VRMMOでスナイパーやってます

nanaさん

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せっかくなので

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配信が終わ傭兵ギルドで報酬を受け取った私は何をしようかと考える

「...会ってみようかな」

フレンドリストに表示される彼女がオンラインなのを確認しチャットを送る

『今から会わない?』

数秒後

『会う!どこで会う?』

「早いなぁ...そんなに私と関わりたいのかな まぁいいや」

『最初の街の広場で』

そのまま私はゲームを始めて最初に降り立つ街の広場で静かに佇んで待つ

すると周りがザワザワしだす

「誰か有名人でも来たのかな?」

そんな中 周りを気にせずこちらに向かってくる者が1人

「...承認 したんだね」

「貴方がくれたチャンスを無駄にする訳が無いよ」

「チャンスとかよく分からないけど着いてきて」

どうやら注目の的になってるのは有栖みたいだ

なので手を引きつつ 私のお気に入りのカフェに向かう

「どこに行くの?」

「目立たない場所 」




そうして来た場所は路地の奥にあるオシャレで静かなカフェ

「ここ..?」

「うん 入るよ」

カランカランとベルの音を鳴らして扉を開ける

「おや...キリューさん」

「久しぶり マスター」

このカフェを1人で営んでるマスターだ

名前はそのままマスター

シンプルだなぁと思う

「そちらのお方は...御友人ですか」

「うん、それじゃあメニュー決まったら頼むから」

「承知致しました 今はお客様が他に居ませんから 大事なお話であれば気にせずお話ください  私めは裏でをしてきますので」

「分かったよ 程々にね」

この人の言う整理は別の意味も含まれているが...まぁいい

「それじゃあ何かメニューが決まったら頼もっか 私が奢るよ」

「そ、そんな..悪いよ..」

「久しぶりに話せたんだから良いの それにここ...それなりに高いよ?」

「え...」

どうやらメニューに目を通したらしい

絶句してる

「その分味は三ツ星級 表で店をやらない理由が分からないくらい美味しいよ」

「...ごめん」

「良いの 呼んだのは私だから 好きなの選んどいて」

「..うん」

私はいつものアイスコーヒーとワッフルを頼む

有栖はアイスティーとショートケーキを頼んだみたい

いつの間にかから戻っていたマスターが早速作り始めた

「...」

「...」

気まずい時間がお互い流れる

「..ねぇ」

「?」

「己龍は...私にあんなことを言われてきずつかなかったの?」

「全然 むしろ有栖の幸せに繋がる行動と認識して特に何も思わなかったよ いや...少し悲しかったかもね 」

「...ごめんなさい」

「いいの 気にしなくて それよりも気になったのはあの後 どうなったのかな」

「...己龍の姉と母がやった事を告発 教師もそれを黙認してる人が何人も居たから裁判沙汰になった」

「そっか...苦労をかけちゃってごめんね 」

「いや...私が悪いの 私があの時止めなければ...あんな人間関係なんかに固執しなければ...」

「大丈夫 全部分かってるから 泣かないで 私が悲しくなっちゃう」

「ごめんなさい...ごめんなさい...」

私は席を移動して彼女を抱き締める

「大きくなったね あの時から ずっと君は私より大きかった」

「うう...」

「私は有栖とまた関われるなら全然良いよ それが貴方の幸福に繋がるなら」

「関わりたい...またあの時みたいに一緒に..笑って過ごしたい...」

「そっか ならそうしよう? 今から出来るから」

「うん...」

「それにいろんなことを聞きたいからさ 少し辛いかもしれないけど麗華さん達の事や後輩の事とか」

「うん...」

「ありがとね それじゃあ悲しい気分になるのもあれだし..食べよっか」

マスターが気を遣ってくれたのか静かに頼んだ物を置いといてくれた

「うん...食べる...」

「ふふふ...昔に戻ったみたい」

有栖と仲良く食べさせ合いっこをしてたのを思い出すなぁ

「ねぇ 有栖」

「うん...?」

「食べさせ合いっこ..しない?」

「え..?」

「昔みたいにさ どうかな?」

「い、いいの?」

恥ずかしがってるのか少し顔を赤くしてる

「良いよ 私がしたいんだからさ」

「...うん する」

そんな時

「ちょっと待ったァァァァ!!」

「マスター?」

「その瞬間を写真に納めさせてくれないでしょうか!?」

「私は良いよ 有栖は?」

「..その写真を私達にもくれるなら...」

「もっちろんでございます!!なんなら今回 代金は頂かなくて結構でございます!!!」

そんなに写真が撮りたいのかな?

「いいの?」

「はい!!」

「じゃあそうしよっか 有栖」

「うん..」

ワッフルをナイフで切り取りフォークで刺す

それを有栖の口元に持ってく

「はい、あーん」

「あ、あーん...」

「ああ..素晴らしい...」

「もしかして恥ずかしい?有栖」

「う、うん...ちょっとだけ」

「じゃあ私にも あーん して?」

「え、え!?」

「もしかして...嫌?」

「そ、そそそんなことないよ!」

なんか動揺してる?やっぱり恥ずかしいのかな?

「は、はい...あーん」

有栖が口元に持ってきてくれたショートケーキをパクッと食べる

「わ、私本当に己龍と...」

「うん?どうしたの?有栖?」

「な、なんでもない...」

「美しい...これが芸術...」



そうして私達はゆっくりと落ち着いた一時を過ごした

「ふふ..美味しいでしょ?ここのスイーツ」

「う、うん...」

(己龍とあんなことしちゃってからそっちに意識が行っちゃって味に気を向けられない...)

そんな有栖の内心を察したマスターはニヤニヤしそうな顔を心の内で留めつつ

ある物をサービスで渡す

(ふふふふ...これはカップルがカフェでよくやる同じコップの中にあるジュースや炭酸飲料を2本のストローで一緒に飲むやつだ!!)

彼はあまりにも尊いものを見たせいかRPを忘れ語彙力が消失していた

「こちらをどうぞ」

「美味しそう」

「こ、これは...」

「サービスですので」

そんなジュースをサービスで渡された彼女達の行動は如何に....次回へと続く!!

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重い過去ばっかかと思ったか?残念だったな こっから百合だよ

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