ノイジーガール ~ちょっとそこの地下アイドルさん適性間違っていませんか?~

草野猫彦

文字の大きさ
63 / 207
五章 フェスティバル

63 ファーストアルバム

しおりを挟む
 過去のデータを見れば、日本でのアルバムの売り上げなどは、21世紀初頭に頭打ちになっている。
 これは実際のアルバムの売れ行きであり、音楽のネット配信が現実的になってきたからだ。
 もっともシングルのレンタルなどは、まだしばらくレンタル需要は大きかったし、アイドルのシングルはまとめ買いなどがあった。
 まだ俊たちが子供の頃の話であるが、あれがセールスのランキングを席巻したせいで、売り上げと本当の人気に乖離が出来たのではなかろうか。
 ただその時代については、本当に俊もろくに調べていない。

 そんな俊の家に送られてきた、100枚のディスク。
 Noiseの名前と「1」とだけ書かれたものである。
「ツェッペリンの真似か?」
 信吾はそう茶化したが、俊はまともに応対する。
「あれはローマ字で、ファーストアルバムはバンド名だけじゃなかったっけ?」
 ジャケットデザインも、かなり簡単なものである。
 白地に黒で正六角形が書いてあり、その中に六芒星が同じ太さの線で書いてあるというものだ。
 左上にNoise、そして真ん中に「1」の数字。

 ジャケットのデザインは、適当に皆の意見を聞いて、最終的には俊が決めた。
 西園は正式なメンバーではないので、特に案は出していない。
 ただ適当と言っても、メンバーの人数が六人であることを考えると、意味が出てくるのではないか。
 ブックレットも俊が大学の知り合いに頼んで、安く作ってもらったものだ。
 最終的にはレーベルに任せたが、素材は全て提供した。
「うわ~、ちゃんとしたCDだ」
 千歳が当たり前のことに驚く。
「最近は現物のアルバムなんて見ること少ないしね」
 配信が主流の時代なので、暁もそんなことを言っている。
 それでも暁はまだ、父のCDなどをたくさん見ているのだろうが。
 月子は自分たちのCDを手渡しで売っていたし、男の方のメンバーは、普通に好みのCDを本体で持っている。

 さしあたっての仕事は、このCDを売ることである。
 ライブハウスで売れば、流通を通していないし店舗の取り分もないので、かなりの儲けになる。
 それでも20万円といったところで、それを六人に分けるのだが。
 つまりあれだけ頑張って、一人三万ちょい。
「バンドの人数って、少ない方が有利なのか」
「それ以上言ってはいけない」
 千歳の言葉を止める俊である。
 バンドメンバーを減らそうなどと考えるのは、この段階ではない。

 そもそも100枚全部、そう簡単に売れるものでもないだろう。
「誰か自分用にほしい人間いるか?」
「あ~、じゃあ俺、実家に送るわ。定期的に連絡してないと心配するし」
「うちも自分で聴くように一枚もらおうかな」
「あたしもお父さんに聴いてもらう」
「う~ん、うち多分、読み込む機械がないと思う」
「PCがあったら安くプレイヤーは売ってると思うぞ」
「じゃあ一枚もらっておこうかな」
「わたしもレッスン上のプレイヤーで聴いてもらう」

 月子が一枚、CDを持っていく。
 それがどういう影響を与えるのか、俊は想像してしまう。
「まずは次のライブだな」
 10枚売れたらいいぐらいかな、と俊は思った。
 そもそも300人しか入らないハコであるのだ。



 ワンマンライブを、出来るぐらいには曲は増えてきた。
 だが実際に演奏できるのは、まだまだ数が足りていない。
 千歳の技術の向上待ちなのだ。
 もっともその上達速度は、夏休みになってからかなり上がっている。
 軽音部と暁の家の防音室で、相当に弾いているらしい。

 指の絆創膏が痛々しいが、最初は誰でもああなるのである。
 生まれつき、とんでもなく皮が丈夫な人間もいるが。
 あとは暁のように、知らない間に弾いていたというケースだろうか。
 集中力の続く限り練習するが、だいたい千歳に限界が来て休憩となる。
 ただその間には、暁がギターを弾いて、それを千歳が歌ったりするのだが。

 ギターが二本あるなら、それだけでもある程度は成立する。
「なんだか歌えるアニソンだけどんどん増えてくな」
 信吾は苦笑するが、今はアニメとのタイアップが一番売れる時代とも言える。
「80年代のアニソンってオーパーツみたいに、名曲があったりするよな」
「タフボーイ以外にペガサス幻想とかも、外国人カバーがあるぞ」
 もちろん二人はおろか、西園でさえ生まれていない時代だ。

 それにしてもこれだけ聴いていると、本当に千歳の歌は表現の幅が広い。
 月子の一点突破とは、全く違うタイプだ。
 しかしコーラスをすると、見事に合っていくのだ。
 その意味ではフェスに選んだ曲は、良かったと思う。
 艶があると言うか、ハスキーなわけではないが、粘りがあって色気もある。
 高校生の表現力とは、ちょっと違うと思う。
(デビュー前の彩が、こんな感じだったかな)
 感情の乗せ方が、月子とも似ている。
 月子の場合は唄の素養の影響もあるのだろう。

 不遇や不幸が、才能を育てる。
 そんな説もあるが、確かに月子や千歳は、不遇や不幸な目に遭っている。
 しかし千歳の場合は、昔からそんな環境であったわけではない。
 また暁の場合も、父親と二人暮らしとはいえ、それを不幸とは感じていないだろう。
 俊にしても、自分の人生は充分に、ショッキングな出来事が多かったと思う。
 ただそういった、精神に与えられた衝撃によって、何かを生み出そうとする原動力にはなるのかもしれない。
 暁の場合はかなり、特殊な環境で育ったというところが大きい。

 自分に才能があるとは思わない俊である。
 だが小器用に色々とこなせるのは、幼少期からの環境があったのは確かだ。
 そしてこの、自分の中に燃える、音楽に対する執念じみた感情。
 貪欲にインプットした先には、名曲となりえる楽曲が誕生した。
 ノイジーガールの再生数はいまだに伸び続けている。
 いよいよ音源として販売すると発表した時も、絶対に買うというコメントが100件はついた。
 あまり信用はしていないが。
「さて、そろそろ休憩は終わって、練習再開するか」
 そう言うと、げんなりとした顔をしながらも、ちゃんと立ち上がる千歳であった。



 本日のハコはストレンジという、規模としてはホライズンと同程度のライブハウスだ。
 そしてやっと物販がある。音源であるアルバムだ。
 今時アルバム、と思う人間は多いかもしれないが、念のために販売スタッフを友人に頼んでおいた。
 こういう時は身近に貸しを作っておくのがいい。
 メンバーに販売をさせるのは、女性陣だと問題があるだろうし、信吾などは前のバンドからのおっかけがいる。
 俊は様々な手続きに忙しいし、ならば西園に任せるかというと、そういうわけにもいかないだろう。

 ノイズはバンドとしての露出はさほど多くない。
 月子はルナとしてオリジナルを二曲公開しているが、それはギターソロなどを短縮した打ち込みを使っている。
 再生数はとんでもないものになっているが、フルレコーディングしたものはまだ流していない。
 そしてライブはリピーターが多い。
 なのでなかなか、その実体が広がっていっていないところはある。

 フロントを女三人で固めて、リズム隊とシンセサイザーが男。
 いや、それならキーボードを女にやらせるべきなのでは?
 そんな感じの印象を、いわゆる硬派なバンドは持っている。
 リードギターとギターボーカルが女子高生というのも、いかにも話題先行ではないのか。
 ただリハの様子を見ていると、それは偏見だと分かる。

 前回の失敗を踏まえてか、いつにもまして音作りに慎重な暁。
 リズム隊も音響をしっかりと確認する。
 そういった面を含めて、全てを統括して確認するのが俊である。
「ボカロPがバンドなんか組むんじゃねえよ」
 そんな声も聞こえてくるし、ネットに書き込まれることもある。
 確かに最初は、俊もユニットでやろうとは思っていたのだ。

 単純なユニットよりも、むしろ成功からは遠ざかった気がする。
 だが表現出来る幅は、大きく広がった。
 アナログでフィジカルな音と言ったらいいだろうか。
 人間は正確すぎる音には、むしろ共感しづらいとも言われる。
 それがLPのリバイバルブームになったりするのだ。

 本日の出番は、五組中の三番目。
 他のバンド目当ての客も、それなりにいるはずであろう。
「フェスへの参加も決まったし、その告知もCD販売と一緒にしないとな」
 MC担当の俊が、少しいつもと勝手が違うので、ぶつぶつと呟いて確認する。
 曲自体は相変わらず、千歳のリズムギターが不安だ。
 後は暁が、前回の失敗を引きずっていないか。

 俊はそのあたり、リズム隊とも話してある。
 なにしろノイズは、暴走しかけたことはあっても、あそこまで失敗に近くなったことはない。
「月子に引っ張ってもらうしかないかな」
 信吾としては、フロントの三人の中では、一番月子に期待しているらしい。
 月子は確かに、ステージ経験は圧倒的に豊富だ。
 失敗してきた経験も多く、むしろ失敗ばかりであったと言える。
 だがここのところはたまにステージを見に行っても、圧倒的な存在感を示している。



 これまでは暁のギターが、二人のボーカルを引き出すということが多かった。
 だがバンドというのは、一方的な方向性ではいけないだろう。
 暁を自分が引っ張るというのは、どうも月子の意識にはなかったらしい。
 そもそも練習の間は、暁に異常など感じていなかったのだ。
「俺も心配のしすぎかもしれないとは思うんだけどな」
 それでも俊がそう言うなら、意識するのが月子である。

 楽屋で出番を待つ。
 暁の様子は、やはりいつも通りだと思う。
 ただ失敗の後だけに、いつも通りであるのを必至で装う、ということもあるのだ。
 男性陣はそういう経験がかなりある。
 月子もずっと、失敗ばかりであった。特にダンスは。
 今では歌を求められているので、ほとんど失敗はないが。

 月子はアイドルと言うよりも、アイドル風のシンガーという領域に変化しようとしているのだ。
 80年代の後半ぐらいまでであれば、この才能には普通に注目されただろう。
 ソングライトが出来ないので、純粋なシンガーになるのだろうが。
 他人との距離感が上手く測れないという人格が、俊に見つけられるのを待っていたようにも思う。
 俊は己の音楽の才能を低く見ている。
 だが少なくとも、才能を見抜く、あるいは聞き分ける能力は、間違いなく持っているだろう。
 
 やがて出番が回ってくる。
 メンバー全員が、ステージに向かう。
 先頭を俊、その後ろに西園と信吾、月子に千歳、最後に暁。
 機材をセットし、簡単なチェックを行う。
 全員からOKのサイン。
『どうも、ノイズです。ここでやるのは初めてになりますんで、まずは挨拶代わりに』
 シンセサイザーで作った音が流れ出す。
『タフボーイ』
 そして暁のギターが始まった。

 西園のドラム、信吾のベースと重なって、ヘヴィな音を鳴らす暁。
 この音をあの、中学生みたいな女の子が鳴らしているのか、と初めての客はだいたい驚く。
(う~ん、悪くはないんだろうけど)
 微妙な感じかな、と思っていたところで月子のボーカル。
 タフボーイは月子も千歳も、どちらであってもメインボーカルで歌える曲だ。
 あるいはほぼ完全にコーラスでハーモニーにすることもある。
 だが今日は月子メインで、と伝えてある。

 掛け声がオーディエンスの間からもかかり、そしてボーカルへと。
 相変わらず英語は微妙だが、さすがにこれは歌いなれてきている。
 その月子の、透き通ったパワーに、身構えていない者はガツンとやられた。
 月子はロックを歌わせても、なんだかんだソウルになってしまうのだ。あるいはブルースと言うべきか。
 音楽には厳密には、そんな垣根はないとも思うのだが。



 ハコを完全に暖めて、一曲目が終わる。
 次はあのバンドであるが、その前にMCが入る予定だった。
 だがこれは事前に、二つのパターンを考えていた。
 暁の調子を見ての判断になるが、やはり行けると俊は判断した。
 フロントの三人には、やはり特別な力があるのだ。

 入り方が主に二種類あるこの曲。
 暁が視線を西園に向けたが、その西園から暁は指差される。
(アニメ版か)
 ふうと息を吐いて、髪ゴムを外す。
 そしてそこから、ギターソロのイントロが始まった。
『二曲目! あのバンド!』
 ここは千歳がメインボーカルである。

 暁のギターイントロが終わるのと共に、PAが照明などを操作し、他のパートの演奏が始まる。
 楽曲版ではなく、アニメ版の入り方である。
 既にイントロの段階から、暁のギターは叫んでいた。
 それは怒りの叫びである。
 タフボーイではまだしも抑圧されていた、己に対する怒り。
 それが解放されて、激しいリフとなったのだ。

 感情を見事に叩き付けていく。
 そしてそれを、しっかりと周囲がサポートする。
 より強く歌うべきところは、月子と千歳の声がハーモニーになる。
 重さと甘さに対して、透明感。
 それがより楽曲を重層的にしていく。

 普段からギターパフォーマンスなど、あまりしない暁。
 だがこの解放されている感じの中では、恍惚とした笑みを浮かべてギターを歌わせる。
 そのわざとらしくない動作の中で、凄まじい速さで指が動いていく。
 時折わざと、ピッチをずらしていく。
 その不協和音が、逆にフィーリングを感じさせる。
 これはもう才能か、あるいは莫大な経験の果てにしか存在しない。
 二曲目でもう完全に、ノイズの演奏はオーディエンスを熱狂させることに成功していた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...