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27話 国王side
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ついにダニエルがやらかした……。いつかは絶対何かすると思っていたが、やらかした事が大き過ぎる。まあ、これであの女達の勢力が少しは落ちるか……。大体、ダニエルは私の子かも分からないが、まあ、絶対に私の子では無いという確信もなくセシリアには悲しい思いをさせてしまった……。
しかし、セシリアが子供には罪がないから平等にちゃんと接してとお願いされ、私もダニエルをセシリアとの子達と同じ様に接してきた。
だけど、ダニエルはとことんダメだった。王家に生まれた以上他の者達より責任は思い。だから厳しく教育してきた。もちろんセシリアとの子であるエドワードとジェラルドも同じ様に。誰が王に相応しいか見極めながら……。エドワードとジェラルドはさすが私とセシリアの子で、王家の責任を理解し、勉学に励み、武術も真面目に学んでいった。
だが、ダニエルは自分に厳しくする者から逃げていった。自分に甘い事を言う者達だけを側に置いた。そして、あの女もダニエルにすごく甘かった。プライドだけは高く母親そっくりに育っていくダニエルを見ながら婚約者であるアレクシアに望みをかけていた。
曖昧な血ではこの王家のましてはこのパンテル王国の王にはなれない。だから私の従兄妹であるアーリアの子、アレクシアを婚約者にした。それにアレクシアならあの父親がいるからあちら側にも不審に思われない。それに忘れ形見であるアレクシアも王家に入れることができるし、あの父親から離せる。
その分セシリアには文句を言われた。アレクシアの婚約者は私の息子がよかったと。確かにそうしたかったが、まだその時はダニエルを見捨ててなかった。しかし、それが1番の間違えだった……。
ーーーーダニエル達が監禁された夜。
「アイザック……」
「セシリア、君の言う通りにアレクシアをエドワードかジェラルドの婚約者にすれば良かった……。アーリアの忘れ形見であるアレクシアを私が決めた婚約で傷つけて、守れなかった……」
「だから言ったでしょう? わたくしの娘にしたいと」
「ああ、後悔している……」
そんな私をセシリアは抱きしめてくれた。
「アイザックが弱気になっているのは分かっていますが、早くアレクシアを見つけなくてはね?」
優しくセシリアが言う。その通りだ。しかし、もうアレクシアの捜索はもう派遣している。あいつらは魔の森に追放したと言っていた。どうか、どうか、アレクシアが無事である事を祈って……。
するとそこへ窓の外に鴉が飛んできた。この鴉はヴィンセントの鴉だ。急いで窓を開ける。すると鴉は伝言を伝えた。
『アレクシアは私が保護した。魔王城にいる。事情を聞きたい。近々会おう……』
鴉は伝言を伝えると帰っていった。
「アイザック!」
「ああ、ヴィンセントに感謝だ。……よかった」
「ええ、早くアレクシアに会いに行かなくては」
「そうだな、会って謝らないとな……」
謝って済む問題では無いが、アレクシアの無事を確認したら謝りたい……。
しかし、セシリアが子供には罪がないから平等にちゃんと接してとお願いされ、私もダニエルをセシリアとの子達と同じ様に接してきた。
だけど、ダニエルはとことんダメだった。王家に生まれた以上他の者達より責任は思い。だから厳しく教育してきた。もちろんセシリアとの子であるエドワードとジェラルドも同じ様に。誰が王に相応しいか見極めながら……。エドワードとジェラルドはさすが私とセシリアの子で、王家の責任を理解し、勉学に励み、武術も真面目に学んでいった。
だが、ダニエルは自分に厳しくする者から逃げていった。自分に甘い事を言う者達だけを側に置いた。そして、あの女もダニエルにすごく甘かった。プライドだけは高く母親そっくりに育っていくダニエルを見ながら婚約者であるアレクシアに望みをかけていた。
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