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ローレンスとリサは国王の部屋を後にして、宰相が子供たちを連れて行った部屋へと向かった。
だがその部屋にはもう二人はおらず、控えていた侍女がローレンス達を王族の居室が並ぶ一角の、その中でもさらに奥に位置する部屋に案内された。
「ここは……、ここに二人はいるのか?」
驚いた顔をしているローレンスに、リサはどうしたのかを訪ねた。ここは王族の居室が並んでいる区域なのだから、ローレンスが幼い頃に暮らしていた場所で懐かしいだけだろうか。
「どうしたの?ラリー」
「いや…この部屋は俺が子供の頃に使っていた部屋なんだ。ほら、この傷。俺が兄上とけんかをして付けたんだ」
硬いものがぶつかった時にできたような凹みが残るその部屋の扉の傷を指さして、懐かしそうな顔をしてその傷に触れている。
彼の両親でもある前国王夫妻が、その傷をみて物を大切にする心を養うよう、兄弟と仲良くする祈りを込めてあえて直さずにしておいたそうだ。
「じゃあ、この部屋はあなたの部屋だったの?」
「ああ、ジークがある程度大きくなるまではと引き留められて、結局は22くらいまでいたな」
そっと扉を開けると、部屋の奥に据えられたベッドでアレックスとレリアナが深い眠りについているようだ。
ローレンスは部屋をぐるりと見渡して、さっきの傷を見つけた時のように懐かしそうに見ている。どうやら室内の様子も当時のままの様で、まるで昔に戻ったようだと目を潤ませていた。
「あら。ラリー、ここに戻りたいのかしら?」
「いや!それはないぞ!リサと子供達と一緒に暮らす家の方が俺は好きだからな!」
慌ててリサに言い訳をするようにその手を伸ばしてリサを抱きしめているラリーだが、リサが笑いをこらえている顔を見て、苦笑いをした。リサに揶揄われたのだと気が付いて、ははっと笑いが漏れる。
「だが、二人を起こして帰るのもな…」
「そうね。今日はこのままお世話になる?」
そう話をしていると、先ほどのメイドが「隣の部屋をご用意しております。どうぞこちらへ」と準備がいいことだと顔を見合わせた。
子供たちが起きても大丈夫なように、扉の前には騎士が配備され、すぐに二人の元へ案内することにしてあるとも言われた。至れり尽くせりのようだ。
「ジークはどれだけ私を帰したくないんだ?」
「王太子殿下は叔父様が大好きなのね。しばらく甘えさせてあげたらどう?」
「リサ……俺はまだあの日の事は怒っているんだ。あれがなければ、子供が出来たことを一緒に喜んで、アレックスの誕生も成長もこの目で見られたんだからな」
ローレンスの怒りは収まるどころかどうやら逆の様だ。
だがその部屋にはもう二人はおらず、控えていた侍女がローレンス達を王族の居室が並ぶ一角の、その中でもさらに奥に位置する部屋に案内された。
「ここは……、ここに二人はいるのか?」
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「どうしたの?ラリー」
「いや…この部屋は俺が子供の頃に使っていた部屋なんだ。ほら、この傷。俺が兄上とけんかをして付けたんだ」
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「じゃあ、この部屋はあなたの部屋だったの?」
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そっと扉を開けると、部屋の奥に据えられたベッドでアレックスとレリアナが深い眠りについているようだ。
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「あら。ラリー、ここに戻りたいのかしら?」
「いや!それはないぞ!リサと子供達と一緒に暮らす家の方が俺は好きだからな!」
慌ててリサに言い訳をするようにその手を伸ばしてリサを抱きしめているラリーだが、リサが笑いをこらえている顔を見て、苦笑いをした。リサに揶揄われたのだと気が付いて、ははっと笑いが漏れる。
「だが、二人を起こして帰るのもな…」
「そうね。今日はこのままお世話になる?」
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子供たちが起きても大丈夫なように、扉の前には騎士が配備され、すぐに二人の元へ案内することにしてあるとも言われた。至れり尽くせりのようだ。
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「王太子殿下は叔父様が大好きなのね。しばらく甘えさせてあげたらどう?」
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