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第二章 幼少期~領地編
69.デザートは・・・!
しおりを挟むあの後、エルンストさんはすぐに見つかり、お菓子を作りたいと言ったら、調理場で料理長に交渉してくれた。
以前のお菓子作りのことがあるからか、忙しい時間帯にもかかわらず驚くほどすんなり許可がもらえたんだ。
エルンストさんもニコニコしながらレオンを呼んでくると出ていった。
間もなくレオンがエプロンを手に現れた。
後ろにリヒト先生がついてきたんだが…。また何をするのか興味津々って感じでキラキラした眼をして椅子に座ったよ。
調理場のみんなもよく見ると、こちらの様子を伺いながら朝食の準備をしているし。
さて、みんなの期待の大きさを感じるが、時間がないので簡単にできるものにしようと思う。
材料は、卵とモーの乳を用意してもらう。
そして砂糖だ。
先程作った砂糖が入っている鍋を、マジックバッグから取り出すふりで無限収納から取り出した。
みんな、何が出てきたのか興味津々だ。
料理長は現物をみて何かわかったみたいで、鍋に半分くらいの量の砂糖にプルプルしている。砂糖の価値がわかるからだろう。これだけの量の砂糖がいくらするのかを知っているからのプルプル?
さてさて、卵もビッグサイズだしモーの乳も日本の一般的な牛乳に比べれば濃厚だ。どんな味になるかな?
何を作るかわかった? そう!プリン!! 手軽にできて美味しいんだ。大好き!
浅い鍋に小ぶりの器をたくさん用意してもらい、鍋に器の半分かかるくらいの水を入れて火にかけてもらう。
ボウルに卵と砂糖を入れてすり混ぜて、そこにモーの乳と塩少々を入れてよく混ぜる。
塩は入れない人が多いと思うが、私は入れる派だ。
できればここでバニラエッセンスも欲しいが、ないものはしようがない。なくても美味しいからよしっ!
別のボールの上に、ザルに粗い目の布を敷いて、そこに作ったプリン液を流しいれて濾す。
濾したプリン液を器に注ぎ入れていく。表面に気泡があればスプーンなどですくってなくし、お湯が沸騰した鍋に器を並べていく。布巾をまいた蓋をして弱火で十分から十五分くらいかな?
ふわぁっ~、美味しそうな甘い匂いがしてきたぁ……。
そろそろかな? 火からおろしてもらって数分置く。
本当はカラメルソースをかけたいところだが、砂糖が貴重な今は我慢しよう…。
蓋をとり確認する。
うん。良い出来!美味しそう。
誰かの喉が鳴った。みんなも食べたそうだ。
今食べちゃうと人数分なくなるから、スプーンで一口ずつの味見ならいいかな?
みんなで一口ずつ食べましたー。うまうまだったよ。前世以来の久々のプリン。
甘いものに目がないエリアが、レオンたちの後をコッソリついてきて、調理場の外で様子を窺っていたのは知っていたから、一口の味見も食べさせた。エリアは美味しいときには本当に幸せそうに食べるから、食べさせ甲斐があるんだ。
今回のプリンもエリア的に合格だったらしく、とっても幸せそうに味わっていた。
うん。作り手としては素直な反応が嬉しいんだ。
温かいプリンも美味しいんだが、今回はデザートとして出してもらうから、冷蔵庫に入れて冷やしておこう。
ちょっと時短で粗熱とりに魔法をかけてっと。これでよしっ!
冷蔵庫に入れるのは料理人さんにお願いした。
使用人や騎士さん達の分もあるから大量だ。プリン液は作ったんだが、鍋には一度に入らなかったから、後は料理長に任せてしまおう。火にかけて冷やすだけだし、説明しながら作ったから任せて大丈夫だろう。
自分達の分もあるのがわかって、みんなニコニコしている。
朝食の準備もできたので、エプロンをとり<クリア>を全身にサッとかけて身だしなみを整える。
先生はとっくに準備が済んでいる。レオンも自分で<クリア>をかけて身だしなみを整え済みだ。
エプロンをエリアに渡して調理場を出る。
朝食を食べたら、お爺様に報告と相談をしよう。
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