神様のお楽しみ!

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第三章 転生編

Sランク誕生

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 「!!」

 裏側の大陸から、冒険者ギルド本部のギルドマスター宛に書かれた推薦状を読んだ、リゲルさんは真剣な表情で頷いた。

 「確かに受け取りました」

 黒龍、シュワーツに召喚陣へと入ってもらったタイヨウは、ルシオンとトルテと共にアース達の所へ小走りでやって来た。そしてタイヨウは初めて王国の門を潜った。


 石畳の地面に、レンガで建てられた住宅や宿屋、遠くの中心地に見える巨大な城、それらに目を輝かせるタイヨウは周囲からの視線を気にすることなく、はしゃいでいた。

 「すごい!すごい!ファンタジーだ!」
 
 「ヒンセク国よりも?」

 「もちろん!ヒンセク国は未だ木造が多くて、貴族ぐらいしかレンガは使えないよ!」

 その言葉に懐かしさを抱いたのは、過去を知る四人ーー僕、リゲルさん、ルシオン、トルテだ。最後尾に護衛としている騎士二人は、困惑している。
 彼らにとってこの景色は生まれた時からの当たり前で、木造なんてありえないとでも言いたげだった。

 「木造ですか…懐かしいですよね、建国当時が目に浮かびます。王国も小国と言っていいくらい、今より小さかったですし」

 やはりか。そう頷いたのは僕だけで、ルシオンとトルテは「えっ」と声を上げている。いや、気づくだろ。

 「リゲルさん…外壁、外壁はどうしてるんですかっ」

 「あぁ、外壁は五十年程で取り壊してますよ。それで拡張が終わったらまた外壁を作るんです」

 衝撃の事実をさも当然のように、口にするリゲルさんに、さすがの僕でも顔を空へ向けて聞かなかったことにした。
 あ、雲ひとつないや。



 そうこうしてる内に冒険者ギルド本部へ到着した一行は、騎士と別れてギルド内へと足を踏み入れた。
 ギルド内は、まだ昼頃にもかかわらず、冒険者が多くいてガヤガヤしていた。依頼掲示板を見て会話する者や、併設された酒場で飲み食いする者等がいる。
 彼らは一度こちらへ視線を向けるが、リゲルさんが先頭の為か絡んでくることはなく、そのままギルドマスター室へ入ることが出来た。


 「なるほど、事情はわかりました。卵を盗んだ者達のことはこちらに任せて下さい」

 リゲルさんに、依頼を受けたとこから王国へ戻るまでを事細かに説明した僕達。手続きの為にとタイヨウと一旦解散し、集合場所を『食の棚』にと決め僕達は握手を交わした。
 彼と食事をし店の感想を貰わなければ!




 「ランゼル・フォン・ヒンセク国王とコンクル・フォン・アルバ国王の名のもとに、冒険者タイヨウをSランク冒険者と認める!」

 三日後、冒険者ギルドと王国での手続きを終えたタイヨウは、謁見の間にてコンクル国王からそう告げられた。
 史上初のSランク冒険者の誕生に、王国は喜び、タイヨウの願いであるテイマー認知は加速。
 同時に法を改正し、テイマースキルを持たぬ者が魔物を連れ歩くことを禁止とした。


 王国の歴史にまた一つ刻まれた瞬間に、アースは喜びを噛み締めたーー。
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