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躾
その3
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胎のナカに熱い飛沫を吐き出し、ヴェルタのモノが抜け出ていく。快楽という責め苦から解放され、カマルは大きく息をついた。叫びっぱなしの喉がかすれ、コホコホと乾いた咳が零れる。
「……」
一度、カマルから身体を離したヴェルタが、ベッドサイドの水差しからコップに水をそそぎ、それを飲んでいる。コップの中で揺れる水に、カマルの喉が無意識に上下した。
その様子にふっと笑うヴェルタ。そしてヴェルタは水を口に含むと、ソファに戻ってきてカマルに口づけた。重ねられた口から流れ込んでくる水。少しぬるくなったそれにカマルが眉を寄せていると、ヴェルタは言った。
「飲め」
カマルはそれを仕方なく飲み下す。求めていた水の感触に、身体が歓喜を覚える。しかし同時に、ヴェルタに与えられたものを受け入れるしかない状況に、心が痛んだ。目を伏せるカマル。そんなカマルを見下ろし、ヴェルタが言う。
「まだナカではイケなかったか……」
勃ち上がったままのカマル自身。熱を与えられるだけ与えられたまま、果てることもできず、生殺しのまま震える象徴。それがヴェルタの目に晒されている。
「このままでは可哀想だな」
ヴェルタはそう言ったが、真に同情したわけなどあるはずもない。ヴェルタが、恥辱と疲労にグッタリとしているカマルの中心に手を触れた。
「っ……」
敏感な部分を緩く握られ、カマルの身体が強ばる。
「一度イカせてやろう」
ヴェルタはそのまま激しく手を上下させた。カマルとて健康な男性だ。己の手で自身を慰めたことがないわけではない。だが、そういうときには優しく扱うものだと教わっていたし、自身にとってちょうどいい刺激になるよう調整できる。しかし今は違った。決して強い力ではないものの、竿を激しく掻かれ、息つく間もなく追い上げられていく。
「ぅ……あっ、ああっ」
裏筋を掻かれ、カリ首の段差をなぞられ、最も敏感な先端を手のひらでグリグリと擦られる。カマルは、こみ上げるものをどうにかこらえようとした。上手く動かない首を振り、少しでも快楽を逃がそうとする。しかしそんな抵抗は、風に飛ばされる塵のようなものだ。あっという間に追い詰められ、カマルの先端から勢いよく白濁が放たれた。己の放ったものが腹から胸までも汚す。
「はは、だいぶ溜まっていたようだな」
嗤うヴェルタ。溜まっていたのは事実だ。実際に戦争が始まってから今日まで、性的なことに気持ちを向ける余裕などなかったのだから。とはいえ、まさか虜囚として敵の手に墜ち、挙げ句に無理矢理射精させられるとは思ってもいなかった。果てた後の脱力感だけでなく、想像を超えた屈辱にカマルは胸を喘がせる。
「はぁ……っあ、はあ……」
そんなカマルを見下ろしていたヴェルタが唇の端をつり上げた。
「その表情、なかなかそそるな……」
そうしてヴェルタは、再びカマル自身を擦りはじめた。達したばかりで敏感になっている場所をさらに責められ、カマルの背中が反る。
「あっ、まっ……うぅっ」
カマルの先端から零れた白濁を塗り込むように竿を擦り上げられ、くちゅくちゅと湿った音が立った。無理矢理に与えられる、強すぎる快感。一度は萎えかけていた自身が、あっという間に芯をもち、勃ちあがる。竿を掻かれ、先端を擦られ、暴力のような快感がつらくて、やめてほしいと思う一方で、欲を吐き出してしまいたいという欲求がせり上がってくる。
「うっ……うあっ……」
もう出る……。そう思ったときだ、不意にヴェルタの手と身体がカマルから離れた。
「ぇ……ぁっ……」
ギリギリのところで、いきなり放り出され、カマルは見開いた目を泳がせる。
「あ……っふ」
身体が動かなくてよかったと、カマルは思った。もしも身体が自由だったら、きっと無意識に己を擦りたてて慰めていただろう。しかし身体の中では熱が解放を求めて暴れている。カマルの目が、思わず縋るようにヴェルタを見た。しかしヴェルタは、これ見よがしにゆっくりと水を飲んでいる。
「ん? なんだ?」
わざとらしくたずねるヴェルタ。カマルはゆるく首をふる。どうにもできない熱を抱え、唇を噛むカマルをよそに、ヴェルタはゆったりと一休みをする。そうしてしばらくすると、ようやく、もう一度カマルに覆いかぶさってきた。
「……」
屈辱と、この熱を解放してもらえるという期待に目を伏せるカマル。ヴェルタの骨張った大きな手がカマル自身にかかる。そうして再び与えられる刺激。
「っああああ……」
強く擦り上げられ、カマルの口から堪えきれぬ嬌声が上がった。腰が跳ね、息があがる。少しだけ収まりかけていた熱が再び燃え上がり、解放に向かって走り出す。
しかし……。
「ぁ……っ……ぅく」
もう少しで達する。そう思った瞬間、ヴェルタの手は無情にも離れていってしまった。動揺に瞳を揺らすカマルの視線の先でヴェルタが残忍に笑う。そうしてカマルは、ヴェルタの意図をようやく理解した。
「……」
一度、カマルから身体を離したヴェルタが、ベッドサイドの水差しからコップに水をそそぎ、それを飲んでいる。コップの中で揺れる水に、カマルの喉が無意識に上下した。
その様子にふっと笑うヴェルタ。そしてヴェルタは水を口に含むと、ソファに戻ってきてカマルに口づけた。重ねられた口から流れ込んでくる水。少しぬるくなったそれにカマルが眉を寄せていると、ヴェルタは言った。
「飲め」
カマルはそれを仕方なく飲み下す。求めていた水の感触に、身体が歓喜を覚える。しかし同時に、ヴェルタに与えられたものを受け入れるしかない状況に、心が痛んだ。目を伏せるカマル。そんなカマルを見下ろし、ヴェルタが言う。
「まだナカではイケなかったか……」
勃ち上がったままのカマル自身。熱を与えられるだけ与えられたまま、果てることもできず、生殺しのまま震える象徴。それがヴェルタの目に晒されている。
「このままでは可哀想だな」
ヴェルタはそう言ったが、真に同情したわけなどあるはずもない。ヴェルタが、恥辱と疲労にグッタリとしているカマルの中心に手を触れた。
「っ……」
敏感な部分を緩く握られ、カマルの身体が強ばる。
「一度イカせてやろう」
ヴェルタはそのまま激しく手を上下させた。カマルとて健康な男性だ。己の手で自身を慰めたことがないわけではない。だが、そういうときには優しく扱うものだと教わっていたし、自身にとってちょうどいい刺激になるよう調整できる。しかし今は違った。決して強い力ではないものの、竿を激しく掻かれ、息つく間もなく追い上げられていく。
「ぅ……あっ、ああっ」
裏筋を掻かれ、カリ首の段差をなぞられ、最も敏感な先端を手のひらでグリグリと擦られる。カマルは、こみ上げるものをどうにかこらえようとした。上手く動かない首を振り、少しでも快楽を逃がそうとする。しかしそんな抵抗は、風に飛ばされる塵のようなものだ。あっという間に追い詰められ、カマルの先端から勢いよく白濁が放たれた。己の放ったものが腹から胸までも汚す。
「はは、だいぶ溜まっていたようだな」
嗤うヴェルタ。溜まっていたのは事実だ。実際に戦争が始まってから今日まで、性的なことに気持ちを向ける余裕などなかったのだから。とはいえ、まさか虜囚として敵の手に墜ち、挙げ句に無理矢理射精させられるとは思ってもいなかった。果てた後の脱力感だけでなく、想像を超えた屈辱にカマルは胸を喘がせる。
「はぁ……っあ、はあ……」
そんなカマルを見下ろしていたヴェルタが唇の端をつり上げた。
「その表情、なかなかそそるな……」
そうしてヴェルタは、再びカマル自身を擦りはじめた。達したばかりで敏感になっている場所をさらに責められ、カマルの背中が反る。
「あっ、まっ……うぅっ」
カマルの先端から零れた白濁を塗り込むように竿を擦り上げられ、くちゅくちゅと湿った音が立った。無理矢理に与えられる、強すぎる快感。一度は萎えかけていた自身が、あっという間に芯をもち、勃ちあがる。竿を掻かれ、先端を擦られ、暴力のような快感がつらくて、やめてほしいと思う一方で、欲を吐き出してしまいたいという欲求がせり上がってくる。
「うっ……うあっ……」
もう出る……。そう思ったときだ、不意にヴェルタの手と身体がカマルから離れた。
「ぇ……ぁっ……」
ギリギリのところで、いきなり放り出され、カマルは見開いた目を泳がせる。
「あ……っふ」
身体が動かなくてよかったと、カマルは思った。もしも身体が自由だったら、きっと無意識に己を擦りたてて慰めていただろう。しかし身体の中では熱が解放を求めて暴れている。カマルの目が、思わず縋るようにヴェルタを見た。しかしヴェルタは、これ見よがしにゆっくりと水を飲んでいる。
「ん? なんだ?」
わざとらしくたずねるヴェルタ。カマルはゆるく首をふる。どうにもできない熱を抱え、唇を噛むカマルをよそに、ヴェルタはゆったりと一休みをする。そうしてしばらくすると、ようやく、もう一度カマルに覆いかぶさってきた。
「……」
屈辱と、この熱を解放してもらえるという期待に目を伏せるカマル。ヴェルタの骨張った大きな手がカマル自身にかかる。そうして再び与えられる刺激。
「っああああ……」
強く擦り上げられ、カマルの口から堪えきれぬ嬌声が上がった。腰が跳ね、息があがる。少しだけ収まりかけていた熱が再び燃え上がり、解放に向かって走り出す。
しかし……。
「ぁ……っ……ぅく」
もう少しで達する。そう思った瞬間、ヴェルタの手は無情にも離れていってしまった。動揺に瞳を揺らすカマルの視線の先でヴェルタが残忍に笑う。そうしてカマルは、ヴェルタの意図をようやく理解した。
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