩み去っていくログウェルを見送った。
そして白い扉は閉じられ、二人の視界から消えてしまう。
二人以外はそうした光景を誰も視認できていない事を改めて知ったユグナリスは、僅かに涙を浮かべながらも微笑みを戻して呟いた。
「分かったよ、リエスティア。……分かったよ、ログウェル。俺は必ず、アンタが導いたこの未来を……守ってみせるから……っ」
師匠であるログウェルが導いた未来を守る事を、ユグナリスは改めて心に誓う。
それに誓いによって、ようやくユグナリスは自分が選ばれなかった答えは導き出せたのだった。
こうして複雑に絡み合う数多の悲劇を乗り越えたユグナリスとリエスティアは、この日に本当の夫婦へと至る。
それこそ老騎士ログウェルが最後に視た未来であり、最後の弟子を見届けた景色だった。
0
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
【完結】国外追放の王女様と辺境開拓。王女様は落ちぶれた国王様から国を買うそうです。異世界転移したらキモデブ!?激ヤセからハーレム生活!
花咲一樹
ファンタジー
【錬聖スキルで美少女達と辺境開拓国造り。地面を掘ったら凄い物が出てきたよ!国外追放された王女様は、落ちぶれた国王様゛から国を買うそうです】
《異世界転移.キモデブ.激ヤセ.モテモテハーレムからの辺境建国物語》
天野川冬馬は、階段から落ちて異世界の若者と魂の交換転移をしてしまった。冬馬が目覚めると、そこは異世界の学院。そしてキモデブの体になっていた。
キモデブことリオン(冬馬)は婚活の神様の天啓で三人の美少女が婚約者になった。
一方、キモデブの婚約者となった王女ルミアーナ。国王である兄から婚約破棄を言い渡されるが、それを断り国外追放となってしまう。
キモデブのリオン、国外追放王女のルミアーナ、義妹のシルフィ、無双少女のクスノハの四人に、神様から降ったクエストは辺境の森の開拓だった。
辺境の森でのんびりとスローライフと思いきや、ルミアーナには大きな野望があった。
辺境の森の小さな家から始まる秘密国家。
国王の悪政により借金まみれで、沈みかけている母国。
リオンとルミアーナは母国を救う事が出来るのか。
※激しいバトルは有りませんので、ご注意下さい
カクヨムにてフォローワー2500人越えの人気作
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
異世界に移住することになったので、異世界のルールについて学ぶことになりました!
心太黒蜜きな粉味
ファンタジー
※完結しました。感想をいただけると、今後の励みになります。よろしくお願いします。
これは、今まで暮らしていた世界とはかなり異なる世界に移住することになった僕の話である。
ようやく再就職できた会社をクビになった僕は、不気味な影に取り憑かれ、異世界へと運ばれる。
気がつくと、空を飛んで、口から火を吐いていた!
これは?ドラゴン?
僕はドラゴンだったのか?!
自分がドラゴンの先祖返りであると知った僕は、超絶美少女の王様に「もうヒトではないからな!異世界に移住するしかない!」と告げられる。
しかも、この世界では衣食住が保障されていて、お金や結婚、戦争も無いというのだ。なんて良い世界なんだ!と思ったのに、大いなる呪いがあるって?
この世界のちょっと特殊なルールを学びながら、僕は呪いを解くため7つの国を巡ることになる。
※派手なバトルやグロい表現はありません。
※25話から1話2000文字程度で基本毎日更新しています。
※なろうでも公開しています。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる