5 / 41
(5)エッチに興味はあるけど恋のハードルは高い
しおりを挟む
大学を卒業して六年、カナダの出版社で働いていた私は、三年目に経済誌からファッション誌に異動して強烈な嫌がらせの洗礼を受け、まさしく心身共に削られる日々を送った。
そこに嬉しい誤算があったとすれば、意図せずして完全にダイエットに成功したことくらいかも知れない。
もちろん自分を変えるために大学時代も運動や食事には気を配っていたし、体重が落ちなかった訳じゃない。でも人よりぽっちゃりしてたし、まだまだ痩せるお肉を蓄えていたのは事実。
そうして精神的にも肉体的にも鍛えられ、ファッション誌の仕事にも慣れてきた頃、私が上司に呼び出されたのは、カナダの市民権を取得するのどうかについてだった。
「ミトマに新たなポストを任せるか判断に困ってるの」
「外国人である、今の状態では無理ってことですね」
「上が納得しないからね。決めるのは貴方自身よ」
既に永住権の取得は済ませていたけど、私自身がずっとカナダに住んで生活するかどうか、迷っていることに上司は気付いていたんだと思う。
市民権を取得すれば、いよいよ日本国籍を捨てることになるし、仕事はもちろんやり甲斐も感じていたけど、送り出してくれた家族や菜智の顔がふと浮かんでしまった瞬間に私は悟った。
(私、ずっとここに居たいワケじゃないんだな)
日本での転職活動は思っていたよりも大変だったけど、上司の推薦状は想像した以上に強力な後押しをしてくれて、私は結局それを切っ掛けに日本に帰国することを決めた。
「ヒュウ。どこのゴージャスなお姉様かと思ったらミトマじゃないか」
「また、そうやって揶揄う」
「揶揄ってないよ。本当にゴージャスになったよ」
そもそもバンクーバーに出た私とは違い、地元のカルガリーに戻ったイーサンたちとは、仕事が忙しくてなかなか会うことが出来ず本当に久しぶりに会う。
「でもミトマが日本に帰っちゃうなんて」
「本当に急だよ。ルークは知ってんのか」
久々に会う約束をしたイーサンとエリオットは、大きな喧嘩もなく、相変わらず仲が良いパートナー同士。
片や私と言えば、同じくバンクーバーで働くルークとは今でも気心知れた関係で、デートみたいに出掛けることはあっても恋人とは言えないし、もちろん身体の関係もない。
「もちろん知ってるよ。凄く反対されたけど」
「そりゃ反対もするだろ」
「早く応えてあげないと、ルークは七年も待ってくれてるのに」
「いやいや、待たせてるワケじゃないよ。ルークとはただの友だちだから」
カナダに長く住んでみて、友だちは男女問わずたくさん出来たし、仕事も色々と経験できたと思う。
明るく染めた髪、ファッション誌のエディターとして、必要最低限の常識だと言われて覚えたファッションやメイク、ネイルの手入れ、そして仕事のストレスからガクッと落ちた体重。
ルーク以外にもデートする相手が居なかった訳じゃないけど、恋にまで発展することはなく、かと言ってワンナイトで経験を積むこともなかった私に、恋愛のアレコレは分からない。
二十八にもなって私の身体の敏感な所に触れたのは、結局ディルドとヤリチン男だけなのは、口が裂けても人には言えない。
だけどハジメテがディルドではなかったことに関しては、翔璃にちょっとだけ感謝してる。初体験がディルドじゃあまりにも辛すぎる。
そんなくだらないことに意識を取られていたら、話を聞いてないだろうと、私に冷ややかな視線を向ける二人にハッとして我に返る。
「ミトマ、今からでも遅くないよ。考え直さない?」
「なにを? 帰国のことならもう仕事も見つけたし、家も借りちゃったから」
転職先の株式会社ユニバーサルブックスは、人気ウェブ小説の書籍化やコミカライズだけでなく、DVDやキャラクターグッズ、2.5次元舞台などを企画・制作もする会社らしい。
会社の情報が不明瞭なのは、私の所属は海外事業部で、海外書籍を取り扱う吸収合併した会社が母体となるイレギュラーな部署だからだ。
「でもミトマ、そんなにゴージャスになって日本に戻ったら知り合いは驚くんじゃないか」
イーサンは楽しげに肘をついて、綺麗になったよねと努力を認めてくれる。
「どうだろうね。友だちとはビデオ通話してるし、同級生とかは連絡取ってないから、会ったとしても分からないだろうね」
「ミトマの外見を揶揄って笑ってたヤツらか。本当に下品だよね」
「いや、アレは私にも責任があって、言い返していじめられるのが嫌だったらからさ」
「これからはそんなことないと思うけど、笑顔にするのと、堪えてまで笑われることは違うんだからな」
エリオットは菜智と同じようなことを言う。だから私はこの二人が大好きだ。
「大丈夫よ。誰の親友だと思ってるの」
私が強気に返すと、エリオットは満足そうに笑って、乾杯しようとグラスを傾ける。
リバウンドなくダイエットに成功したことで、肉体的な変化だけで自信が持てると思い込んでたけど、長年卑屈に生きてきた私にとって、中身までは変えられなかった。
それを叱咤して鼓舞してくれたのは、紛れもなくイーサンとエリオットで、もちろんルークも私を支えてくれた。
「ごめん、遅くなったみたいだね。あれ、俺も呼ばれてたよね」
イーサンやエリオットと雑談しながらお酒を楽しんでると、そこに颯爽と現れたルークが合流する。
「おお、ルーク! 久しぶりじゃないか」
「ハイ、ガイズ。本当に久しぶりだね」
立ち上がったイーサンやエリオットとハグすると、さりげなく私の隣に座ったルークが、今日も綺麗だねと極上の微笑みを浮かべる。
「珍しく仕事が立て込んじゃってね。お待たせ」
「大丈夫だよ。そんなに待ってないし」
「やれやれ、王子がこんなに尽くしてるのに、お前は冷たいお姫様だねミトマ」
ルークの様子を見て、エリオットがわざとらしく額に手を当てて嘆かわしいと悲痛に訴える。
「本当にね、ミトマはルークに冷たいと思うよ」
「冷たくなんかないよ。ルークもちゃんと言ってやってよ。ソフィアって可愛い恋人の話」
私が笑いながらルークの肩を叩くと、イーサンとエリオットは信じられない物でも見るように目を見開いて、口をパクパクさせている。
「ルーク、二人に話してなかったの」
「そうかも知れないね」
困ったように笑うルークに、黙ってて欲しいことだったのかとすぐに謝ると、構わないよと優しい笑顔が返ってくる。
「マジかよ王子」
「本当にいいの? ルーク。キミにとってのプリンセスはミトマしかいないはずだろ」
「だから、私たちはそういうんじゃなくて友だちだって言ってるでしょ」
「ふふ、ミトマは確かにプリンセスだけど、俺なんかでは手が届かないクイーンかもね」
「ルークまで悪ノリしないでよ。冗談ばっかり」
少しだけ緊張するような空気の中で、それでも私は友人で居てくれるルークの優しさに甘えている自覚はあった。
もっと素直に、もっと自信が持てていれば、彼には向き合えたかも知れない。だけどそれをしなかったのは私の意思だし、友だちでいることを望んで彼に求めたのも私。
「それで、今日はそのキミのプリンセスの話を聞かせてくれるの」
イーサンの言葉が切っ掛けに、飲み会は大いに盛り上がった。
そこに嬉しい誤算があったとすれば、意図せずして完全にダイエットに成功したことくらいかも知れない。
もちろん自分を変えるために大学時代も運動や食事には気を配っていたし、体重が落ちなかった訳じゃない。でも人よりぽっちゃりしてたし、まだまだ痩せるお肉を蓄えていたのは事実。
そうして精神的にも肉体的にも鍛えられ、ファッション誌の仕事にも慣れてきた頃、私が上司に呼び出されたのは、カナダの市民権を取得するのどうかについてだった。
「ミトマに新たなポストを任せるか判断に困ってるの」
「外国人である、今の状態では無理ってことですね」
「上が納得しないからね。決めるのは貴方自身よ」
既に永住権の取得は済ませていたけど、私自身がずっとカナダに住んで生活するかどうか、迷っていることに上司は気付いていたんだと思う。
市民権を取得すれば、いよいよ日本国籍を捨てることになるし、仕事はもちろんやり甲斐も感じていたけど、送り出してくれた家族や菜智の顔がふと浮かんでしまった瞬間に私は悟った。
(私、ずっとここに居たいワケじゃないんだな)
日本での転職活動は思っていたよりも大変だったけど、上司の推薦状は想像した以上に強力な後押しをしてくれて、私は結局それを切っ掛けに日本に帰国することを決めた。
「ヒュウ。どこのゴージャスなお姉様かと思ったらミトマじゃないか」
「また、そうやって揶揄う」
「揶揄ってないよ。本当にゴージャスになったよ」
そもそもバンクーバーに出た私とは違い、地元のカルガリーに戻ったイーサンたちとは、仕事が忙しくてなかなか会うことが出来ず本当に久しぶりに会う。
「でもミトマが日本に帰っちゃうなんて」
「本当に急だよ。ルークは知ってんのか」
久々に会う約束をしたイーサンとエリオットは、大きな喧嘩もなく、相変わらず仲が良いパートナー同士。
片や私と言えば、同じくバンクーバーで働くルークとは今でも気心知れた関係で、デートみたいに出掛けることはあっても恋人とは言えないし、もちろん身体の関係もない。
「もちろん知ってるよ。凄く反対されたけど」
「そりゃ反対もするだろ」
「早く応えてあげないと、ルークは七年も待ってくれてるのに」
「いやいや、待たせてるワケじゃないよ。ルークとはただの友だちだから」
カナダに長く住んでみて、友だちは男女問わずたくさん出来たし、仕事も色々と経験できたと思う。
明るく染めた髪、ファッション誌のエディターとして、必要最低限の常識だと言われて覚えたファッションやメイク、ネイルの手入れ、そして仕事のストレスからガクッと落ちた体重。
ルーク以外にもデートする相手が居なかった訳じゃないけど、恋にまで発展することはなく、かと言ってワンナイトで経験を積むこともなかった私に、恋愛のアレコレは分からない。
二十八にもなって私の身体の敏感な所に触れたのは、結局ディルドとヤリチン男だけなのは、口が裂けても人には言えない。
だけどハジメテがディルドではなかったことに関しては、翔璃にちょっとだけ感謝してる。初体験がディルドじゃあまりにも辛すぎる。
そんなくだらないことに意識を取られていたら、話を聞いてないだろうと、私に冷ややかな視線を向ける二人にハッとして我に返る。
「ミトマ、今からでも遅くないよ。考え直さない?」
「なにを? 帰国のことならもう仕事も見つけたし、家も借りちゃったから」
転職先の株式会社ユニバーサルブックスは、人気ウェブ小説の書籍化やコミカライズだけでなく、DVDやキャラクターグッズ、2.5次元舞台などを企画・制作もする会社らしい。
会社の情報が不明瞭なのは、私の所属は海外事業部で、海外書籍を取り扱う吸収合併した会社が母体となるイレギュラーな部署だからだ。
「でもミトマ、そんなにゴージャスになって日本に戻ったら知り合いは驚くんじゃないか」
イーサンは楽しげに肘をついて、綺麗になったよねと努力を認めてくれる。
「どうだろうね。友だちとはビデオ通話してるし、同級生とかは連絡取ってないから、会ったとしても分からないだろうね」
「ミトマの外見を揶揄って笑ってたヤツらか。本当に下品だよね」
「いや、アレは私にも責任があって、言い返していじめられるのが嫌だったらからさ」
「これからはそんなことないと思うけど、笑顔にするのと、堪えてまで笑われることは違うんだからな」
エリオットは菜智と同じようなことを言う。だから私はこの二人が大好きだ。
「大丈夫よ。誰の親友だと思ってるの」
私が強気に返すと、エリオットは満足そうに笑って、乾杯しようとグラスを傾ける。
リバウンドなくダイエットに成功したことで、肉体的な変化だけで自信が持てると思い込んでたけど、長年卑屈に生きてきた私にとって、中身までは変えられなかった。
それを叱咤して鼓舞してくれたのは、紛れもなくイーサンとエリオットで、もちろんルークも私を支えてくれた。
「ごめん、遅くなったみたいだね。あれ、俺も呼ばれてたよね」
イーサンやエリオットと雑談しながらお酒を楽しんでると、そこに颯爽と現れたルークが合流する。
「おお、ルーク! 久しぶりじゃないか」
「ハイ、ガイズ。本当に久しぶりだね」
立ち上がったイーサンやエリオットとハグすると、さりげなく私の隣に座ったルークが、今日も綺麗だねと極上の微笑みを浮かべる。
「珍しく仕事が立て込んじゃってね。お待たせ」
「大丈夫だよ。そんなに待ってないし」
「やれやれ、王子がこんなに尽くしてるのに、お前は冷たいお姫様だねミトマ」
ルークの様子を見て、エリオットがわざとらしく額に手を当てて嘆かわしいと悲痛に訴える。
「本当にね、ミトマはルークに冷たいと思うよ」
「冷たくなんかないよ。ルークもちゃんと言ってやってよ。ソフィアって可愛い恋人の話」
私が笑いながらルークの肩を叩くと、イーサンとエリオットは信じられない物でも見るように目を見開いて、口をパクパクさせている。
「ルーク、二人に話してなかったの」
「そうかも知れないね」
困ったように笑うルークに、黙ってて欲しいことだったのかとすぐに謝ると、構わないよと優しい笑顔が返ってくる。
「マジかよ王子」
「本当にいいの? ルーク。キミにとってのプリンセスはミトマしかいないはずだろ」
「だから、私たちはそういうんじゃなくて友だちだって言ってるでしょ」
「ふふ、ミトマは確かにプリンセスだけど、俺なんかでは手が届かないクイーンかもね」
「ルークまで悪ノリしないでよ。冗談ばっかり」
少しだけ緊張するような空気の中で、それでも私は友人で居てくれるルークの優しさに甘えている自覚はあった。
もっと素直に、もっと自信が持てていれば、彼には向き合えたかも知れない。だけどそれをしなかったのは私の意思だし、友だちでいることを望んで彼に求めたのも私。
「それで、今日はそのキミのプリンセスの話を聞かせてくれるの」
イーサンの言葉が切っ掛けに、飲み会は大いに盛り上がった。
1
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる