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第三章 転生編
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対峙する両者の前に姿を現した火の大精霊タイキは、黒龍に問いかけた。
『なぁ、黒龍。何で怒り狂ってたんだ?』
突然現れて問うて来る、主に戸惑う黒龍は、それでも問いかけにキチンと返答した。
「我の分身である卵を盗人に奪われたのだ」
『アース達が奪ったってのかー?それはないぜ』
見た目がやんちゃ坊主にしか見えない、タイキに「違う」と否定する黒龍は、続けて言った。
「その者達は新たな盗人ではないのか?我の卵を奪った者は我が踏み潰したから、この世にはおらん」
『あー、何かわかって来たぞ。お前の卵がまた狙われると思って、暴れてたんだな。ま、ここにいるのは盗人じゃなくて良い奴らだから、大丈夫だ』
主の言葉に頷いた黒龍は、小さき者、タイヨウに顔を近づけて会話を試みた。
「我の声が聞こえるか」
「あ、あぁ、聞こえる」
黒龍の鼻から出た生温い風がタイヨウを包む。
「我の早とちりだったようだ、すまんな小さき者よ」
「お、俺はタイヨウって名前だ」
「そうか」
顔を元の位置に戻して答える黒龍は、さっきまでの暴れようが嘘のように大人しい。
『アース様!』
そう叫び飛んで行った火の大精霊タイキの方を見ると、アースやルシオン、トルテが地に腰を下ろしていた。
どうやら、回復した二人はアースから黒龍の話を聞いてるようだ。
「タイヨウお主、我をテイムせんか?」
黒龍からの突然の申し出に、本人だけでなくその場にいる全員が目を見開き、次の言葉を待った。
「お主に興味が湧いた、それだけだ。それに、記憶を見たがSランクとやらになるのだろう。ならば我をテイムすれば叶うのではないか?」
確かに黒龍をテイム出来れば、魔物の中では強さにおいて、右に出る者はいないだろう。黒龍は強い。だけど、何もしてない俺自身が…そう思い、タイヨウは黒龍の申し出を断った。
「クハハハッ!過分な強さは身を滅ぼす。面白い。ならば、自国へ戻るまでなら良いだろう」
黒龍からの提案に、タイヨウは折れた。
ヒンセク国に戻るまでを条件に、黒龍をテイムしたタイヨウは、アース達と共に当初の目的である王国を目指した。
行きに数時間かかったが、帰りは一瞬で到着した。
王国に近づく巨大な空飛ぶ魔物に、王国側の騎士達は身構えていた。
冒険者ギルドマスターのリゲルもその場におり、空の魔物から人影が門の近くへと降り立たった。それを見て、安堵の表情を浮かべた。
「警戒を解きなさい。攻撃の意思なき相手に身構えるのは失礼です」
騎士達が構えを完全に解いたのを確認して空へ合図を送ると、黒龍は門の近くへとゆっくり降り立った。
その様子を固唾を呑んで見守る騎士達に、苦笑した。火の大精霊タイキが言ったように、見た目は怖いが話せば良いドラゴンだとわかる。
「リゲルさん宛に手紙を預かってますよ」
そう言って僕は、タイヨウが持っていた推薦状を手渡した。
『なぁ、黒龍。何で怒り狂ってたんだ?』
突然現れて問うて来る、主に戸惑う黒龍は、それでも問いかけにキチンと返答した。
「我の分身である卵を盗人に奪われたのだ」
『アース達が奪ったってのかー?それはないぜ』
見た目がやんちゃ坊主にしか見えない、タイキに「違う」と否定する黒龍は、続けて言った。
「その者達は新たな盗人ではないのか?我の卵を奪った者は我が踏み潰したから、この世にはおらん」
『あー、何かわかって来たぞ。お前の卵がまた狙われると思って、暴れてたんだな。ま、ここにいるのは盗人じゃなくて良い奴らだから、大丈夫だ』
主の言葉に頷いた黒龍は、小さき者、タイヨウに顔を近づけて会話を試みた。
「我の声が聞こえるか」
「あ、あぁ、聞こえる」
黒龍の鼻から出た生温い風がタイヨウを包む。
「我の早とちりだったようだ、すまんな小さき者よ」
「お、俺はタイヨウって名前だ」
「そうか」
顔を元の位置に戻して答える黒龍は、さっきまでの暴れようが嘘のように大人しい。
『アース様!』
そう叫び飛んで行った火の大精霊タイキの方を見ると、アースやルシオン、トルテが地に腰を下ろしていた。
どうやら、回復した二人はアースから黒龍の話を聞いてるようだ。
「タイヨウお主、我をテイムせんか?」
黒龍からの突然の申し出に、本人だけでなくその場にいる全員が目を見開き、次の言葉を待った。
「お主に興味が湧いた、それだけだ。それに、記憶を見たがSランクとやらになるのだろう。ならば我をテイムすれば叶うのではないか?」
確かに黒龍をテイム出来れば、魔物の中では強さにおいて、右に出る者はいないだろう。黒龍は強い。だけど、何もしてない俺自身が…そう思い、タイヨウは黒龍の申し出を断った。
「クハハハッ!過分な強さは身を滅ぼす。面白い。ならば、自国へ戻るまでなら良いだろう」
黒龍からの提案に、タイヨウは折れた。
ヒンセク国に戻るまでを条件に、黒龍をテイムしたタイヨウは、アース達と共に当初の目的である王国を目指した。
行きに数時間かかったが、帰りは一瞬で到着した。
王国に近づく巨大な空飛ぶ魔物に、王国側の騎士達は身構えていた。
冒険者ギルドマスターのリゲルもその場におり、空の魔物から人影が門の近くへと降り立たった。それを見て、安堵の表情を浮かべた。
「警戒を解きなさい。攻撃の意思なき相手に身構えるのは失礼です」
騎士達が構えを完全に解いたのを確認して空へ合図を送ると、黒龍は門の近くへとゆっくり降り立った。
その様子を固唾を呑んで見守る騎士達に、苦笑した。火の大精霊タイキが言ったように、見た目は怖いが話せば良いドラゴンだとわかる。
「リゲルさん宛に手紙を預かってますよ」
そう言って僕は、タイヨウが持っていた推薦状を手渡した。
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