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高良と紺太
8☆代償の力☆エンド☆
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「私たちが宮中を守る四神の依代⁉︎」
咲羅子は高良のお願いにびっくりする。
高良は、咲羅子と槐寿と季節がいる舎人寮に来て四神の依代になる時に体を貸してほしいと頼みに来た。
「はい、不思議な力を持つ太刀の者たちは四神の依代にするのにちょうどいいんですよ。それと神誓いは必要ないです。」
『神誓い』とは神の力をそのまま身に宿し使うことができる代わりに言霊を一つ封じられる。
それは陛下へ忠誠を誓う言霊だ。
他人にその言葉を言えば神違いで命を落とす。
覚悟がなくてはできない誓いだ。
威津那はその神誓いに挑む予定だ。
神を宿せる御霊でなくては成し遂げられない。
さらに彼は力があろうと穢れた存在で生きて戻ってこれるかは一か八かでもある……
だが、太刀の者たちならば、何なく神誓いを立てられるだろう。
高良はとりあえず人の力では対応できない事があった時、力があったほうがいいかと思って象徴を人に照らして合わせてみたことを説明する。
「槐寿家や榊家、柊家、滝口家ならともかく、桜庭家は刀が力を持っているだけよ?」
槐寿、榊、柊家、滝口家は、代々宿る木の力で刀を出すことも結界を張ることができる陰陽寮の能力者と違いそれ以上の力を引き継いで陛下殿下方をお守りする代々続く家柄だ。
咲羅子は母が滝口の家のものだが桜庭の家刀以外操れない。
桜庭家は代々宮家の血筋の女子に受け継がれる不思議な刀だ。
嫁いだ先の宮家は女子しか生まれないと言われているが、男子も生まれる。
ただ、刀に認められないだけである。
高良は知人の舎人寮の者に頼む事にしたため、榊家、柊木家は除外した。
今後知り合いになって親しくなったならばお願いするつもりだ。
「それでも、神の力の依代を操れる事はすごい事なんですよ」
高良は口の悪いのを隠して穏やかに丁寧に和やかに説明する。
「オレはなんの力もないぞ」
季節は桜庭家の容姿というだけで太刀の者と縁もゆかりもない。
本当の血縁は祈り姫と李国の王の子だ。
「季節殿はいろんな霊障を跳ね飛ばす『気』をもっているので何とかなります」
何とかなることを自信満々に高良はいう。
「なんだそれは」
季節は首を傾げ悩むが、咲羅子の母との不思議な出来事を思い出せば霊的なモノは全て跳ね返してた気がする。
だが、その特殊は威津那のカラスには効果はなかった。
「咲羅子殿は朱雀、槐寿は玄武、季節殿は青龍、白虎は紺太かな?まぁ、紺太は太刀の者じゃないですが、ウカ様の孫だし問題ない」
「その力はいつも発動できるようになれないのかな?」
槐寿は常にその力が常にあれば殿下を守るのに最強だと考える。
「無理です。オレの命が危うくなります」
高良の力で四神を宿すようにするのだがら常は体力消耗して命を落とすことになる事は想像がついた。
「なので、いざって時はそれぞれに乗り移って力を操らせてくれるらしいから覚悟しておいてくださいね?」
高良はいざという日が不謹慎だがいつかくることを望んでしまう。
(だって、力を一度は試したいでは無いか…)
「そういえば、高良少し大人になった?髪の毛もついこの間まで坊主だったのに……」
咲羅子は首を傾げる。
サラサラヘアーの一見女の子に見えるほどの青年に成長していた。
一年くらい歳を取ったと感じる。
高良はふっと笑って、
「短期間で修行をした代償です」
とだけ言った。
四神の力を操るのに異界で修行した代償だとタヌさんは言っていたが、悔いはない。
高良は威津那と対等の力を得られた気がして満足だった。
咲羅子は高良のお願いにびっくりする。
高良は、咲羅子と槐寿と季節がいる舎人寮に来て四神の依代になる時に体を貸してほしいと頼みに来た。
「はい、不思議な力を持つ太刀の者たちは四神の依代にするのにちょうどいいんですよ。それと神誓いは必要ないです。」
『神誓い』とは神の力をそのまま身に宿し使うことができる代わりに言霊を一つ封じられる。
それは陛下へ忠誠を誓う言霊だ。
他人にその言葉を言えば神違いで命を落とす。
覚悟がなくてはできない誓いだ。
威津那はその神誓いに挑む予定だ。
神を宿せる御霊でなくては成し遂げられない。
さらに彼は力があろうと穢れた存在で生きて戻ってこれるかは一か八かでもある……
だが、太刀の者たちならば、何なく神誓いを立てられるだろう。
高良はとりあえず人の力では対応できない事があった時、力があったほうがいいかと思って象徴を人に照らして合わせてみたことを説明する。
「槐寿家や榊家、柊家、滝口家ならともかく、桜庭家は刀が力を持っているだけよ?」
槐寿、榊、柊家、滝口家は、代々宿る木の力で刀を出すことも結界を張ることができる陰陽寮の能力者と違いそれ以上の力を引き継いで陛下殿下方をお守りする代々続く家柄だ。
咲羅子は母が滝口の家のものだが桜庭の家刀以外操れない。
桜庭家は代々宮家の血筋の女子に受け継がれる不思議な刀だ。
嫁いだ先の宮家は女子しか生まれないと言われているが、男子も生まれる。
ただ、刀に認められないだけである。
高良は知人の舎人寮の者に頼む事にしたため、榊家、柊木家は除外した。
今後知り合いになって親しくなったならばお願いするつもりだ。
「それでも、神の力の依代を操れる事はすごい事なんですよ」
高良は口の悪いのを隠して穏やかに丁寧に和やかに説明する。
「オレはなんの力もないぞ」
季節は桜庭家の容姿というだけで太刀の者と縁もゆかりもない。
本当の血縁は祈り姫と李国の王の子だ。
「季節殿はいろんな霊障を跳ね飛ばす『気』をもっているので何とかなります」
何とかなることを自信満々に高良はいう。
「なんだそれは」
季節は首を傾げ悩むが、咲羅子の母との不思議な出来事を思い出せば霊的なモノは全て跳ね返してた気がする。
だが、その特殊は威津那のカラスには効果はなかった。
「咲羅子殿は朱雀、槐寿は玄武、季節殿は青龍、白虎は紺太かな?まぁ、紺太は太刀の者じゃないですが、ウカ様の孫だし問題ない」
「その力はいつも発動できるようになれないのかな?」
槐寿は常にその力が常にあれば殿下を守るのに最強だと考える。
「無理です。オレの命が危うくなります」
高良の力で四神を宿すようにするのだがら常は体力消耗して命を落とすことになる事は想像がついた。
「なので、いざって時はそれぞれに乗り移って力を操らせてくれるらしいから覚悟しておいてくださいね?」
高良はいざという日が不謹慎だがいつかくることを望んでしまう。
(だって、力を一度は試したいでは無いか…)
「そういえば、高良少し大人になった?髪の毛もついこの間まで坊主だったのに……」
咲羅子は首を傾げる。
サラサラヘアーの一見女の子に見えるほどの青年に成長していた。
一年くらい歳を取ったと感じる。
高良はふっと笑って、
「短期間で修行をした代償です」
とだけ言った。
四神の力を操るのに異界で修行した代償だとタヌさんは言っていたが、悔いはない。
高良は威津那と対等の力を得られた気がして満足だった。
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