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第二章 婚約破棄編
真実②
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「シャイニーの知らないこと二つ目は名前だ。君の名前は何だい?」
「シャイニーよ」
「エルシャさん、君の主の光の大精霊の名前は?」
「シャイン様です」
「そう、光の大精霊シャインは君に願いを込めて、名前がシャイニーとなるようにした。シャイニーの意味は、輝くとか光るという光に関係する言葉なんだ。もちろんブラン家にも意味がある、白という意味がね」
「君に好きな人はいるかい?」
「いるわ。もう会えないかもしれないけど、ヴァイス・ダット・アーテル第二王子よ」
「そして、君の知らないこと三つ目は、そのヴァイス君が君のことを好いていることだよ」
パチンッ
と指を鳴らすと、出入口の扉が開き青年が室内へと入る。彼を見たシャイニーはポロポロと涙を流した。
◆
ディスペアー第一王子の言動に激怒しクリミナル令嬢を投獄した後、両親に報告へ向かった彼は包み隠さず話した。
「先程、遠征より戻って参りました。父上、母上お久しぶりです」
ガマガエルのような容姿に首元や指に、ギラギラと光を放つ宝石を着けた男性がワイングラスを片手にし、豪華な椅子に身を沈めている。母上と呼ばれた方は、身体が普通であっても顔は醜く、また夫と同じく首や指はもちろん手首や足首にまで宝石などの装飾品を身に着けている夫婦がいた。
この似ても似つかない二人からどのようにして、第二王子のような出来た人物が生まれるのか疑問だが魔法のある世界だからで、片付けたいところではある。
「兄上が婚約者であるシャイニー穣との婚約を破棄し国外追放を宣告、ヒスク銀家次女のクリミナル嬢を婚約者として迎えました。婚約者ではなくなった上、国外追放を言い渡されたシャイニー穣は、数日前に行方知れずとなりました。しかし、クリミナル嬢が王族である兄上を騙していたことが発覚した為、投獄となりました。この国に現在、光の魔法適正があるのは、母上と投獄されたクリミナル嬢しかおりません」
「王妃である私に結界を張れと、お前は言うのですか!」
「はい。王族である兄上の名で多くの貴族がいた場所で婚約破棄を宣告された上、国外追放を言い渡されたシャイニー穣を呼び戻すことは出来ません。なので、母上しかいないのです」
「王命として呼び戻せば良いだろう」
「この広い世界の中から、行方知れずの女性を王命で呼び戻すのですか?それに、王族の名で婚約を破棄し国外追放をしたにもかかわらず、王命で呼び戻すなど王家にとって恥になることは明白です」
「グッ…な、ならば、お前が責任を取れ!」
「私は遠征に出かけておりました。責任は兄上が取るものだと思います」
ディスペアー兄上を二人は可愛がり、俺を居ないものとして扱って来たことは理解している。
こんな時であっても責任を全て俺に被せることはわかっていた。だからこそ、関係ないことを主張した。
アーテル国の王族として聖典を処分し、間違いを正す為に俺は生き続ける必要がある!
そしていつの日か彼女と歩める日が来ることを願って……。
「ふん、もう良い。お前は今この瞬間より、王族の身分を剥奪する」
「は?」
「そうね、そうしましょう!元々私達の子ではないのだから!」
「なにを……」
どういうことだ…?この二人の子ではない?いや、嬉しいと思う反面困惑もある。何をいってる、俺は王族でなければならない…あの日誓ったのに……
目の前の二人が何か言っているようだが、俺には何も聞こえず自分の考えることでいっぱいだった。両腕を掴み上げられて、ようやく現実に戻ることが出来た程に。
「お前は孤児だ。拾って世話した恩を返して貰いたいわ」
気づけば俺は、アーテル国近くの森の中に横たわっていた。先程まで着ていた衣服は剥ぎ取られ、代わりに平民の衣服を着せられていた。
持ち物はなし。俺自身に鑑定をかけて見ると変化があった。
ヴァイス・アブヤド
家名が変わっていた。
聞いたことのない家名に、途方に暮れた俺の前に突然現れた男。彼によって人生が好転するとはこの時はまだ思っていなかったーー。
「シャイニーよ」
「エルシャさん、君の主の光の大精霊の名前は?」
「シャイン様です」
「そう、光の大精霊シャインは君に願いを込めて、名前がシャイニーとなるようにした。シャイニーの意味は、輝くとか光るという光に関係する言葉なんだ。もちろんブラン家にも意味がある、白という意味がね」
「君に好きな人はいるかい?」
「いるわ。もう会えないかもしれないけど、ヴァイス・ダット・アーテル第二王子よ」
「そして、君の知らないこと三つ目は、そのヴァイス君が君のことを好いていることだよ」
パチンッ
と指を鳴らすと、出入口の扉が開き青年が室内へと入る。彼を見たシャイニーはポロポロと涙を流した。
◆
ディスペアー第一王子の言動に激怒しクリミナル令嬢を投獄した後、両親に報告へ向かった彼は包み隠さず話した。
「先程、遠征より戻って参りました。父上、母上お久しぶりです」
ガマガエルのような容姿に首元や指に、ギラギラと光を放つ宝石を着けた男性がワイングラスを片手にし、豪華な椅子に身を沈めている。母上と呼ばれた方は、身体が普通であっても顔は醜く、また夫と同じく首や指はもちろん手首や足首にまで宝石などの装飾品を身に着けている夫婦がいた。
この似ても似つかない二人からどのようにして、第二王子のような出来た人物が生まれるのか疑問だが魔法のある世界だからで、片付けたいところではある。
「兄上が婚約者であるシャイニー穣との婚約を破棄し国外追放を宣告、ヒスク銀家次女のクリミナル嬢を婚約者として迎えました。婚約者ではなくなった上、国外追放を言い渡されたシャイニー穣は、数日前に行方知れずとなりました。しかし、クリミナル嬢が王族である兄上を騙していたことが発覚した為、投獄となりました。この国に現在、光の魔法適正があるのは、母上と投獄されたクリミナル嬢しかおりません」
「王妃である私に結界を張れと、お前は言うのですか!」
「はい。王族である兄上の名で多くの貴族がいた場所で婚約破棄を宣告された上、国外追放を言い渡されたシャイニー穣を呼び戻すことは出来ません。なので、母上しかいないのです」
「王命として呼び戻せば良いだろう」
「この広い世界の中から、行方知れずの女性を王命で呼び戻すのですか?それに、王族の名で婚約を破棄し国外追放をしたにもかかわらず、王命で呼び戻すなど王家にとって恥になることは明白です」
「グッ…な、ならば、お前が責任を取れ!」
「私は遠征に出かけておりました。責任は兄上が取るものだと思います」
ディスペアー兄上を二人は可愛がり、俺を居ないものとして扱って来たことは理解している。
こんな時であっても責任を全て俺に被せることはわかっていた。だからこそ、関係ないことを主張した。
アーテル国の王族として聖典を処分し、間違いを正す為に俺は生き続ける必要がある!
そしていつの日か彼女と歩める日が来ることを願って……。
「ふん、もう良い。お前は今この瞬間より、王族の身分を剥奪する」
「は?」
「そうね、そうしましょう!元々私達の子ではないのだから!」
「なにを……」
どういうことだ…?この二人の子ではない?いや、嬉しいと思う反面困惑もある。何をいってる、俺は王族でなければならない…あの日誓ったのに……
目の前の二人が何か言っているようだが、俺には何も聞こえず自分の考えることでいっぱいだった。両腕を掴み上げられて、ようやく現実に戻ることが出来た程に。
「お前は孤児だ。拾って世話した恩を返して貰いたいわ」
気づけば俺は、アーテル国近くの森の中に横たわっていた。先程まで着ていた衣服は剥ぎ取られ、代わりに平民の衣服を着せられていた。
持ち物はなし。俺自身に鑑定をかけて見ると変化があった。
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