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第一部 罪人の涙
エピローグ
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放課後、神居宮家にはテラとルナが来ていた。
「魔追おにーさん達どうなったんだろうねー。ラブラブだといいねー」
「楽しみ」
ほんのりと頬をピンクに染める二人に、追夢は肩を竦めた。
「それで辜露ちゃんが幸せになるならいいけど」
「幸せだよ、絶対ー。魔追おにーさん、辜露ちゃんのこと大好きなんでしょー?」
「いいお父さんになる」
少し気の早い人もいた。
「ま、これだけお膳立てしてやったんだ。あとはなんとかするだろ」
追夢は鼻を鳴らすと、小部屋の戸をノックして開け放った。
「入るよ」
「眩しいーっ!! 早く閉めんかあーっ!!」
今日も元気に小部屋で暗闇生活を送っていた妖追は、タオルケットをがばっと広げて隠れる。
「もう夕方なんだけど……いい加減出てこい」
呆れつつ中に入って戸を閉めると、ぱっと照明が点って妖追はごそごそと出てきた。小さな電球では外の光はよほど眩しかったのか、少し涙目になっていた。
「お前はいい加減そろそろ返事を待つということを覚えんか」
「はいはい」
気のない返事に妖追はじろりと三人を一瞥し、アサからマグカップを受け取ると、アンティーク調の椅子にふんぞりかえりなおす。
「大体なんじゃ、入るよと言う前に入っているではないか」
「まあまあ、そんな細かいことはおいといて」
追夢はテラを肘でつつく。テラは紙袋から大きな箱を取り出すと、ソファの前の小さなローテーブルに置いた。
「どうぞ。手作りなんですけど」
言い終わるより前に妖追の手が伸び、乱暴にリボンを外す。蓋を開け、ほうっ、とため息をついた。中に入っていたのは、艶やかなアップルパイだった。
「れい子、皿と紅茶じゃ。待て、温めなおした方がよいな。ほれ、早く」
「かしこまりました、ヤオツィ」
ぱたぱたとれい子が台所に走っていく。アサは部屋の隅から一番上等な座布団を引っ張り出して三人に勧めた。やがてお茶会が始まり、狭い室内に紅茶とリンゴの香りが広がる。
「お前、魔追やあの金髪のいない時にまたおいで。歓迎しよう」
大きなアップルパイにうっとりと目を細めながらそんなことを言う妖追だが、その視線は完全につやつやのリンゴに釘付けで、ただの意地汚い小娘にしか見えなかった。テラ姉のアップルパイは世界一だよ、というルナの得意げな台詞にも鷹揚に頷いてみせる始末である。
一段落ついたところで、追夢は切り出した。
「で。あのアリスについて何か分かった?」
「いやあ、さっぱり」
アサが一つ目を困ったようにぱちぱちさせた。
「ついむんがやりすぎたせいで、データ拾えるほど残ってなかったよ」
「ヤオツィの名で他の家にも呼びかけてみましたが、まだ返事はありません。おそらく、このまま何も出てこないかと」
「警戒しておくに越したことはないが、ま、当分は様子見じゃな」
妖追もそう言って伸びをし、再びソファに倒れ込んだ。満腹で機嫌が良くなり、鼻歌まで歌い出す。追夢はやれやれと首を振った。
「アリスって、昨日の?」
テラが訊いてくる。
「そ。倒した後に残り滓を集めてみたんだけど、無駄だったみたい」
「そんなこともできるんだー」
「こっちもいろいろ対策練ってるからな」
紅茶を飲み干し、大きく息を吐き出すと、身を乗り出して微睡みかけていた妖追をつついた。妖追はびくっと震えて目を開けた。
「むっ、なんじゃ」
「今度は別の話」
妖追はむううと唸って、寝そべったまま体を横向きにする。やや緊張した面持ちのルナと目があった。
「えっと、妖追さんっ」
「むう」
「ルナ、決めましたっ」
「なにがじゃ。──ん? ああ、あれか」
妖追は興味なさそうに欠伸をすると、顎をしゃくって先を促した。
「で、どうする?」
「ルナは────第三の選択肢を提案します!」
「第三?」
妖追の眉間にぐっと皺が寄ったが、ルナは勢いのまま続けた。
「はいっ。ルナはテラ姉やノア兄に心配をかけたくないし、お家でも話して夢視師にはならないってなりました。でも、ルナはまたお引越ししちゃうかもしれなくて」
「封じが切れる可能性があると」
ちらりと見てきたので、追夢は頷いた。ルナは耐性ありにしては強い。今のままなら平気だろうが、この先間近に迫った思春期などの節目で脆くなる可能性はあった。
「だから、ルナに夢視の使い方だけ教えてください! そうすれば、ルナはルナの面倒、は、見きれないかもしれないけど、少しでも追夢おねーさんたちの負担は減らせるようになりたいから!」
「…………」
「だ、だめ? ですか?」
おそるおそる上目遣いで見上げると、妖追は眉間に皺を寄せたまま唸りつづけた。
「引っ越すとしたら、いつになると思う」
「今年はもうないと思いますが、春になったら、もしかしたら」
テラが答える。難しいな、と妖追はますます唸った。
「教え込むにしては、期間が短い。夢視師は本来もっと幼い頃から親に習うものじゃ。そんな短期間でできることなんて、──なんじゃ?」
「物の創造がせいぜいですね。自分の夢の構築にまでは至らないかと」
「ルナちゃんはもう別の人の夢に入れてる。操作性よりも境界を優先した方がいい」
「なら、もっとかかる。抽象的思考の確立がなっているかでも変わるぞ」
飛び交う用語の嵐に、テラとルナの顔があっち行ってこっち行ってと動く。ついにルナが目を回してテラの膝に倒れた。
「そもそもじゃ。そんごもいるのに、教えきれるのか? お前、ただでさえ教えるの下手くそじゃろうが」
「元祖下手くそが何言ってんだ。よく、ここまで拡大できたもんだよ」
「なにをっ!?」
ばちばちと睨み合う二人。アサが飽きたのか紅茶をずずっと啜り、ぬるくなっていたようでうぇぇと顔をしかめた。テラはどうしたものかとれい子を見た。
「仕方ありません。あたしがやりましょう」
れい子がため息をつくと、ぴたっと二人は揃って動きを止めた。既視感を覚えて、ぎぎぎと二人の首がれい子を向く。以前にも同じことがあった。二年前、奏良が仲間になることが決まった時にも、ちょうど同じようなことをれい子が言いだしたのだ。
「あたしじゃあ力不足でしょうが、できるだけのことはしましょう。しばらくご飯の準備はできなくなるでしょうが、まあ半年だけですから、我慢していただけますか、ヤオツィ──」
「いやだああああああああああ、れい子のご飯食べたいいいいいいいいいいい」
真っ先に泣きついたのはアサだった。れい子の足に縋り付いていやいやと首を振るのを驚いて見ていると、妖追まで立ち上がってわなわなと震えだす。
「だ、だめじゃ、何を言うとるんじゃ。妾はもう追夢の飯は食わんぞ」
「誰が作るか」
一瞬固まったものの、すぐに復活した追夢は憮然として悪態をついた。だが、今度はにやにやと妖追を見上げだす。
「じゃあ、どうすんの」
妖追はぐぬっと詰まった。ぎりぎりと歯ぎしりをすると、追夢はさらに容赦なく畳みかけていく。
「れい子がやんないんなら、アサか? でも、アサじゃあ夢視に限界がある。それとも、封じる? 引っ越し先までついてくか?」
「ぐぬぬぬぬっ」
「とりあえず境界さえつけさせれば、二次災害は避けられるし、夢でコンタクトを取れるようになる。制限をつけるにしても、それならずっと楽になる」
「ぐぬぬぬぬぬぬっ!」
「ああ、でもなあ。私はそんごがいるし、れい子もだめだとなあ。魔追は当然クズだしなあ。あーあ、どっかの誰かさんはケチいしなあ」
「ぐぬぬぬぬぬぬうううっ!! やればいいんじゃろ!?」
だんだんだんっ、と妖追が地団駄を踏みながら叫んだ。
一瞬の沈黙。
あっ、しまった! と固まる妖追。
にやあああっ! と口角を吊り上げる追夢。
「じゃ、そゆことでよろしく。妖追先生」
「追夢ううううううっ!!」
髪を振り乱しながらとびかかろうとする妖追を、アサがどうどうと押さえる。
とにもかくにも、こうして妖追による指導が決定したのであった。
「ありがとう、おばあちゃん!」
「誰がおばあちゃんじゃ! 妾はまだ若い!」
走り出したけれど、正直、不安だった。
わたしは、本当にまだ終わってないのかな、て。
だって、振られたんだ。すっごく気まずくて、顔もあわせにくくて。
昨日、家に帰ってからちょっとだけ泣いた。
やっぱり、ちょっとしか涙が出なかったのは、心のどこかで予想していたからなんじゃないかって、そう思った。
どうしてかは分からないけど。でも、なんとなく。
まーくんとわたしは、いつまでも幼馴染のままなんだって。
けど、だからこそ、幼馴染だからこそ、信じてみたい。
まーくんはすっごく優しいんだから。
わたしはそれを、知ってるから。
「まーくん」
九月の乾いた空気が少しだけじわりと温度を上げる。
「待ちくたびれちゃったよ。寝坊したの?」
綺麗だ、と思った。
紅玉のように透き通っている。
辜露が愛してやまない色だ。
きっと、この先も、彼に会うたびにそう思い続ける。
「だって、顔にねぼすけって書いてあるよ」
〈第一部 終〉
「魔追おにーさん達どうなったんだろうねー。ラブラブだといいねー」
「楽しみ」
ほんのりと頬をピンクに染める二人に、追夢は肩を竦めた。
「それで辜露ちゃんが幸せになるならいいけど」
「幸せだよ、絶対ー。魔追おにーさん、辜露ちゃんのこと大好きなんでしょー?」
「いいお父さんになる」
少し気の早い人もいた。
「ま、これだけお膳立てしてやったんだ。あとはなんとかするだろ」
追夢は鼻を鳴らすと、小部屋の戸をノックして開け放った。
「入るよ」
「眩しいーっ!! 早く閉めんかあーっ!!」
今日も元気に小部屋で暗闇生活を送っていた妖追は、タオルケットをがばっと広げて隠れる。
「もう夕方なんだけど……いい加減出てこい」
呆れつつ中に入って戸を閉めると、ぱっと照明が点って妖追はごそごそと出てきた。小さな電球では外の光はよほど眩しかったのか、少し涙目になっていた。
「お前はいい加減そろそろ返事を待つということを覚えんか」
「はいはい」
気のない返事に妖追はじろりと三人を一瞥し、アサからマグカップを受け取ると、アンティーク調の椅子にふんぞりかえりなおす。
「大体なんじゃ、入るよと言う前に入っているではないか」
「まあまあ、そんな細かいことはおいといて」
追夢はテラを肘でつつく。テラは紙袋から大きな箱を取り出すと、ソファの前の小さなローテーブルに置いた。
「どうぞ。手作りなんですけど」
言い終わるより前に妖追の手が伸び、乱暴にリボンを外す。蓋を開け、ほうっ、とため息をついた。中に入っていたのは、艶やかなアップルパイだった。
「れい子、皿と紅茶じゃ。待て、温めなおした方がよいな。ほれ、早く」
「かしこまりました、ヤオツィ」
ぱたぱたとれい子が台所に走っていく。アサは部屋の隅から一番上等な座布団を引っ張り出して三人に勧めた。やがてお茶会が始まり、狭い室内に紅茶とリンゴの香りが広がる。
「お前、魔追やあの金髪のいない時にまたおいで。歓迎しよう」
大きなアップルパイにうっとりと目を細めながらそんなことを言う妖追だが、その視線は完全につやつやのリンゴに釘付けで、ただの意地汚い小娘にしか見えなかった。テラ姉のアップルパイは世界一だよ、というルナの得意げな台詞にも鷹揚に頷いてみせる始末である。
一段落ついたところで、追夢は切り出した。
「で。あのアリスについて何か分かった?」
「いやあ、さっぱり」
アサが一つ目を困ったようにぱちぱちさせた。
「ついむんがやりすぎたせいで、データ拾えるほど残ってなかったよ」
「ヤオツィの名で他の家にも呼びかけてみましたが、まだ返事はありません。おそらく、このまま何も出てこないかと」
「警戒しておくに越したことはないが、ま、当分は様子見じゃな」
妖追もそう言って伸びをし、再びソファに倒れ込んだ。満腹で機嫌が良くなり、鼻歌まで歌い出す。追夢はやれやれと首を振った。
「アリスって、昨日の?」
テラが訊いてくる。
「そ。倒した後に残り滓を集めてみたんだけど、無駄だったみたい」
「そんなこともできるんだー」
「こっちもいろいろ対策練ってるからな」
紅茶を飲み干し、大きく息を吐き出すと、身を乗り出して微睡みかけていた妖追をつついた。妖追はびくっと震えて目を開けた。
「むっ、なんじゃ」
「今度は別の話」
妖追はむううと唸って、寝そべったまま体を横向きにする。やや緊張した面持ちのルナと目があった。
「えっと、妖追さんっ」
「むう」
「ルナ、決めましたっ」
「なにがじゃ。──ん? ああ、あれか」
妖追は興味なさそうに欠伸をすると、顎をしゃくって先を促した。
「で、どうする?」
「ルナは────第三の選択肢を提案します!」
「第三?」
妖追の眉間にぐっと皺が寄ったが、ルナは勢いのまま続けた。
「はいっ。ルナはテラ姉やノア兄に心配をかけたくないし、お家でも話して夢視師にはならないってなりました。でも、ルナはまたお引越ししちゃうかもしれなくて」
「封じが切れる可能性があると」
ちらりと見てきたので、追夢は頷いた。ルナは耐性ありにしては強い。今のままなら平気だろうが、この先間近に迫った思春期などの節目で脆くなる可能性はあった。
「だから、ルナに夢視の使い方だけ教えてください! そうすれば、ルナはルナの面倒、は、見きれないかもしれないけど、少しでも追夢おねーさんたちの負担は減らせるようになりたいから!」
「…………」
「だ、だめ? ですか?」
おそるおそる上目遣いで見上げると、妖追は眉間に皺を寄せたまま唸りつづけた。
「引っ越すとしたら、いつになると思う」
「今年はもうないと思いますが、春になったら、もしかしたら」
テラが答える。難しいな、と妖追はますます唸った。
「教え込むにしては、期間が短い。夢視師は本来もっと幼い頃から親に習うものじゃ。そんな短期間でできることなんて、──なんじゃ?」
「物の創造がせいぜいですね。自分の夢の構築にまでは至らないかと」
「ルナちゃんはもう別の人の夢に入れてる。操作性よりも境界を優先した方がいい」
「なら、もっとかかる。抽象的思考の確立がなっているかでも変わるぞ」
飛び交う用語の嵐に、テラとルナの顔があっち行ってこっち行ってと動く。ついにルナが目を回してテラの膝に倒れた。
「そもそもじゃ。そんごもいるのに、教えきれるのか? お前、ただでさえ教えるの下手くそじゃろうが」
「元祖下手くそが何言ってんだ。よく、ここまで拡大できたもんだよ」
「なにをっ!?」
ばちばちと睨み合う二人。アサが飽きたのか紅茶をずずっと啜り、ぬるくなっていたようでうぇぇと顔をしかめた。テラはどうしたものかとれい子を見た。
「仕方ありません。あたしがやりましょう」
れい子がため息をつくと、ぴたっと二人は揃って動きを止めた。既視感を覚えて、ぎぎぎと二人の首がれい子を向く。以前にも同じことがあった。二年前、奏良が仲間になることが決まった時にも、ちょうど同じようなことをれい子が言いだしたのだ。
「あたしじゃあ力不足でしょうが、できるだけのことはしましょう。しばらくご飯の準備はできなくなるでしょうが、まあ半年だけですから、我慢していただけますか、ヤオツィ──」
「いやだああああああああああ、れい子のご飯食べたいいいいいいいいいいい」
真っ先に泣きついたのはアサだった。れい子の足に縋り付いていやいやと首を振るのを驚いて見ていると、妖追まで立ち上がってわなわなと震えだす。
「だ、だめじゃ、何を言うとるんじゃ。妾はもう追夢の飯は食わんぞ」
「誰が作るか」
一瞬固まったものの、すぐに復活した追夢は憮然として悪態をついた。だが、今度はにやにやと妖追を見上げだす。
「じゃあ、どうすんの」
妖追はぐぬっと詰まった。ぎりぎりと歯ぎしりをすると、追夢はさらに容赦なく畳みかけていく。
「れい子がやんないんなら、アサか? でも、アサじゃあ夢視に限界がある。それとも、封じる? 引っ越し先までついてくか?」
「ぐぬぬぬぬっ」
「とりあえず境界さえつけさせれば、二次災害は避けられるし、夢でコンタクトを取れるようになる。制限をつけるにしても、それならずっと楽になる」
「ぐぬぬぬぬぬぬっ!」
「ああ、でもなあ。私はそんごがいるし、れい子もだめだとなあ。魔追は当然クズだしなあ。あーあ、どっかの誰かさんはケチいしなあ」
「ぐぬぬぬぬぬぬうううっ!! やればいいんじゃろ!?」
だんだんだんっ、と妖追が地団駄を踏みながら叫んだ。
一瞬の沈黙。
あっ、しまった! と固まる妖追。
にやあああっ! と口角を吊り上げる追夢。
「じゃ、そゆことでよろしく。妖追先生」
「追夢ううううううっ!!」
髪を振り乱しながらとびかかろうとする妖追を、アサがどうどうと押さえる。
とにもかくにも、こうして妖追による指導が決定したのであった。
「ありがとう、おばあちゃん!」
「誰がおばあちゃんじゃ! 妾はまだ若い!」
走り出したけれど、正直、不安だった。
わたしは、本当にまだ終わってないのかな、て。
だって、振られたんだ。すっごく気まずくて、顔もあわせにくくて。
昨日、家に帰ってからちょっとだけ泣いた。
やっぱり、ちょっとしか涙が出なかったのは、心のどこかで予想していたからなんじゃないかって、そう思った。
どうしてかは分からないけど。でも、なんとなく。
まーくんとわたしは、いつまでも幼馴染のままなんだって。
けど、だからこそ、幼馴染だからこそ、信じてみたい。
まーくんはすっごく優しいんだから。
わたしはそれを、知ってるから。
「まーくん」
九月の乾いた空気が少しだけじわりと温度を上げる。
「待ちくたびれちゃったよ。寝坊したの?」
綺麗だ、と思った。
紅玉のように透き通っている。
辜露が愛してやまない色だ。
きっと、この先も、彼に会うたびにそう思い続ける。
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