26 / 39
26話 ダニエルside
しおりを挟む
魅了魔法……?魅了魔法とはなんだ?とダニエル達は疑問に思った。
「マリーナとやら、魅了魔法を使ったのか?」
「わ、私は、そんなの知りません!」
「ほうお、しかし影がそう言っておる。そして魅了魔法を使っていなくても自分より高位の存在に冤罪を掛けたとなると罪は重くなるだろうな」
「私はそんな事していません!」
マリーナが必死にしていないと言う。しかし、今まではマリーナの言う事が正しいと思っていたが、このまま信じていて良いのものかとも思う……。
その間にもマリーナは俺や側近達に『私は悪くない。信じて!ね?』と焦った様に話してくる。
「私は悪くない! だってこの世界のヒロインで私が主人公よ! アレクシアは悪役令嬢だもの! 断罪されて当然だわ!」
マリーナが訳の分からない事を言い出した。ヒロイン?悪役令嬢?
「私は悪くない! 悪くない! みんな信じてよー!!」
その瞬間、国王陛下をはじめ、王妃陛下、宰相、重役達、影達が何かを感じた。
「決定打が出たな……。衛兵! その女を魔力封じを付けて捕えよ! 私の前で、魅了魔法を使った!」
そう父上が言った瞬間に衛兵が来てマリーナを捕らえていた。何が起きたのかも分からずダニエル達は呆然とする。
「何するのよ! いや! ダニエル様ー助けて! みんな助けて!」
マリーナに言われハッとして助けようとした。すると、父上に言われた。
「ダニエル、お前はまだ分からんのか! その女は犯罪者だぞ!」
犯罪者……?マリーナが……?マリーナは聖女では無いのか……?俺は、俺は、間違っていた……?
「早く助けてよ! ダニエル! みんな!」
俺以外もみんな助けようとはしない。学園では自分達が権力の頂点だったがここでは通用しない……。だから国王陛下の威圧を掛けられただけでマリーナを助ける勇気が無い……。
「衛兵、地下牢へ入れとけ」
「私は、この世界のヒロインよ! 聖女よ! みんな私を助けなさいよ! こんな事して許されると思っているの! 早く助けろ!」
「陛下の前で煩いですね……。早く連れて行きなさい」
マリーナはギャーギャー騒ぎながら連れて行かれた。
「さて、お前達も覚悟は出来ているな?」
「お、俺達は、騙されていたんだ!」
側近達がびっくりした様な顔で俺の顔を見てくる。しかし、俺に便乗する様にマリーナに騙されていたと次々に言った。
「それでも、お前が勝手に冤罪であるアレクシアを追放した事は無くならない。お前達の処分は追って伝える。それまでは北の塔に監禁しておけ。 連れて行け」
「父上! 待ってください! 父上!」
俺は何回も父上と呼んだが聞き入れてくれはしなかった。
そして、北の塔へ監禁された。
「マリーナとやら、魅了魔法を使ったのか?」
「わ、私は、そんなの知りません!」
「ほうお、しかし影がそう言っておる。そして魅了魔法を使っていなくても自分より高位の存在に冤罪を掛けたとなると罪は重くなるだろうな」
「私はそんな事していません!」
マリーナが必死にしていないと言う。しかし、今まではマリーナの言う事が正しいと思っていたが、このまま信じていて良いのものかとも思う……。
その間にもマリーナは俺や側近達に『私は悪くない。信じて!ね?』と焦った様に話してくる。
「私は悪くない! だってこの世界のヒロインで私が主人公よ! アレクシアは悪役令嬢だもの! 断罪されて当然だわ!」
マリーナが訳の分からない事を言い出した。ヒロイン?悪役令嬢?
「私は悪くない! 悪くない! みんな信じてよー!!」
その瞬間、国王陛下をはじめ、王妃陛下、宰相、重役達、影達が何かを感じた。
「決定打が出たな……。衛兵! その女を魔力封じを付けて捕えよ! 私の前で、魅了魔法を使った!」
そう父上が言った瞬間に衛兵が来てマリーナを捕らえていた。何が起きたのかも分からずダニエル達は呆然とする。
「何するのよ! いや! ダニエル様ー助けて! みんな助けて!」
マリーナに言われハッとして助けようとした。すると、父上に言われた。
「ダニエル、お前はまだ分からんのか! その女は犯罪者だぞ!」
犯罪者……?マリーナが……?マリーナは聖女では無いのか……?俺は、俺は、間違っていた……?
「早く助けてよ! ダニエル! みんな!」
俺以外もみんな助けようとはしない。学園では自分達が権力の頂点だったがここでは通用しない……。だから国王陛下の威圧を掛けられただけでマリーナを助ける勇気が無い……。
「衛兵、地下牢へ入れとけ」
「私は、この世界のヒロインよ! 聖女よ! みんな私を助けなさいよ! こんな事して許されると思っているの! 早く助けろ!」
「陛下の前で煩いですね……。早く連れて行きなさい」
マリーナはギャーギャー騒ぎながら連れて行かれた。
「さて、お前達も覚悟は出来ているな?」
「お、俺達は、騙されていたんだ!」
側近達がびっくりした様な顔で俺の顔を見てくる。しかし、俺に便乗する様にマリーナに騙されていたと次々に言った。
「それでも、お前が勝手に冤罪であるアレクシアを追放した事は無くならない。お前達の処分は追って伝える。それまでは北の塔に監禁しておけ。 連れて行け」
「父上! 待ってください! 父上!」
俺は何回も父上と呼んだが聞き入れてくれはしなかった。
そして、北の塔へ監禁された。
0
あなたにおすすめの小説
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
婚約が白紙になりました。あとは自由に生きていきます~攻略対象たちの様子が何やらおかしいですが、悪役令嬢には無関係です~
Na20
恋愛
乙女ゲーム"この花束を君に"、通称『ハナキミ』の世界に転生してしまった。
しかも悪役令嬢に。
シナリオどおりヒロインをいじめて、断罪からのラスボス化なんてお断り!
私は自由に生きていきます。
※この作品は以前投稿した『空気にされた青の令嬢は、自由を志す』を加筆・修正したものになります。以前の作品は投稿始め次第、取り下げ予定です。
※改稿でき次第投稿するので、不定期更新になります。
弟が悪役令嬢に怪我をさせられたのに、こっちが罰金を払うだなんて、そんなおかしな話があるの? このまま泣き寝入りなんてしないから……!
冬吹せいら
恋愛
キリア・モルバレスが、令嬢のセレノー・ブレッザに、顔面をナイフで切り付けられ、傷を負った。
しかし、セレノーは謝るどころか、自分も怪我をしたので、モルバレス家に罰金を科すと言い始める。
話を聞いた、キリアの姉のスズカは、この件を、親友のネイトルに相談した。
スズカとネイトルは、お互いの身分を知らず、会話する仲だったが、この件を聞いたネイトルが、ついに自分の身分を明かすことに。
そこから、話しは急展開を迎える……。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる