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第一部 罪人の涙
ガラスのツバキ 4
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翌日もまた、魔追はノアに引っ張られて第一食堂に来ていた。ノアが戻ってくるまで席を確保して待っていると、先に来たのは硝子だった。
「こんにちは、神居宮君」
「へっ、あ、こんにちは」
ここ、いい? そう向かいの席を指さされ、反射的に頷いていた。硝子は今日もきつねそばで、お行儀よく食べ始める。席はまだ他にも空いているはずだったが、ノアに用事でもあるのだろうか。本人が戻ってくる前に聞きたくなって、しかしそんなことをしていいのだろうかと悩み、そわそわとしていると硝子の方から口を開いた。
「岩倉君なら、まだかかると思うわよ。五目丼の所にいたから」
「え、そうなの?」
「声、裏返ってるわ。岩倉君に会いに来たと思ったんでしょう?」
「いや、ま、あー、うん」
上手いごまかし方が思いつかず認めると、硝子は小さく笑った。
「岩倉君は素敵だと思うわ。喋りは上手だし、気は利くし。でも、わたくしはちょっと対象外」
「そ、そうなんだ」
「シンデレラ・コンプレックスも、結局は勘違いだったし」
「はあ」
何を指しているのかは分かったが、意図が掴めずに混乱してくる。もしかすると、それこそが硝子の目的なのかもしれなかったが。
硝子は肩を竦めた。
「わたくし、ちょっと周りに期待しすぎちゃったみたいで」
「期待? 高城さんが?」
「“良い子”でいるのも大変なのよ」
硝子は微笑むが、ますます反応に困るだけだった。魔追の場合は硝子のストレスの原因も知っているから、下手に口を開くこともできない。
「でも、もう大丈夫なの。吹っ切れたから」
「……そっか。よかったね」
「受験勉強はどう? 進んでる?」
「まあまあ」
魔追は普通の話題に戻ったことにほっと胸を撫で下ろしながら、逆に質問してみた。
「高城さんはどうするの?」
「内部進学」
「えっ、頭いいのに!?」
「うちの家族はみんな咲坂なの。まあ、他にも気になる所はあるけど、ここから通えないところばっかりだから」
「田舎だもんな。オレ、初めて東京に行ったとき、びっくりしたよ。渋谷に行ったんだけどさ。ハチ公とか、人だらけだった」
「全部がそういう訳でもないのよ。お堀の所とかはすごく静かだった」
そう、東京にはいい所がたくさんある。そして、多くの大学が集まっている――。
「気にしなきゃいいのに」
「え?」
「オレはさ、東京に行こうと思うんだ。下宿になるからお金かかるけど、父さんも許してくれて」
「わたくしは無理かな。厳しい人だし」
「言うだけ言った方がいいよ。本当にやりたいことなら、我慢することない」
「我慢……」
すると、硝子は僅かに目を瞠って、じっときつねそばを見下ろした。ややあってから、顔を上げて頷いた。
「そうね。そうしてみるわ。ありがとう、神居宮君」
「あ、いや、こちらこそ……」
そこでちょうど食べ終わり、硝子はごちそうさまを言って立ち上がった。
「――あっ。そうだ、神居宮君。岩倉君の妹さんは今日は来ないの?」
「ちょっと分かんないなあ。昨日はたまたまだったし。明日はどうだろ。ノアに訊いてみようか」
「大丈夫。たいしたことじゃないから」
じゃあね、と手を振る。硝子の姿が見えなくなると、魔追は長い長いため息をついて椅子にもたれかかった。手のひらが汗ばんでいた。
「やっぱ、印象に残っちゃうよなあ……」
「魔追くん、お待たせ―。なんでそんなにぐったりしてんの?」
「いろいろあって」
「まさか、夜更かしとか? 肌荒れしちゃうぞ」
「女か」
でも、追夢は気にしてなかったな、と考えながら、ノアの盆を見る。硝子の言っていた通り五目丼があった。
「なあ、今日はルナちゃん来るの?」
「知らねー。……まさか魔追くん、ロリコン?」
「妙なレッテル貼ろうとすんなっ」
「だよなー。魔追くんへたれだからそんな度胸ないもんねー」
「待った! お前の中の俺は何をしようとしてたんだ!?」
「この鶏そぼろうまそー」
「そらすなよ!?」
いっただっきまーす、と箸を取ったところで、ノアはふっと顔を上げた。
「そういえばさ、ルナの奴、変なこと言ってきたんだよ」
「へえ……なんて?」
「夢の中に魔追くんが出てきて、このことだれにも言わないでねっ、て口止めされたんだってさ」
「……そりゃまた、おかしな夢だな」
言いながら、冷や汗が止まらなくなっていくのを感じた。夢だからの一言で片付けられるとはいえ、かなり心臓に悪い。
岩倉ルナ。
硝子の夢に侵入“してしまった”犯人。
はあっ……、とまたため息が零れた。
「あのさ、話変わるんだけど。なんで高城さんと仲いいの」
「ああ、転校する前に学校案内してくれたんだよ。夏休みはまだぎり生徒会だったろ?」
「えっ……、それだけ? じゃあ、あのサムズアップは何だったんだよ?」
「騙されたな」
「ちくしょう、何だよこの敗北感!」
腹立ちまぎれにそぼろを奪ってやろうとしたが、さすがに箸では厳しかった。
今日は塾がなかったので、硝子はまっすぐ家に帰った。門をくぐると、まず真っ先に向かったのは愛犬のもとだった。
「椿!」
椿はけっして大声で吠えたりしない。代わりに満面の笑みで飛びついてきた。よしよしと撫でまわしていると、後ろから母親の声が飛んできた。
「硝子、いつまで遊んでるの」
「あっ、ご、ごめんなさい」
母親は硝子のすぐ後ろにいた。それに気付かないほど椿に夢中になってしまったようだ。椿に手を振って急いで家に入ると、何故か母親に鞄を取られ、客間の方に押される。
「お母さん? え、なに?」
「お客様です。考えれば分かるでしょう」
「わたくしに?」
訳が分からぬまま連れていかれ、しかも一人で部屋の前に取り残される。硝子は戸惑いながらも、失礼しますと中に入った。
「あっ」
彼女は床の間に飾られた花を見ていた。服装は昨夜と同じようなスカートとカーディガン。あんなことがあったのに、もう仕事に出ているようだった。
「昨日は、本当にありがとうございました。これ、職場の近くのケーキ屋さんのなんですけど、どうか受け取ってください」
「そんな、人として当然のことをしたまでで、こんなにたくさん……」
「これでも足りないくらいなんです」
硝子は辞退しようとしたが、電車で助けた彼女は首を振り、また床の間を見た。つられて目をやり、硝子は気付く。そこにあるのは、硝子の生けた花だった。
「お母さまから伺いました。お上手ですね。まるで、あなたの心を映しているみたい」
あなたはとても立派な方だわ。
彼女はそう断言し、ケーキの紙袋を残して帰っていった。硝子は見送った後、暫く呆けた顔で玄関に突っ立っていた。寄ってくる椿の頭を撫でながら語りかけるように呟く。
「ねえ、椿。わたくし、いろいろと誤解していたのかもしれない」
自分のこと。そして、母のこと。
「椿。わたくし、ちょっと遠くへ行こうと思うの。待っててくれる?」
「ぅわんっ」
「ありがとう、椿」
踏み出そう。生まれた時から続いているこの一歩を、また。
時計の針は、今日もてっぺんを指し示す。
……うたいましょう ユメのように
……おどりましょう ユメのように
……いやいや これはユメなのだ
……いやいや ここがユメなのだ
……なにをしても ユメだから
……なにがあっても ユメだから
……うたいましょう ユメだから
……おどりましょう ユメだから
……あなたのたのしい ワールドを
……あなただけの ワールドを
……すべてゆるされる ワールドを
……じゆうのための ワールドを
……
………
…………
……………
まだまだたりない まだたりない
ユメのおかしは どこにある
ユメのおかしは どこにいる
ちゃんとたべましょ ユメだから
たんとたべましょ ユメだから
マーマレードもスープもパイも まほうのこびんやケーキやキノコも
どれもみたせやしない ユメのおなか
まだまだたりない まだたりない
「こんにちは、神居宮君」
「へっ、あ、こんにちは」
ここ、いい? そう向かいの席を指さされ、反射的に頷いていた。硝子は今日もきつねそばで、お行儀よく食べ始める。席はまだ他にも空いているはずだったが、ノアに用事でもあるのだろうか。本人が戻ってくる前に聞きたくなって、しかしそんなことをしていいのだろうかと悩み、そわそわとしていると硝子の方から口を開いた。
「岩倉君なら、まだかかると思うわよ。五目丼の所にいたから」
「え、そうなの?」
「声、裏返ってるわ。岩倉君に会いに来たと思ったんでしょう?」
「いや、ま、あー、うん」
上手いごまかし方が思いつかず認めると、硝子は小さく笑った。
「岩倉君は素敵だと思うわ。喋りは上手だし、気は利くし。でも、わたくしはちょっと対象外」
「そ、そうなんだ」
「シンデレラ・コンプレックスも、結局は勘違いだったし」
「はあ」
何を指しているのかは分かったが、意図が掴めずに混乱してくる。もしかすると、それこそが硝子の目的なのかもしれなかったが。
硝子は肩を竦めた。
「わたくし、ちょっと周りに期待しすぎちゃったみたいで」
「期待? 高城さんが?」
「“良い子”でいるのも大変なのよ」
硝子は微笑むが、ますます反応に困るだけだった。魔追の場合は硝子のストレスの原因も知っているから、下手に口を開くこともできない。
「でも、もう大丈夫なの。吹っ切れたから」
「……そっか。よかったね」
「受験勉強はどう? 進んでる?」
「まあまあ」
魔追は普通の話題に戻ったことにほっと胸を撫で下ろしながら、逆に質問してみた。
「高城さんはどうするの?」
「内部進学」
「えっ、頭いいのに!?」
「うちの家族はみんな咲坂なの。まあ、他にも気になる所はあるけど、ここから通えないところばっかりだから」
「田舎だもんな。オレ、初めて東京に行ったとき、びっくりしたよ。渋谷に行ったんだけどさ。ハチ公とか、人だらけだった」
「全部がそういう訳でもないのよ。お堀の所とかはすごく静かだった」
そう、東京にはいい所がたくさんある。そして、多くの大学が集まっている――。
「気にしなきゃいいのに」
「え?」
「オレはさ、東京に行こうと思うんだ。下宿になるからお金かかるけど、父さんも許してくれて」
「わたくしは無理かな。厳しい人だし」
「言うだけ言った方がいいよ。本当にやりたいことなら、我慢することない」
「我慢……」
すると、硝子は僅かに目を瞠って、じっときつねそばを見下ろした。ややあってから、顔を上げて頷いた。
「そうね。そうしてみるわ。ありがとう、神居宮君」
「あ、いや、こちらこそ……」
そこでちょうど食べ終わり、硝子はごちそうさまを言って立ち上がった。
「――あっ。そうだ、神居宮君。岩倉君の妹さんは今日は来ないの?」
「ちょっと分かんないなあ。昨日はたまたまだったし。明日はどうだろ。ノアに訊いてみようか」
「大丈夫。たいしたことじゃないから」
じゃあね、と手を振る。硝子の姿が見えなくなると、魔追は長い長いため息をついて椅子にもたれかかった。手のひらが汗ばんでいた。
「やっぱ、印象に残っちゃうよなあ……」
「魔追くん、お待たせ―。なんでそんなにぐったりしてんの?」
「いろいろあって」
「まさか、夜更かしとか? 肌荒れしちゃうぞ」
「女か」
でも、追夢は気にしてなかったな、と考えながら、ノアの盆を見る。硝子の言っていた通り五目丼があった。
「なあ、今日はルナちゃん来るの?」
「知らねー。……まさか魔追くん、ロリコン?」
「妙なレッテル貼ろうとすんなっ」
「だよなー。魔追くんへたれだからそんな度胸ないもんねー」
「待った! お前の中の俺は何をしようとしてたんだ!?」
「この鶏そぼろうまそー」
「そらすなよ!?」
いっただっきまーす、と箸を取ったところで、ノアはふっと顔を上げた。
「そういえばさ、ルナの奴、変なこと言ってきたんだよ」
「へえ……なんて?」
「夢の中に魔追くんが出てきて、このことだれにも言わないでねっ、て口止めされたんだってさ」
「……そりゃまた、おかしな夢だな」
言いながら、冷や汗が止まらなくなっていくのを感じた。夢だからの一言で片付けられるとはいえ、かなり心臓に悪い。
岩倉ルナ。
硝子の夢に侵入“してしまった”犯人。
はあっ……、とまたため息が零れた。
「あのさ、話変わるんだけど。なんで高城さんと仲いいの」
「ああ、転校する前に学校案内してくれたんだよ。夏休みはまだぎり生徒会だったろ?」
「えっ……、それだけ? じゃあ、あのサムズアップは何だったんだよ?」
「騙されたな」
「ちくしょう、何だよこの敗北感!」
腹立ちまぎれにそぼろを奪ってやろうとしたが、さすがに箸では厳しかった。
今日は塾がなかったので、硝子はまっすぐ家に帰った。門をくぐると、まず真っ先に向かったのは愛犬のもとだった。
「椿!」
椿はけっして大声で吠えたりしない。代わりに満面の笑みで飛びついてきた。よしよしと撫でまわしていると、後ろから母親の声が飛んできた。
「硝子、いつまで遊んでるの」
「あっ、ご、ごめんなさい」
母親は硝子のすぐ後ろにいた。それに気付かないほど椿に夢中になってしまったようだ。椿に手を振って急いで家に入ると、何故か母親に鞄を取られ、客間の方に押される。
「お母さん? え、なに?」
「お客様です。考えれば分かるでしょう」
「わたくしに?」
訳が分からぬまま連れていかれ、しかも一人で部屋の前に取り残される。硝子は戸惑いながらも、失礼しますと中に入った。
「あっ」
彼女は床の間に飾られた花を見ていた。服装は昨夜と同じようなスカートとカーディガン。あんなことがあったのに、もう仕事に出ているようだった。
「昨日は、本当にありがとうございました。これ、職場の近くのケーキ屋さんのなんですけど、どうか受け取ってください」
「そんな、人として当然のことをしたまでで、こんなにたくさん……」
「これでも足りないくらいなんです」
硝子は辞退しようとしたが、電車で助けた彼女は首を振り、また床の間を見た。つられて目をやり、硝子は気付く。そこにあるのは、硝子の生けた花だった。
「お母さまから伺いました。お上手ですね。まるで、あなたの心を映しているみたい」
あなたはとても立派な方だわ。
彼女はそう断言し、ケーキの紙袋を残して帰っていった。硝子は見送った後、暫く呆けた顔で玄関に突っ立っていた。寄ってくる椿の頭を撫でながら語りかけるように呟く。
「ねえ、椿。わたくし、いろいろと誤解していたのかもしれない」
自分のこと。そして、母のこと。
「椿。わたくし、ちょっと遠くへ行こうと思うの。待っててくれる?」
「ぅわんっ」
「ありがとう、椿」
踏み出そう。生まれた時から続いているこの一歩を、また。
時計の針は、今日もてっぺんを指し示す。
……うたいましょう ユメのように
……おどりましょう ユメのように
……いやいや これはユメなのだ
……いやいや ここがユメなのだ
……なにをしても ユメだから
……なにがあっても ユメだから
……うたいましょう ユメだから
……おどりましょう ユメだから
……あなたのたのしい ワールドを
……あなただけの ワールドを
……すべてゆるされる ワールドを
……じゆうのための ワールドを
……
………
…………
……………
まだまだたりない まだたりない
ユメのおかしは どこにある
ユメのおかしは どこにいる
ちゃんとたべましょ ユメだから
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