色の無いアイツを俺が変えた

兎月星葉

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修学旅行

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「拓真。大丈夫か?」

   勇吾が俺の肩に手を置く。振り返ると勇吾達が心配そうな顔をしていた。

   あー、もう!!何で俺が来未の事で怒ってんだよ。本当、来未を見ていると調子狂う。

「男子決定で良い?」
「女子も決定で良いよね?」
「良いぜ!」
「こっちも良いよ!」
「中西先生ー     決まったよ」

    中西先生は、立ち上がり教卓に戻って来た。もちろん、それに合わせて皆が自分の席に戻る。なんて、出来たクラスなんだ。

「言い忘れてたけど、このグループは、いろんな所で行動するのグループでもあるからな」
「それを言い忘れるなよ!!」

   来未に声を掛けたグループのリーダーも皆を見ながら続ける様に言う。

「納得いくグループ決めで終わったんだから不満は、無いよ」
「そうだね」
「そうだよ」

   後から言い出した奴らは、来未を見てニッコリと笑う。来未も気づいたのか笑いかえす。

   気味が悪い。彼奴ら何か企んでる気がする。かと言って、俺が何とかする事も出来ねぇ……まず、俺と来未は、ただクラスが一緒なだけだった筈だ。つーか、俺は、いつから来未の事を気にするようになったんだ。友達だとすら思ってなかった筈だが……

    色んなことを考えているうちに授業の終わりの挨拶をしていた。座って考えていた筈の俺は、無意識のうちに皆と行動を合わせていたらしい。
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